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「違う立ち位置からものを見る大切さを学びました」~マイナビキャリア甲子園から生まれたアイデアがカタチになった~

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CONTENTS

今回は、「第9回マイナビキャリア甲子園」で視聴者賞を受賞したミツカン代表「ながったらー」の4人にガクラボメンバーがインタビュー! マイナビキャリア甲子園のお話から、製品化した“ぽん鍋缶”についてたっぷりとご紹介していきます。

マイナビキャリア甲子園とは

マイナビキャリア甲子園は株式会社マイナビが運営する高校生向けビッグプロジェクト。高校生がチームを組んで企業からのテーマに挑戦するビジネスアイデアコンテストです。

▼マイナビキャリア甲子園
https://careerkoshien.mynavi.jp/

ながったらーの高場さん、轟さん、鳥居さん、西村さんにインタビュー!

高場さん基本DATA

学年 高校3年生
趣味・特技 趣味・特技:中高6年間トロンボーンをやっていて、音楽が好きです。

轟さん基本DATA

学年 高校3年生
趣味・特技 趣味・特技:絵を描くこと デザインすることが好きです。

鳥居さん基本DATA

学年 高校3年生
趣味・特技 趣味・特技:特技は書道です。

西村さん基本DATA

学年 高校3年生
趣味・特技 趣味・特技:ちょっとだけクイズが得意です(笑)。

自分が知らなかった立ち位置からものを見る大切さを学びました

マイナビキャリア甲子園を通して気づいたことや得たことはありますか?

しらべさん

僕は将来起業したいと考えているので、何か役立つのではないかと思ってマイナビキャリア甲子園に興味を持ち、「やる人―!」と聞いたときに集まったこのメンバーで出ることになったんです。強い意思をもっているわけではない、たまたま集まった4人で1つのテーマに沿って、それぞれの考えや意見など、違う切り口がある中でアイデアを出し合いました。否定することもありながら、「もっとこうしたほうが良いよね」といい方向にも進んで、それを重ねていった結果、視聴者賞といういろんな人に共感を得られる商品ができました。誰か1人だけじゃなく、この4人で取り組んだことが大事だったんだなと思います。

西村さん

今回、商品を考えるというところで、自分達の想像していた以上に食べる人たちのことを考えたり、それを作る人がどれくらいどこにお金をかけなきゃいけないのかを考えたり、今まで自分が知らなかった立ち位置からものを見る大切さを学びました

さん


本番の様子

マイナビキャリア甲子園の決勝戦後に気持ちの変化はありましたか?

しらべさん

普段身の回りの商品やプランなど、ビジネスアイデアの塊だと気づかされました。自分たちが体験したのはほんの一部にすぎないと思いますが、思いついたアイデアに磨きをかけて、いろんな人の目に触れて、ふるいにかけられていく。身の回りのものができていく過程を疑似体験できたというのは、本当に貴重で、気持ちの変化といわれると難しいですが、身の回りのものを見る目が変わった気がします。

高場さん

マイナビさんであれば就職系、ミツカンさんなら「味ぽん」などの食品系、世間で知られている1つのイメージがそれぞれありました。今回の「マイナビキャリア甲子園」を通して、普段僕たちの知らないところでの企業の活動や社会の仕組みを見ることができて、“僕たちの周りを知る”きっかけになってよかったなと思いました。

鳥居さん

この経験を今度どのように活かしていきたいですか?

しらべさん

僕は将来起業しようと思っているのですが、マイナビキャリア甲子園に出るまでは自分のしたいことを中心にしか考えていませんでした。今回のマイナビキャリア甲子園の発案から決勝、それ以降の商品の開発などを通して、利用者や評価する人、応援してくれる人たちにどう見られるかということが大事だなと学ぶことができました。今後、夢に向かっていく過程で大切にしていきたいです。

西村さん

企画開発した「ぽん鍋缶」。良く知っているけど現実にはないものが出てきたような感動があった

企画開発した「ぽん鍋缶」の商品化が決まった時の心境を教えてください。

しらべさん

嬉しかったですね~(笑)。

高場さん

めちゃくちゃ嬉しくて。今まで自分たちが考えていたのは、空想上と言いますか、ただ想像していただけのものだったので、商品になることで自分たちのプランにも自信が持てて、本当に嬉しかったです。

さん

【※ぽん鍋缶について】

「ぽん鍋缶」は、コンロや家電のない校内などの環境でも、温かい鍋をいつでもどこでも簡単に食べることができるもので、2022年9月~2023年3月に開催された、「マイナビキャリア甲子園2022年度大会」にて、兵庫県立長田高等学校の学生で構成されたチーム「ながったらー」が、味ぽんブランドをきっかけに考案したアイデアです。

