【思い出す】remember / remind / recall / recollect の違いを徹底解説!【例文付き】

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remember / remind / recall / recollect は、すべて「思い出す」と訳せる動詞です。形も似ていて、とても紛らわしいですよね。

では、実際の英会話の場面を例に出して、考えてみましょう。

例:友人に「去年、あの店で一緒にランチしたのを覚えているよ!」と言いたい。
この場合、どれが適切な表現なんだっけ……?

どれも似ていて紛らわしく、使い分けに混乱する方も多いですよね。

そこで今回は、remember / remind / recall / recollect の用法・ニュアンスの違いを、細かく解説していきます。

本記事を読めば「思い出す」を表す4つの動詞の違いを明確に理解でき、今後迷うことがなくなります!

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目次

結論:remember=自然に覚えている・remind=思い出させる・recall=回想する・recollect=努力して思い出す

rememberは「自然に覚えている」状態で、主語は「記憶がある人自身」です。一方remindは「人に思い出させる」ことを意味し、主語には「記憶を思い出させるモノ・コト」が来ます。

またrecallは「意識的に回想する」、recollectは「努力して思い出す」ことを意味し、主語はいずれも動作する人自身なのが特徴です。

以下に、remember / remind / recall / recollect の違いをまとめたので、例文とともにチェックしてみてください。

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和訳ポイント例文
remember思い出す
・覚えている
自然に覚えているというイメージ。
・日常会話で最も一般的。
I remember my childhood.
(子供の頃を思い出します。)
remind思い出させる他人に何かを思い出させる行動を表す。Can you remind me to call my mom this evening?
(夕方、母に電話するように思い出させてくれますか?)
recall(意識的に)
回想する
努力して、記憶から情報を引き出すイメージ。I can’t recall where I put my keys.
(鍵をどこに置いたか思い出せません。)
recollect(努力して)
思い出す
努力して、記憶から情報を引き出すイメージ。
・より硬い表現。
I began to recollect the moments of my youth.
(若かりし日の出来事を思い出し始めました。)

まず“remember” は、「思い出す」を表現したい時に、もっとも一般的に使える単語です。
「自然に覚えている」といったニュアンスを含みます。

この点が「思い出させる」という意味の“remind”との違い。“remind” は、他人に何かを思い出させる行動自体を指すのがポイントです。

また“recall” や “recollect” は「努力して・意識的に思い出す」というニュアンスである点が共通しています。
日常的な会話よりもややフォーマルで、“recollect” に関しては、文学的な文脈や硬い表現でよく使われるのが特徴です。

「去年、あの店で一緒にランチしたことを覚えているよ」は“remember” が最も自然

冒頭の例文「去年、あの店で一緒にランチしたことを覚えているよ」について考えてみましょう。

例文から読み取れるニュアンスは、ビジネスシーンでの会話というよりも、フランクな日常会話ですね。このように、日常会話においてシンプルに「覚えているよ」と言いたい時は “remember” がもっとも自然な言い方となります。

▼正しい英文:I remember having lunch together at that restaurant last year.

なお “recall” や “recollect” でも同じ意味は十分に伝わります。

ただし、これらは少し硬めの表現であることと、「意識的に・努力して」思い出そうとするというニュアンスがある点に注意したいところ。
そのため、より自然なのは“remember” というわけです。

以下より、それぞれ例文を挙げながら、さらに詳しく解説していきますね。

“remember” は「思い出す」「覚えている」という意味の英語表現 

“remember” は「思い出す」「覚えている」という意味です。
“remind” が「何かを思い出させるものを主語」に取るのに対して、“remember” は「主語が自然に思い出す」という違いがあります。

記憶に関する単語の中でも、“remember” はもっとも一般的な表現で汎用性が高いので、しっかり押さえておきましょう。

▼例文

I remember our trip to the beach last summer.
(去年の夏にビーチに行ったときのことを覚えてるよ。)

Can you remember where we parked the car?
(車をどこに駐車したか覚えていますか?)

I remember the first time we met. It was at the cafe over there.
(初めて会った時のことを覚えています。あそこのカフェでした。)

“remember” の例文はいずれも、日常会話の中でシンプルに「覚えている」ことを伝えていますね。特に努力して、意識的に思い出そうとしているニュアンスでもありません。

スムーズに記憶をよみがえらせるシチュエーションでは “remember” が適しています。

“remind” は「思い出させる・思い起こさせる」という意味の英語表現

“remind” は「(誰かに)思い出させる・思い起こさせる」という意味です。“to” “of” “that” などとともに使うのがポイントです。

▼例文:

Can you remind me to buy groceries on my way home?
(帰りに食料品を買うように思い出させてくれない?)

