
帰国後のビジョンをイメージしておくことで、留学中にやるべきことが見えてくるよ!
ルンルン
留学後の進路を考えておこう
有意義な留学生活を送り、帰国後に留学経験を将来に活かすための行動をとるには、留学した後の進路を考えておくことが大切です。ここで、こちらの記事で紹介した「留学計画書」を振り返ってみましょう。「なぜこの留学がしたかったのか(応募理由)」、また「この留学を通じてどんな自分になっていたいか(ビジョン)」を見つめ直すことで、自分に合った進路が見えてくるはずです。
進学の場合、日本と海外どちらの大学を選ぶのか。進学ではなく国際的な企業やNPOへ就職したり、起業するという道もあります。明確に決めておく必要はなくても、漠然とでもイメージしておくことで、自然と留学中の行動や意識が変わってきますよ。
将来の目標から逆算して考えてみてね!
ルンルン
留学中にやってよかったこと【勉強編】

高校留学は、日本の高校では学べないことを身につけられる貴重な機会です。「その国で何を探究したいのか」をしっかりと頭におき、学べることはとことん学びましょう。自分が興味のある分野を深掘りして学ぶうちに、新たな目標が生まれて進路がより明確になったり、他の分野への興味がわいてくる人も少なくありません。
また、語学力の向上は留学生活におけるすべての土台になります。授業内容を理解し、現地の人たちとスムーズにコミュニケーションをとるためにも、リスニングやスピーキング力を伸ばす努力をしましょう。
先輩留学生に聞いた!勉強面でやってよかったこと
高校生で留学をした先輩たちが、留学中に実際にやっていた勉強への取り組みをご紹介。留学前の対策や、留学後に「もっとやっておけばよかった」と感じたことなども教えてもらいました。
高1から高2の夏までの留学で、帰国後に受験が控えていたことから、英語以外の科目の勉強も行っていました。渡航前に高校3年間分の学習を終わらせ、留学中は学校からスクールバスに乗るまでの時間や、クラスの自習時間などスキマ時間を効果的に活用していました。また現地の学校でTAをしていて、授業内は比較的自由な時間が多かったため、まとまった勉強は特定の授業時間に行いました。現地で使える時間すべてを研究や勉強に使うことができたので、正直後悔は全くありません。高校留学する方は帰国後のキャリアの選択肢を狭めないためにも、勉強はある程度した方がよいと思います。
Maverickさん(アメリカ合衆国/期間:1年)
夏休みが始まった翌日からの留学だったので、先生にお願いして自分だけ2週間早く夏休みの課題をもらい、終わらせてから留学しました。そのため、留学中は語学学校の予習復習や探究活動に全力投球することができました。帰国後にTOEICを受けたのですが、渡航直前よりもスコアが130点近く伸び、その大半がリスニングによる伸びだったため、留学してよかったなと思いました。
Nickさん(カナダ/期間:3週間)
現地で知りたいことや得て帰りたいことをきちんと言語化し、数値化したことです。現地では生活するのに一杯一杯だと思い、事前にノートに書いておき、毎日振り返って目的通りのことができているかを確認しました。元々英検1級を取得していたので言語力は問題ないと思っていましたが、南アフリカのコサ語やタンザニアのマサイ語をあまり勉強せずに行ってしまい、現地ではなかなか友人と仲良くなれず苦労しました。南アフリカでは殺人事件の弁護をする経験がありましたが、現地の法律について知らないことだらけだったので、自分の学ぶ予定のことを英語であらかじめ学ぶのはとても大切だと感じました。
M.F.さん(南アフリカ→タンザニア/期間:1ヶ月)
特に私が学んだエンジニアリングは、日本人エンジニアから教わったりインターネットで調べることもできます。しかし、エストニアのエンジニアは世界相手の仕事が多く、どのようなトレンドでどのようにすれば技術を習得できるのか、さらに最新のソースはどこにあってどう使えばいいかを知っている人が多くいました。そのため、「勉強」をすることよりも、「勉強するための材料を集める」ことに必死になりました。ドイツではドイツ語のみで会話をすると決め、ミスがありながらも現地の人に助けられてコミュニケーションがとれるようになりました。
A.K.さん(エストニア→ドイツ/期間:3週間)
1つ目は語学学習です。現地校での授業に加え、フィンランド語の初学者向け授業を週2回履修し基礎から学びました。現地の人たちと積極的にフィンランド語を話すようにしたこともあり、シンプルな日常会話ができるように。マイナーな言語なので日本では検定等がないため、現地滞在中に言語レベルを証明できる資格を取得すべきだったと後悔しています。2つ目は国内外のニュースに関心を持つことです。グローバルイシューや国際的な社会問題について、ホストファミリーや友人と話す機会が多くありました。日本の現状や課題を踏まえて説明できるようにしておくと、より深く話し合うことができると思いました。
