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高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。その一歩が無ければ今の自分は“ここ”にはいないかもしれない。そんなはじめの一歩を、今回はTVアニメ『この恋で鼻血を止めて』の主人公・モカを演じられる潘めぐみさんにお聞きしました。
憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?
潘めぐみのはじめの一歩
明確にあって…小学生のときに親友の家に遊びに行ったことです。そこで出会ったのが『週刊少年ジャンプ』で。初めて手に取ったその雑誌は、「HUNTER×HUNTER」の連載が始まったときの1冊でした。
潘さん
実際にゴンを演じられていますよね…!
もねさん
そうなんです!私、宇宙一好きな漫画が「HUNTER×HUNTER」で。未来がこうなると分からずに出会っているものが、きっと人にはたくさんあると思っていて。何気なく友達の家に行ったことが、私にとっては今の自分に繋がる大きな一歩だったなと。「今日はコーヒーショップに行ってみようかな」というところから今後に繋がる出会いになることもあると思うので、無意識のうちにもちゃんと一歩を踏み出せているよということを伝えてあげたいです。
潘さん
これからはじめの一歩を踏み出す読者にエールをお願いします。
もねさん
常に自分が出会うものはもう一歩のきっかけになっていると思います。私は友達の家に行っただけなので…。来たものを拒むも受け入れるもその人の自由ですが、いつも自分で選択していると思います。人に勧められて選んだとしても、最終的に選ぶか否かの選択をしているのは自分ですよね。後悔は先に立たないので、とりあえずやってみて、人生を長い目で見たとき、その後悔があってよかったと思える日がどこかで来ると思っていて。そこに気づけるか気づけないかも自分次第ですが、今、あなたの目の前にあるものを大切にしてほしいなと思います。
潘さん
モカと似ているところは、何に対しても諦めの悪さ
本作の声優を務めると知った際の心境を教えてください。
もねさん
嘘だろうと思いました(笑)。まずオファーいただいたとき、「全く違うヒーローものっぽい仮タイトルのアニメの出演になります。ヒロインの女の子です」と初め伺っていて。“へーそうなんだ、ありがたいな”と思っていたのですが、次の連絡が来たときに「『この恋で鼻血を止めて』という案件なのですが」とお聞きして、違うタイトルが来て、この話知らないかもしれないと思っていたら、「以前いただいていたお話だよ」と言われて、やっと繋がりました。『この恋で鼻血を止めて』というタイトルもとてもインパクトがあるじゃないですか。そういった意味でも驚いていたのですが、実際に読むとタイトルの通りで。比喩表現のタイトルかな…なんて、台本を読む前は、ドタバタのラブコメで鼻血が出ちゃうくらいその人のこと好きになっちゃうような感じかなと思っていたら、ヒロインのモカが退屈すると鼻血出してしまうという。そういった衝撃も含めて、びっくりしたので、「嘘だろう」という言葉に集約しました。
潘さん
今回演じられているモカの第一印象と魅力を教えていただきたいです。
もねさん
モカはOL生活をしていて、退屈していると言いますか。“私の人生って、この退屈なまま進んでいって、退屈なまま人生を終えるだろうな”という。生きることや自分の人生に関心があまりなかったり、無気力だったりしていて。ある種、生きることを諦めているような印象だったのですが、ヤーセンと出会うことによって、本来の彼女を取り戻していくと言いますか。新たな自分にも出会っていくというところでは、ヤーセンと出会ってからのモカがより魅力的だなと思います。きっと子供のときから退屈だったわけじゃなくて、本当はもっと好きなものややりたいことがあったけど、今はこの人生に落ち着いているような。でも、お話が進むにつれ、徐々にモカのマインドが変わっていきますし、本来の自分を取り戻しながら、“大切な人や大好きな人といると私はこうなれる”と気付いていくところ。そこがだんだん、可愛く見えてくるのが彼女だなと感じました。本当は生きることに対して、とても頑固で強気で、諦めていなかったのだなということが、ヤーセンと出会って知っていくところが魅力です。
潘さん
潘さん自身、モカと似ているなと思う部分や逆に全然違うなと思う部分はありますか。
もねさん
