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ワーキングホリデーはやめた方がいい?【2025年版】理由と失敗談から後悔せず成功する方法を解説

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【本記事を読んで目指せる状態】
  • ワーキングホリデーをやめた方がいい人の特徴が分かる
  • ワーキングホリデーを成功させるコツを理解して実践につなげられる
  • ワーキングホリデーの準備から渡航までの流れを理解してスムーズに出発できる

ワーキングホリデーに憧れているものの、「やめた方がいい」という意見を聞いて、どうするべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

「ワーキングホリデーは無駄」「失敗することになる」など、ネガティブな情報に振り回されてしまうと、いつまでも決断できず前に進めません。

結論からお伝えすると、ワーキングホリデーをやめた方がいい人は確かにいます。しかし対策の方法もあるので、すぐに「自分には向いていないんだな……」と諦めるのはもったいないです。

そこで今回は、ワーキングホリデーをやめた方がいい人の特徴や、ワーキングホリデーを成功させるコツ・準備内容などを見ていきましょう。

なお本記事は、ワーキングホリデーで英語を学ぶ人を想定していますが、基本的に国や言語を問わず役立つ情報を盛り込んで解説しました。
英語以外の言語圏への渡航に興味がある人も、現地に行ってから後悔しないために、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【結論】ワーキングホリデーに行くべきか?目的が明確ならGO!曖昧なら再検討

ワーキングホリデーに行くのをやめた方がいいのか。
結論から言うと、ワーキングホリデーに参加する目的が明確であれば行った方がいいですが、目的が曖昧もしくは目的自体がない人は、今一度検討した方がいいでしょう。

ワーキングホリデーには「30歳以下」という年齢制限があるため、「行った方がいいのかな」といつまでも悩んでいると、あっという間に手遅れになってしまいます。

以下から「ワーキングホリデーはやめた方がいい?」という疑問や不安を、なるべく早く解消できるよう、ワーキングホリデーのデメリットとともに、おすすめできる人の特徴を解説していきます。

最初に、ワーキングホリデーをやめた方がいい人の特徴を紹介した上で、逆に参加しても大丈夫な人の特徴も紹介していきます。

ワーキングホリデーに興味がある人は、勢いで行動せず、まずは以下の内容を参考に判断してみてください。

目的が曖昧な人は要注意!ワーキングホリデーをおすすめできない理由とリスク

ワーキングホリデーに参加する目的が曖昧な人には、おすすめできません。

以下の気持ちに1つでも当てはまる人は要注意です。

  • なんとなく海外で生活してみたい
  • 海外で生活すれば英語が話せるようになるだろうという受け身の姿勢でいる
  • 日本で会社員になるのはつまらないから、とりあえず海外に行ってみようと思う
  • 海外の街並みや観光名所が好きなので、現地で働けばなんとなく楽しい気がする

海外で働くことは、必ずしも「楽しいこと」とは限りません。国によっては、ワーキングホリデーで働ける職種には限りがあり、現地の人がやりたがらないほど過酷な肉体労働を行うケースもあります。

海外旅行とワーキングホリデーは根本的に異なります。観光中にオーナーが優しくしてくれたお店で就業しても、お客ではなく従業員という立場になった途端、きつく指示され始める可能性があるのです。

もちろん日本語は通じない上、日本人の常識やマナーなどに配慮してくれる職場も少ないです。

英語を話そうと努力し、コミュニケーションを取ろうとする強い意思を感じさせなければ、職場で相手にしてもらえません。

主体的に英語で話そうとする前向きさと、コミュニケーション能力がない人は、疲弊しやすく、英語力も伸びないまま帰国する可能性があります。

また、アジア人というだけで人種差別される可能性もあり、嫌な思い出やトラウマを持ち帰ってしまうことも、無視できないリスクです。実際、現地での生活が嫌になってホームシックになり、途中で帰国する人も少なくありません。

何より、「どうしても現地で〇〇を実現したい!」と、確かな目的を持たずに「海外はなんとなく楽しそう」という感覚でワーキングホリデーに行ってしまうのはNG。浅い考えのまま現地に行くと、仕事で嫌な体験をしたり、風土が合わずやる気を失ったりして、モチベーション維持に苦労します。

