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【サイン入りチェキプレゼント】畑芽育「自分の気持ちを固めて、気持ちで学ぶという経験がすごく大事だった」#はじめの一歩

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CONTENTS

高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。その一歩が無ければ今の自分は“ここ”にはいないかもしれない。そんなはじめの一歩を、今回は映画『うちの弟どもがすみません』に出演した畑芽育さんにお聞きしました。

憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?

畑芽育のはじめの一歩

これまでを振り返って、今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか?

みさきさん

幼少期のレッスンは、言われたから行く、やらなきゃいけないからやるという気持ちで受けていたのですが、15歳から本格的にお芝居のレッスンを受けるようになりました。きっかけとして、最初は言われたとおりに受けていただけだったのですが、お芝居の先生の話を真剣に聞いて理解することでだんだん楽しくなってきて。今振り返ってみると、自分の気持ちを固めてから、自分の気持ちで学ぶという経験がすごく大事だったなと思います。なので、15歳のときから受け始めたお芝居のレッスンが自分の中で大事な一歩だったなと思います。

さん

はじめの一歩を踏み出す上で大事だったなと思うことや心構えはありますか。

もねさん

ちゃんと話を聞く姿勢、やりたいことを明確に持っていること。なんとなくじゃなくて、自分の気持ちをしっかり持って、やる気を周りの人にも見せていくことが大事だったなと思います。

さん

これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。

みさきさん

何事も最初は難しくて、なかなか一歩踏み出せないというのは私も経験していて。簡単ではないので、踏みとどまってもいいと思います。悩んで、もしかしたら怖い思いをするかもしれない、今じゃないかもしれないと思ったら、きっとそのタイミングではないので、自分の気持ちに耳を傾けて、“今やりたいんだ”、“今始めるべきなんだ”と思えたときに、すんなり一歩踏み出せる状況がきたら踏み出せばいいのかなと思っています。無理やり前に一歩進もうとせずに、自分の心と体に寄り添ってあげて、無理せずのびのびといろんなことにチャレンジしてほしいなと思います。

さん

応援したくなるような女の子でいたいと心がけて演じた

作品をご覧になっていかがでしたか?

ライターさん

撮影期間中は、ゆっくりとモニターを確認する時間があまり取れなかったので、最初は台本を読みながら頭の中で想像をしていた状態でした。なので、映像になったときにどんな仕上がりになるのか、少しドキドキした気持ちがありました。自分のお芝居やそのテンポ感など、全体がどのように表現されているのかなとソワソワしていたのですが、映像を見てすごく安心したというか…。映像を見て、とても素敵な作品になることをより確信し、更に一人でも多くの方に届けたいと思いました。

さん

映画での主演は初めてだったかと思いますが、プレッシャーなどはありましたか?

ライターさん

プレッシャーを感じていて、不安もありました。現場に入ってから同性のキャストの方がそんなにいなくて、お家のシーンは基本的に兄弟の皆さんと一緒だったので、スタッフさん含め皆さんとお喋りできたらなと思っていたんですけど、同年代が多いからかコミュニケーションも取りやすかったです。幼馴染や兄弟のような近い感覚で話しかけてくださって、打ち解けやすい雰囲気作りをしてくださったのかなと。座長らしいことができたかと言われたら、助けられてばかりだったので、みなさんには感謝を伝えたいです。

さん

演じられた糸はどんなところが魅力ですか?演じる上で大事にしていたことなどあれば、教えてください。

ライターさん

糸はひたむきで、やると決めたことに対して、周りが見えなくなるくらいに突き進んでいく、タフな女の子だなと思います。私自身、1歳からこの仕事をさせていただいているのですが、ワンクールごとに現場が変わっていくような、お仕事をする環境が変わることって、まだ慣れないんです。今回の現場もすごく緊張して、どういう立ち回りをしていいかわからなかったのですが、それとはひきかえに糸ちゃんは、新しい家族になった弟たちのことも愛情を持って接することができる女の子で。自分が弟たちにしてあげられることは…と、いきなり長女になったのに、弟たちのことを考えて立ち回れるところはとても尊敬できるし、現実にいたら人気者だろうなと思いながら演じていました。

さん

撮影で面白かったエピソードなどありましたか?

