高校生にとってはじめの一歩はとても重要なもの。この連載企画では高校生の憧れの人がどんな一歩を踏み出したことで、今の場所にいるのか。そんなはじめの一歩を、今回は映画『アズワン/AS ONE』にて、ミナト ヨウの声を務めた白岩瑠姫(JO1)さんにお聞きしました。
憧れの人の“はじめの一歩”を知ることで、今の自分にできる「はじめの一歩」を見つけてみませんか?
白岩瑠姫のはじめの一歩

高校生のときにバンドを組んで「ひまわり」という楽曲を作ったのですが、その曲をきっかけに今回の映画『アズワン/AS ONE』のお仕事をいただいていて。作詞作曲含め、バンド活動は今の自分に繋がるはじめの一歩だったなと思います。
白岩さん
バンドではどのポジションをやっていましたか?
ふみとさん
今回の映画『アズワン/AS ONE』で「巡星」を弾いているのも、「ひまわり」のMVで弾いているのもずっと昔からの仲間で。僕は変わらず、ギター・ボーカルをやっています。
白岩さん
人間関係としてもバンド活動からずっと繋がっているんですね。
ふみとさん
もうずっと、10年以上前から繋がっています。
白岩さん
はじめの一歩を踏み出す上で大事だったなと思うことや心構えはありますか?
ふみとさん
大事だったことは、自分を信じることと周りに何を言われても気にしないこと。人がやっていないようなことに挑戦するとき、いろんなことを言う人が出てくると思います。正直、それは仕方がないことだと思っていますが、自分の人生ですし、周りの人のために生きていないので、自分のやりたいことや自分の心が躍る方を選択して、自分の人生を豊かにしてほしいなと思います。
白岩さん
これからはじめの一歩を踏み出そうとしている読者にエールをお願いします。
ふみとさん
挑戦は失敗や傷つくことが多いと思いますが、挑戦しない限り成功はないので、とにかく自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってほしいなと思います。
白岩さん
映画『アズワン/AS ONE』を観て勇気を出してほしい

本作の声優を務めると決まった際の心境を教えてください。
ふみとさん
声優を自分がやるとは思っていなかったので、びっくりしました。声優だけでなく、主題歌も作らせていただくということもあり、最初は不安が大きかったのを覚えています。
白岩さん
元々、声優には興味ありましたか?そういうお仕事をやってみたいなど…。
ライターAさん
アニメは大好きなのですが、自分の声を好きだとは思ったことがあまりなく。やるとは思っていなかったです。
白岩さん
アニメは好きだったとのことですが、どのようなアニメを観てきましたか?
ライターAさん
少年漫画はもちろん、少女漫画もスポーツ系も幅広く見ます。周りの人の影響ですけど、観るようになりました。
白岩さん
一番夢中になった作品はありますか?
ライターAさん
少女漫画でいうと『僕等がいた』『オオカミ少女と黒王子』『L♡DK』、スポーツ系は、最近だと『ブルーロック』『ハイキュー!!』などが好きで観ています。
白岩さん
初めてアフレコに挑まれたということですが、実際にやってみていかがでしたか?
ライターAさん
ドラマや映画の演技と同じ感じだろうと思いブースに入ったのですが、やり方と言いますか、聞こえ方や見え方も違うので、最初は苦戦しました。演技するという点では一緒ですが、声だけで演技するのと体や表情を使って演技するのとは全くの別ジャンルだと気付きました。ディレクターの方たちからご指示いただきながら一緒に作っていった形です。
白岩さん
表情やリアクションなど、動きで表現できない分、声で表現しなくちゃいけないというその難しさがあるんですね。
ライターAさん
表情や動きがあると、声の出し方を工夫しなくても伝わるのですが、声だけで伝える場合は、自分が思っていた以上に感情を表現したり、解放したりすることが大事で。動きがない分、台本にないセリフとセリフの間の声も入れなきゃいけないのですが、初めてのことだったので難しかったです。あと、ヨウの話すタイミングが決められているので、そこにピンポイントで合わせにいくところも苦戦しました。
白岩さん
声優初挑戦される方に聞くと、距離感が一番難しかったとよくおっしゃられるのですが、そういうことはありましたか?
