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【サイン入りチェキプレゼント】佐倉綾音「自分が信じた小さな手がかりを持って進んでいってほしい」#はじめの一歩

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CONTENTS

高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。そんなはじめの一歩を、今回はTVアニメ『TO BE HERO X』にて、ロリの声を務めた佐倉綾音さんにお聞きしました。

憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?

佐倉綾音のはじめの一歩

これまでを振り返って、今の自分につながるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか?

はなさん

表現の世界に出会えたことと、制作側になってみようと思った瞬間は、自分の人生を大きく変える出来事だったなと思っています。楽しむ側や受け取る側から作る側になるという覚悟に対して、スルッと何のハードルもなく行ける人もいれば、気合いが必要な人もいると思っていて。私はスルッと進んでいった側の人間だったので、明確に“ここだ”というタイミングがあったというよりも、いつの間にか入っていた感覚に近いです。なりたいと自覚した瞬間、表現者になる覚悟を持ったときがはじめの一歩だったと思います。

佐倉さん

はじめの一歩を踏み出す上で、大事だったなと思うことや心構えはありますか?

なみさん

物事の優先順位を変える必要があると感じました。それまでは、自分にとって楽な方へ逃げていく癖がついていた気がしていて。作品づくりに従事する上で、社会との接点が大きくなり、自分だけの責任ではなく、周りを巻き込んだり、巻き込まれたりすることも増えるので、優先順位の一番上だった“自分”というものを下げ、下げた上でその自分を土台として大切にしていくこと。そのコツを掴み、気持ちを切り替える必要があったと思います。

佐倉さん

これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。

はなさん

基本的に手応えはないものだと思った方がいいと思います。それを求めて足掻いてしまうと、自分だけではなく、周りも苦しめていくことになるので。自分が信じた「これをやったらきっとうまくいく」という、小さな手がかりを持って進んでみてほしいです。手応えがなくても腐らずに、うまくいかなかった事実を握りしめて別の方向に舵を切るという方法を取りながら、自分を守りながら進むべき道を探していってほしいなと思います。

佐倉さん

「演じたロリとは共感できる部分が多い」

本作の声優を務めると決まった際の心境を教えてください。

なみさん

アニメ業界は基本的にオーディションなのですが、本作はオファーをいただいて、資料に目を通したときに、とても新鮮な設定とかっこいいキャラクター性に惹かれてお受けしました。最初の資料にはあまりキャラクターの内面的な部分が詳しく書かれおらず、まず目に飛び込んできた「ロリ」という名前にびっくりしました(笑)。どのような理念で彼女がヒーローを志すようになったのかなどもまったく見えなかったので。彼女がどういう考えを持っていて、それを声でどのように表現しようか、非常にワクワクしながらアフレコを待っていました。

佐倉さん

演じられているロリの第一印象と魅力を教えてください。

はなさん

ピンクを基調としたキャラクターデザイン、華奢で可愛い女の子という第一印象でした。アフレコをする際に台本をいただいて見てみたら、私が感じたロリへの印象が、世間では偏見になって彼女に降り注いでいるという状況からロリ編が始まっていて。彼女のことを最初から好意的に見ていたのですが、それが彼女にとっては搾取だったり、消費されているという感情に繋がってしまうという展開が少し苦しくて。今の時代にロリの物語が解き放たれることはとても意味のあることだなと感じました。

佐倉さん

佐倉さんご自身がロリと似ているなと思う部分や逆に違うなと思う部分はありますか?

なみさん

私はこれほど明るく活発で、楽しく生きられている自信はあまりなく、どちらかというとロリのような女の子に憧れる感覚が大きくて。ただ、ロリの持っている思想や考え方というのは、共感できる部分が多いなと感じます。私自身も表に出て、多くの人たちの評価など、そういったものを目の当たりにする以上、ロリが感じているような偏見だったり、決めつけだったりといった部分とはずっと向き合い続けていかないといけなくて。しっかりと向き合って、自分なりの考え方を確立して、それを主張して生きていくというロリの考え方には大いに共感できます。

佐倉さん

今回、演じるにあたって難しかった部分や工夫したことなどを教えてください。

はなさん

今作は、bilibiliとアニプレックスの共同製作のアニメーションで、中国語のガイドというものが存在していまして。吹き替えのときに多く使う手法なのですが、アフレコの際にヘッドホンの片耳から原音を聞いて声を当てるという収録をしていて、かなりコツがいると言いますか…。中国語の声に合わせて自分の声を入れていくので、惑わされることもありました。同じニュアンスで、しっかり呼吸を合わせて演じなくてはいけなかったので、そのあたりは工夫が必要だったなと。難しかったです。

佐倉さん

演じられているロリは、ピンク好きや華奢なせいで嫌な目にあいながらも、自分の理念を貫き通している部分が印象的でした。佐倉さんは、絶対に譲れないものなどありますか?

なみさん

絶対に譲れないものは、意外とないと最近思っていて。自分の中の思想やプライドのような部分に通ずるかなと思うのですが、個人的に、プライドは持っていてもいいことはないという結論に一度たどり着きました。プライドを持っている方が安心したり、生きやすくなったりする人もいると思うので、人によっては大切なものだと思いますが…私は、どうやらプライドを持っていればいるほど、自分も他人も苦しめるようになってしまうらしい、という個人的な見解ができたので、プライドを持たないこと。絶対に譲れないものを作らないということが、私の譲れないものだと思います。

佐倉さん

本作には個性的なキャラクターが多く登場しますが、佐倉さんの推しキャラクターはいますか?理由も一緒に教えてください。

はなさん

ロリと関わるキャラクターで言うと、黙殺(もくさつ)というキャラクターが出てくるのですが、名前がまずすごいですよね…。基本的には無口なキャラクターなので何を考えているのか、何が目的なのか分からないのですが、実はしっかりと考えていることや大切にしているものがあって、それを知ったときに好きなキャラクターになりました。ぜひ注目していただきたいなと思います。ロリとも少し関わりがあるので、ぜひロリ編とともに黙殺編も楽しんでいただけたら嬉しいです。

佐倉さん

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