近年、いわゆる「闇バイト」に応募して、特殊詐欺や強盗等の重大な犯罪に加担してしまうことが大きな社会問題になっている。特に「闇バイト」に関連する事件の逮捕者のうち、20代以下が半数を占めるなど若者や未成年の関与が顕著。※1
こうした背景には、犯罪グループが手口を巧妙化させ、SNS以外にも友人・知人など身近なネットワークを通じて実行役を誘い込むなど、新たな勧誘ルートが増えていることが挙げられる。
こうした現状を踏まえ、『マイナビバイト』はこれまでに全国28校、3,540名※2の高校生を対象に、各地の警察と連携して、闇バイトから身を守るための啓蒙授業や、「自分に合う仕事の見つけ方」など、アルバイト選びを支援する授業を実施してきた。
※1文部科学省「青少年をいわゆる『闇バイト』に加担させないための取組」 ※2 2026年6月時点
高校生の4割が「闇バイトと普通の求人の見分けがつきにくい」
約半数が「以前に比べて、闇バイトではないか十分に注意するようになった」と回答

「闇バイト」が話題となった昨今において、「闇バイトと普通の求人の見分けがつきにくい」と感じている高校生は41.5%となった。そのうち、アルバイト就業者は40.3%、非就業者は44.1%で、アルバイトをしていない高校生のほうが3.8pt高かった。
また、アルバイト探しの際に、「以前に比べて、闇バイトではないか十分に注意するようになっている」と回答した割合は全体で50.7%となり、非就業者(60.6%)は就業者(46.3%)よりも14.3pt高い傾向がみられた。見分け方の難しさを感じる割合が一定数みられる一方で、闇バイトへの警戒意識は、経験や知識が浅い層ほど高い傾向がみられた。
SNSで怪しい求人を見かけたことがある高校生は3人に1人

高校生にSNSでのアルバイト探しに関する経験を聞いたところ、「以前に比べて、SNS経由の仕事は危険がないか確認するようになっている」が41.6%で最多となった。次いで「SNSで怪しい求人を見かけたことがある」は33.5%となり、一定数の高校生がリスクを認識している様子がうかがえる。SNSは多くの求人情報を手軽に閲覧できるほか、見やすさや高時給案件の見つけやすさといった利点がある一方で、不特定多数のユーザーが利用し、第三者と容易につながることができるプラットフォームでもあることから、利便性とリスクが併存しているといえる。
『マイナビバイト』の高校生向け啓蒙授業、全国28校・3,540名超が参加/担当者コメント
『マイナビバイト』では2022年から高校生向けに「アルバイト安全・キャリア教育セミナー」を全国の学校・教育機関で積極的に実施してきました。様々な地域の高校で警察と連携した出張授業を行うなど、高校生や保護者に向けて安全なアルバイトの選び方や闇バイトの危険性を伝える取り組みを実施しています。今回の調査結果で見られた高校生の闇バイトに対する一定の警戒意識の浸透は、社会全体での啓発の成果と捉えられます。
一方で、アルバイト経験者層の警戒心にも課題が残っており、今後も高校生全体への継続的な注意喚起や支援の充実が重要です。『マイナビバイト』は今後も企業・教育機関・行政と連携し、若年層が初めてのアルバイトに安全に臨み、貴重な経験を将来につなげられるよう、啓発活動をさらに推進して参ります。