【ギモン】国公立大学と私立大学の違いって何だろう?
悩める受験生を救うヒーロー参上?
【回答】国公立と私立の違いは主に4つ!
1. 設立母体
国公立大学:国立大学は国が設立し、公立大学は地方自治体が設立しています。政府や地方自治体の資金を元に運営されており、公的な教育機関と位置づけられています。
私立大学:私立大学は企業や学校法人が設立・運営しています。運営費用は主に学費や寄付金で賄われています。
2. 学費
国公立大学:学費は一律で比較的低く抑えられており、特に国立大学は全国どこでも同じ学費設定となっています。公立大学も地域差はありますが、私立大学に比べると学費は安めです。
私立大学:学費は国公立大学に比べて高額です。大学や学部によって大きな差がありますが、一般的に私立大学の学費は国公立大学の数倍になることが多いです。
3. 研究環境
もちろん大学によって異なりますが、国公立大学の方が理系の研究環境は充実していることが多いです。
研究費用について:科研費と呼ばれる研究室ごとに申請して獲得する資金があります。科研費の獲得割合は私立大学より国公立大学の方が圧倒的に大きくなっています。
教員一人当たりの生徒数について:難関国立大学は10人以下、地方国立も基本的には20人以下となっています。一方で、私立大学は40人を超えることもよくあります。
以上の理由から、研究費用をたくさん獲得でき、教員の目が行き届きやすい国公立大学のほうが、研究環境は良いことが多いです。ただ、これはあくまで一般的な傾向で、例えば早稲田大学、慶應大学といった最難関私立大学は国公立大学と並んで科研費を多く獲得しています。自分が行きたい大学について個別に調べてみてください。
参考記事:https://aberage.net/2022/09/04/kakenhi/
4. 入試形態と受験科目数
国公立大学:「大学入学共通テスト+二次試験」という形態で、科目数は6教科8科目となることが多いです。
私立大学:「独自入試」「大学入学共通テスト利用入試」「英検などの外部試験利用方式」など様々な形態があり、科目数は3科目程度であることが多いです。さらに、複数日程を設けている大学、学部、学科もあります。
一般的に私立大学の方が様々な試験方式が用意されていることが多いので、しっかりと調べて個別に対策することが重要です。
これらを踏まえた受験戦略を伝授!
● 高校1、2年生で志望校が決まっていないなら、国公立大学を目指しておいた方が選択肢は広がりやすいです。学習してこなかった科目で受験するのは難しいが、科目を絞るのは比較的簡単だからです。
● 高校3年生・浪人生で逆転合格を狙うなら、科目数が絞られるうえに大学入学共通テスト対策をしなくても良い、私立大学の3科目型の独自入試方式がおすすめです。
● 私立大学において大学入学共通テストの結果のみで決まる入試形態では、対策が絞れる分、一見魅力的に見えますが、合格のボーダーラインが高いことが多く、早期からの対策が必要なので逆転合格を狙う方にはおすすめできません。
国公立と私立の違いを知ることで、より広い視点で志望校選びができるようになったのではないでしょうか? ただ、最も大切なのは「自分が興味のあることをその大学で学べるかどうか」に尽きます。悔いのない受験を行うようにしましょう!
「東大毎日塾」代表
うちだ ゆうと 内田悠斗(うっちー)先生
学生時代は、塾に通わずに東京大学 理科一類に現役合格をした実績を持つ。東大生から毎日指導が受け放題というスタイルが注目されている。1000人以上の指導経験に裏打ちされた勉強法を発信したブログも人気。
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一般受験なら実際に出願するのは高校3年生の冬だけど、高校2年生のうちにある程度志望校は絞っておいたほうがいいと先生に言われました。でも学部や学科の種類はとても多いから、なかなか決められずに迷っています。そもそも国公立と私立で受験の日程や形式が違うのはなぜなんでしょうか?
男子高校生