英語を習得したからといって英語を使って働くという意欲がそこまで強くない性格のため(中略)ノリで渡航を決めてしまったのも大きな途中帰国の要因だったと思います。

海外で過ごしながら適当に働こうという曖昧な理由でオーストラリアから近いニュージーランドを選んだのも、少し浅はかな考えだったなと思います。

もう少しニュージーランドについて下調べをしてニュージーランドという国に興味を持ったり、明確な滞在目的を持っていれば、半年で途中帰国することはなかったです。

引用元:ワーホリ半年で途中帰国|挫折?帰国の理由

仕事は覚悟と責任を持って取り組むものであり、それはどの国でも同じ。ワーキングホリデーに参加する目的が曖昧ということは、仕事への覚悟が定まっていない状態のため、いざ働き始めてから「思ったより過酷だった」と苦しみ、失敗する可能性が高いのです。

「それでもワーキングホリデーが気になるし、諦めきれない」という人は、次の「ワーキングホリデーをおすすめできる人」に共通する2つの特徴を参考にしてみてください。

ワーキングホリデーを成功させる人の特徴① 明確な理由とビジョンを持つ人

ワーキングホリデーをおすすめできる人の特徴1つ目は、参加する理由や将来のビジョンが明確な人です。

海外での仕事を全力で楽しめている人は、以下のように目的や将来の目標が明確です。

  • ワーキングホリデーでお金を貯めて飲食店を開業する
  • ネイティブ並みの英語話者になって英語に関する仕事に就きたい
  • 海外移住のためにワーキングホリデーでお金を貯めながら英語を勉強する

ワーキングホリデーの目的や将来設計が明確な人は、目標実現に向けて必要な行動が分かるので、迷わず生き生きと働くことができます

実際、留学エージェントの「ニュージーランド留学センター」のワーホリ体験を見ると、充実したワーキングホリデー生活を送ることができた人は、渡航目的や将来の目標が明確だと分かります。

私は大学でホスピタリティーを学んでおり、その中で2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックに伴うグローバル化による英語の重要さを感じ英語をもっと学びたいと思うようになりました。それと同時に、私の姉がサッカー留学でアメリカに行っており海外でスポーツをやることの楽しさや重要さを聞いていたので、日本で7人制ラグビーをやっていた私はラグビーの技術の向上もしたいと思い、ラグビーが国技であるニュージーランドに留学することを決めました。

引用:ニュージーランド留学センター

上記の体験談は、ニュージーランドのワーキングホリデーに参加(2年)した女性の「ワーホリ参加目的」です。帰国後はワーキングホリデーでの経験を活かし、英語を使う仕事に携わりました。

このように、充実したワーホリ生活を送る秘訣は、目的や将来のビジョンを明確にすることなのです。

ワーキングホリデーを成功させる人の特徴➁ 手に職や資格を持つプロフェッショナル

ワーキングホリデーをおすすめできる人の特徴2つ目は、手に職を持っていたり、資格を取得したりしているです。

専門的なスキルや資格があるプロフェッショナル人材なら、現地で採用してもらえる確率が高い上、給料の高い仕事に就きやすいでしょう。

例えば、オーストラリアのワーキングホリデーであれば、以下のような仕事は時給が高くて人気です。

  • 保育士
  • アシスタントナース
  • レストランのシェフ

上記のような資格や経験が必要な仕事は需要があるため時給が高く、オーストラリアでは時給3,000円以上で募集している職種もあります。

参考:オーストラリア留学.NET

ただしオーストラリアは時給が高く人気の国であり、最近ではワーキングホリデーで滞在する外国人が増え、求人の倍率が上がっている状況です。

英語教師を目指してオーストラリアに来たにもかかわらず、無料の食料配布に並んで節約せざるを得ない日本人もいる状況のため、現実は決して甘くありません。

参考:朝日新聞|豪州殺到、ワーホリ飽和 「語学磨く」渡航、求職30件空振り、キャバクラに

やはりスムーズに働くための武器は専門的な資格や経験であり、加えて業務に必要な用語や日常会話のフレーズを覚えることが重要です。

高い時給が狙える仕事に関連するスキルや資格を持つ人は、自分が行きたい国や希望条件を踏まえた上で、ぜひワーキングホリデーを検討してみてください。

参考動画

ワーキングホリデーをやめた方がいい?後悔するパターン5つと理由

次に、ワーキングホリデーに行って後悔するパターン5つと理由を解説していきます。

  • 海外に移住すれば英語が話せるようになるだろうと思うのは危険
  • 十分な資金を用意せずにワーキングホリデーに参加すると苦労する
  • 日本人だけで固まってしまい外国人との交流を避けて生活する
  • 会社を辞めてワーキングホリデーに行くと昇進や昇給などの機会を失うリスクがある
  • 海外に行けば人生が変わるなど理想が高すぎるとギャップに苦しむ

