お中元についてのマナーですが、まず何より気を付けないといけないのは「贈る時期」です。前記のとおり、現在では7月中ごろまでに贈るのが一般的です。さらには「土用」に入るまでに贈らないといけません。土用は毎年日が変わりますが、夏の土用の入りはだいたい7月19日前後ですので、お中元はその日までに贈ります。
もし土用の入りまでに贈り損なった場合には「暑中見舞い」「残暑見舞い」となります。その際には「お中元」の「のし紙」を使わないように注意しましょう。二重にうっかりミスをすることになりますからね。
次に注意したいのは贈り主・贈り先が「喪中」でないかです。一応「贈り主、また贈り先が喪中でもお中元を贈り合うのはマナー違反ではない」とされていますが、喪中の場合は……と遠慮する気持ちになる人もいるでしょう。このようなケースでは、あらかじめ贈り先の意向を聞いてみるのがいいかもしれません。その上で贈るのであれば非礼に当たらないでしょう。
「お中元」を贈られた人は「お返し」について悩むかもしれませんね。しかし、基本「お世話になった人」に贈るのがお中元ですから「お返しは不要」というのが常識です。しかし、どうしても気になるという場合には「お礼状」を送るようにしましょう。
また、お世話になった企業にお中元を贈る場合には、間違っても「賄賂」と取られないように気を付けなければなりません。このような誤解を避けるために「盆暮れの贈答品はご遠慮申し上げます」としている企業も最近では多くなっています。
お中元のマナーと基礎知識をご紹介しましたがいかがでしたか? 最近ではかつてほどお中元の文化が盛り上がっていない向きもありますが、日本伝統の風習であることは確かです。たとえ贈り物をしなくても、社会人として「お中元」について基本的なマナーは知っておいた方がいいでしょう。
(高橋モータース@dcp)
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