社会人になったばかりの新人は、上司や先輩に厳しい注意や指導を受けるものです。自分がミスを犯したのであれば厳しいお叱りを受けても素直に反省できるでしょうが、ときにはちょっと納得できないお説教を受けることもあるかもしれません。そこでマイナビニュース会員395人に、新人時代に理不尽な理由で怒られた経験の有無と、そのときのエピソードについてお尋ねしました。
■あなたは社会人1年目のとき、「理不尽な理由で怒られた経験がありますか」
ある......80.2%
ない......19.8%
理不尽な理由で怒られた経験は圧倒的に「ある」という回答が多く、社会人になったときに受ける洗礼なのでしょうか。その経験を大きくわけると、理不尽は理不尽でもいくつかのパターンがあるようです。
■指示を受けた受けない系
指示に従ったのになぜか怒られるパターンです。入社したばかりでまだ教えられていないことで怒られるケースもあります。
・「上司からの指示で優先的に仕事をしたのに、そんな指示はしていないと言われて怒られた」(男性/26歳/不動産)
・「教育係を長年経験している人に『前にも言ったじゃない!』と、いろいろな業務内容で何度も言われるが、本当は一度も教えてもらったことがない。何年も教育係をやっていると、前の新入社員と区別がつかないようです」(女性/26歳/金融・証券)
■濡れ衣系
他の人のミスで怒られてしまうパターンです。
・「私は一生懸命働いていたのに先輩たちが働かず店長に八つ当たりされキレられた」(女性/24歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
・「先輩のミスを自分のせいにされて怒られたことがある。隣で一つ上の先輩が怒られていて、隣にいただけで『あなたも気をつけなさい!』と一緒に怒られたことがあった」(女性/26歳/医療・福祉)
ミスをしたのが自分じゃなくても、反論すれば口答えととられて角がたつもの。言い返せないのがつらいですよね。
■どちらを選んでも茨の道?系
右に進んでも左に進んでもNGとされてしまうパターンです。
・「質問に行ったら『自分で考えなさい』、質問をしなかったら『自分一人でできるなんて思うなよ』と言われた」(男性/25歳/自動車関連)
・「上司に怒られたので次に同じことをするときに言われたとおりにしたら、今度は怒られる前のやり方でやらなかったことを怒られた。怒られたことを直しても直さなくても怒られる」(男性/27歳/学校・教育関連)
こうなると、「厳しい指導」とは印象が違います。理不尽な状況も修行だと思ってクリアするしかないのでしょうか。
■若さに嫉妬系
女の敵は女。女性の新人にとって男性上司よりときには女性のほうが厄介です。
・「駅のホームを歩いていた私に、会社のボス的ポジションのおばさんが電車の中から挨拶をしたらしいのですが、気付かず無視してしまった。その後、『あの子は社会人としてなってない』とまわりに言いふらされた」(女性/28歳/食品・飲料)
・「お局に因縁をつけられ、お客さんの目の前で怒鳴られた」(女性/27歳/金融・証券)
・「お客さんに、私の笑顔と若さが気に入らないと絡まれました」(女性/28歳/団体・公益法人・官公庁)
失った若さに対する嫉妬は防ぎようがありません。嫉妬されるうちが華とはいえ、うまい対処法を身につけ、スルーしていきたいものです。
■パワハラ系
もしかするとこれがいちばん理不尽に感じるかもしれません。
・「事業部長にムチャブリをされ、できませんと返答したらできないじゃ困るんだと言われ、2週間ぐらい真夜中まで毎日残業しなくてはならなかった」(男性/27歳/その他)
・「もっと自分を殺せ的なことを言われた」(女性/24歳/商社・卸)
・「当時の上司にお弁当のおかずの組み合わせがおかしいと怒られた。そんなところほっといてくれー!」(女性/27歳/マスコミ・広告)
ただでさえ職場で気を遣う社会人1年生、お弁当のおかずくらい、好きにさせてほしいですよね。
理不尽なお説教は、自分に非がない場合もあるもの。「周りからすごくフォローされた。(上司の)虫の居所が悪かったんでしょって」(女性/26歳/その他)という声があるように、社内には理解ある仲間もいるはずです。上司の八つ当たりに過ぎないときは、「あり過ぎるので、忘れることにしています」(女性/27歳/その他)と聞き流して切り替えていくのが、ストレスをためず社会人生活を送るコツかもしれませんね。
文●森由希(エフスタイル)
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調査期間:2012/10/26〜2012/10/28
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数:マイナビニュース会員395人(ウェブログイン式)
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