1つずつ解説していくので、ワーキングホリデーに興味はあるけれど、迷っている人はチェックしてみてください。

海外に移住すれば英語が話せるようになるだろうと思うのは危険

「海外に移住すれば英語が話せるようになるだろう」と思うのは危険です。

「海外に移住する=英語を話せるようになる」訳ではありません

もちろん、現地で働いていけば簡単な日常会話は習得できるかもしれませんが、ネイティブレベルの英語を身につけるとなると、話は変わってきます。

英会話の習得に重要なのは「インプット」と「アウトプット」の繰り返しです。

まずは単語帳や参考書を活用して英単語と文法、リスニングのコツをインプット。学んだ内容を、実際にネイティブスピーカーとの会話でアウトプットしていかないと、英語は身につきません。

実際、明治大学の英語習得に関する資料(廣森友人『英語は“科学的”に勉強しよう! 第二言語習得研究からのヒント』明治大学大学院 国際日本学研究科, 2022年)でも、新たな言語の習得に重要なのは「繰り返し学習による自動化」だと解説しています。

ワーキングホリデーは現地での労働がメインのため、一般的な学生や留学生に比べると、実は英語学習に割ける時間は少ないです。

もしワーキングホリデーの目的が英会話の習得なら、英語の勉強に力を入れられる留学の方がおすすめできます。

また、オンライン英会話やオンライン留学を活用すれば、日本にいてもネイティブスピーカーと気軽に話せます。英語を話せるようになることが目的なら、わざわざ海外に移住する必要はないのです。

海外に移住すれば英語が話せるようになる訳ではないので、ワーキングホリデーの目的や希望条件を踏まえた上で、検討してみてください。

十分な資金を用意せずワーキングホリデーに参加すると苦労する

十分な資金を用意せずにワーキングホリデーに参加すると苦労します。

渡航したからといってすぐに仕事が決まる訳ではありません
貯金から生活費を捻出しつつ、食事を我慢したり、光熱費を節約するため冷暖房を使わなかったりすることで、体調を崩すケースもあり得るのです。

ワーキングホリデーも日本のアルバイトと同じで、現地の募集要項を確認して応募しますが、雇い主にもいろんなタイプの人がいます。

日常会話レベルの英語を求める人もいれば、職務経験や人柄で判断する人もいるはずです。つまり日本と同じで、雇い主に気に入られなければ、そもそも働くことができません。

特にワーキングホリデーに参加している日本人は、アジア系の移民として見られるため、差別的な理由で落とされることもあるでしょう。

「ヨーロッパでアジア人が差別されるなら、同じアジアでワーホリすればいいのでは?」
と考える人もいるかもしれませんね。
確かにシェアハウスなど、留学生やワーキングホリデーの参加者と同じ場所で暮らせば、日常的に英語を話す訓練にもなるため、アジア圏の国に行くのは良い選択です。

しかし、例えば韓国は物価が非常に高い一方で、ワーキングホリデーで働ける時間は週25時間までと決まっています。労働時間が制限される中で、出費が多い生活を送るのですから、時には食事やショッピングなどを我慢しなければなりません。
せっかく食べ物がおいしい韓国に来たのに、「1食は抜かさないとやりくりできない……」という状況も考えられますね。

参考:韓国 ワーキング ホリデー|ワーキングホリデーインフォセンター(韓国)

もし仕事が中々決まらない場合、貯金を取り崩すしかありませんが、十分な資金力がないと宿泊先の家賃を支払えないだけでなく、ご飯さえ食べられなくなります。
私立大学の学生の場合、在学中の大学に休学費を支払う必要もあり、金銭的な負担は大きくなりやすいです。

また、海外は日本よりも治安が悪いため、不安定な生活を続けていると、犯罪やトラブルに巻き込まれてしまうでしょう。

ノリと勢いでワーキングホリデーに参加するのはとても危険です。ワーキングホリデーで嫌な体験をして失敗したくないなら、十分な貯金を用意するところから始めましょう。

ワーキングホリデーの失敗談:日本人だけで固まってしまい外国人との交流を避けて生活する

ワーキングホリデーや留学の失敗談でありがちなのが「日本人だけで固まってしまう」という現象です。特に初心者ほど、現地の日本人に頼って日本語で話してしまいやすいですが、英語で話す機会が少ないと語学力や海外適応能力は向上しません

実際「休学留学体験レポート 宮前 龍也さん」の語学学校での体験談を見ていくと、日本人だけで固まって生活するのはデメリットだらけと記載があります。

語学学校に通っている人のほとんどが短期留学で、せっかく友人になってもすぐに帰ってしまい交流を深めることができないまま終わることが多かったです。また、自分を含めてもちろん語学学校に通っている生徒は英語学習者なので間違った表現、発音をしますし、お互いにそれを指摘することもあまりありませんでした。

