「適宜(てきぎ)」の意味とは?「適時」「随時」など間違えやすい類義語も解説【スグ使えるビジネス用語集】

2022/06/30

ビジネス用語

「適宜(てきぎ)」という言葉を見聞きしたことがあるものの、実際に意味について質問されると不安になることはありませんか?

「適宜」はビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、似たような表現もあるため混乱してしまいがちです。

そこで今回は、「適宜」という言葉について意味と使い方に加え、紛らわしい類語もあわせて解説します。

この記事を読んで、仕事中のやり取りでも「適宜」を正しく使えるようになりましょう!


適宜ってどういう意味?

「適宜」は「てきぎ」と読み、決まったルールに従うのではなく、 そのときの状況に応じて臨機応変に対応するという意味です。

『新潮日本語漢字辞典』によると、「適宜(てきぎ)」を次のように説明していますので、参考にしてみてください。

【例文付き】適宜の正しい使い方

「適宜」の使い方を例文でご紹介しますので、一度見てみましょう。

  • ・仕様変更は、適宜お知らせいたします。
  • ・今年の夏休みは、部署ごとに適宜休暇を取ってください。 
  • ・彼女は相手に合わせて適宜接客をしている。
  • ・会議で議題に上げたいテーマは会議開始前までに議事録に適宜追記しておいてください。

いずれの例も、 その状況下に置かれた際に各自が「適している」「状況にあわせて行動している」「最善だと思う」判断や行動をするというニュアンスが含まれていることがわかります。

ビジネスシーンで「適宜」と言われた時の注意点

もしあなたが上司から「適宜対応しておいて」と言われたら、どのように対応しますか?

残念ながら、 最善だと思う判断や行動は必ずしも相手と自分のあいだで一致するとは限りません。

上司から

「適宜報告するように」

と言われたとしましょう。

その後にあった出来事があなたにとって

「特に報告をする必要がない」

と判断し、何もしないでいたらどうでしょうか。

上司から

「大事な出来事をなぜ報告しなかったのか」

と叱責をうける可能性もありますよね。

このように、一見「適宜」は自由な言葉のように思えますが、定義が曖昧なだけに、 受けた側は言葉の意味を慎重に吟味したうえで、行動する必要があると言えます。

「適宜」と言われた時の対応

「適宜」は各自の判断に任せるという意味が含まれているので、「適宜対応しておいて」と言われたときは、 自分で何をすべきか考えたうえで適切な対応を取ることが求められるでしょう。

特に「具体的な対応方法」や「締切り」を指示されなかったからと言って何もしないで待っているのであれば、それは「適宜」が意味する適切な対応とは言えません。

適宜の類語表現

「適宜」は「随時」や「適時」以外にも以下のように言い換えられますので、参考にしてみてください。

  • ・ふさわしい(相応しい)
  • ・適切に
  • ・そぐわしい
  • ・手ごろに
  • ・よしなに
  • ・適正に
  • ・しかるべく(然るべく)
  • ・適時
  • ・随時

間違えやすい「適宜」の類語と使い分け方

「適宜」の類義語には「随時(ずいじ)」「適時(てきじ)」という言葉もあります。

「随時」と「適時」は主に 「時間」に対して「臨機応変」に対応するという意味があることから、使いどころを間違えやすい「適宜」の類語表現です。

この機会に違いを覚えておきましょう。

随時と適宜

まず、「随時」の意味を見てみましょう。

  • ・随時:適当なときに行うさま。そのときどき

「随」という漢字には「勝手気まま」という意味があります。

「随時」はそこから転じて 「特に日時などを決めずに、状況に応じて好きなときに対応すること」という意味です。

前述の通り「適宜」とすると「その状況ごとに最善と思われる行動」または「臨機応変に対応すること」が求められます。

似ているようで異なることがわかるのではないでしょうか。

適時と適宜

同じ「適」という漢字が使われる「適時」と「適宜」は、字面だけでなく発音も似ていますよね。

「適」は「目的にかなう」という意味があることを前提に、まずは「適時」の意味を確認しましょう。

  • 適時:それをするのにちょうどよいとき

「適時」とすると、 「何かを行うために、ちょうどいいタイミングで対応すること」という意味になります。

「時間」に焦点を当てていることがわかるのではないでしょうか。

一方の「適宜」は「状況に合わせた柔軟な対応」を求められているという点から、「適時」と異なり 時間だけでなく、方法や行動の内容までも「臨機応変」に判断するというニュアンスが含まれるようになります。

「適宜」の敬語表現はあるの?

「適宜」を上司や目上の人などに使って良いか疑問に思う方もいるでしょう。

一般的に、目上の人に対しては自分が依頼された場面で「適宜○○します」という形で使います。

しかし、上司や目上の人に「適宜」使う場合は慎重になりましょう。

特に 依頼する形で「適宜」を使用することは控えたほうが無難です。

ただし、 謙譲語や丁寧語などと組み合わせれば、失礼のない敬語表現として「適宜」を活用できますので、この機会に覚えておくと役立ちます。

まとめると、以下の通りです。

  • ×:目上の人に対して「適宜××してほしいです」など依頼する形では使用しないほうが無難
  • ○:依頼された場合などに「適宜○○します」「適宜○○してまいります」などというように使う
  • ○:どうしても使う際は「適宜○○していただけますと幸いです」「適宜○○していただけますか?」などのように表現する

まとめ

「適宜」について意味や類語表現など使い方について解説しました。

社会人はマニュアルに従うだけでなく、その場の状況に応じて臨機応変に対応することも求められます。

「適宜」には、 時間だけでなく行動も含めて「それぞれの場合に適していること」「そのときどきの状況に合わせて行動すること」というニュアンスがあるため、ビジネスシーンでは頻出します。

この機会に覚えて、臨機応変に対応できる立派な社会人を目指しましょう!

文・マイナビ学生の窓口編集部

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