ライターさん

予告映像にも出ていると思うのですが、餃子を源くんと2人で焼いて、丸焦げになった餃子を無理矢理洛くんに食べさせるというシーンがあるんですけど、皆さんのナチュラルな姿が描き出されているなと感じました。織山さんも後ろの方にこっそりいて、空き時間に皆さんといただいて意外と餃子が大きくて(笑)。実際に食べるシーンでは、大きすぎて口がもごもごしてしまうから、なるべく小さくしてもらって食べやすいようにするなど、試行錯誤しながら撮っていました。ご飯系が出るシーンが多かったので、みんなでつまんでいました(笑)。

さん

いいですね。楽しそうです(笑)。

ライターさん

楽しかったです!

さん

苦労といいますか、何回も撮りなおしをしたシーンなどありましたか?

ライターさん

監督が妥協せずシーンを撮ってくださって、納得できるまでテイクを重ねることはありました。大変だったのが、学校での「うちではどうなの?」と言われたあと、源くんに「スーパーに行くぞ」と手を引っ張られて階段駆け下りるシーン。一連で撮っていて、かつ学校の生徒さんにも協力をしてもらっていたので、人数が多いこともあり何回か撮り直しをしていて。そのたびに階段を登って降りてと繰り返すことが良い運動になりました。私も作間さんも制服を着て、暑くて汗だらだら流しながらやっていた記憶があります。

さん

聞かないとわからないことですね(笑)。

ライターさん

そうですね、涼しい顔でいられているはずです!

さん

畑さんご自身は5人きょうだいの末っ子ということで、糸とは真逆かなと思うんですが、そんな真逆の糸を演じるということに対して、役作りなどはどのようにされていましたか?

ライターさん

役作りは、すごく苦労したかと言われるとそうでもなくて。台本を読みながら、自分に弟ができたら…など状況を考えました。糸ちゃんは、お母さんと2人暮らしという環境で過ごしていて。成田家の4人兄弟は母親がいない中で、協力し合って生活していたとしたら、お母さんのような存在ってすごく大事だなと。映画では、お父さんが転勤することになって、糸と4人兄弟とで新しい生活が始まるのですが、この兄弟たちに対して母性を持って、あれもこれもやってあげたいという気持ちが糸ちゃんの中で生まれていく。頑張りすぎて空回りもしちゃうんですけど、そういうところは人間らしいなと思いました。優しい気持ちを持った女の子という印象だったので、純粋に人の気持ちに寄り添うとお芝居がしやすい場面もあり、優しい気持ちを持ちながら、家族でのシーンは演じていました。

さん

確かにいきなりお姉さんになるっていうよりは、お母さんになる感じに近いんですね。

ライターさん

打ち合わせの段階で、監督から「もうちょっとお母さんらしくというか、おかあちゃんらしさを」と言われていて。自分で映像を見て、「肝っ玉母ちゃんかな」と思いました(笑)。タフで、みんなのために頑張っている姿が可愛らしくて、応援したくなるような女の子でいたいと心がけながらお芝居をしました

さん

ちなみに、畑さん自身、ごきょうだいの中では末っ子とのことですが、どんな立ち位置ですか?

ライターさん

自分で言うのもなのですが、末っ子だけど1番しっかりしていると思います(笑)。全員末っ子のような自由奔放な人が集まっていて、親も放任主義なので。母からは、お芝居について「やりたいなら続けたらいいよ」という感じでした。自分で何から何まで決めて、自分の足でオーディションも行って、そういう風に育てられたからか、姉たちよりもしっかり者で計画的なタイプになりました。家族で出かけるときや旅行するときも率先して計画を立てるのは私です。

さん

上のお兄ちゃんお姉ちゃんから頼りにされるぐらいの…?

