NFTと仮想通貨の違いは？ NFTの種類も解説

最近メディアなどでも取り上げることの多くなったNFT。

仮想通貨と一緒に話題にあがることもあり、NFTについてなんとなく知っている方も多いでしょう。

しかし、 仮想通貨とNFTは別物なので、なんとなくの理解ではわかり切れないこともあります。

「そもそもNFTってなに？」

「NFTは仮想通貨の仲間じゃないの？」

このように、NFTについてあやふやな疑問を抱いている方も多くいるはずです。

この記事では、NFTについて、さらにNFTと仮想通貨の違いについて詳細に説明しています。

NFTとはなに？

NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、非代替トークンという意味を指しています。

非代替とは「替えのない唯一のもの」という意味。トークンとは、ビットコイン・イーサリアムという二大暗号資産をのぞいた暗号資産（仮想通貨）のことを指しています。

一点ものの服やアクセサリー、絵画、彫刻などをイメージするとわかりやすいかもしれませんが、同じように、デジタル上に一点ものとして存在している服やアクセサリー、絵画、彫刻などがNFTなのです。

NFTは唯一無二の特別な価値を持った、デジタルアイテム、デジタル資産なのです。

NFTと暗号資産（仮想通貨）の違いは？

NFTは非代替トークンであり、仮想通貨は代替が可能なトークンです。

簡単に説明すると以下の通りになります。

たとえばAさんとBさんがそれぞれ千円札を持っているとします。

Aさんがもっている千円札とBさんが持っている千円札はおなじなので、代替が可能ですよね。

しかし、著名な方のCさんが千円札にサインをしたら、その千円札には1000円とは違う別の価値を持つことになり、代替が不可能になります（紙幣に落書きするのは賛否ありますが、説明のためにご容赦ください）。

これがNFTです。

通貨は同じ通貨が無数に存在しますし、同じ価値であれば交換しても何も変わりませんね。NFTには同じものが存在しない、ということなので、NFTと仮想通貨は別物と言えるのです。

NFTと暗号資産の違いを簡単にまとめてみました。

	NFT	暗号資産
特徴	代替不可能	代替可能
活用場所	アート、ゲーム、不動産など	仮想通貨

NFTの特徴

NFTには、以下4つの特徴があります。

• ・唯一無二である
• ・プログラマビリティ
• ・取引可能性
• ・相互運用性

唯一無二である

NFTの一番のメリットが、唯一無二の非代替性部分です。

替えが効かないので複製もできない、この世界に一つしかないものになります。

この独自性がデジタルアートなどに活用され、NFTアートと呼ばれるものも増えてきています。

プログラマビリティ

プログラマビリティとは、NFTの作品に多機能を備えられることを言います。

たとえば、AさんがNFT作品をBさんに売ったあと、Bさんがさらにその作品をCさんに売ると仮定します。

元々の作者はAさんなので、BさんがCさんに売った時の手数料や利益の一部を、Aさんに還元するシステムなどをプログラムすることができます。

取引可能性

NFTは特定の管理者や組織ではなく非中央集権的にブロックチェーン上で管理されています。

特定の誰かが管理しているわけではないので、 ビットコインなどと同じように自由に取引が可能です。

相互運用性

NFTは同じ規格内のマーケットプレイスなどであれば、自由に売買が可能です。

現状共通の規格として知られているものに「ERC721」というものがありますが、相互運用性は完全ではなくこの規格が今後かならずしも標準になるわけではない点を、理解しておきましょう。

NFT関連でおすすめする仮想通貨

NFT関連で今おすすめできる仮想通貨は、以下の3つがあります。

銘柄によっては今後大きな価格変動も考えられるでしょう。

• ・エンジンコイン
• ・テゾス
• ・イーサリアム

エンジンコイン

エンジンコインは、オンラインゲームのために開発された仮想通貨で、すでに実用化されています。

今、 最も認知度の高いNFT関連銘柄と言えるでしょう。

Enjin プラットフォームでは現在多くのゲームをプレイすることができ、ゲームしながら稼ぐことも可能です。

エンジンコインを利用してNFTアートなどNFT関連のものが売買されているため、NFT関連の銘柄として入門するには最も入りやすいと言えますね。

テゾス

テゾスは、イーサリアムやビットコインの問題点を解決させるために開発された仮想通貨ですが、近年はNFT関連にも参入してきています。

そのため、 今後価格が上昇する銘柄として注目を浴びている仮想通貨です。

テゾスはどの仮想通貨の中でも最もNFTプロジェクトに積極的であり、様々なプロジェクトが立ち上がっています。

たとえば、NFT音楽プラットフォーム「OneOf」では、多くの著名アーティストが参加しており、NFTという形で音楽を楽しむことができます。

NFT関連であれば今とても注目を浴びている銘柄なので、注目しておきましょう。

イーサリアム

NFTの作品の多くは、イーサリアムのブロックチェーン上で流通しています。

そのため、NFT作品を扱うのであれば、イーサリアムは切っても切り離せない繋がりがあります。

NFTはいまだに法整備が整っていない欠点がありますが、今後整っていきマーケットプレイスなどが増えていくにつれて、イーサリアムの価格変動にも大きく影響するでしょう。

NFTはなぜ注目されている？

NFTが注目されている背景は、2021年3月にツイッターの創業者であるジャック・ドーシー氏がツイートした初ツイートが、約3億円で落札されたことにあります。

このことから、NFTは世間的にも注目を浴びるようになりましたね。

NFTは非代替性なので、今までなら複製されがちであったデジタルアートに唯一性を付け加えることができ、デジタル作家などに非常に有利に働きます。

デジタルデータは今まで資産としての価値を与えるのが困難だったため、NFTが活発化することでさらに資産的価値を高めることができるでしょう。

NFTに将来性はあるの？

NFTはゲームやアートにおいて、最も活発化しています。

今後は不動産などでも活用されるようになっていくでしょう。

まだまだ世間的には実用化が進んでいるとは言い切れません。

ですが、NFTには非代替性という特徴があるため、 より一層ビジネスにも参入してくる可能性はありますし、著作権や身分の提示が必要な分野で、活発化されると考えられています。

このように、非代替性という他にはない特徴を活かして、デジタル化しつつある現代社会に、大きな影響を与えることは間違いないですね。

NFTは他にはない唯一無二を表すデジタル資産のこと！

NFTは非代替性トークンという意味で、替えの効かない特別なデジタルアートなどを指す言葉です。

デジタル化しつつある現代においてNFTのように所有や所在を証明できることは、必要不可欠になっています。

現在はまだ、NFTゲームやNFTアートなどの分野で主に活用されていますが、将来はビジネスにも参入してくると考えても良いでしょう。

仮想通貨や暗号資産は当たり前になってきています。

今のうちにNFT関連の銘柄を確認し、情報に遅れないように動くのも大切です。