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【サイン入りチェキプレゼント】神尾楓珠、桜田ひより「自分の成長に繋がるものには思い切って一歩踏み出してほしい」#はじめの一歩

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CONTENTS

高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。その一歩が無ければ今の自分は“ここ”にはいないかもしれない。

そんなはじめの一歩を、今回は映画『大きな玉ねぎの下で』にてW主演を務めた神尾楓珠さんと桜田ひよりさんにお聞きしました。

憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?

神尾楓珠、桜田ひよりのはじめの一歩

これまでを振り返って、今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか?

こはるさん

この仕事を始める前はサッカーをずっとやっていて、ちょっと強い高校に入学したときに部員が多くて、1年生の段階で“これ3年間やっても試合に出られないだろうな”と。そこで、サッカーに対してひと区切りをつけたことが自分の中で大きい一歩だったのかなと思います。

神尾さん

私は高校生のときに大学へ進学せず、社会人として生きていくと決めたことがはじめの一歩だったなと、振り返った今思います。元から大学に行きたいという思いもなく、この仕事でやっていきたいと思いながらやっていて。学生の枠を外れて、大人の仲間入りをするというのは、自分にとって大事なはじめの一歩だったので、そこで改めて仕事に対しての思いや考えなどを見直して、進んでいこうと決心しました。

桜田さん

これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。

まなさん

僕の経験からも、迷ったり悩んだりしながらやっているとタイミングを逃してしまうんです。僕で言うとサッカーのような、区切りをつけるタイミングや踏み出すタイミングは、“思い立ったが吉日”というように、思い切りが大事だなと思います。

神尾さん

自分の選択は自分にしかできなくて、それが良い未来でも、悪い未来でも成長に繋がることは間違いないと思います。自分の未来に対してだけでなく、誰かを思う気持ちなど、いろんな一歩がありますが、その中で確実に自分の成長する材料になるなと思うものには、思い切って一歩踏み出してほしいです。

桜田さん

楽曲の世界観を映像としてちゃんと出したいという思いを大事に

今作に出演することが決まった時の心境を教えてください。

こはるさん

「大きなたまねぎの下で」という爆風スランプさんの名曲をモチーフにするということで、プレッシャーはありました。でも、草野(翔吾)監督とご一緒するのが2回目なので心強いなという気持ちと、また呼んでもらえて嬉しい気持ちもありました。

神尾さん

私も草野監督とはお久しぶりで、すごくワクワクしました。内容自体、曲をモチーフにしているのでどういう形で物語が展開していくのだろう…という想像力が膨らむ思いでした。

桜田さん

神尾さんが演じられた丈流、桜田さんが演じられた美優それぞれの魅力を教えてください。

こはるさん

就活生の等身大の感情や、将来に希望が持てない悩みなどをストレートに表現している役だと思っていたので、それをしっかり画面で出せるようにしたいなと思いました。

神尾さん

美優ちゃんは本当に真っ直ぐで、自分のやりたいことに向かって突き進んでいく様な強い女の子です。そういう部分を見て、皆さんも勇気をもらえたり、前向きな気持ちになれたりしたら嬉しいなと思って演じました。

桜田さん

演じられた役とご自身で似ている部分はありましたか?

こはるさん

丈流は結構ひねくれていますが、僕も丈流と同じ年くらいのときにひねくれていたので、そこは似ているなと思いました。

神尾さん

やりたいことに向かって真っ直ぐ進んでいくところは共通しているなと。この仕事を小さいときからやっているので、自分のやりたいことに向かってちょっとずつ近づいていくところは美優ちゃんと同じかなと思います。

桜田さん

楽曲【大きな玉ねぎの下で】は本当に素敵な曲だと感じたのですが、この楽曲を最初に聞いたときどんな感想を持ちましたか?

ライターさん

“ペンフレンド”など、馴染みのないフレーズが出てくるのですが、その時代の情景が浮かびやすくて、すんなりと心に入ってくる曲だなと思いました。

神尾さん

有名な楽曲なので、サビの部分は聞いたことがありましたが、トータルで聞いたことがなくて。今回聞いてみて、物語性がある中にどこか切ない部分もあって、神尾さんもおっしゃっていた馴染みのないフレーズは入っているものの、要所に現代の子たちにも刺さるような歌詞があるので、その部分で共感していただけるのではないかなと思いました。

桜田さん

特に印象に残った歌詞などありますか?

