先輩のマナー違反にがっかり……許せない気持ち、どうすれば? #モヤモヤバスターズ

2021/01/28

社会人ライフ

社会人のみなさんの、なかなか言えないモヤモヤを解決していく連載 #モヤモヤバスターズ。新年を迎えて早くも1/12が終わろうとしていますが、みなさん良いスタートはできたでしょうか?

今年最初の連載は、“マナーモヤモヤ”について解決していきます。 相談者のリョウタさんは、”できる営業”だと噂の先輩が同行してくれるということで、喜んでいたのだそうですが、当日の行動にガッカリしてしまったそう……。昔は「先輩の背中を見て仕事を覚えろ!」なんて言われたものですが、あれっ?と思う先輩もいますよね。モヤモヤバスターズ隊長・瀧波ユカリ先生からのそんなときのアドバイスをもらいました。 

★今回のモヤモヤ(お相手:会社の先輩)
入社1年目の新入社員です。以前1つ上の先輩と客先へ商談に行ったときの話をさせてください。

先輩は社内ではできる若手営業マンで有名で、営業成績もよく、そんな先輩に同行していただけることがうれしかったのですが、僕のプレゼン中、自分のプライベートスマホを隠れて触っていたのを見てしまいました。
なにか緊急事態かな?とはじめは思っていましたが、あまりにもスマホを見ている時間が長かったので、僕は違和感がありながらもプレゼンを頑張りました。

結果、頑張った甲斐もありプレゼンは成功したのですが、今でもあの時先輩がスマホばかりみていたことにモヤモヤしてしまいます。
クライアントに対してのビジネスマナーはなってないし、僕という後輩に対してもマナーがなってない。と上から目線かもしれませんが、そう思いました。
「できる若手営業マン」の定義ってなんでしょうか、よくわかりません。
(リョウタ・23歳/男性/広告代理店)

リョウタさんこんにちは!モヤモヤバスターズ隊長の瀧波です。
最近の私のモヤモヤは、「延々と○○する」を「永遠と○○する」と書く人が増えて、もはや「延々と」のほうを使いづらくなってきていることです。ああ、モヤモヤする〜!!

…そんな私のどうでもいいモヤモヤはさておき。

「できる若手営業マン」として知られる先輩が、商談の場で、後輩によるプレゼンの真っ最中に、スマホを見ていた。そのことにモヤモヤしている。
さて、このモヤモヤの正体とは如何に?さっそく、解きほぐしていきましょう!

モヤモヤを分析してみよう

わたしが思うに、ここには二種類のモヤモヤがあると思います。ひとつは、個人的モヤモヤ。もうひとつは、社会的モヤモヤ。
個人的モヤモヤとは、リョウタさんと先輩の間柄だから発生する感情です。

たとえば、
・自分のがんばりをちゃんと見てくれなかったことが腹立たしい
・尊敬していたのに、マナーを守れない一面を知ってがっかり
こういった気持ちが個人的モヤモヤ。先輩への信頼が崩れた失望から来るさまざまな負の感情、と言えるかもしれませんね。

一方、
・社会人としてやってはいけないことを平気でする神経が理解できない
・マナー違反をする人が「できる」と思われていることに納得がいかない
これらは社会的モヤモヤです。こちらも言い表すならば、社会人として規範を守れない人に対する不満や怒りといった感情、ですね。

モヤモヤは「混ぜるな危険」

どうしてこのようにモヤモヤを分ける必要があるのか?

それは、このふたつを分けないまま漠然とモヤモヤを感じ続けていると、自分が苦しくなってしまうからです。

これは経験上言えることなのですが、「失望した」「がっかりした」「傷ついた」などのプライベートな感情と、常識やマナーから外れていることへの「許せない」という義憤が入り交じると、相手がものすごく悪い存在に感じられてきます。うっかり、憎んでしまうくらいに。
常識やマナーから外れていることは、現代社会においてはいわば「絶対悪」とされがちなので、相手を蔑んだり憎んだりする十分な根拠になってしまうんです。

でも、誰だってなにかの拍子に常識やマナーから外れたことをしてしまうものです。先輩もやらかすし、私やリョウタさんだって社会で生きてる限り何かしらやらかす。それに、冷静に考えれば、ほとんどのマナー違反って相手の人間性までをも憎むほどのことではないですよね。

「社会的モヤモヤ」の部分を言語化してみれば、「ああ、良くないことだけど憎むほどではないな」と気がつき、感情の混同が起きにくくなる、というわけなのです。

そうして冷静になれたら、「個人的モヤモヤ」のほうだけと向き合ってみる。ああ、自分は相手にがっかりしたんだな、傷ついたんだな…と、自分の気持ちを見つめることができれば、少なくともやり場のないモヤモヤ状態からは脱出できるのではと思います。

見せかけのイメージには限界がある

もうひとつ、「できる若手営業マン」の定義って?についてですが、そんなのはもう言ったもん勝ち、そう見せたもん勝ち、みたいなものです。
スーツを着こなし、笑顔ではつらつと話し、人並み以上の成績を出している人は周りから「できる若手営業マン」として見られるようになる。ただそれだけのことだと思います。

でも、今回リョウタさんが知ってしまったように、そんな人にももちろん多かれ少なかれ至らない部分があるわけです。そしてそれは少しずつ周囲に知られ、真の評価へとつながっていくことでしょう。

他人の見せかけのイメージは気にせずに、また、自分をどう見せるかということにもあまりとらわれずに、できることを一生懸命やっていく。リョウタさんがそんなふうに、社会人生活を進めていけることを願っています。応援しています!

文・瀧波ユカリ
漫画家、エッセイスト。北海道生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。主な著書に『臨死!! 江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』等。雑誌Kissにて『モトカレマニア』連載中。

Twitter:@ takinamiyukari
公式サイト:Takinami Yukari Official Site


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