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【サイン入りチェキプレゼント】千葉翔也、上田麗奈「大丈夫と最初に思っておいたり、心の準備をしておいたりすることが大事」#はじめの一歩

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CONTENTS

高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。その一歩が無ければ今の自分は“ここ”にはいないかもしれない。そんなはじめの一歩を、今回は絶賛放送中のアニメ『アオのハコ』にて主人公・猪股大喜の声優を務めた千葉翔也さんと鹿野千夏の声優を務めた上田麗奈さんにお聞きしました。

憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?

千葉翔也と上田麗奈のはじめの一歩

これまでを振り返って、今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思う出来事やきっかけはありますか?

みくさん

高校2年生から高校3年生のときに声優の養成所へ通っていたんですけど、通い始めるときは先方と電話をして、自分で入所を決めました。それまで自分で相手とやりとりをして決めたことがなかったので、そこが大事な決断だったのかなと思います。あと、主人公役が初めて決まったときに、カラオケで大きな声を出して一生懸命練習をして、それをオーディションでちゃんとぶつけて役が決まるという当たり前のようでなかなかない成功体験をしているんです。その光景は今でも覚えていて、少ないセリフだったんですけど本当に練習をしたので、その経験が今に活きているなと思います。

千葉さん

高校3年生のときに今の事務所の新人発掘オーディションを受けて、それをきっかけに所属しているので、そこがはじめの一歩だったのかなと思います。進路選択の授業で、大学や専門学校に行くか、お芝居の仕事もしてみたいな…と悩んでいるときにたまたまオーディションを見つけて。受験ももうすぐだし、1回受けてみるのもありかな、送ってみようかなと思ったのがもう締め切り3日前で(笑)。でも、「学校の機材とかも使っていいよ」と言ってくれる先生や、「もう締め切りだから速達で送ろうよ」と言ってくれるお母さんがいて、悩んでいる私の背中を押してくれました。そのおかげでオーディションを受けたことはもちろん、ありのままの自分で頑張ろうと思ったのもはじめの一歩だったなと。自信やご縁にも繋がったので、かなりいい一歩だったと思います。

上田さん

はじめの一歩を踏み出す上で大事だったなと思うことや、心構えはありますか。

はなさん

自分を信じきれないときが意外と多くて、決断が遅くなってしまったり、あのときチャレンジすればよかったなと思ったりするほうなんですけど。自分のことを信じてくれている人や自分に期待してくれている人の言葉は信じられるので、「あの人の言葉だから信じてみよう」というマインドになってからは決断やチャレンジがしやすくなりました

千葉さん

私は怖がりな性格なので、一歩踏み出すときにどうしても“うまくいかなかったらどうしよう”と考え始めて動けなくなっちゃうんです。でも、私も周りの人の気持ちや言葉を素直に受け取って、流れに身を任せてみようというのは意識していて。ここでダメでも大丈夫と最初に思っておいたり、心の準備をしておいたりすることが私にとっては大事だったなと思います。“うまくいかなくても、自分の価値がなくなるわけではなく、変わらない”と自分に言い聞かせて、慰めてあげるというのを受ける前からやっていることが大きいかもしれないです。

上田さん

これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。

みくさん

最初の一手目でゴールまで決まってしまうと思いがちで、確かにそういう部分は否めないけど、選択を間違えたとしてももう1回挑戦し直したり、方向修正したりって意外とできるものだなと気づいたんです。でも、一歩踏み出したあとじゃないと気づけないので、最初にいろんなことを考えるのも必要ですけど、踏み出してから考えたほうが成長できることもあるかもしれないなと、20代後半になって思います。

千葉さん

自分が苦手だなと思っていることや生活の中でこれやりたくないなって思うことへの一歩でも、腰が重くなかなか踏み出せないことっていっぱいあるなと思うんですけど。そういうときのやる気ってどこから出るのかなと悩んでいるときに、“やり始めたらやる気が出るもの”と聞いたことがあって。最初はやる気が出ないけど、深く考えずにやり始めてしまえば、やらざるを得ない状況になるから、やる気っておのずと生まれてくるんだなと…最近思いました。やる気が出たら楽しめるポイントなど見つかると思いますし、大小に関わらず、あまり悩まないで1回動いてみるというのがいいのかなと思います。

上田さん

大喜も千夏も演じる際に難しいのは“バランス”

千葉さんが今回演じられた主人公・猪股大喜の第一印象や魅力を教えてください。

はなさん

先に音声を送って、そのあと制作スタッフの前でお芝居するスタジオーディションがあるんですけど、その時には原作の印象を踏まえ僕の中でイメージが固まっていて。普通の高校生であるというのは大前提として、バドミントンや千夏先輩に対しての気持ちは本当にまっすぐで、あとは言葉の1つ1つに気持ちを込めて伝えられる人物だなと思っていました。そのまっすぐさを第一印象として持ちつつ、それを貫き通せる人ってすごいなと思うので、そこが魅力だと思います。スタジオオーディションでは1時間ぐらい同じ原稿で何回も演じたんですけど、だんだんスタッフさんが遊び始めて(笑)。「ちょっと違うもの出してくれませんか?」と半分冗談で希望されて、本来だったら声をかっこよくやってみたり、低く出してみたりと幅を見せるものなんですけど、僕の中で大喜のイメージが割と固まっていたこともあり、ほぼ変えられなかった思い出があります。

