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履歴書を書く時の基本ルール
履歴書を書き始める前に、まずは作成にあたって知っておくべき基本ルールをおさえましょう。
自分に合ったテンプレートを用意しよう
履歴書は、主に書店や文房具店、100円ショップで購入できます。また、web上には無料でダウンロードできるフォーマットが多数用意されているので、それらを活用するのも良いでしょう。フォーマットの種類は標準的なものに加え、自己PR欄が広めに取られた意欲を伝えたい人向けのものや、免許・資格欄が充実したものなどがあるので、自分が特にアピールしたい部分を重視して選びましょう。
清書は黒色のボールペンで
パソコンで作った履歴書を嫌がる採用担当者もいるので、基本的には手書きが望ましいです。下書きは鉛筆でも大丈夫ですが、清書する際は黒色のボールペンで書きましょう。また、清書後の修正はNGです。間違えたら一から書き直しをする気持ちで!
使い回しはダメ
キレイに書けたからといって、履歴書のコピーや使い回しはNGです。書く内容は日付はもちろんのこと、志望動機などは応募先によって変わるはずなので、毎回書くようにしましょう。
基本項目の書き方
ここでは、大抵の履歴書に用意されている基本項目の書き方を解説します。
1.日付・和暦(西暦)
面接時に持参する場合は「面接日」を、郵送する場合は「投函日」というふうに、履歴書を提出する日付を書きましょう。和暦(元号)は「H」「R」というように省略せず、平成・令和としっかり書きます。また、履歴書内には日付や和暦を書く欄が多く存在するので、それぞれの欄で和暦と西暦が混在しないように統一するようにしましょう。
2.氏名・生年月日
氏名は、苗字と名前の間を1文字分あけて書きます。ふりがなは「ふりがな」と書かれていたら平仮名表記、「フリガナ」ならカタカナ表記で書きましょう。生年月日の年数は、上で記入した日付の和暦(西暦)とそろえます。
満年齢は、生まれた時点を0歳として数え始め、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく年齢の数え方です。難しく考えず「いま現在は何歳?」と聞かれた時に答える年を書けば大丈夫です。
3.住所・電話番号・メールアドレス
住所欄は不採用になったとき履歴書の返送先にもなるので、現在住んでいる場所を書きます。電話番号はスマホの番号のみでOKです。自宅に電話がある場合は、より連絡がつきやすい方を、もしくは両方記入しましょう。
また、採用に関する連絡がメールで来る場合もあります。ほとんどは電話で通知がくるので、新たにメールアドレスを取得する必要は無いです。もし持っていない場合は、空欄にせず「なし」と記入しましょう。
4.印鑑
インク内蔵のスタンプ式を使うのは避け、朱肉を使うタイプの三文判で押しましょう。押す際は、擦れたり曲がっていないか、上下が逆ではないか、一部が欠けたりしていないかなどに注意します。ズレ防止のために押印マットが用意できればベストです。
5.写真

街中にある証明写真撮影機か写真館、もしくはスマホで撮影してコンビニなどでプリントしたものを貼ります。サイズは、3cm×4cmが一般的です。正面を向いている上半身の写真で、半年以内に撮影したものを使うようにしましょう。また、証明写真がはがれてしまったときのために、裏面に自分の名前を書いておくと親切です。
自動証明写真機で撮る

写真館よりも安価かつスピーディーにきれいな証明写真を撮れるのがメリットです。「Ki-Re-i」「Photo ME」といったブランドが有名で、以下リンクから設置場所が検索できるので活用してみましょう。ただし、身だしなみについてアドバイスしてくれる人はおらず、撮り直しの回数も限られているので注意が必要です。
Ki-Re-i
Photo ME
スマホで撮った写真をコンビニでプリント

親や友だちに撮影を手伝ってもらえるなら、コンビニ各社のマルチコピー機でプリントできるサービスを活用する方法もあります。白い壁などシンプルな背景で余白を多めにとり、撮影した写真データを以下リンク先にアップロードして、プリント予約番号を取得したら近くのコンビニへGO! 4枚で200円というお手頃価格なのも嬉しいです。
ピクチャン
写真アプリを活用するのもおすすめ!