引用:産業能率大学

日本人だけで集まった状態で生活すると、間違った発音や文法のまま会話してしまい、語学力が向上していきません。つい日本語で会話して、留学先にいる意味がないという結果を招きやすいです。

筆者が耳にしたことのある失敗談にも、仕事自体に日本人のグループで取り組むため、日本語ばかり話してしまい、結局英語が身に付かなかったというものがありました。低賃金で短期間の仕事しか選択肢がなく、そこに他の日本人も集まってしまい、労働環境は決して良くなかったようです。

ワーホリや留学で英語を身につけたいなら、ネイティブスピーカーの友達や話し相手を積極的に作ること、求職活動では英語を頻繁に使う仕事先を見つけることが大切。

もちろん「日本人の友人を作るな!」とは言いませんが、現地での交友関係はバランスを考えて構築していきましょう。仲良しグループの中に、1人でもネイティブを入れることで、発音や文法のミスを指摘してもらうのがおすすめですよ。

会社を辞めてワーキングホリデーに行くと昇進や昇給などの機会を失うリスクがある

会社を辞めてワーキングホリデーに行く決断ができるのは素晴らしいことですが、同時に昇進や昇給などの機会を失うリスクもあります。

特に大企業や公務員など、年功序列の企業に勤めている場合は、途中で退職すると出世レースから外れてしまうため、自分のキャリアを考えた上で検討しましょう。

実際、論文「海外経験は役に立つのか : ワーキングホリデーの効果とリスクの検証」でも、会社を辞めてワーキングホリデー(WH)に参加するリスクについて言及しています。

WH渡航者は1年間(国によって2年間)という決して短くない期間を海外で過ごすため,出発前に仕事をやめなければならない。そのため,企業内昇進制度や年功賃金制度といった雇用慣行に包摂されている人は,WHを実践することによって安定雇用と昇進・昇給の機会を失うリスクがある。また高度な専門職に従事する人は、労働現場から離れることによって知識やスキルが低下するかもしれない。しかも,WH中に専門的な職歴や資格を得ることはかなり困難である。

引用:(藤岡, 2012, p77)

残念ながら、ワーキングホリデーに参加することで、自分の中のキャリアプランが崩れてしまう可能性があります。

「やりたいことがあるから、退職する覚悟はできている!」という人も、帰国後の転職活動で苦労するかもしれません。

履歴書や職務経歴書の上では、ワーキングホリデーの期間は空白として扱われます。転職の採用面接では、離職期間を「意味のある空白」として説明できるよう、人一倍工夫する必要があるのです。

人によって状況はさまざまですが、ワーキングホリデーを検討している人は、理想のキャリアプランを形成できるかという観点から判断し、計画を立てていきましょう。

海外に行けば人生が変わるなど理想が高すぎるとギャップに苦しむ

ワーキングホリデーに参加する人の中には、現状を変えたくて決断する人もいます。

自分を見つめ直し、新しい価値観を取り入れて成長するという心構えは素晴らしいですが、理想が高すぎるとギャップに苦しむでしょう。

「ワーホリ=楽しい&稼げる」という報道が多いですが、実際は以下のようなデメリットに遭遇する可能性もあります。

ワーキングホリデーのよくあるデメリット5つ

  • アジア系という理由で人種差別を受ける
  • アジア系かつ英語力が低いという理由で奴隷のような働き方を強いられる
  • 国によってはスリや詐欺などが多いため犯罪やトラブルに巻き込まれる
  • 職場と語学学校の往復、労働と勉強の両立が大変で忙しすぎるため疲弊する
  • 英語が通じずコミュニケーションがうまく取れないまま現地での人間関係が悪化する

もちろん、自分の努力次第で物事は良いようにも悪いようにも変わっていきますが、上記のようなデメリットは「ワーホリあるある」として有名です。

実際、渡航先に適応できずホームシックになり、目標を達成しないまま帰国してしまう人もいます。

「海外に行けば人生が変わる」という理想が高ければ高いほど、リアルな海外生活とのギャップに苦しむことになるでしょう。

「苦労してでも叶えたい明確な目標」があって、そう簡単にはくじけないでいられそうか。ワーキングホリデーに参加する前に、必ず自分に問いかけて確認することが大切です。

ワーキングホリデー成功者の体験談から分かる失敗しないための方法5選

次に、ワーキングホリデー成功者の体験談から分かる失敗しないための方法5選を紹介していきます。

  • ワーキングホリデーに参加する目的をハッキリさせ目的達成のために行動していく
  • ワーキングホリデーの事前準備は余裕を持って計画的に行っていく
  • 事前に働きたい職種や挑戦したいプランを決めておく
  • 海外で病気になったときのことを考え保険に加入しておく
  • 事前にある程度の英語力を身につけておくとスムーズに働ける