ライターさん

本当にそんな感じです。お土産のリストアップをお願いされたり、友達と出かけても、家族と出かけても、誰よりも先にマップを開いて道順探しちゃったり…引っ張っていきたいタイプなのかもしれないです(笑)。

さん

だとすると、糸ちゃんに近い部分はあるのかもしれないですね。兄弟構成は真逆だけど、性格的には近いような…。

ライターさん

でも本当は末っ子でいたくて、可愛がられたいし、甘やかされたい気持ちの方が強いんですけど。必然的に私がやらなきゃとなっちゃうところは、糸ちゃんと似ているのかもしれないです。

さん

今回、長男・源、次男・洛、三男・柊、四男・類というそれぞれ特徴のある弟たちが登場しますが、 畑さん的推し登場人物はいますか?

もねさん

私はもちろんそれぞれに推せるポイントはあるのですが、原作のキャラクター的にも洛くんを推していて、兄弟の中では1番モテるタイプだと思います。可愛らしくて推せるのは類くんなのですが、長男の源くんはぶっきらぼうで、三男の柊くんは引っ込み思案で、部屋から出てこない部分もあったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりするので…。そうなると、洛くんって実はしっかりしていて、いつも糸ちゃんにアドバイスをくれて、縁の下の力持ちというか、影で背中を押してくれるのはいつも洛くんだな…と原作を読んでいても思いました。原作では洛くんの恋愛模様も描かれていて、そういう部分も全部ひっくるめて素敵な男の子なので、洛くんにも幸せになってほしいっていう気持ちがあります。

さん

しっかり者な部分が好きなんですか…?

もねさん

しっかりしていて、言い方を考えずにあれこれ伝えてくるようなタイプよりかは、コソコソと助言してくれたり、「こうしてみたらいいんじゃない?」というような、動くきっかけとなるアドバイスをくれたりするような人が素敵だなと思います。

さん

畑さんのごきょうだいの中にも似たような方いますか?

もねさん

…います。上から2番目の16歳ぐらい離れているお姉ちゃんなのですが、私が物心ついたときから独り立ちしていたので、長期休みのときに帰ってきて、たまに世間話してくれるくらいの関係です。何かと私の相談にも乗ってくれて、くだらない話も聞いてくれて、さっき言ったような、「あれしてみたらいいんじゃない?」「これしてみたらいいんじゃない?」って、いろんな選択肢をくれて、可能性を広げてくれるお姉ちゃんです。

さん

似た兄弟がいるという点では、糸役は演じやすかったですか?

もねさん

そうですね。糸ちゃんは頑張り屋さんなので、お芝居していると私も同じように一生懸命になっていろいろ考えて、終わるころには1日の記憶が全然ない、みたいなことはありました。すごく演じやすかったというわけではなくても、心から楽しんで演じられたと思います。

さん

撮影中の話の中で素に近いとのことですが、洛くんがいじられキャラでしたか?

ライターさん

そうですね、洛くんはいじられキャラですね…。

さん

それはキャラクターとしてではなく、那須さんが…?

ライターさん

那須さんのいじられキャラが、ちょっとずつ洛くんにも侵入してきちゃっていた感じでしょうか…。だんだん“洛ってこんな感じだったっけ?”と思う瞬間が増えて、それも相まって愛されるキャラクターになっていると思います。それは洛くんだけでなく、源くんも柊くんも類くんもみんなそうなのですが、元からあるキャラクターに加えて、演じる人たちの性格や持ち前のキャラクターみたいなものが少し足し算されているような。それぞれが作品に向き合ってキャラクターを作り上げている結果だと思います。原作にも合っていますし、オリジナルっぽいキャラクターの瞬間もあるので、そこも見どころの一つだと思います。

さん

類くん(内田煌音さん)にもいじられていたみたいですが…

ライターさん

そうなんですよ。ずっといじられ役に徹してくださってましたし、那須さんは現場のムードメーカーで、自分がどういう立ち回りをしたらいいかなど一目散に考えて行動してくださっていたと思います。簡単にいじられ役ってできないと思うので、心が優しくて懐の深い方だなと思いました。

さん

ムードメーカーはどなたになるんですか?畑さんがやっぱり引っ張っていく形でしたか?