高校生の人気の写真アプリ「Meitu」には、証明写真を手軽に作成できる便利な機能が備わっているのをご存知でしょうか? 使い方は簡単。アプリを起動してTOPメニュー下部にある「Meitu証明写真」を押し、メニューからサイズのフォーマットを選択して、カメラで撮影するだけでOK。トリミングと切り抜き、自然な美肌効果や背景の追加を自動で行ってくれます。アルバム内の画像を選んで作ることもでき、服装の変更や補正も可能なので試してみてはいかが?
※ウォーターマークを除去した写真のダウンロードには別途料金がかかります。

Meitu (メイツ)
経歴欄の書き方
学歴は、最終学歴の一つ前の学歴の卒業から、最終学歴の卒業まで記入するのがベター。職歴はアルバイトも含まれるので、応募先の前に何かしらのアルバイト経験がある人は書いておきましょう。
6.学歴・職歴
1行目の中央に「学歴」と記入し、2行目から書き始めます。高校からではなく中学校から書き始めるのがベターです。その際、中学校は卒業年月のみ、高校以降は入学年月・現在の年月で在学中と書きます。また、学校名は正式名称で書くのが基本で、高等学校を高校と省略するのも控えましょう。
応募先以前にアルバイト歴がある場合は、開始・退職年月を記入します。簡単に職種や業務内容を補足しても良いです。こちらも学校名と同様に企業名は省略せずに書きましょう。もし職歴がない場合は「なし」と記入します。
7.免許・資格
応募先の仕事内容とは関係ないかもと感じるような資格でも、取得するまでの頑張りを評価してもらえる可能性があるので、免許や資格を持っていたらとりあえず書いておくといいでしょう。記入は、取得した年月日が古い順に書きましょう。
自己紹介欄の書き方
ここまではスラスラと書けても、ここで手が止まってしまう人もいるのではないでしょうか? 特に、自己PR欄は多くの人が頭を悩ませる項目です。書く前に簡単に自己分析をしておくと悩まずに書くことができるのでおすすめです。
8.志望動機・自己PRなど
ここの欄が最も重視されるといっても過言ではありません。ただ、面接で内容について詳しく聞かれることがあるので、良い印象を見せようと思って嘘を書くのはNGです。とはいえ、ストレートに「お金がほしいから」というのは避けましょう。
志望動機は「家から近い」「仕送りの足しにしたい」「このお店が好き」など、なぜそこを選んだのかを素直に書いた方がいいでしょう。
自己PRでは「バイトに生かせそうな技術や経験」「応募先への熱意」「これだけは負けないという自分の強み」などを簡潔にまとめて書き、詳細は面接時に話せるようにしておきましょう。
9.本人希望記入欄
主に、募集職種の中で希望するもの、シフト制の場合は入れない時間帯や曜日、採用になった際に働き始められる最短の日程などを記入します。また、大まかにで良いので、徒歩なのかバスや電車の公共の交通機関を使うのかも含め、自宅からバイト先にいくまでにかかる通勤時間も書いておくと良いでしょう。
その他のポイント
ここでは自己PRや志望動機を書く際に役立つ方法を教えます!
自分の長所を見つけるコツ
長所の見つけ方は、例えば友だちと過ごしているときや部活動での出来事で、「助かった、ありがとう!」「うらやましい」など褒められたことはありませんか? 自分では気づかないことでも、周囲の人が認めてくれることがあります。誰か身近な親や友だちに「私の長所はどんなところ?」と尋ねてみるのも良いでしょう。
また、短所をポジティブな印象に変換して書くという方法も有効です。例えば短所が「あきらめが悪い」なら「忍耐力があってひとつの作業を集中して取り組める」、「流されやすい」なら「協調性・チームワークに長けている」と言い換えることができます。
採用担当者はこんなところを見ている
採用担当者は履歴書に書かれている内容と、面接での応対の仕方から「自分のことを客観的に分析して、その人らしい言葉で書かれているか」「長所をどのように生かそうとしているか、また短所をどのように補い、仕事を進めていこうとしているか」などを読み取ろうとします。これらを踏まえて履歴書に反映できると良いでしょう。
慣れないうちはどのように書けばいいか迷ったり、自己PRに苦手意識があったりすると思います。まずは自己分析から始めるとスムーズに書けるようになります。アルバイトのための履歴書を書く経験は、いずれ本格的な大学受験や就職活動の際にも役立つので、面倒くさがらずに真摯に取り組むようにしましょう!
編集・文/vivace next