1つずつ解説するので、失敗を防ぐためにしっかり見ていきましょう。

ワーキングホリデーに参加する目的をハッキリさせ目的達成のために行動していく

繰り返しになりますが、ワーキングホリデーを成功させたいなら、参加する目的をハッキリさせ、目的達成のために行動していきましょう。

充実したワーホリライフを送っている多くの人は、事前に挑戦したいことや働きたい職種を決めた上で渡航しています。

実際「オーストラリアにおける日本人ワーキングホリデー渡航者の近年の傾向」に記載されている体験談を見てみると、やることを明確にしている人は、充実した日々を送っています。

オ一ストラリアにWHを決めた理由は、幼いこ ろから今までサッカ一をしてきて、一度海外でプ レ一してみたいと思ったのがきっかけだった。 留学資金を貯め、日本できちんと準備してから 渡豪しようと考えていたため、大学に入学し、す ぐに自分の得意料目である英語の教員免許を取得 することを決めた。卒業後は、当初の予定通り中 学校の英語教師として1年間働いた。

引用:(松原・堤, 2021, p84)

結果的に上記の体験談を語っているS.R.(仮名)さんは、当初の目標であった「海外でサッカーをしたい」という夢を叶えることができたそうです。

また、現地のサッカーの監督に認められて「継続の提案」までされ、結果的にセカンドビザまで取得しました。

このように、ワーキングホリデーに参加する目的をハッキリさせ、目的達成のために行動していけば、充実したワーホリライフを送ることができるでしょう。

加えて「ワーホリに来て後悔している」という気持ちにならないよう、楽しい要素に目を向けるという、マインド面での工夫も大切です。

「人生の中で来ることのなかったはずの場所に来て、知らない街をこの目で見ている」
「国外へ出たことのない人に比べて、たくさんの異文化を知り、未知の料理を食べられた」

ささいな出来事1つひとつをプラスに捉えるマインドも、最終的に「ワーホリに来て良かった」と思うためには大切ですよ。

ワーキングホリデーの事前準備は余裕を持って計画的に行っていく

充実したワーホリライフを送りたいなら、事前準備は余裕を持って計画的に行っていきましょう。

コミュニケーションの要でもある英語力はもちろん、資金面や情報収集など、ワーキングホリデーに参加するのに必要な準備は、抜かりなくやっておく必要があります。

実際、留学エージェント「成功する留学」の体験談を見ていくと、充実したワーホリ生活を送れた人は、事前準備をしっかり行っています。

私がワーキングホリデーの準備を具体的に始めたのは、大学3年生6月。本格的に情報取集をはじめ、「成功する留学」でカウンセリングを受けました。申し込み後、出発までに英会話レッスンも無料で受講できるので、8月には「成功する留学」のワーキングホリデーサポートに申し込みました。英会話レッスンは学校やアルバイトの合間をみて何度か利用しました。出発は大学卒業後の春なので、準備期間は1年半。早めに準備をはじめたので渡航に際しては特くに大きなミスはなく、スムーズに出発できました。

引用:成功する留学

上記の体験談を提供した女性は、事前準備をしっかり行ったおかげもあり、半年で150万円も稼げたそうです。

このように余裕を持って事前準備を行えば、充実したワーホリ生活を送れる上、しっかりお金を貯めることもできますよ。

事前にワーキングホリデーで働きたい職種や挑戦したいプランを決めておく

ワーキングホリデーを成功させる秘訣は、事前に働きたい職種や挑戦したいプランを決めておくことです。スムーズに仕事が見つかるため、すぐに現地で働けます。

実際、論文「オーストラリアにおける日本人ワーキングホリデー渡航者の近年の傾向」によると、日本の大学で保育を専攻していたおかげで、事前に働きたい職種(ベビーシッターに関する職種)を決められ、充実したワーホリライフを送れた人もいます。

Facebookのオーペアのグループにオーペ アのホストファミリーを探している旨を投稿したところ、今の家族が私にコメントをしてくれました。そこから、私は今の家族と絆を 築いていきました。WHビザが切れる時に、 家族が(とくに子供が)私にまだいてほしいと言ってくれたことをきっかけに、自分のビ ザをWHビザから学生ビザに切り替え、その後もしばらくオーペアを続けました。

引用:(松原, 2021, pp.81~82)