ライターさん

僕は、「若すぎるから 遠すぎるから 会えないから 会いたくなるのは必然」という歌詞。心の底で思っていることをちゃんと言葉で表していて、すごく強い歌詞だなと思いました。

神尾さん

私は「ペンフレンドの二人の恋は言葉だけがたのみの綱だね」。「言葉だけがたのみの綱」というフレーズは今の学生たちにも通ずるのではないかなと。言わなきゃ伝わらない感情や物事は必ずあって、言葉は大事だなと思いました。作中にもある“ノートに文字を書く”、“自分の思っていることを文字や言葉で相手に伝える”ということが本当に大切だと改めて感じました。

桜田さん

作中で実際にこの曲を歌唱しているシーンもありましたけれど、実際歌ってみて難しかったことなどありますか?

ライターさん

歌で難しかったというより、そのシーン自体が難しかったです。酔っ払って歌っているシーンなので、音程どうこうとかよりは楽しく…。

神尾さん

酔っている感じで(笑)。

桜田さん

今回の作品が小説や漫画が原作ではなく楽曲がもととなっているということで、そういう作品に対する印象や役作りなどで難しかったところがあれば教えてください。

ライターさん

丈流という役がこの曲に出てきているわけではないので、人物をどういう風にするか、監督とお互いの丈流像をすり合わせながらやっていて、そこは難しかったなと思います。楽曲の世界観を映像としてちゃんと出したいという思いがあったので、大事にしていました。

神尾さん

私は、楽曲自体の世界感を大事に、この映画に入り込むことを意識していました。歌詞に沿った気持ちのゆらぎだったり、実際に二人で会って歩いているところだったり、曲が頭の中でずっと再生されているイメージといいますか、常にこの曲と一緒に映画をつくっていた感覚です。

桜田さん

初めて台本を読んだときの感想を教えてください。

ライターさん

本当に面白くて、印象に残るセリフもたくさんあるなと感じました。現代パートと過去パートが交互に出ているので、文だけ読んでいると分かりにくくなりそうだなと最初思っていたのですが、全然そんなことなくて。お互いの問題や過去との区別もしっかりあって、それが最終的につながっていくというところが素敵な脚本だなと思いました。

神尾さん

自分たちは現代パートだけの撮影だったので、過去パートとどういう風につながっていくのか想像を膨らませていました。丈流と美優の距離がちょっとずつ近づいているのかわからないもどかしい感じだったり、お互いの子供のままだったりする部分がちょっとずつ成長していくような…。いろんなことがあって出てきた言葉や行動に魅力があって、登場人物が生きているなという感覚がありました。

桜田さん

作中では丈流と美優はバイトノートを介して距離を縮めていきますが、お二人は交換ノートや手紙にまつわったエピソードなどあれば教えてください。

まなさん

交換ノートはしたことなくて、手紙もあんまり書いたことないんですけど。僕が高校2年生になるタイミングで転校する際、クラスのみんなからメッセージを集めたアルバムのようなものをもらって、今でも大事に保管しています。

神尾さん

ちょっとした感謝を伝えるときにメッセージカードを書いたり、友達の誕生日プレゼントにお手紙を添えて渡したり、普段から文字を書いているほうで。お手紙をもらうのも好きなので、日頃からSNSの文字だけじゃなく、自分の思いを込めてその人のために書いている時間というものも大事だなと、この作品を通してすごく感じました。

桜田さん

もし映画のようにやり取りはしてるけど、実際に会ったことのない人に「会いましょう」と言われたら会いますか?

まなさん

いや…、怖いですよね(笑)。この仕事をしているので特に怖くて、罠かもしれないなんて思っちゃいます。この仕事してなかったらありえることなのかなと思いますけど、今の仕事をしている神尾楓珠としては会えないです。

神尾さん

今の時代危険性が高いので、なかなか会うまでにはならないかなと。会うという意識がどこで出るかといったら、“この方と恋愛したい”など恋愛感情として気になっているとき、相手のことをもっと知りたいとなれば、会うという選択肢を取ると思いますが…。何回かラリーをしてからじゃなくて、序盤のほうで会いたいなと思っちゃいます。

桜田さん

今回、お互い共演されてここが素敵だったなど、役のイメージが広がったと思う部分など教えてください。

ライターさん

かなりタイトなスケジュールだったんですけど、いつ会っても元気な姿でいらっしゃったので、本当に助かりました。スタッフさんとの空気もそうですけど、柔らかい空気の作り方など本当に助けてもらいました。