商品化までで難しかったところや工夫した点を教えてください。

しらべさん

マイナビキャリア甲子園で思いついた「ぽん鍋缶」は、審査員や視聴者の人たちによく見られたいというのが1番にありました。実際、商品開発をする上での視点とは違っていたので、人の手に届くような商品にするという理想だけではなく現実を見ることを大事にしました。メリットとデメリットのバランスを考えて、メリットをただ詰めていくのではなく、デメリットを減らすという点が難しかったなと思います。

鳥居さん

株式会社ミツカンと株式会社アイナス(「ぽん鍋缶」の製造メーカー)からのサポートはどんなものがありましたか? 実際に共同開発していて印象的だったことなどありますか?

しらべさん

試作をする段階でアイナスさんのキッチンに入らせてもらって、いろんな味を作ったり、食材入れてみたりと私たちに体験させてくださいました。実際に商品化する際にも試作品をいっぱい作るなど、すごくサポートをしてもらいました。印象に残っていることは、高校生として接するのではなく、一緒に物を作る人として、私たちのこだわりも聞いて、それに対してどうすれば実現できるかを本気で考えてくださって、それが本当に嬉しかったです。

さん

商品が完成した瞬間の心境を教えてください。

しらべさん

ビジネスコンテストの段階では、自分たちの頭の中で考えて、模擬的にしか現実に落とし込めない状態だったんですが、商品化の過程ではできるだけ具体的に考えるようにしていました。実際、商品が完成したときは、「あ!本当にできた!」という感覚で、良く知っているけど現実にはないものが出てきたような感動がありました

高場さん

実際に食べてみていかがでしたか?

しらべさん

美味しかった!(笑)。

ながったらー

めちゃくちゃ美味しかったです。試作の際、アイナスさんにお邪魔していろんな具材を入れて試してみたんですけど、特にスープはこだわりました。ぽん酢独特の酸っぱさや喉がくっとなる風味を缶詰で商品化するとなったときに、飲み干せないと処分に困ると思い、飲み干してもしんどくないようなスープにしたいなと。味ぽんと水の比率を何度も変えて、味見をするというのを1日中やって作り上げた配合で、缶詰としてもうまくできてすごく嬉しかったです。買ってくださった方が食べても美味しいなと思うものにはなっていると思います。とにかく思い入れがありますので…。
高校1年生の時からずっと考えてきて、高校生活の中でも長い時間を費やして、それが形になっているので、ただ嬉しいというだけでなく、過程を思い出すこともあって、感慨深いです。

高場さん

先日開催していた「こたつ会議」のブースで発売していましたが、いかがでしたか?

しらべさん

今まで発案してから商品化までで十分達成感はあったんです。僕自身は“忙しい人たちのルーティン化している日常の中で、ちょっと一息つける特別な場所、時間を作りたい”と思って「ぽん鍋缶」を作り始めていましたので、クラスや学年のみんなに渡したときも嬉しかったのですが、こたつ会議で実際に販売して、僕たちが会ったことのない人にもその時間を体験してもらえたということが何より嬉しかったです。買ってくれた人の反応をネットで見て、知らない人たちにも広まってく感じがあって、自分たちが考えた商品が形となって伝えることができて良かったです。

西村さん

高校3年生とのこと、受験とプロジェクトの両立をする上で気を付けていたことや意識していたことなどありますか?

しらべさん

マイナビキャリア甲子園は僕たちが高校1年生のときだったので、勉強そっちのけでやっている人が多かったです(笑)。2年生のときに商品開発が始まったんですけど、僕たちのアイデアをミツカンさんとアイナスさんに聞いてもらって、検討していただく期間があって、また自分たちの番がきたら4人で「こんな感じかな?」と話し合うような形でした。高校2年生の1月で商品発表があって、3年生になってからは「THE TIME」のインタビューと「こたつ会議」くらいだったので、3年生は受験勉強中心に行けた? かなと思います…。

西村さん

まぁまぁ…(笑)。

高場さん

行けた人もいる…?(笑)。でも、受験勉強と商品開発の両立は出来るように配慮してくださった感じはあります。

西村さん

「ながったらー」のこれからや将来目指しているものなどありますか?