M.Y.さん(フィンランド/期間:10ヶ月)
授業の予習復習は必ずやることです。わからないことは素直に先生やルームメイトに相談しました。また、日本人のルームメイトや日本語を話せる学生チューターとも、基本的には中国語でコミュニケーションを取り、部屋にこもらず可能な限り外出して、現地のお店を利用したり現地の友人をつくるようにしました。ですが、もっと積極的に台湾の学生に話しかけ、彼らの話すスピードに慣れておけばよかったです。アウトプットの機会は自分次第でもっと増やせたと思っています。
Y.M.さん(台湾/期間:1ヶ月)
学校の課題はすべて英語だったため、放課後の先生を捕まえては質問のニュアンスなどを教えてもらいました。また、近所の図書館に週2回以上通い、日本語で一度読んだことのある漫画の英語版を読んだり、毎週金曜日の放課後は英会話クラブに通って英語で伝える力をつけていきました。
shikiさん(オーストラリア/期間:3ヶ月)
みんなそれぞれのやり方で学んでいるんだね!
ビクビク
留学中にやってよかったこと【その他編】
留学中は、もちろん勉強以外の経験にも価値があります。できる限り自由時間や休みを有効に使い、イベントや行事に参加するなど、積極的に行動をしてみましょう。現地でできた友達やとの交流は人生の貴重な思い出となり、異なる文化や多様な価値観に触れることでグローバルな視点を身につけることができます。
先輩留学生に聞いた!勉強以外でやってよかったこと
こちらでも、高校生で留学をした先輩たちの現地でのエピソードをご紹介。実際に行動してみて思わぬ成果を得たことや、心がけていたことを教えてもらいます。
毎日日記を書いていました。留学先では正直外国人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、仲良くなれずもどかしい気持ちがたくさんありましたが、日記のおかげで自分の気持ちを知ることができました。
M.F.さん(南アフリカ→タンザニア/期間:1ヶ月)
トビタテ!留学JAPAN主催のエヴァンジェリスト活動で、日本文化を伝えるための日本家庭料理会を開きました。2名の現地の一般市民の方がお越しくださり、一緒に話やドライブまでしてくれました。活動本来の目的を達成するだけでなく、新しい出会いを創出する機会にもなってよかったです。今でも交流は続いており、数時間の交流が数年にもわたる大切なつながりになりました。
A.K.さん(エストニア→ドイツ/期間:3週間)
探究活動中に知り合った現地の学生に誘われ、台湾のプロ野球の観戦に行きました。私は普段、語学学校の校区内で過ごすことが多かったので、台北を離れ初めて桃園市まで足を延ばすのは大冒険でした! 応援歌や選手の名前は全く知らなかったものの、野球を通して現地の方々と一緒に盛り上がることができたのは、今でも忘れられない思い出です。
Y.M.さん(台湾/期間:1ヶ月)
とにかく友達を増やしたことです。私のいたアラバマ州には、メキシコからの多くの移民が住んでおり、良い意味で自分が現地でマイノリティだと感じたことはなく、母国語以外を話す者同士、辛いときもともに乗り越えることができました。また、思わぬ成果としては現地の学校代表として数学オリンピックに出場して優勝したことです。日本にいないからこそ、普段やらないことにチャレンジしやすい環境だったと感じます。
Maverickさん(アメリカ合衆国/期間:1年)
語学学校では最初はなじめなかったものの、日本文化であるアニメやお菓子(タケノコキノコ論争等)を話題にすることでクラスメートとの交流を深め、SNSや放課後でも話せる友人を増やすことができました。また、キャリアについて悩んでいる日本人学生も多くおり、高校の友達とは絶対話せないような仲間ができたことも大きな成果となりました。
Nickさん(カナダ/期間:3週間)
ベリー採集やきのこ狩り、ウィンタースポーツを楽しんだり、フィンランド内のさまざまな場所へ旅行に行きました。ホストファミリーに日本料理を振る舞ったり、一緒にフィンランド料理をつくったことも思い出です。
M.Y.さん(フィンランド/期間:10ヶ月)
友達とたくさん遊びに行き、多くの食文化に触れたことです。友達の家で緑のバナナを炒め、肉と米と一緒に手掴みで食べたときは、新しい世界が開けた気がしました。友達のホームステイ先で、一緒に欧米のお菓子づくりを学んだりもしました。また、リビングでホームステイ先のマザーと仕事や趣味について雑談したり、現地のニュースを見ることで、世界のことがより身近に感じられました。
shikiさん(オーストラリア/期間:3ヶ月)
留学中にしかできない経験をたくさん積んでおこう!