ライターBさん
自分が歌う主題歌のレコーディングとアフレコを並行してやっていて。歌はJO1としていつもやっているので、それと同じようにアフレコ現場に入って、マイクの近くで声を出してみると近すぎたらしく(笑)。声優の方々が離れているということも知らなくて、床を見たら線が引いてありました。本当に経験ゼロから始めて、距離が遠い分、声をしっかり出さなきゃいけない、小声で言いたいけど声を張ってしまうなど、距離感は確かに難しかったです。
白岩さん
一番難しかったことなどあれば教えてください。
ライターBさん
台本にないセリフとセリフの間を埋めること。普段の生活だと気にしていないけど、あえて出さないといけない吐息など、教えていただきながらアフレコをしました。
白岩さん
レコーディング自体は経験があると思いますが、自分の声がスタジオに響くことが最初の方はちょっと驚くみたいですが、そこは大丈夫でしたか?
ライターBさん
大丈夫でした。ラジオなどもやっているので、職業的に自分の声を聞くことは他の人より多くて、そこに対しての違和感はなくできました。
白岩さん
技術面以外、表現の面で何かディレクションを受けたことはありましたか?
ライターBさん
すごく高いところから暗闇にバーンと落とされるシーンがあるのですが、生きていてそんな経験はないじゃないですか。それを動かずにやらなきゃいけないというところも難しくて。そのシーンを一番、何度も撮りなおしていた気がします。
白岩さん

声優初挑戦とのことでしたが、完成された作品をご覧になっていかがでしたか?
ふみとさん
初めてのことなので不安もありました。ただ、後半は自分が演じていることを忘れるくらい見入ってしまうグラフィックの凄さと、他の声優さんたちの力。映画『アズワン/AS ONE』の世界に入って、観終わったときに感動していたのを覚えています。
白岩さん
戦闘シーンはもちろん、日常のシーンも映像が綺麗で、近未来っぽいというのが今作の魅力でもあると思いますが、白岩さんのおすすめのシーンはありますか?
ふみとさん
一番衝撃を受けたと言いますか、実際に観て感動したのは戦闘シーンです。その中にあるラコとヴィーゴのやり取りやラコとヨウのやり取りは僕自身も心を動かされました。
白岩さん
ヨウと周りの関係性など、いろんなシーンがありますが、どんな役と捉えて演じていましたか?
ライターAさん
お声がけいただくきっかけとなった、「ひまわり」という自分で作った楽曲があるのですが、ちょうどヨウぐらいの学生時代に作った楽曲で。その当時は誰にも聞かれていなかったのですが、JO1になってたくさんの方が興味を持ってくれて、発信した結果、多くの人に届きました。ただ、届くまでに10年くらいかかっているので、夢や作った楽曲に対して自信がなかったり、もがいたりしているヨウには、作品を観させていただいたときから親近感が湧きました。自分もそういうことがあったなと、ヨウに近しい感情で演じられたと思います。
白岩さん
共感できるポイントが多い役どころでしたか?
