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【サイン入りチェキプレゼント】永瀬莉子、藤原大祐「全力を出して、あとからやり切ったなと思えるようにすること」#はじめの一歩

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CONTENTS

高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。そんなはじめの一歩を、今回はドラマ『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』にて、W主演を務める永瀬莉子さん、藤原大祐さんにお聞きしました。

これまでを振り返って今の自分につながる、はじめの一歩だなって思う出来事や、きっかけはありますか?

永瀬莉子、藤原大祐のはじめの一歩

これまでを振り返って、今の自分につながるはじめの一歩だったと思うことはありますか?

なみさん

高校1年生のときに、雑誌「Seventeen」のモデルオーディションを受けたことがはじめの一歩だったなと思います。事務所に入ってから、“違う道を目指してみようかな”と迷っているときに、「受けてみない?」と言っていただいて、結果次第ではやめようかなと思いながらも受けました。今振り返ってみると、合格して専属モデルをしていた時期に出会った同年代のみんながとても刺激になっていて。あのとき受ける勇気を持っていてよかったなと思いますし、チャレンジしてみようと全力を尽くして、後悔しないくらいの気持ちで受けられてよかったなと思います。

永瀬さん

僕はピアノに出会ったことです。2歳半のときにピアノを始めたのですが、やっていたかやっていなかったかで人生が大きく違ったなと、今になって思います。僕に意志があったかというと、2歳半なのでないとは思いますが、たまたまピアノというものに親が出会わせてくれて、好きになることができてよかったです。

藤原さん

ピアノを始めたことで、実際にどのようなつながりがありましたか?

なみさん

音に敏感になっていて、それこそ今回のドラマでピアノが出てきて、冬月が弾くシーンがあるのですが、視界は空野かけるというフィルターを通して見ているけど、耳は藤原大祐の音楽人生が反応して。ピアノの音が聞こえることで、とても感情が揺れて、いいシーンができたと思います。意外とそういう場面にも活きてくるのだと思いました。

藤原さん

昨日撮影したシーンの前にも(ピアノ)聞いていたよね。

永瀬さん

冬月がアラベスク第一章を弾くのですが、それを聞くと、グッとあの情景が思い浮かぶので、現場に入る前に聞くようにしています。

藤原さん

はじめの一歩を踏み出す上で、大事だったなと思うことや心構えはありますか?

めいさん

私は後悔をしたくないので、そのときの全力を出して、あとからやり切ったなと思えるようにしています。あとは、起こりうる先の状況を想像するだけで、その状況に立ったときの気持ちが違うと言いますか、決めつけはよくないですけど、“こういう感じかな”とイメージすることが大事だと思います。

永瀬さん

僕は人生をひとつの映画だと思って、どうすることが面白いかを考えるようにしています。そうすれば、楽しいことも悲しいことも“まぁいいかな”と、そういうワンシーンだったと思えるので。“ここで藤原、この決断をしたら面白いよな”と思う決断をするようにしています。

藤原さん

これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。

なみさん

今回演じている小春と通ずるのですが、とにかく今を大切に生きていて、日常を大切に過ごしている子なので、今回のドラマをぜひ観てもらいたいなと思っています。“あのときやってよかったな”と何事に対しても感じられると思うので、いろいろなことにトライしてほしいです。

永瀬さん

僕は、すべて茶番だと思えば面白いかなと常に思っているので、何に対しても“おもしろ”と思って過ごすこと。「あっ転んじゃった、ちゃんちゃん♪」みたいな、何か起きても「ちゃんちゃん♪」と口に出すことで楽しくなると思います。それくらいラフな気持ちで頑張っていきたいなと僕は思っています。

藤原さん

カメラアングルや小物などにも注目してほしい

本作の出演が決まった際の心境を教えてください。

なみさん

小春を演じるということが、私の中では挑戦だったので、正直私に演じられるのかなと一番に思いました。でも本を読むと、自分の心が動かされて、“これを私が演じることに意味がある!”と思ったので、絶対に最後まで走り切るぞと決めました。本読みの際に、みなさんと「絶対にいい作品にしよう」と話していて、そこでまた意志が固まったと言いますか、頑張ろうと思いました。

永瀬さん

台本がとにかく素敵だったので、そこに対するプレッシャーみたいなものは感じていたのですが、演じていくうちに体に馴染む感じがしました。それは、チームのみなさんが、1カット、1カットに命を注ぎ込むエネルギーが強くて、その熱量に鼓舞されているところはあったのかなと思います。盲目というハンディキャップのある役に対する莉子ちゃんの向き合い方、覚悟みたいなものを毎シーン感じて、みんなに引っ張ってもらっている形です。

藤原さん

今回演じられたそれぞれの役について教えてください。

ライターさん

小春は、とある病気によって全盲になってしまっているのですが、とても前向きで、一日一日を大切に生きている子です。人生のやりたいことリストを作って、それをきっかけに(藤原さん演じる)かけると絡んでいきます。観てくださっている視聴者の方も、生きる原動力を感じるような強いエネルギーの持ち主で、魅力的な子です。

永瀬さん

空野かけるは、内気で人との関わりにトラウマを持っている男子大学生です。何かを越えるとき、決断をするときに躊躇してなかなか一歩が踏み出せないような男の子だと思っています。でも、心の奥にはしっかり意志があって、思いやりと優しさがあるまっすぐな面もあるなと思っていて、そんな彼が冬月に出会うことで成長してくことが、演じていて楽しいです。

藤原さん

役を演じる上で、「これはブレないようにしとこう」など、大切にしていたことについて教えてください。

ライターさん

“小春、可哀そうだな”とは思われたくないということが一番にあって、とても優しい笑顔をしている印象だったので、そこを大事に演じました。見えない分、触れるものや聞くこと、香りなどを大切にしているので、研ぎ澄ませながら、繊細にやっていました。

永瀬さん

見えない演技は難しかったですか?