上記の体験談を提供したK.M. さん(仮名)は、渡航後すぐにベビーシッター系の仕事に就くことができた上、契約延長の話を貰えたそうです。

このように、自分の経験や特徴を生かして事前に働きたい職種や挑戦したいプランを決めておけば、比較的早く仕事が見つかります。

また「手持ちのワーホリビザでは期限が少ない! もっと働きたい」という人は、上記の体験者のようにビザを切り替えるのもおすすめです。

一度ビザの期限が切れてしまうと、不法滞在者となり、二度と入国できなくなる可能性があります。
現時点でワーキングホリデーができる期間をしっかり確認して、余裕を持って学生ビザや観光ビザなどに切り替えれば、引き続き滞在できますよ。

なるべく長く現地に滞在したい人は、ビザの切り替えという手段もあることをしっかり押さえておきましょう。

海外で病気になったときのことを考え保険に加入しておく

海外で病気になったときのことを考え、ワーキングホリデーでは必ず保険に加入しておきましょう。

日本だと公的医療保険が充実しているため、医療費の自己負担割合は最高でも3割となっています。

しかし、海外は公的医療保険が充実していないケースが多く、国によっては救急車を呼ぶだけで数万円、病院で診察を受けるだけで数十万円かかる可能性もあります。

そのため、海外で病気を患ったときのことを考え、海外保険に加入しておくことが重要です。

実際、留学エージェントの「ワールドアベニュー」の体験談を見ると、海外保険のおかげで、高額な医療費を払わずに済んだケースが紹介されています。

実は、ものすごく辛い経験もありました。渡航して3ヶ月目、学校が終わり、いよいよアルバイト探しを始めようかな.. というタイミングで、結石を患ってしまったのです。(中略)医療費は全額保険で賄うことができました。

引用:ワールドアベニュー

上記の体験談のように、留学先で病院にかかるケースも少なくありません。

国によっては高額な医療費を請求されてしまうので、持病がある人や不安な人は、海外保険に加入しておきましょう。

事前にある程度の英語力を身につけておくとスムーズに働ける

事前にある程度の英語力を身につけておけば、現地でスムーズに働くことができるでしょう。

そもそも、ある程度の英語力がないと現地で採用してもらえないor高時給の仕事に就けないといったデメリットが発生します。

実際、体験者のインタビューをもとに作成された論文「日本の若者と雇用システムの国際化 ―オーストラリア・ワーキングホリデー制度利用者の事例研究―」でも、英語力が低いことによって起こるデメリットについて言及しています。

日本食レストランと観光施設で働く WH 渡航者は、資金、住居、ビザを得るといった手段的な動機で働くことが多い。彼らの就業環境は、日本語環境、低技能サービス職、低賃金、 流動的な労働時間を特徴とする。彼らは就業環境に対して戸惑い、不満、物足りなさといった感情を抱くことが多いが、自身の英語力の低さと技能・資格の欠如ゆえに他の仕事を得ることは難しいことを理解しているため、諦めたり割り切ったりして働き続けることが多い。 

引用:(藤岡, 2013, p.5)

上記の論文に記載があるとおり、英語力が低いと賃金の高い仕事に就けないどころか、仕事を得ることも難しいのです。

そのため、最低でも日常会話程度(中高の基礎レベル)の英語を身につけてから渡航するくらいのスケジュールがベストでしょう。

現地に着いて「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、英語学習はしっかり行っておくのが大切です。

なお、以上のポイントを押さえても、慣れない孤独な海外生活中は、誰でもホームシックになる可能性があります。
電話やオンライン通話で、定期的に日本の家族や友人と話せば、孤独がやわらぎ不安も軽くなりやすいためおすすめですよ。

ワーキングホリデーを成功させるために必要な準備の流れを解説

最後に、ワーキングホリデーを成功させるために必要な準備の流れを解説していきます。

初めてのワーキングホリデーで、何から始めればいいのか分からない人は今すぐチェックしていきましょう。

貯金を確認して予算と行く先を決定する!総合的にかかる費用をシミュレーション

まずは、現在の貯金額を確認して、予算を軸に渡航する国を決めていきましょう

事前に、総合的にかかる費用をシミュレーションしておけば、自分が行きたい国やワーホリの目的も明確になります。

ワーホリの費用例に関しては『「バンクーバーで多文化と自然を堪能:ワーキングホリデーで英語もバイトもインターンも」(竹田陽香) 』内のワーホリ費用の一例が参考になります。

東京とバンクーバーの往復航空券が16万円で、現地での半年分の生活費と交通費があわせて36万円でした。また半年間の家賃が42万円、それから語学学校の授業料(3か月)が60万円でした。合計すると、150万円ちょっとです。

