ウィンウィン(Win-Win)とは? 正しい意味と使い方を紹介【例文つき】

更新:2024/08/09

ビジネス用語

ウィンウィン(Win-Win)という言葉は聞いたことがあっても、どんな意味なのか改めて聞かれると自信がないという人は多いのではないでしょうか。

ウィンウィン(Win-Win)という英語を直訳すると「相手も自分も双方が勝ち」という意味ですが、ビジネス用語では「取引をする双方どちらにも利益があること」を指します。

ところがちょっと使い方を誤ると、友達同士や男女関係において打算的な人間だと思われてしまう可能性も……!そのため使いどころには注意が必要です。

今回は、このウィンウィン(Win-Win)という言葉の正しい意味や使い方、言い換え表現や反対語について詳しくご紹介します。

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ウィンウィン(Win-Win)の意味とは?

ウィンウィンとはもともと経営学の用語で「取引をする双方に利益がある」という意味です。

英語では「Win-Win」と表記されることが多く、表記方法から両者にメリットがあるということが伝わってくるのではないでしょうか?現在では、双方にとってメリットがある状態を指して、ビジネス用語としても日常会話としても広く使われています。

ウィンウィン(Win-Win)の一般的な使い方

「ウィンウィン(Win-Win)」はそれ単独で使用するときもありますが、「ウィンウィン(Win-Win)の関係」というフレーズで使われることが多くあります。

◆基本の使い方

・Win-Winの関係
・まさにWin-Winだ。
・Win-Winになる。 など

ウィンウィン(Win-Win)の使い方やどのような関係を意味するのかは、お店の店員とお客さんを想像してみると分かりやすいかもしれません。

たとえば、あなたのお店がたくさんの在庫商品を抱えてしまい困っているとしましょう。そこに、タイミングよくそれらの商品を「大量に購入したい」と考えるお客様が登場したとします。

「なるべくたくさん購入してもらいたい」とあなたは値引きした金額を提示し、お客様はおトクになったことに喜んでたくさん購入してくれました。このとき、

あなた→「在庫を解消できてうれしい」
お客様→「安く購入できてうれしい」

双方が良い思いをすることに。これがいわゆるウィンウィン(Win-Win)の関係です。

ウィンウィン(Win-Win)の例文をチェック!

一般的なウィンウィン(Win-Win)の使い方がわかったところで、例文を交えながら使い方をチェックしてみましょう。

例文1:新規契約のシーンで

上司:「よくAレストランと契約することができたね。こんなに高値で契約してくれたのは何か理由があるのか?」

部下:「はい、Aレストランでパーティーを開くことを条件に、契約にこぎつけることができました。ちょうど来月新入社員歓迎会があるので渡りに舟でした。まさにWin-Winですよね」

新規契約の際に、双方にメリットがあるWin-Winの形に持っていくことで、好条件での契約に成功したという例文です。

例文2:友達との日常会話にて

A:「自家菜園で作っている野菜がたくさんあるから、Cさんにおすそ分けしたの。お礼にってCさんが勤めている化粧品会社の前から欲しかったお試しセットをもらっちゃったわ♪」

B:「うまいことやったわね。まさにWin-Winね」

このように、ビジネスだけでなく友達同士の会話でも使うことができます。お互いが満足できるような結果となること、それがWin-Winです。

知っておきたい!Win-Winの語源と本質

Win-Winの語源と本質

Win-Winという言葉は、アメリカの作家であり経営コンサルタントのスティーブン・R・コヴィー博士が著したベストセラー「七つの習慣」の中で「良い人間関係を築く」ことを表す言葉として登場。

「七つの習慣」で語られるWin-Winの関係の本質は、お互いに協力することで全員が満足できる結果を目指そうとすること。そして長期的に有意義な人間関係を築き、お互いの力を合わせてより良い結果を出していくことです。

“Win-Winとは、決してテクニックではない。人間関係の総合的な哲学である。

(引用:スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣 人格主義の回復」)”

特に人間関係でWin-Winと使う際は、「七つの習慣」で語られている本質を把握したうえで使うことをオススメします。ちなみに、ビジネス書として大変有名な「七つの習慣」は、2013年に日本で漫画化されるほどの人気を集めました。

Win-Winの言い換え表現と反対語

Win-Win 言い換え 反対語

Win-Winの言い換えができる同義語や、その逆の反対語をご紹介します。ビジネスシーンによって適切に言い換えたり、反対語を使いこなしたりできれば、周囲からは頼もしく見えるでしょう。

早速、Win-Winの同義語と反対語を見てみましょう!

Win-Winの言い換え表現・同義語

Win-Winと同じような意味を持つ言葉には以下があります。

●相互利益

●三方良し
⇒商売においては「売り手」と「買い手」の満足に加えて、「社会」にも貢献できることが大切という考え方

●ギブアンドテイク

●持ちつ持たれつ

●双方にとって好都合

Win-Winは使い方に注意!

ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも使えるWin-Winという言葉。同義語を見るとたいへん打算的、あるいは好都合という意味で捉えられてしまう可能性があることにお気づきではないでしょうか。

特にプライベートな友達付き合い・男女のお付き合いなどを表現する際に使うと、場合によっては打算で人付き合いをしているという印象を与えてしまいかねません。

前述でWin-Winの本質について「有意義な人間関係からより良い結果を出していくこと」とお伝えしましたが、そうではなくもっと短期的なメリットだけを強調しているように捉えられてしまう可能性もあるということです。

そのため、日常生活でWin-Winを使う際は、使う相手や使いどころに十分気をつけましょう。

Win-Winの反対語

Win-Winと反対の意味を持つ言葉には以下があります。

●win-lose
⇒自分側は利益が出るが、相手側は損をしてしまう場合

●lose-win
⇒自分側は損をしてしまうが、相手側は利益が出る場合

●lose-lose
⇒どちらも損をしてしまう場合

●no deal(取引不成立)
⇒どちらか一方が損をしてしまう、または双方とも損をしてしまうときに、交渉を白紙に戻す場合

使用すべきシーンによって使い分けが必要ですので、ふさわしい言葉を選ぶようにしましょう。

まとめ

ウィンウィンとは英語で「Win-Win」と表記する経営学の用語が由来とされており、「取引をする双方に利益がある」という意味があります。

よくよく考えてみると、私たちをとりまく環境の多くは相手とのウィンウィン(Win-Win)の関係で成り立っていると言っても過言ではありません。

特に、社会人は取引先と良好な関係を築きながら、会社の利益を追求していくという仕事をします。お互いが満足できるように模索し、長いお付き合いを続けていくという考え方は、ビジネスで役立つこと間違いなしです。

これから商談やサービスの現場に立つ際は、Win-Winを意識してみると今まで以上にうまくいくかもしれませんよ!

(マイナビ学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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