ライターさん

引っ張っていくというのは難しく、作間さんがツッコミ役で、那須さんのボケを拾って「ああでもない」「こうでもない」と言っていた感じです。基本的に那須さんが面白いことを言ったり、場を盛り上げてくださったりしたので、それに私たちがついていく感じでした。

さん

ボケてたんですね(笑)。

ライターさん

だいぶボケていたと思います。私と1対1だったら絶対に見られない姿だと思うのですが、身内がいるとなると、那須さんもすごくリラックスして、自分の心情を明らかにして過ごせていたんだと思います。

さん

身内が揃っているから入りづらいのかもという心配はありましたか?

ライターさん

心配はもちろんあって、不安でしたが、いい具合にコミュニケーションをとってくださって、ありがたいなと思いました。早々に現場全体でコミュニケーションがとれたので、その空気感が作品にも出ていると思います。

さん

作間さんは普段感じよくて自然な方で、源くんはツンとしているという点で、苦労されていたような印象はありましたか?

ライターさん

印象的なのは、糸に下着を勝手に洗われて源くんが「バカなの?」って怒るシーンです。作間さんは多分怒り慣れていなくて、温厚な方なので、大きな声を張り上げて怒ったり感情的になったりすることが少ない方だからなのか、「もっと怒っていいよ」というのを監督に指示されていました。私がセリフを受ける役なのですが、あまりにも作間さんの優しさが溢れ出ていて、優しい印象だなと感じました。現場でも「きっと怒り慣れてないですよね」とお聞きしたら「怒らないんですよ、普段。」とおっしゃっていていました。でも、全体を通して観ると作間さんらしい源になっていたと思いますし、役作りはとても考えて作りこんできたのだろうなというのがありました。作間さんをはじめとした4兄弟、このキャストでよかったなと思います。

さん

皆さんの関係性がある中で入っていくという状況は、役柄としても兄弟の中に入っていくという点では同じで、演じる上ではやりやすかったのかなと思ったんですけど、撮影現場などではどんな会話をしていましたか?印象深いエピソードなどあれば教えてください。

ライターさん

皆さんと待っているときに、「こういうダンスが大変だよね」と、ライブやパフォーマンスの話をしているのが聞こえてくると、アイドルということを改めて実感しました。皆さんでワイワイ戯れていましたし、お芝居でコミュニケーションをとっていましたけど、ふとした瞬間に、アーティストとしての顔が見えて…。改めて気付かされた瞬間がありました。

さん

本作の注目シーンやおすすめシーンなどあれば教えてください。

もねさん

成田家でのシーンが多いのですが、たまに出てくる学校のシーンなどを観て、学校っていいなと感じました。現場でもスタッフの皆さんとも話題になったのですが、学校のシーンがもっと多くてもいいのでは?と思うくらい、ストーリーが展開されていく学校の雰囲気だったり、場所から醸し出されるその印象だったりが素敵だなと。体育館で源くんがバスケットボールするシーンは、皆さん汗だくになりながら、エキストラさんも、学校の生徒さんたちも協力しているので、ぜひ注目してみてください。

さん

私は1人っ子なんですけど、兄弟がいなくても楽しめるポイントや映画を楽しみにしてる方へメッセージをお願いします。

もねさん

1人っ子でも、兄弟がいても、好きな人がいても、好きな人がいなくても、いろんな視点で楽しめる映画だなと思います。1人っ子の人は、“私にもし兄弟ができたらどうなるんだろう”と想像膨らませながら観るのも楽しいと思いますし、糸ちゃんは思わぬハプニングのような形で兄弟ができているので、そこから発生するエピソードがすごく面白くて、かわいい子たちだなと思えるかなと。一人っ子だった糸ちゃんだったり、兄弟がいるお兄ちゃんの源くんだったりと、いろいろなキャラクターに自分を投影しながら観てもらえると、すごく楽しい作品なのかなと思います。

さん

取材・文/もね、みさき(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/三橋優美子

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