引用:(竹田, 2016, p4)

上記の費用は、カナダに半年間滞在した際の費用です。

もちろん国によって物価、人によって滞在期間が異なるため、もっと安く済む場合もあります。

まずは往復航空券や現地での生活費、語学学校の授業料など、必要な予算を細かく分類してシミュレーションしていくのがおすすめです。

また病気や怪我など、何かあったときのために「余剰資金」を設定しておくのも良いでしょう。貯金を確認して予算と行く先を決定した上で、総合的にかかる費用をシミュレーションしてみてください。

渡航予定の国の治安状況や事前に知っておくべき注意点を必ず確認する

ワーホリ費用をシミュレーションしたら、次に渡航予定の国の治安状況や事前に知っておくべき注意点を確認していきましょう。

特に渡航先の治安状況はとても重要で、充実したワーホリライフを送りたいなら、治安の悪い地域には近づかないことが大切です。

海外の治安状況や渡航危険度は「海外安全ホームページ(外務省)」を参考に、確認してみてください。

外務省のホームページに記載があるように、以下の「危険レベル」に設定されている国には渡航できません。

  • レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
  • レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
  • レベル4:退避してください。渡航は止めてください。
引用:海外安全ホームページ(外務省)

危険レベル2〜4の地域に関しては、無事に帰ってこられるか分からないほど危険な状態なので、渡航は見送ってください。

レベル1(十分注意)に関しても推奨はできませんが、どうしても渡航したい場合は「現地サポートが充実している留学エージェント」で必ず相談しましょう。

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さらに「新型コロナウイルスの感染状況」をはじめ、感染によるパンデミックや災害に関する情報の収集も重要です。

また「ワーホリを申請できる年齢」も事前に確認してください。
ワーキングホリデーを申請できる年齢は30歳以下です。

査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること(オーストラリア、カナダ、韓国及びアイルランドとの間では18歳以上25歳以下ですが、各々の政府当局が認める場合は30歳以下まで申請可能です。また、アイスランドとの間では18歳以上26歳以下の方が申請可能です。)。

引用:ワーキング・ホリデー制度|外務省

ただし30歳の時点ではまだ申請することができ、31歳になる誕生日前日までに申請すれば、ワーキングホリデーに参加できます。

治安状況や申請できる年齢など、重要事項を確認した上で、準備していきましょう。

海外の日常生活で不自由しないレベルの英会話スキルを磨いておく

費用や注意点を確認したら、海外の日常生活で不自由しないレベルの英会話スキルを磨いておきましょう。

留学の場合は英語が話せなくてもどうにかなりますが、現地で仕事を探して実際に働くワーキングホリデーの場合は、ある程度の英語力が必要になります。

もちろん、ネイティブレベルまで完璧にする必要はありませんが、最低でも中高の英語の基礎を理解しており、簡単な日常会話はできるくらいのレベルは必須です。

おすすめの英会話勉強法は以下の3つです。

  • 中学&高校英語の基礎を学べる書籍で復習
  • AIとやり取りできる英会話アプリで自主練習
  • オンライン英会話レッスンを活用してアウトプット

上記の3つを活用すれば、インプットとアウトプットが両方でき、英会話の基礎スキルが身につくはず。

ちなみに「英語を勉強している暇なんてない!」という人は、以下の流れを意識して現地で働いていくのがおすすめです。

  • 現地の語学学校に通い、決まった時間は英語学習に充てる
  • 日本語が通じる日本食レストランから仕事をスタートする
  • 英会話に慣れてきたら、英語を使う頻度の高いローカルレストランに応募する

英語力ゼロで渡航するのはかなり大変&危険なので、まずは現地の語学学校に通いながら、日本語が通じる日本食レストランで働いていきましょう

ただし、いつまでも日本人が多い環境にいると、英語は上達しません。現地の生活に慣れてきたら、ローカルのレストランやカフェに応募して、英会話の機会を増やしていきましょう。

パスポートを申請する!すでに持っている人も有効期限は要チェック

パスポートは2週間ほどで作成できますが、準備するなら早いに越したことはないので、遅くとも半年前までには作成することが大切です。

すでに持っている人は、パスポートの有効期限をチェックしておいてください。

ビザ申請時に6ヶ月〜1年の有効残存期間があれば大丈夫ですが、6ヶ月未満だとビザを申請した後に、パスポートを更新する可能性が出てきます。

ビザ申請後にパスポートを更新した場合、自分で移民局に通知しなければなりません。しかも英語で通知する必要があるため、パスポートの有効期限はしっかり確認しておきましょう。

