スーツはビジネスマンの人生において数十年は着用するものなのに、その「着方」や「ルール」「選び方」について教わる機会はありません。ルールがあることすら知らない人もけっこういます。ですので、こちらで数回にわたりお伝えしていきます。知ってる人は知っているスーツのルール、知らないで恥をかいたり、信用を落としたりなんてことのないようにしましょう。新社会人の今知れば、一生、ずっと使える知識ですよ。こちらの記事は男性編ですが、女性についてもほかの記事で解説していきます。
今回は、「正しいスーツの選び方の基本」について解説します。
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まずここ数年のスーツ界における一番の問題は、特に新社会人世代で広がる「細身スーツ=カッコいい」という誤解です。現在新社会人世代の人がまだ生まれていないバブル期(1980年代後半)のスーツはゆったりしたシルエットでしたが、今はその反動なのでしょう。屈伸したらお尻のところが破けるんじゃないかというくらい、パッツンパッツンのスーツを着ている人をよく見かけます。(実際、お尻のサイズがギリギリすぎて、しゃがんだと同時にぱりーんとスーツのお尻が漫画のように破れてしまうことってあるんですよ)。
スーツの選び方の原則は、「細身スーツほどカッコいい」では決してなく、「体とスーツをリンクさせるのがカッコいい」です。体つきが細身の方なら細身スーツは無理がありません。しかし、細身ではない体型(太っていたり、がっしり型だったり)の方がみちみちと細身スーツに体を包んでいるのは「無理矢理感」が出てしまいます。そういう方、街中で見たことありますよね。
スーツに限らず私服でもそうですが、ファッションが本当にその人に似合っていて調和しているときは、違和感が出ません。これはおしゃれをするにあたって気をつけたいポイントです。
今までの論調だと、「それなら細い人は細身スーツを着ていいのか」となってしまいますがここもちょっと待ってください。細身スーツは「最近」のトレンドです。特に、これまで同世代の人と主に生活してきたであろう新社会人のみなさんも、会社に入れば同僚も顧客も取引先もさまざまな年代の人がいるはずです。そこで持ってほしい意識は「自分の服装が他の世代の人にどう見えるか?」ということです。
「休日のファッション」と「仕事のビジネスファッション」は別物です。仕事のファッションと休日のファッションを分けて考えるのが正しいスーツの選び方においては非常に重要です。
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