社会人のみなさんの、なかなか言えないモヤモヤを解決していく連載 #モヤモヤバスターズ。新年を迎えて早くも1/12が終わろうとしていますが、みなさん良いスタートはできたでしょうか?
今年最初の連載は、“マナーモヤモヤ”について解決していきます。
相談者のリョウタさんは、”できる営業”だと噂の先輩が同行してくれるということで、喜んでいたのだそうですが、当日の行動にガッカリしてしまったそう……。昔は「先輩の背中を見て仕事を覚えろ!」なんて言われたものですが、あれっ?と思う先輩もいますよね。モヤモヤバスターズ隊長・瀧波ユカリ先生からのそんなときのアドバイスをもらいました。
リョウタさんこんにちは!モヤモヤバスターズ隊長の瀧波です。
最近の私のモヤモヤは、「延々と○○する」を「永遠と○○する」と書く人が増えて、もはや「延々と」のほうを使いづらくなってきていることです。ああ、モヤモヤする〜!!
…そんな私のどうでもいいモヤモヤはさておき。
「できる若手営業マン」として知られる先輩が、商談の場で、後輩によるプレゼンの真っ最中に、スマホを見ていた。そのことにモヤモヤしている。
さて、このモヤモヤの正体とは如何に?さっそく、解きほぐしていきましょう!
わたしが思うに、ここには二種類のモヤモヤがあると思います。ひとつは、個人的モヤモヤ。もうひとつは、社会的モヤモヤ。
個人的モヤモヤとは、リョウタさんと先輩の間柄だから発生する感情です。
たとえば、
・自分のがんばりをちゃんと見てくれなかったことが腹立たしい
・尊敬していたのに、マナーを守れない一面を知ってがっかり
こういった気持ちが個人的モヤモヤ。先輩への信頼が崩れた失望から来るさまざまな負の感情、と言えるかもしれませんね。
一方、
・社会人としてやってはいけないことを平気でする神経が理解できない
・マナー違反をする人が「できる」と思われていることに納得がいかない
これらは社会的モヤモヤです。こちらも言い表すならば、社会人として規範を守れない人に対する不満や怒りといった感情、ですね。
どうしてこのようにモヤモヤを分ける必要があるのか?
それは、このふたつを分けないまま漠然とモヤモヤを感じ続けていると、自分が苦しくなってしまうからです。
これは経験上言えることなのですが、「失望した」「がっかりした」「傷ついた」などのプライベートな感情と、常識やマナーから外れていることへの「許せない」という義憤が入り交じると、相手がものすごく悪い存在に感じられてきます。うっかり、憎んでしまうくらいに。
常識やマナーから外れていることは、現代社会においてはいわば「絶対悪」とされがちなので、相手を蔑んだり憎んだりする十分な根拠になってしまうんです。
でも、誰だってなにかの拍子に常識やマナーから外れたことをしてしまうものです。先輩もやらかすし、私やリョウタさんだって社会で生きてる限り何かしらやらかす。それに、冷静に考えれば、ほとんどのマナー違反って相手の人間性までをも憎むほどのことではないですよね。
「社会的モヤモヤ」の部分を言語化してみれば、「ああ、良くないことだけど憎むほどではないな」と気がつき、感情の混同が起きにくくなる、というわけなのです。
そうして冷静になれたら、「個人的モヤモヤ」のほうだけと向き合ってみる。ああ、自分は相手にがっかりしたんだな、傷ついたんだな…と、自分の気持ちを見つめることができれば、少なくともやり場のないモヤモヤ状態からは脱出できるのではと思います。
もうひとつ、「できる若手営業マン」の定義って?についてですが、そんなのはもう言ったもん勝ち、そう見せたもん勝ち、みたいなものです。
スーツを着こなし、笑顔ではつらつと話し、人並み以上の成績を出している人は周りから「できる若手営業マン」として見られるようになる。ただそれだけのことだと思います。
でも、今回リョウタさんが知ってしまったように、そんな人にももちろん多かれ少なかれ至らない部分があるわけです。そしてそれは少しずつ周囲に知られ、真の評価へとつながっていくことでしょう。
他人の見せかけのイメージは気にせずに、また、自分をどう見せるかということにもあまりとらわれずに、できることを一生懸命やっていく。リョウタさんがそんなふうに、社会人生活を進めていけることを願っています。応援しています!
Twitter:@ takinamiyukari
公式サイト:Takinami Yukari Official Site
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