パスポートの詳細は以下の通りです。

必要書類:一般旅券発給申請書、戸籍謄本、住民票の写し、写真、本人確認書類

料金:10年間有効16,000円/5年間有効11,000円

参考:外務省東京都生活文化スポーツ局

必要書類や取得にかかる料金を確認した上で、パスポートを申請していきましょう。

ワーキングホリデービザを申請する!英語サイトでの申請は不備がないよう注意

パスポートを申請したら、ワーキングホリデービザを申請していきましょう。外務省によると、ビザが発給できるまで1ヶ月以上かかることもあるため、余裕を持って行動することが大切です。

ワーキングホリデービザの申請方法は、以下の4STEPです。

  1. ビザ申請に必要な費用を確認
  2. 専用の申請ページでアカウントを作成
  3. 申請ページにアクセスし必要な情報を入力
  4. 登録したメールアドレスにビザが届く

1.ビザ申請に必要な費用を確認

まずは、ビザの申請に必要な費用を確認していきましょう。

必要な費用は国によって異なるので、各国のホームページやワーホリエージェントのサイトを参考にチェックしてみてください。

2.専用の申請ページでアカウントを作成

次にビザを申請する専用ページにアクセスし、アカウントを作成していきましょう。

基本的に英語サイトでの申請になるので、翻訳ツールやネットの解説記事&動画を活用していくのがおすすめです。

3.申請ページにアクセスし必要な情報を入力

アカウントを作成したら、申請ページにアクセスし、必要な情報を入力していきましょう。

入力していく中で、クレジットカードなどでビザの費用を払っていきます。英語での申請のため、各番号と入力欄を間違えないよう気を付けてください。

4.登録したメールアドレスにビザが届く

入力と支払いが済んだら、登録したアドレスにメールが届きます。

ビザが発行されているはずなので、表示された「TRN番号」を控えてください。VGN(Visa Grant Notification)が記載されたメールが届いたら、必ずプリントアウトしましょう。

国によって申請方法が若干異なる場合もありますが、基本的には上記の流れでビザを申請&発行していきます。

申請方法がいまいち分からない場合は、一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会「お役立ちリンク集」に、各国のワーキングホリデービザに関するページがまとまっているので確認しましょう。

いずれも英語で表記されているため、必要事項をもらさず確認し、不備がないよう申請する必要があります。

不安な人は、ワーホリエージェントのようなプロの手を借りて申請するのがおすすめです。

学びたい語学学校やホームステイ先・寮などの滞在先を選んで手配する

ビザを申請したら、学びたい語学学校やホームステイ先・寮などの滞在先を選んで手配しましょう。

各施設の選び方は以下を参考にしてみてください。

  • 語学学校:スクールごとの特色、立地条件、施設の利便性をチェック
  • ホームステイ先:立地条件、食事の有無、小さい子供の有無(勉強に集中したい場合)
  • 寮:設備内容、立地、日本人の割合

もちろん、語学学校や寮の料金も重要ですが、上記のように「過ごしやすさ」も意識して選んでいきましょう。

また、各施設の手続きや手配は自分で行っても良いですが、英語初心者やワーホリ初心者だとかなり大変です。

まずは語学学校と提携している&自社寮を持っているワーホリエージェントを活用するのが良いでしょう。

ワーホリエージェントを活用すれば、面倒な手続きを代行してくれる上、自分の条件に合った語学学校やホームステイ先、寮を紹介してくれます。

無料でサポートしてくれるエージェントもあるので、滞在先を選んで手配するのが面倒な人は、活用するとお得です。

航空券・クレジットカード・海外保険などに関わる必要な手続きを行う

最後に、航空券・クレジットカード・海外保険などに関わる必要な手続きを行っていきましょう。

航空券に関しては、インターネットで「国名+格安航空券」と検索すれば、格安航空券の比較サイトがヒットするので、比較サイトを参考に購入していきましょう。

クレジットカードや海外保険に関しては、比較サイトよりも、YouTubeやSNSの体験談の方が参考になります。

普段からチェックしているインフルエンサーやYouTuberがいる場合は、動画や記事内で紹介しているクレジットカード・海外保険を参考にしてもいいでしょう。

自分で検索して比較するのが面倒な場合は、ワーホリエージェントに頼るのがおすすめです。

航空券・クレジットカード・海外保険の手続きすべてを代わりに行ってくれるエージェントもいます。

特に初めてのワーキングホリデーだと、分からないことだらけだと思うので、不安な人はワーホリエージェントを活用していきましょう。

以上がワーキングホリデーを成功させるために必要な準備と流れです。

ここまで紹介した情報を参考に、抜かりなく準備を進めていってくださいね。

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