ライターAさん
そうですね。自分の感じたことや経験があるので、楽曲を作ったことがない人よりは、ヨウに寄り添えたのかなと思います。
白岩さん
改めて、ヨウの魅力やこのキャラクターのこんなところ素敵だなと思う部分を教えてください。
ライターAさん
すごく不器用ですが、いろいろなことを考えていて。ラコと出会うことによって、自分に自信をつけていって、ラコに向けて歌うシーンはかっこいいなと思いました。ヨウも才能があって、自信を持っていいはずなのですが…。この世の中、人と比べて自信をなくしている人が多いなと思うので、この作品を観て、自信を持つことの大切さや人との出会いによって変わっていく素晴らしさというのを多くの人に感じてもらいたいなと思います。
白岩さん
これだけ才能があるのに、自己肯定感が低いという…。
ライターAさん
SNSなどが普及したことによって、多くの人の意見や目が気になる時代なので多い気がします。そういう気持ちになるのも分かりますが、自分が一番自分のことを理解していると思いますし、自分が自分を愛してあげないと壊れていってしまうので、映画『アズワン/AS ONE』を観て勇気を出してほしいなと思います。
白岩さん
ちなみに白岩さんご自身、自己肯定感は…?
ライターAさん
爆上げです(笑)。僕は自信をなくすことがあまりない性格で、ヨウは最初自信がないキャラクターなので、そこは演じる上で気を付けました。ヨウに寄り添いながら、いつもの自分ではだめだと思って、柔らかく意識した部分があります。
白岩さん
自信というのは、練習などをしていてついたものなのか、根拠がないけどあるものなのか、どちらですか?
ライターAさん
自信はいろいろあると思っていて。例えば、東京ドームのライブに向けて、これ以上ないくらいの練習をしたからもうやるだけでしょという自信と、人生1回きりなのに、自分のやりたいことや自分の好きなことをやらないで過ぎていくのは嫌だなという自信。自信のつけ方は、人それぞれあると思いますが、僕はそういうマインドで生きています。自分のアイドル人生が終わっても、今までできることややりたいことを出し尽くした結果終わるなら仕方ないかなと思っているスタンスなので、あまり自信をなくすことはないです。
白岩さん
完成した映像をご覧になったかと思いますが、本作の自信のほどは…。
ライターBさん
すごく大好きな作品です。(声優が)初めてのことだったので、最初は怖かったのですが、周りの方々のおかげで、先ほども言った通り後半は自分だと思わないくらい馴染んでいて。観終わったあと、より大好きな作品になりましたし、より多くの人に観てもらいたいなと思いました。いいです、本当に大好きです。
白岩さん
最速上映はまさに今日(取材日)ですもんね。初めて反応を見るかと思いますが、いかがですか?
ライターBさん
この最速上映は、僕が「そういうのやってみたいです」と相談しまして。それくらい多くの人に観てほしい大好きな作品です。
白岩さん
私も先に観させていただきまして、もちろんすごく面白い作品だったのですが、他に観られた方から感想など伺いましたか?
ライターBさん
マネージャーと観たのですが、マネージャーは3回泣いていました(笑)。僕も感動しましたけど、特に驚いたのは、アフレコしていたときよりも絵の完成度が高まっていて。アクションシーンとヨウとラコのシーンもさらに完成されていて、グラフィックも声優陣も皆さんすごいなと、周りの方たちへのリスペクトが高まりました。皆さんのおかげでいい作品になりました。
白岩さん
他の声優陣とは、おそらくまだ会話とかはしていないかと思いますが、演技の印象など聞かせていただけたら嬉しいです。1番絡みのあったラコ役の白石晴香さんはいかがでしたか?
ライターBさん
白石さんとは一度だけ取材でご一緒させていただいてお話ししたのですが、普段からラコです(笑)。素晴らしい声ですし、気さくに話しかけてくださって、すごく優しい方でした。
白岩さん
私の方が先日、丸山隆平さんにインタビューしまして
ライターBさん
僕、まだお会いしていなくて。
白岩さん
白岩さんの印象をお聞きしたら、「初めてとは思えない」とコメントいただきました。
ライターBさん
僕も同じことを思いました。今回、ルロワ博士という複雑で難しい立ち位置のキャラクターを演じられていたのですが、上手くやられていて。僕も最初に観させていただいたときに、「丸山さん、声優初めてなんだ」とびっくりしました。
白岩さん

本作は、歌の力や想いの力の大切さを感じられる物語になっていますが、白岩さんが最近感じた歌の力や想いの力、どのようなものがありますか?
