高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。その一歩が無ければ今の自分は“ここ”にはいないかもしれない。そんなはじめの一歩を、今回は映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』にて、夢野 幻太郎の声優を務める斉藤壮馬さんと有栖川 帝統の声優を務める野津山幸宏さんにお聞きしました。
憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?
斉藤壮馬と野津山幸宏のはじめの一歩
高校1年生のときにいろいろあって、学校に行きたくないなと思い、半年ぐらい学校に行っていない期間があったんです。その時期にアニメや映画などを家で見ていて、掛け値なしに救われたなと。当時、将来の夢はなかったのですが、アニメに救われたという気持ちが自分の中で大きくて。“自分もその世界に何かしらの形で関わってみたい”、“そちら側に立ってみたい”という気持ちからお芝居の道へ一歩踏み出しました。それが自分にとって、声優としての大きなはじめの一歩だったのかなと思っています。
斉藤さん
喋ることが好きなので、母から「喋る仕事がいいのではないか」「アナウンサーがいいのではないか」と勧められて、いいなと思ったのですが…。僕、めちゃくちゃ勉強が苦手で。ちゃんと大学を出ないと難しいだろうなと思って、塾にも通って頑張っていたのですが、勉強が向いてなくて。悩んでいたら母が次に「ラジオDJがいいのではないか」と勧めてくれて。中学生のときに、大阪のラジオパーソナリティをされていた鈴木美智子さんのトークアカデミーというトークの授業のようなものを2回体験できるイベントがありまして。母が半ば強引に応募をし、僕も興味があったので行ってみると、声優を目指している方やお話をする仕事を目指している同い年くらいの子たちが集まって、最後にみんなで群読の発表をするという。声優とは直接関係ないのですが、そこが“表現をする”初めての機会だったかなと思います。そこから僕もなにか表現する仕事に就きたいと固まりましたし、はじめの一歩だった気がします。
野津山さん
これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。
ひなさん
これは自戒を込めて言うのですが、はじめの一歩は踏み出す勇気がとても必要で、一歩二歩踏み出せることがすごいと思っています。自分もさっきお話ししたような気持ちで一歩を踏み出していて、いろんな失敗を繰り返して、いろんな人に教えていただきながらいくものだと感じました。自分も「今こういう一歩を踏み出せばいいんだよ」と言えるような歩み方だけではないので、周りの方を信じて頼っていくと、結構助けてくれるといいますか。自分だけがなんとかしようという気持ちももちろん大事だと思いますが、人と人とがつながっている世界なので、頼ってもいいし、頼られてもいい、という気持ちを持って。それを教えてくれたのは、僕にとって“声優”という仕事で、まだ道の途中ですけど、人と一緒に仕事をしたり、ものを作ったりすると楽しいよって思います。
斉藤さん
僕もそうだったのですが、はじめの一歩はかなり勇気がいるもので、重たいものだと思います。でも、一歩出したあとに戻せるじゃないですか。だからバンバン一歩を出していいと思います。皆さんお若いですし、その一歩を踏み出したからと言って、二歩目を出さなきゃいけないわけではないので。まず一歩を踏み出すということを大事に。僕もまだ偉そうなことは言えないですけど、歳を重ねるごとに物理的にもだんだんと一歩を踏み出せなくなってくるので…。若いうちはバンバン一歩を踏み出して、そこが落とし穴だったら一歩戻って、ということを繰り返してもいいと思います。新しい世界に行くときは毎回はじめの一歩だという気持ちで、臆せずはじめの一歩を何回も踏み込んでもらえればと思います。頑張ってください。
野津山さん
ヒプノシスマイクは新しい世界を見せてくれる
今回、“ヒプノシスマイク”が映画化されると聞いた時の心境を教えてください。
みくさん
いずれこうなるのではないかと思っていたのですが、「映画化します」とお聞きして、待っていた気もしつつ、ついにここまで来たかと思いました。自分にとって“ヒプノシスマイク”というコンテンツは、いつも新しい世界を見せてくれる印象があるので、映画ではどんな新しい世界を見せてくれるのかなというワクワクもありました。
斉藤さん
ヒプマイはすでにアニメ化を2回しているので、キャラクターたちが動いて物語も進んでいくというのは体験していて。映画化と聞いたときは、その劇場バージョンなのかと思っていたのですが、どうやら違うなと。ヒプアニとはまた違って、3DCGとのことで。壮馬さんもおっしゃっていましたけど、“ヒプノシスマイク”は、常に新しいことをやっているので、ただの映画の収録ではないんだろうなとは思いました。ストーリーが分岐するところがあって、一筋縄ではいかないような。僕も出演している側ですけど、また新しい面白いものを見せてもらえるんじゃないかなと楽しみにしていました。
野津山さん
斉藤壮馬さんが演じられる夢野 幻太郎(ゆめの・げんたろう)の第一印象や魅力を教えてください。
ひなさん
第一印象は、食えない人といいますか、素直に本音を話していくようなタイプではないなと思いました。彼が大事にしているものや、本当の気持ちがどこにあるのか見えづらくて。でも、彼と付き合いが長くなってくると、そこが魅力だなと感じて。飴村 乱数(あめむら・らむだ)や有栖川帝統と出会って、意外と嘘をつかない人なのかもしれないと気付きました。彼がなぜ夢野幻太郎であるのかというところ含め、彼のジョークや、嘘で隠しきれない部分がだんだんと見えてくるのも魅力で、とても人間味がある人だなと感じました。序盤はよりエキセントリックな印象が強くて、一人称もいっぱい変わっているのですが、僕個人としては、あの頃のことを少し思い出してほしいな…という気持ちもなくはないですが(笑)。でも、今の彼もとても魅力的だなと思います。
斉藤さん
野津山さんが演じられている有栖川帝統(ありすがわ・だいす)の第一印象や魅力を教えてください。
ひなさん
わかりやすい人といいますか、色でいうと青や赤のような人だという印象でした。帝統は過去に色々あるのですが、結局は今を楽しんでいるキャラクターだと僕は感じます。第一印象から今に至るまで、もちろん成長はしていますが、あまり印象が変わらなくて。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いというようにはっきりしていて、演じてく中でもまっすぐで裏表がないというところが1番の魅力だと思います。
野津山さん
それぞれのキャラクターとご自身の共通点はありますか。また、逆に違う部分などもあれば教えてください。
みくさん
幻太郎は小説家なので、本や小説がおそらく好きだろう…と。そこは似ているかなと思います。違う部分としては、嘘をついたことがない。
斉藤さん
本当ですか?1回も?