神尾さん

神尾さんが出している空気感は自分がフラットでいられるので、余計なことを考えなくていい、自分の仕事に集中できる環境が私は本当にありがたくて。いろんな作品を通して、自分が主演としていることも多くなって、変な気の張り方だったり力の入り方だったりをしていので、神尾さんを見て学ぶことが多かったです。お兄さんだなと思いました。

桜田さん

撮影こんなことが印象に残っていることや思い出があれば教えてください。

ライターさん

私、一個恥ずかしかった出来事があって。お昼前に「今日のお弁当なんだろうな」なんて話して、「お腹空いた」と並んで食べ始めたときに、「めっちゃ美味しい!」って言いながら自分のお腹が鳴っちゃったタイミングがあって(笑)。それは自分の人生の中でかなり恥ずかしい出来事でした。

桜田さん

あ、本当…?

神尾さん

だって食べているのにお腹鳴るって、どれだけ食いしん坊なんだよと思われていたらどうしよう…とちょっと恥ずかしかったんですけど、今の反応を見て忘れてくれていてよかったなと思いました(笑)。

桜田さん

忘れていました(笑)。

神尾さん

よかったです。

桜田さん

印象に残っていることではないんですけど、中川大輔(喜一役)という方がいらっしゃいました(笑)。キャラクターが強烈で、印象に残っています。ちょっと発想が飛んでいるんです。

神尾さん

斜め上をいく

桜田さん

天然なのか、狙っているのかわかんない。

神尾さん

絶対天然です!

桜田さん

本当?

神尾さん

思います(笑)。

桜田さん

中川さん本人も役のままのイメージの方ですか?

ライターさん

喜一は本当にあのままで、当て書きなんじゃないかと思うくらい(笑)。監督も想定してない喜一だったと思います。

神尾さん

アドリブ演技みたいのもあったんですか?

ライターさん

アドリブはこの作品あまりないんですけど、入れると監督に「ちょっと入れすぎ」と言われていました(笑)。

神尾さん

そういう感じだったですね…。

ライターさん

印象に残っています。

神尾さん

アナログでのやり取りの魅力はなんだと思いますか?

ライターさん

字にその人の感情が表れると思うので、どういう気持ちで書いてくれたんだろうと考えられるところ。ものとして残りますし、ちゃんと届くのかというドキドキ感なども今の便利なツールでは味わえないので、アナログの良さだと思います。

神尾さん

私自身、手紙を書く機会がありますが、その人に向けて便箋を選んでいる時間や内容を考えている時間は自分にとっても心安らぐ癒しの時間でもあって。相手にどんな言葉をかけたいか、書きたいかというのを考えている時間は尊いものだなと思います。自分が受け取ったときも、自分に向けて時間を割いてくれたのだと思うと感謝の気持ちが出てきます。

桜田さん

作中やこういうコメントなどで手書きの文字を見る機会がお互いあったと思いますが、お互いの文字を見た時の印象があれば教えてください。

ライターさん

かっこいい字を書きます、とても綺麗です!

桜田さん

習字とかやられていましたか?

ライターさん

やってないです。独学です。

神尾さん

綺麗で読みやすい。

桜田さん

読みやすいですか?ありがとうございます(笑)。癖はあると思います。

神尾さん

神尾さんから見た桜田さんの文字はいかがですか?

ライターさん

スタイリッシュです!

神尾さん

スタイリッシュ、本当ですか?

桜田さん

スタイリッシュです。読みやすさで言うとひよりちゃんの方が読みやすいと思う。

神尾さん

本当ですか?

桜田さん

スタイリッシュさとかわいさのバランスが素敵だなと思います。

神尾さん

お二人の思う本作の注目ポイントを教えてください。

こはるさん

恋愛映画ですが、胸キュンというのではなく、人とのつながりだったり、距離の縮まり方だったり、人間関係の部分がちゃんと描かれているので、そこに注目してほしいです。

神尾さん

現代パートと過去パートがどういう風に交差したりつながったりするのか、というのは一つの楽しみでもあるのかなと。登場人物がすごく魅力的なので、誰にどう共感するか、見ている人によって変わってくると思うので、いろんな楽しみ方をしていただけたらいいなと思います。

桜田さん

取材・記事/まな、こはる(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/三橋優美子

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