ふみとさん
小さいときから歌に救われて過ごしていて、歌をやりたいと思って今の職業についているので、落ち込んだときだったり、仕事で疲れて車に乗って帰るときだったり、常に曲を聞いています。自分の身近なところに音楽がある生活なので、音楽は僕の人生のすべてと言っても過言ではないなと。その中で、大きな映画の主題歌を作るというきっかけをいただけたことがすごく嬉しかったです。最初は映画に合うように2曲作るなど、もがきながら制作していたのですが、「巡星」に決まって、(映画を)最後まで観たあとに“やっぱりこの楽曲しか映画『アズワン/AS ONE』に合わないな”と思ったので、自信を持って作ることができてよかったです。
白岩さん
「巡星」は素敵な楽曲になっていますが、この曲のレコーディングはどのようにしていましたか?
ライターAさん
これがかなり大変でして…。僕たちJO1でワールドツアーを回っているときに並行していたので、あまり日本にいない中で作っていました。最後のレコーディングは、ソウル公演を終えて、帰ってきた日にそのまま行って録っていて。歌詞もまだできていなくて、帰国便の飛行機の中で最終提出したくらいバタバタしていたのですが、今思うとそれが良かったのかなと。“やってやるぞ!”という気持ちになっていたことによって、「巡星」をいい方向に持っていけたのかなと思います。
白岩さん
作品とリンクしている楽曲ですが、どのような思いを込めて作られましたか?
ライターBさん
映画を観終わったあと、帰り道で曲を聞いて情景が思い浮かぶような歌詞を書き、映画『アズワン/AS ONE』の世界観を一番大事に作りました。
白岩さん
映画アズワンのおすすめのポイントを教えてください。
ふみとさん
ストーリー自体、すごく面白くて感動しますし、グラフィックも綺麗なので注目してほしいです。何より、人と出会うことによって少しずつ変わっていく様子や自信を持てるようになる瞬間を観ることができるので、観てくださった方の90分を無駄にしない、後悔させない作品になっています。ぜひ皆さんの90分を映画『アズワン/AS ONE』に、劇場でご覧いただけたら嬉しいなと思います。
白岩さん
白岩瑠姫(JO1)さんからはじめの一歩を踏み出すみなさんに手書きメッセージ!
※会員でない方も、会員登録後に手書きメッセージをご覧いただけます。
JO1
しろいわるき 白岩瑠姫
1997年11月19日生まれ。東京都出身。サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』により国民投票で選ばれた11人組グローバルボーイズグループ、JO1のメンバー。個人としては、Amazon Prime Video配信ドラマ『ショート・プログラム』より『ショート・プログラム』(22)、映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23)などの主演を務める。ラジオ番組『JO1のオールナイトニッポンX(クロス)』(ニッポン放送)では2022年からメインパーソナリティーを担当している。
映画『アズワン/AS ONE』
ミュージシャンを目指す高校生のヨウは、反対する親とバンド仲間の人間関係に悩み、
自らの将来を決めかねていた。
ある日、交差点を歩くヨウの脳内に、ある声が響き、白い光に包まれる——。
一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)では、エネルギー源の「星血(ほしのち)」を
めぐり長い間、戦争状態にあった国々の休戦の調停式が行われようとしていた。
しかし突如、巨大軌道デブリが落下、プルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。
ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士・ラコは整備途中の機で飛び立ち、
なんとかデブリを海面まで移動するが、機の損傷は激しく、ラコは意識を失ってしまう。
昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会う——。
運命に導かれ、ヨウとラコが出会ったとき、その歌が響き渡る

取材・文/りゅうと(ガクラボメンバー)
編集/マイナビティーンズ編集部
撮影/三橋優美子
これまでを振り返って、今の自分につながるはじめの一歩だったと思う出来事や経験はありましたか?
ふみとさん