野津山さん
(笑)。曇りなき眼で言うと、幻太郎は独特のユーモアセンスがある人だと思っていて。真面目そうに見えて、意外とふざけるのが好きというところも彼の魅力的な部分だなと思います。
斉藤さん
共通点は左利きとジャンクフードが好き、という設定があるはず。
野津山さん
好きそうだよね。
斉藤さん
細かい部分は一致していたのですが、醍醐味のギャンブルを僕はやらないので、そこは違うなと(笑)。役作りでやった方がいいのかなと思ったこともあって、ギャンブルは知らないと難しそうじゃないですか。
野津山さん
確かに。
斉藤さん
暗黙のルールや用語もあるので。彼はギャンブルを生き甲斐にしているのですが、僕はギャンブルとかけ離れている人間なので、そこは違うかなと。1番大事なところなんですけど(笑)。
野津山さん
もしご自身がヒプノシスマイクの世界に入ったとして、誰と友達、チームになりたいですか。
ひなさん
帝統以外です(笑)。
斉藤さん
確かに、帝統にはお金を貸さないといけないですから。
野津山さん
でも、帝統は好きなキャラクターなので、こちらの財力に余裕があれば…。Fling Posseの3人はみんなマイペースですけど、割と好きです。あげるとすれば、神宮寺 寂雷(じんぐうじ・じゃくらい)さんかな。(医師なので)治してくれるという点で(笑)。(ティーンの)皆さんに言うことではないのですが、30歳を超えてくるといろんなことが現実味を帯びてくるというか…。寂雷さんだって35歳だよね?
斉藤さん
そうだった気がします。
野津山さん
ほぼ寂雷だからね、僕ら。そう考えると、1ディビジョンに1人はお医者さんがいてくれた方がありがたいなと思います。
斉藤さん
僕はそういう点でいくと、やっぱ天国 獄(あまぐに・ひとや)ですかね。なにかあった時に…。
野津山さん
訴訟…(笑)。
斉藤さん
されることをしているわけではないですけど(笑)。
野津山さん
もう少し希望があった方が…(笑)。
斉藤さん
確かに。でも、良いお店だったりバーだったり知っていそうじゃないですか。
野津山さん
「俺には今日行きたい店が2つある」って。
斉藤さん
2つあるんかい!1つに決めて(笑)。
野津山さん
優柔不断になっちゃった(笑)。
斉藤さん
そういう点でも、獄や寂雷さんのような少し年上の人と仲良くなって、いろいろ教えてもらいたいなと思います。
野津山さん

さいとうそうま 斉藤壮馬
1991年4月22日生まれ。山梨県出身。主な出演作は、アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』緋村剣心役、『ブルーロック』千切豹馬役、『ハイキュー!!』山口忠役、ゲーム『刀剣乱舞』鯰尾藤四郎役・鶴丸国永役、『あんさんぶるスターズ! 』葵ひなた役・葵ゆうた役、『アイドリッシュセブン』九条天役などがある。

のづやまゆきひろ 野津山幸宏
1996年12月24日生まれ。大阪府出身。主な出演作は、アニメ『東京リベンジャーズ』林良平役、『終末のワルキューレ』ヘイムダル役、『勇気爆発バーンブレイバーン』ヒロ・アウリィ役、ゲーム『カードファイト!! ヴァンガードエクス』士導イズル役、『戦場のフーガ』ジン・マキアート役などがある。
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斉藤壮馬、野津山幸宏「臆せずはじめの一歩を何回も踏み込んでほしい」#はじめの一歩
映画『#ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』にて、声優を務める #斉藤壮馬 さんと #野津山幸宏 さんにお聞きしました
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映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”
総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが
「イケブクロ・ディビジョン」「ヨコハマ・ディビジョン」「シブヤ・ディビジョン」
「シンジュク・ディビジョン」「オオサカ・ディビジョン」「ナゴヤ・ディビジョン」
の6チームに分かれ、熱いラップバトルを繰り広げる。
バトルを彩るラップミュージックには、日本のヒップホップシーンを牽引するラッパー・トラックメーカーがクリエイターとして参加。
様々な楽曲を声優が演じながらラップすることにより、音楽を軸に各キャラクターのストーリーが展開していく。
また“ヒプノシスマイク”では、キャラクター性の強い音楽と、物語性の強い音声ドラマを原作として、コミック、ゲームアプリ、舞台、アニメなど、様々なメディアミックスも行っている。
取材・文/みく、ひな(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/米玉利朋子
これまでを振り返って、今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか?
みくさん