ライターさん

そうですね。作品に入る前がいちばん不安でした。撮影に入ってからは、逆にそこまで大変ではなかったといいますか、見えているけど見えていないような気持ちになっていて、自分の中でも不思議でしたが、“小春になれているな”という喜びもありました。

永瀬さん

僕は、言葉の投げる速度を弱くしています。キャッチボールでいうと、相手のところにギリギリ届くように意識しているのですが、今回のドラマはその投げ方をかけるが覚えていくストーリーだと思っていて。

藤原さん

最初のほうは届いてないのですね…。

ライターさん

はい。でも、小春が前向きだから、ちょっと前に落ちても拾ってくれる。“拾ってくれる人がいるんだ”という部分に惹かれていくのかなと演じていて感じました。監督もそういう意図があって、お互いが何かをしていたり、そっぽ向いていたりするシーンが多くて、それが徐々に向かい合っていくのではないかなと思っています。序盤は言葉が届かないように意識していました。

藤原さん

本作は小春の作るやりたいことリストの一つ、「打ち上げ花火を上げる」という夢を叶えようと走り出すストーリーですが、ご自身がやりたいことリストを作成する際に、これだけは絶対にやりたいということがあれば教えてください。

めいさん

世界一周。これだけは絶対にやりたいです。

藤原さん

いろいろな景色を見たいと?

永瀬さん

何があっても絶対に世界一周したいです。間違えて二周しちゃってもいいくらい。

藤原さん

強い意志があるみたいです…。

永瀬さん

二周半とかでもいい(笑)。

藤原さん

私は、小学校のときに宿泊のある課外学習で、夜に星を見て、その景色が忘れられないので、星を見たいなと思います。都内にいるとなかなか見られる場所がないので、やっぱりきれいな星を見たいですね。

永瀬さん

大分あたりに行くとたくさん見られるよ!大分の星すごいよ。

藤原さん

私の夢をそうやって(笑)。

永瀬さん

3、4時間あれば見られるよ!?こっちは世界二周半、人生をかけなきゃいけない(笑)。もうちょっといいのにしとく…?

藤原さん

星を見るで大丈夫です。お願いします(笑)。

永瀬さん

盲目の世界というのは、今まであまり触れないところだったりすると思いますが、演じてみて気づいたことや新しく知ったこと、変化などはありましたか?

ライターさん

目の見えない方は、私たち以上に歩くスピードが速くて、慣れている空間や白杖が使えない環境は、つたいながらでも走っていることがあって。私たちと違いがあるようでないと言いますか、その生活をいかに過ごしやすくしているかを勉強させていただきました。歩くペースも合わせるためにゆっくりしなきゃと思うかもしれませんが、普通の速度で歩けますし、そういう日常での発見が大きくて、どれもストーリーの中で活かされています。今回勉強した際に、「ハンディキャップを持っている人を見かけたときに、みんなが助けられるような世界になってほしい」とおっしゃっていたので、そこはこの作品で伝えなきゃいけないメッセージだなと思っています。

永瀬さん

役に入る前、実際にお話しする機会はありましたか?

ライターさん

盲学校に行かせてもらって、そこで勉強させていただきました。

永瀬さん

今回演じていく上で、この『目に見えない恋をした』というタイトルの意味を分かってきた感覚がありました。例えばセリフの中で、「あれすごいね」「あれ、綺麗だね」と言っても伝わらなくて、事細かに説明する描写があるのですが、その瞬間が美しいなと思っていて。五感があるうちの一つがない分、100%を四つに振り分けられるため、全部が20%だったものが25%ずつになるので、他が豊かになっています。視覚情報がない分、他のところで恋をしているのだと、僕も目を使わないで恋をしている感覚だったと思います。冬月からすると、僕の顔を知らないわけで、触って何となくの造形を知るしかないので、かけるも目で感動するのではなくて、心で感動しなきゃ恋ができない。演じていく上で、お芝居に通ずるものがあると言いますか、心で芝居ができている感じもありました。

藤原さん

新鮮な体験でしたか?

ライターさん

そうですね。向こうは見えていないので、どんな表情で芝居していても見えていないわけで…。そういう部分は面白いなと、新たな発見が毎日あります。

藤原さん

本作の見どころや注目ポイントを教えてください。

めいさん

僕はアングルかな。カメラのアングルが結構攻めていて、顔が映ってないシーンが多いと言いますか、一番大事なシーンで顔を映さないなどもあって…。

藤原さん

それは意図的に?

ライターさん

台本上、「かける:涙する」と書いてあるシーンでも、真っ暗な部屋に引きで撮られていて、顔は全然映っていないという。正直、「え?」と言いましたけど(笑)。感情が高ぶって、大号泣している中で、「OK!ありがとう」と言われて、「今の1カットですか?」と聞いたら、「1カットです」って…。物語が進んでいく上で、大事なシーンの5分、1カットくらいだったのですが、僕の顔が映ったのは10秒くらいで。でも絶対、監督には見えている景色があるので、僕はモニターを見ていないから分からないですけど、どんな仕上がりになるんだろうと楽しみにしています。

藤原さん

私は、小春が身に着けるものが手触りのいいものを重視して選ばれているところ、逆に服の柄は見えていないから、牛の柄だったりするところ。小春ならではのものがたくさん散りばめられているので、そういう部分にも注目してもらいたいなと思います。

永瀬さん

取材/めい、なみ(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/米玉利朋子

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