ビクビク
留学はあくまでもスタート!帰国後にやるとより充実すること

留学中に海外で得た知識や視野、経験、交友関係などは、絶やさず活かし、将来につなげていくための活動を続けていきましょう。時間をおくと、得たものの感触が徐々に薄れていってしまいます。アクションを起こすにはスタートダッシュが肝心ですので、帰国前から帰国後の活動を考えおきましょう。学びと経験を結びつけながら、自分らしい道を探し、自分の可能性をさらに広げていってください。
語学力を鍛えるために勉強を続ける
留学中にせっかく語学力が向上しても、日本での生活に戻ると、知らないうちに身についた力は衰えていってしまいます。まずは、留学先の言語の本を読んだり、海外のニュースや映画を観たりと、日常的にその言語に触れることを意識しましょう。
英検やTOEICといった語学検定に挑戦すると、留学の成果を「形」にすることができます。また、話す力を維持するためには、オンラインレッスンや言語交換アプリの活用もおすすめです。「無理なく続けること」が大切ですので、自分に合った方法を見つけてみてください。
英語の勉強はマストでするべきだと思います。現地で話すことができるようになっても、そのトーク力は場所を離れると自然に低下してしまいます。しかし、語彙を広げるために単語を覚えたり、新しい言い回しや文法を再確認したりすることで、今までのコミュニケーション力が研磨されるとともに、場所に依存せずずっと使える言葉として自分の武器になります。
Maverickさん(アメリカ合衆国/期間:1年)
どれだけ単語力やリーディング力があっても、話す力やなまりのある英語を聞く力は別だなと感じました。瞬時に考えた英文を組み立てながら話す日常会話が大切になるので、帰国後も英会話や日記を続け、少しでも英語を話したり書いたりすることでアウトプットする機会を持つようにしました。
Nickさん(カナダ/期間:3週間)
留学前は英検2級の資格を持っていましたが、留学後は大学での留学も見据えてIELTSに挑戦し、高校3年生の夏に英検準1級レベルに当たる6.0を取得しました。その後も英語学習を続けた結果、大学1年時には7.0を取得することができました。
M.Y.さん(フィンランド/期間:10ヶ月)
中国語を勉強する塾に入ったので、中国語に触れる時間は確保できていました。YouTubeで中国語の歌を聞いてみたりと、スキマ時間で何ができるか工夫することが大事だと思います。日本に来ていた台湾人留学生と友達になりチャットをしていたおかげで、中国語のタイピングスピードはかなり速くなりました。
Y.M.さん(台湾/期間:1ヶ月)
積極的に海外の技術イベントを字幕なしで見るようにしました。情報技術の情報は英語のみで書かれている情報が非常に多いです。英語力ではなく、英語を使って情報収集する力を得たことで、最先端の技術を自分の力で追いかけ理解できるようになりました。
A.K.さん(エストニア→ドイツ/期間:3週間)
スマホの設定言語を英語にしました。まずは身近なところから英語に触れることを始め、徐々にカレンダーや日記を英語で書いたり、映画を観たりと、日常の小さなことから変えていきました。
shikiさん(オーストラリア/期間:3ヶ月)
留学先の言語を使う場所に行ってみる
留学中に養ったスピーキング力を維持・向上するためには、帰国後も積極的にその言語を話せる場に赴くと効果的です。例えば、国際交流イベントやボランティア、語学カフェなどでは、自然な会話を通じて実践的な表現力を磨くことができます。アルバイト先として、外国人観光客が多く訪れる場所を選ぶのもいいでしょう。
スピーチやプレゼン力をつけたいのであれば、外国語を使ったディベートクラブや、模擬国連、スピーチコンテストなどに参加するのもおすすめです。
帰国後は海外の方に積極的に話しかけるようにしました。日本では知らない人に話しかけられると恐れを感じる人もいますが、海外の人の多くは笑顔で返答してくれます。「willingness to communicate(主体的に対話しようとする意欲)」を鍛えるには時間がかかるので、思い切ってトライしてみてください。
shikiさん(オーストラリア/期間:3ヶ月)
留学中に出会った人とのつながりを保つ