私は好きなことをできていて、やりたいこともはっきりしていて。年齢を重ねていくたびに、生きていくことが楽しいという気持ちが増しているので、そういうところは、序盤のモカとは真逆だなと思いました。役作りも、「きっと好きなものなどを全て排除されたら、諦めちゃったら、こうなってしまうのかな」と思いながら組み立てていって。似ている部分はどこかなと思ったときに、モカはいい意味で諦めが悪くなっていくので。何に対しても諦めの悪さ、気の強さはモカに似ているかもしれないです。家でのスタイルもとても似ています(笑)。詳しくはまだ言えないので、本編を見て確認いただきたいのですが、家にいるモカは私に似ています。
潘さん
本作は心原虫(しんげんちゅう)という寄生虫がモカに寄生して、寄生されたものは退屈すると死んでしまうということですが、潘さんが「これをしないと死んでしまう」と思うものやことはありますか。
もねさん
好きなものを奪われてしまったら、ですかね。ものやこと、人などすべて。私、生きている時間を全て好きなこととやりたいことに注ぎ込みたいタイプの人間なので、たまに睡眠時間が削れちゃうことも幸せで。なので、そういった自分のやりたいことなどを取り上げられたら、死んでしまうと言いますか、終わってしまうかもしれないなと思う瞬間ではあります。
あと、人と過ごすこと。1人でいる時間も好きなのですが、他愛もない話を友達としたり、仕事終わりに仲間たちとご飯行ったりという時間が私の心の栄養なので。自分以外の人間と言いますか、誰かがいないと私はダメかもしれないです。
潘さん
1人でというよりは、みんなと一緒にいたいような…。
もねさん
そうですね。ただ、1人でいたいときもあるから面倒くさいですが、人ってそういうものだと思っていて。自分以外の誰かと過ごす時間は友達でも家族でも大事だなと思います。
潘さん
普段、潘さんは様々なキャラクターを演じられていますが、役作りの感情の込め方などで意識している点などありますか。
もねさん
役や作品によってアプローチの仕方は全く違いますが、一貫して通っていることで言うと、常に相手役の掛け合いを意識していることです。もちろん、掛け合いで録ることもあれば、1人で収録するというスタイルもありますが、与えられたセリフの中には誰かを想うものもあって。例えば、好きや嫌い、怒りや憎しみは、自分1人の中からでは出てこない感情で、自分以外の存在、相手がいてこそ理由が生まれてくるものだと思っていて。なので、好きも嫌いも、私は相手役への思いやりだと思って役作りしています。その人のことを思いやれないと、そのセリフって出てこないので。相手役の人のことを大切にするというところが、自分の役にとっても大事にしないといけないことだなと思いながらいつも演じています。
潘さん

はんめぐみ 潘めぐみ
1989年6月3日生まれ。東京都出身。
テレビアニメ『HUNTER×HUNTER』第2作の主人公・ゴン=フリークス役で本格的に声優として活動。主な出演作に、『リトルウィッチアカデミア』(アツコ・カガリ役)、『ハピネスチャージプリキュア!』(白雪ひめ/キュアプリンセス役)、『【推しの子】』(有馬かな役)、『しかのこのこのここしたんたん』(鹿乃子のこ役)などがある。
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TVアニメ『#この恋で鼻血を止めて』の主人公・モカを演じられる潘めぐみさんにお聞きしました@han_meg_han @b8station
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— マイナビティーンズ (@mynavi_teens) April 26, 2025
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TVアニメ『この恋で鼻血を止めて』
時は未来。
どこにでもいる平凡な女性のモカは刺激のない退屈な日々を送っていた。
しかしある日、彼女が働くオフィスがエイリアンの戦いに巻き込まれてしまう。
モカを助けたスーパー宇宙人のヤーセンだったが、
彼が捕獲していた心原虫(しんげんちゅう)という寄生虫が誤ってモカに寄生してしまった。
その虫に寄生された者は「退屈すると死んでしまう」という!
日々死の脅威にさらされるモカと、彼女を救いたい不器用でまっすぐなヒーロー、ヤーセンの運命は……!?
取材・文/もね(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/米玉利朋子
これまでを振り返って、今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか。
もねさん