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「文理選択」は実際の働き方を見てから決めてもいいんじゃない!?女子高生が小池都知事に質問!

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2025年6月11日(水)にGovTech東京のオフィスで、Girls Meet STEM in TOKYO〜女子中高生向けオフィスツアー〜始動 記者発表会と、女子高生向けオフィスツアーが開催されました。発表会やオフィスツアーの様子をガクラボ理系大学生メンバーがお届けします!

「Girls Meet STEM in TOKYO」って何?

日本の女子の科学・数学の能力は世界トップレベル。でも、社会に出てSTEM分野で活躍する女性の数は先進国でも最下位レベルなのは知っていますか?

ロールモデルが少ないこと、女子は理系の科目が不得意であるという固定観念があることが原因として考えられています。こうした状況を改善するために、東京都では2022年度からオフィスツアーを開始し、STEM分野で働く女性社員との交流や仕事体験などを企画しています。

2025年1月には、東京都と女子中高生の理系進路選択や進学を支援する山田進太郎D&I財団が連携協定を締結しました。この夏、東京都在住または在学の女子中高生を対象としたオフィスツアーの実施が予定されており、参加予定企業は約50社にのぼるそうです!

※STEMとはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4分野のこと。

記者発表会に参加!

2025年の夏から始まるオフィスツアーに向けて行われた記者発表会。はじめに、松本明子副知事がご挨拶されました。

東京都では小池都知事のリーダーシップの下、「自らの人生を性別にとらわれることなく選択できるような社会」の実現を目指して活動しているとのこと。今回のオフィスツアーもその代表的な取り組みのひとつ。今年は、女子中高生の理系進路選択や進学を支援する山田進太郎D&I財団と連携し、50社以上の参画企業を集めることができたそう。女子学生のみなさんが新しい発見をして輝かしい未来を切り開いてゆくことを心から願っていると語られました。

続いて、山田進太郎代表理事よりご挨拶。

このプログラムは、中高生女子がSTEM分野の仕事やその分野で働く方に出会うきっかけを届けるプログラムです。社会に出る前にいろいろな仕事を知って、自分の「好き」や「興味」を育む場を目指しています。

学生のオフィスツアーにも潜入!

記者発表会の裏では、都内の女子高生がオフィスツアーに参加していました。 今回は、行政のデジタル化を進める東京都の外郭団体であるGovTech東京のオフィスで行われました。GovTech 東京のオフィスツアーは2025年8月5日(火)にも開催されるので、興味のある方はぜひ応募してみてください。

行政におけるAI活用についての講義や、実際にSTEM分野で働いている女性社員のパネルディスカッションが行われ、学生さん達もとても興味深そうに聞いていました。

女子高生が小池都知事に質問!

ディスカッションの後には、小池都知事と女子高生による対話が行われました。

大学受験を見据えた時に、自分の「なりたい・やりたい」という気持ちよりも、今自分が得意な科目かどうかといった視点で考えてしまいます。私自身も理系科目が苦手という理由で文系を選んでしまいました。自分の選択が正しかったのか悩んでいます。選んだ選択を後悔しないためにどのような行動をすれば良いでしょうか?

高校3年生

悩むということは自分のことをしっかり考えることでもあるので、良い機会になっていると思います。日本には文系・理系をはっきり分けてしまう風潮がありますが、日常生活で数学の知識を使ったり、日記を書いている際に文学的表現を使ったりしますよね。学問が交差してこそ価値があリます。文系・理系と区別するのではなく、いろいろと悩みながら幅広く勉強をしていくと良いと思います。

小池都知事

私は女子校にいるので、リーダーを女子がやることが当たり前の環境にいます。しかし、社会に出て女性がリーダーや管理職に就くことは少ないのが現状です。小池都知事は女性の社会進出についてどのように考えていらっしゃいますか?

高校2年生

実は学校の成績でいうと男子よりも女子の方が成績が良かったりしますが、社会に出ると立場が逆転するような社会の風潮が歴史を見ても長くありました。東京都を支えてくれている人口の約半分は女性です。ですので女性の学びや力を活かさない手はないと思います。都庁でも女性の管理職を増やすための制度を多く取り入れています。

小池都知事

私は高校1年生なので、これから沢山のことにチャレンジしていきたいと考えています。小池都知事が学生時代に取り組んでよかったと思うことはどんなことですか?

高校1年生

クラブ活動でESSクラブに所属して英語劇をやっていました。自分で脚本を書いたり、舞台のしつらえを考えたことが思い出です。何かを思いっきりやることが大事だと思います。失敗したとしても、それはそれで良い思い出や学びになります。逆に失敗したことのほうがよく覚えていて、自分の支えになっている気がします。自分のやりたいことや今だからこそできることに挑戦していってください。

小池都知事

オフィスツアーを終えた学生たちにインタビュー!

オフィスツアーを終えた何人かの高校生にインタビューを行いました!文理選択後の2、3年生と選択前の1年生の両方にお話を伺いました。

Q.今回のツアーは希望制だと聞きました。参加を決めた理由を教えてください!

●私は文理選択で理系を選択したのですが、職業への具体的なイメージがついていなかったので参加してみました。(高校3年生)

●小学生の頃から都庁で働きたいと思っていたので、文理選択の参考にしたいと思い参加しました。(高校1年生)

Q.今回のツアーに参加してみて理系へのイメージがどう変わりましたか?

●パネルディスカッションで、文系の大学を出た方が理系分野で働いているお話を聞いて「文系を選んでも将来的にやりたいことはできる」ということ、さまざまなキャリアがあることを知りました。また、公務員はスーツできっちり仕事をするといった硬いイメージがあったのですが、自由度の高い仕事もできるのだと知りました。(高校2年生)

Q.オフィスツアーへの参加を考えている高校生にどんな声かけをしたいですか?

●「中高生の頃から企業に訪問するなんて、意識高い系だよね」と思われがちかもしれませんが、「やってみたい」「興味がある」と思っていることに突き進む人をかっこ悪いと感じる人はいないと思います。なので、自分を信じて行動するのが良いと思います!(高校2年生)

●社会人の方の実際の働いている姿のイメージが沸くので、まずは参加してみるべきだと思います。その企業や業界の雰囲気もわかると思います。自分の興味度が今はそれほど高くなかったとしても、話を聞く機会を増やせば、いつか自分にマッチするような分野や仕事に出会えるのではないでしょうか。(高校1年生)

今回、取材をしてみて

文理選択や大学選択の前に、様々な職業やそこで働く人々と関われる機会を作ることはとても良い取り組みだと感じました。
私自身は大学で理系学部が集まるキャンパスに通っていますが、学部学科によってはほとんど女子がいない場所もあり、STEM分野で学ぶ人々の性別の偏りを感じていました。また、文系の学問に比べて、「専門的である」「その分野に精通していないと理解ができない」といった部分もあり、同じ理系の中でも他学部他学科の人がどんなことをやっているか分からないといった状況が割とあります。
早いうちから自分の興味があること、自分の面白そうなことを見つけてロールモデルを知るのは自分が学ぶ学問を決める上での良い参考になると思います。
このプロジェクトが理系分野に興味を持つきっかけになり、女子中高生が理系の学問や仕事を選択する後押しになれば良いなと思っています。

取材・文/なぎささん(大学3年生・ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部

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