ホストファミリーやクラスメート、先生、活動中に出会った人などは、海外での生活を支えてくれた大切な存在です。帰国後も連絡を取り続けることで、感謝の気持ちを伝えられるだけでなく、国際的な交友や人脈を築くことができます。定期的に連絡を取り合えば、自然と語学力も維持できそうです。こうした国際的なつながりは、大学に入ってまた留学するときや、将来的に海外で働く際に役立つ可能性があります。留学で得た人間関係は一生の宝物になるはずです。
留学での出会いを一生の関係にしたいと思い、帰国後もホストファミリーや友人とのつながりを大切にしてきました。ホストファミリーとは定期的にメッセージを送り合い、誕生日やクリスマスにはフィンランド語でポストカードを送り続けていました。おかげで、数年後に再会した際もフィンランド語で会話ができました。また、現地の友人や他国の留学生ともSNSを通じて連絡を取り合い、大学での再留学の際にはイタリア人やスペイン人の友人と再会することができました。
M.Y.さん(フィンランド/期間:10ヶ月)
現地の友達とSNSなどで連絡を取り続けたおかげで、海外に旅行をしたときには、そこに住んでいる友達が色々と案内をしてくれました。世界中に友達がいることは幸せだと思いますし、留学に行ったからこそできることだと思います。
M.F.さん(南アフリカ→タンザニア/期間:1ヶ月)
2025年4月に、エストニアで様々なことを教えていただいた師匠が来日されました。お会いしてからは、留学当時にはなかったAIを用いた開発について議論になりました。留学以降も現在に至るまで、度々トレンド技術の情報交換をしております。現在では、双方がプロフェッショナルのエンジニアとして、信頼できるエンジニアリングパートナーという関係を築き上げることができました。
A.K.さん(エストニア→ドイツ/期間:3週間)
自分の留学体験を発信する
留学で得た自分の貴重な体験は、SNSやブログ、noteやYouTubeなどを通じて、記録に残してみましょう。自分自身の気づきが深まり、これから留学を考える人への参考にもなります。また、学校のホームルームや国際交流イベントでプレゼンやスピーチを行えば、留学経験を共有できるだけでなく、言語の表現力を高めることもできます。
留学中は毎日日記を書いて印象に残ったことを言語化していたため、帰国してから出したエッセイコンテストで色々な賞を取ることができ嬉しかったです。
M.F.さん(南アフリカ→タンザニア/期間:1ヶ月)
生活リズムを取り戻すことも大切
時差や生活環境の違いから、帰国直後は眠れなかったり、食事の時間がずれたりすることがあります。無理に元の生活に戻そうとせず、焦らず自分のペースで少しずつ順応していきましょう。
また、帰国後は留学先が恋しくなる「逆ホームシック」や、日本の生活に違和感を覚える「逆カルチャーショック」になることも珍しくありません。留学中の写真を見返したり、現地の友人と連絡を取ることで寂しさを紛らわしましょう。信頼できる日本の家族や友人に話を聞いてもらったり、日記を書いたり発信することで、気持ちの整理がつきやすくなります。
留学中とほぼ毎日同じ時間に起き、ご飯をしっかり食べ、同じ時間に寝ることは帰国後も続けていました。
Y.M.さん(台湾/期間:1ヶ月)
帰国したらすぐに行動! スタートダッシュが大事だよ!
トコトン
留学中や帰国後にどんな行動をするかで、学びや経験は何倍にも広がります。小さなことでも「やってみよう」と思ったことには、積極的に挑戦ししていきしょう。出会いや経験を大切にし、自分らしい学びを続けていけば、留学は「ただの思い出」ではなく、これからの人生を切り開く力になるはずです。
トビタテ!留学JAPAN
文部科学省が展開する、日本の若者の海外留学への機運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン。意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出すためのサポートを行う。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp/
留学後はできれば経験を活かせる道に進みたいよねー。どんなことをしておけばいいのかなぁ?
マインちゃん