千葉さん

上田さんが今回演じられた鹿野千夏はどのようなキャラクターですか?魅力について教えてください。

はなさん

千夏ちゃんは人柄も実力も兼ね備えていてスター性がある校内外問わず人気な女の子で。その見られ方というところに本人はすごく無頓着で、あくまでも“バスケ一筋に一生懸命頑張っている”という、それがかっこよさであり、本人のあざとさのなさにも繋がっているキャラクターだなと思います。演じている中で感じたのは、ミステリアスに見えるけど、本人はすごく素直に感情を動かしているところがあって、大喜から見たら先輩だけど、ちょっと子供っぽいところも見せているような…。スター性があって、華やかで非の打ち所がないように見えるんだけど、裏ではすごく努力していて、ギャップがたくさんあるところが魅力になっているのかなと思います。

上田さん

それぞれのキャラクターとご自身の共通点はありますか?また、違う部分などもあれば教えてください。

みくさん

原作を読ませていただいているときは、自分とほぼ一緒だなと共感していたんですけど、演じるにあたって、彼のまっすぐさにびっくりしました。男子らしい「ここが引っかかる」「これが嬉しい」というのは同じなんですけど、人間性として見習うところが違うように思います。自己評価をあまり意識していない人物なので、自分よりうまい選手がいて、確かにバドミントンでは負けてるけど、自身の存在自体は揺るがない強さというか。部活に日々没頭して、それでうまくいってもいかなくても、自信や評価がブレることはあまりない人なので、そこが強いなと思います。僕はブレます(笑)。

千葉さん

千葉さんにインタビューなどいろんなところであげていただくんですけど、私のお芝居への向き合い方と、千夏のバスケに対して一生懸命なところは通じる部分があるんじゃないかと…。私自身、意識したことはなかったんですけど、何かに対してひたむきで一生懸命であるところは、言われてみれば千夏に共感できる部分かなと思ったりします。あと…ミステリアスに見える!

上田さん

自分で言ってる(笑)。

千葉さん

言いたくないんですけど(笑)。何を考えているかわからないって言われることが多くて…。でも実際、何も考えていないというのも千夏と通ずるのかなと思います。周りから気になる存在、覗きたくなるような行動の理由が読めない存在として描かれていたりもするんですけど、本人が自分の気持ちを分かっていなかったり、人を思いやるがゆえに動かないことがあったり、深い意味がない部分も似ているかなと思います。

上田さん

喋るのゆっくりですよ。

千葉さん

そこも似ています。喋るスピードもそうだし、気持ちを整えていくペースも自分ならではのものがあるなと思うので。似てないところは、スポーツが得意じゃない(笑)。

上田さん

わかりやすいですね(笑)。

千葉さん

おふたりは今まで様々な役を演じられていますが、今回演じるにあたって難しかった部分や意識した点など教えてください。

はなさん

大喜は、自分のセリフと心の中の声、いわゆるモノローグといわれるものが非常に多くて。アニメキャラクターだと内向的な性格ほうがモノローグの多いイメージなんですけど、彼は天真爛漫でポジティブなのに、心の中でいろんなことを考えているという部分がトリッキーな人物だなと思いました。作品として特殊な人物だと思うので、重くならないように、大喜の声ばかり聞くことになるけど、それでこの作品の良さを決めつけてしまわないようにしたいなと思っていて…、そのバランスが少し難しかったです。大喜が目立っても、目立つための作品じゃないという意識はずっとありました。

千葉さん

今まで文化部系のミステリアスな女の子を演じることが多くて、運動部であざとさがなく、含みがない女の子を演じるというのは初めてで。今までだとセリフの文章や単語に、気持ちや経験などを1つ1つ込めて、含みを持たせながら演じていたんです。千夏ちゃんは自分で自分の気持ちが分かっていなかったりもしますし、文章や言葉に色だったり重みだったりというのは乗せられなくて。全体的な熱量は込められても、細かい部分のニュアンスはあえて込めないようフラットに喋るというのがすごく難しかったです。引き算のお芝居を初めてやりながら、大喜との掛け合いで心を動かしていくといったバランスを取るのが難しいなと思いながら未だにやっています。

上田さん

猪股大喜や鹿野千夏の他にも魅力的なキャラクターが登場しますが、おふたりの推しキャラクターはいますか?理由も合わせて教えてください。

みくさん

難しいですね…。

千葉さん

いっぱいいますね。

上田さん

…やっぱり千夏かな。

千葉さん

原作からですか?

編集部スタッフ

はい。大喜に自分を投影していたので。

千葉さん

いつも蝶野雛と答えてたんですけど、まだアニメでは描かれていない針生のカップルも好きで 。大喜と千夏よりも少し先を進んだ恋愛関係がかっこよくて、大人になった私たちから見ても、「すごいよね」と現場で話していました。ちゃんと自分の頑張りたいことを頑張った上で、「一緒にいようね」と、お互いの好きなことややりたいことを尊重しながら恋愛しているところが素敵です。

上田さん

僕もそれでお願いします(笑)。針生の頑張っていることがあるけど、それでも好きだと思うから告白するところがかっこよくて好きです。

千葉さん

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取材・文/みく、はな(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/三橋優美子

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