毎日のようにニュースで取り沙汰されるほど、厳しい昨今の就職事情。内定をとろうと焦るほど、「もっと自分をよく見せたい」、「準備してきた自己アピールを余さず伝えきりたい」……と、面接そのものや面接官への苦手意識をふくらませてしまう学生さんもいるかもしれません。
ところが一方で、面接での出会いに「元気をもらった」、「人生が変わった」、と感謝の声を上げる内定者も少なくはありません。今回は、来春社会人になる内定者が就活中に出会った面接官にまつわる、心あたたまる「ほっと」なエピソードを紹介します。
【エピソード1:何でこんなこと言うか分かる?】
「1対1の支店長面接での出来事です。面接中に『記憶してきたことを聞きたいんじゃない。自分の本当に思ってることを言いなさい』と怒られ、勇気を出して本音で語りました。さらに質問したり、支店長のお話を聞いているうちに、『髪型は顔を出すスタイルにしなさい』とも言われました。
その後、支店長が『何でこんなこと言うか分かる? 君が次のステップに進んだとき、面接官にいい印象を持ってもらえるようにアドバイスしているんだよ』と言ってくださったことが、すごくうれしかったです」
(女性/金融・証券業界内定)
面接官は「落としたい人」ではなく、「採用したい人」を選ぶのが仕事です。この面接官は就活生のポテンシャルを引き出そうと努力しています。髪型や衣服などの見た目にこまごまとしたチェックの目を光らせているのも、就活生の「ベスト」な状態を評価したいから。
自己アピールや志望動機をどんなにうまく伝えられたとしても、ちょっとした容姿の乱れから減点・不採用の判断をされてしまうのは、就活生にとってだけでなく面接官にとっても残念なこと、もったいないことなのです。面接官の期待に応えられるよう、うまくあなたの魅力を伝えられるといいですね。
次のエピソードも、面接は「落とす」ための場所ではないことを証明するひとコマです。
【エピソード2:次はこういう風に言った方がいいよ】
「初めて1次面接に臨んだときのこと。前年参加した海外インターンシップの経験をPRとして話して、終始和やかな雰囲気ながらも当たり障りのない感じでまた終わりそうだと思ったとき、面接官から、『次はこういう風に言った方がいいよ』とアドバイスをいただいた。
面接は落とすだけの場だと思っていたので驚いた。また、時期的にも遅い面接で、なんとなく自信をなくしていたので元気が出た。面接官の親身な態度もとても嬉しかった。
その面接は合格したが二次で落ちてしまった。しかし、その後の他社の面接ではアドバイスの通りにし、見事内定をいただいた」
(女性/団体・公益法人・官公庁業界内定)
面接に通るための考え方や工夫にもっとも詳しいのは、やはり面接官です。優しいアドバイスも、厳しい叱責も、自分に足りない「何か」に気づく、絶好のチャンス。そこでふてくされるか、次に活かすため真摯に反省するかは、就職活動の大きな分岐点となりそうです。
最後に、一風変わったこんなエピソードを紹介します。
【エピソード3:面接前、社長・総務が直々に個人授業をしてくれた】
「社長面接直前、私のことを気にかけてくれていた総務の人と筆記試験の話になった。出来はどうだったかという話から、出来なかった問題の話に。そこで『社長に聞いてみよう!』ということになり、社長と総務による私の個人授業が始まった。総務の人も『できなかったことを反省してるみたい。答えを知りたいみたいよ』とさりげなく笑ってアピールしてくださり、それがきっかけか、和やかな雰囲気で面接がスタートしました」
(女性/情報・IT業界内定)
優しく面倒見のいい総務の方に、面接前に対応してくれた社長。こんなにも温かい対応をされたら、がぜんこの会社に入社したくなりますね。
世の中にはさまざまな企業があり、すべての面接官が上記エピソードのように、親切な訳ではないかもしれません。けれども、「落とされたくない」一心で自分の殻の中に閉じこもるよりも、採用側の声にしっかり耳を傾け、豊かな人間関係を築く心づもりの方が、面接は良い結果につながりやすいのかもしれません。
就職難と言われた今年度も、心がほっとする面接エピソードはたくさん生まれています。これから先、就職活動を始めるみなさんも、心のドアをしっかり開いて、面接の場に臨んでみてください。
文●イワタテ(文鳴館)
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