しらべさん

「ながったらー」はこれをしたいと思った人たちが集まっただけだったので、これから4人で何かしようとは思ってないですが、また何か楽しいことがあれば集まりたいなと思います(笑)。

さん

私はスポーツやテレビなど見ることが好きなんですけど、マイナビキャリア甲子園や今年の夏に出させていただいた「高校生クイズ」など、いろんなものに参加して、何かの裏方をやってみたいなと思いました。高校生期間はいろんなものに出させていただいたので、スポーツのチームスタッフやイベントスタッフになって、いろんな人にスポットライトを当てられる人になれたらかっこいいかなと思っています。

高場さん

私は小学校の先生になりたいという夢がずっとあって、先生になるにあたっていろんな経験しておいたほうが子供に対してちゃんと伝えることができるし、知っていることが多いほど可能性を教えることができると思います。だからマイナビキャリア甲子園出場や製品化の体験もそうですし、これからもいろんなことを経験して、楽しい学校を作れる先生になりたいです。

さん

僕は将来政治家になりたいなと思っています。マイナビキャリア甲子園など、いろいろ活動している中で、自分の足を使って見聞きするというのは意外と大事だなと感じました。今回の缶詰作りにしても、実際に工場へ行かなければ、缶詰の蓋がどうやって閉められているか一生知らなかったと思いますし、製造工程やバックヤードなど僕たちが普段見ない部分を見て、実体験として拾い上げることができました。この体験は政治家を目指す上でとても大事にしていきたいと思います。

鳥居さん

僕はスポットライトを当てられる人になりたいですね(笑)。夢があっていいじゃないですか。目立ってなんぼだと思うので…(笑)。活動していく中で、いろんな人に知ってもらうことはすごく大事で、クイズ研究会への出場もそうですけど、多くの人たちに自分たちの活動を知ってもらってからが関係のスタートだと思っています。自分たちの将来の環境や可能性を広げていくために、もっと前に立って目立つことで(ただ自分が目立つのではなく)、正しく自分たちの持っていることをアピールしていくことが大切なんじゃないかな…。

西村さん

現在、チャレンジしているものやチャレンジしたいと思っていることなどあれば教えてください。

しらべさん

大学受験です!

鳥居さん

頑張ってください!

しらべさん

頑張ります!!

ながったらー

お互い恐れずに良いところ悪いところをしっかり言って頑張ってほしい

これからマイナビキャリア甲子園に挑戦する後輩や同世代にメッセージをお願いします。

しらべさん

何をやるにも楽しむことが1番大事だと思います。楽しんでいたら、いいアイデアも出てくると思うので、何をするにも楽しむことを忘れずにやってみてください!

さん

マイナビキャリア甲子園はエントリーするというだけでもひるんでしまうと思いますし、私もどうしようか迷っている中での挑戦だったけど、高校3年間をかけてこんなに充実した体験ができることはなかなかないと思っていて。迷ってそこから考えても遅くはないと思うので、当たって砕けろ!くらいの気持ちで、マイナビキャリア甲子園に限らずいろんなことにチャレンジしてもらえたらなと思いますし、自分もそうしていきたいなと思います。

高場さん

誤解を恐れず言うなら、喧嘩して進めましょう(笑)。というのも、このチーム何度となく喧嘩をしながら、お互いの意見をぶつけ合いながら、常に議論をしながら進めました。3年間ずっと同じクラスということもあって、仲が良いからこそお互いをあまり否定したくない気持ちがあったのかなと思います。でも、お互いの思っている改善点をしっかりブラッシュアップしていかないと最終的にいい案はできないと思うので、アイデアが出てきたときはお互い恐れずに良いところ悪いところをしっかり言い合って、頑張ってほしいなと思います。

鳥居さん

チーム内で1人の意見が通ってしまったら、4人でやっている意味がなくなってしまうので、4人でいるからこそ、それぞれの考え方やいろんな切り口を大事にしてほしいです。そして、人の意見と人とをちゃんと分けて考えること。「この人が言うことだから」「意見がよくないからこの人は良くない」と思うこともありますが、その意見に対してどう思うかを考えることで精神的な争いをせず、時間を効率的に過ごせるのかなと思います。
僕は、今回のアイデアが出て、準決勝前夜のお風呂に入っているとき「これは絶対全国行く」と確信していました。それは、ずっと話し合いを重ねてきて、どんなことを聞かれても否定的な意見があっても、自分たちが理由をつけて説明ができるという自信があったからなんです。アイデアを出していくときは、不安があったら絶対口に出して議論するべきだろうし、極限まで絞ったところにももっとやれる部分があります。しんどいことだとは思いますが、不安なことは改善していくということをやった先に一番いい結果があると思うので、チャレンジする方はやってみてください。

西村さん

ながったらーの決勝大会の様子はこちらから

プレゼン映像は54:51~ご覧いただけます。

取材・文/しらべ(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部

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