She set an alarm to remind herself of the important meeting.
(彼女は大事な会議を思い出すためにアラームをセットしました。)

The sticky note on the fridge reminded him to pay the utility bills.
(冷蔵庫に貼ったふせんが、彼に光熱費の支払いを思い出させました。)

The building reminds him that he was a craftsman.
(この建物は彼に、かつて自分が職人だったことを思い出させます。)

例文はいずれも、誰かに何かを思い出させる・気付かせるというニュアンスがありますね。このように何かを介して思い出すシチュエーションでは、 “remind” が適しています

なお、忘れてはいけないことを知らせる機能のことを、日本語でも「リマインダー」と言いますよね。これは “remind” が語源です。和製英語から語源になっている表現を覚えていくと、紛らわしい単語も理解しやすいのでおすすめですよ。

“recall” は「(意識的に)思い出す・思い起こす」という意味の英語表現

“recall” は「(意識的に)思い出す・思い起こす」という意味です。自然に思い出すことができず、記憶がよみがえるまで時間がかかるイメージです。

▼例文

I can’t recall the name of the movie we watched last night.
(昨夜観た映画のタイトルを思い出せないよ。)

I recalled meeting her once before at a conference.
(彼女に以前、会議で会ったことを思い出しました。)

It took a while for him to recall the password to his computer.
(彼がPCのパスワードを思い出すのには時間がかかりました。)

“recall” で思い出す内容は「事実・状況」であることが多いです。“recollect” が感情や思い出といった、「心の機微が感じられるもの」を思い出すシチュエーションで、よく使用されるのとは違いがあります。

努力して意識的に「事実・状況」を思い出そうとしているシチュエーションでは、 “recall” が適切な表現だと押さえておきましょう。

“recollect” は「(努力して)思い出す・回想する」という意味の英語表現

“recollect” は「(努力して)思い出す・回想する」という意味です。

意識的に思い出す点では “recall” と共通しますが、“recollect” の方がより形式的で、文学的な文脈や硬い表現でよく使われます

▼例文

She often recollects the stories her grandmother used to tell her.
(彼女は、よく祖母が昔聞かせてくれた話を思い出します。)

Trying to recollect the dream, he closed his eyes and concentrated.
(夢を思い出そうとして、彼は目を閉じて集中しました。)

The smell of the bakery on the corner recollected memories of his childhood.
(角のパン屋さんの香りが、彼の子供時代の思い出を蘇らせました。)

“recollect” で表現するのは、感情や思い出といった「心の機微」が感じられるもの

語源的には re(再び)集める(collect)と覚えると、一生懸命に記憶をかき集めているというニュアンスが理解しやすいですよ。

remember / remind / recall / recollect の違いを学ぶ人が知っておきたい質問と回答

remember / remind / recall / recollect の違いを理解し、使い分けられるようになるため、参考になる質問と回答を紹介します。内容をチェックして、各表現をマスターしていきましょう!

“remember” はどのような種類の記憶や状況で使いますか?

“remember” は、故郷での出来事や、昔の自分の行動など、過去の出来事や情報を思い出すときに使います。思い出をなつかしむシチュエーションでは頻出する表現です。

“remind” と“remember” は互換的に使えますか?

基本的には使えないケースが多いです。“remind” は他者に何かを思い出させることを表し、“remember” は自分自身が自然に思い出すことを表します。

remember / remind / recall / recollect の違いについて理解度チェックテスト

remember / remind / recall / recollect の違いについて、内容を理解できているか、チェックテストで確認しましょう!

以下の文章を英訳してください。

① その子の顔を覚えています。

② 学校の帰りに牛乳パック1本を買うことを思い出させてくれる?

③ 彼の名前を思い出せません。

④ 一度あなたにお会いした記憶が蘇っています。

解答

① I remember the child’s face.
⇒自然に覚えている場合は“remember”

② Can you remind me to buy a carton of milk after school?
⇒人に思い出させる場合は“remind”

③ I can’t recall his name.
⇒一生懸命に思い出そうとする場合は“recall”

④ I recollect meeting you once.
⇒一生懸命に思い出そうとする状態を丁寧に表現する場合は“recollect”

違いまとめ:remember=自然に覚えている・remind=思い出させる・recall=回想する・recollect=努力して思い出す

あらためてremember / remind / recall / recollect の違いをまとめると、以下の通りです。

和訳ポイント
remember思い出す
・覚えている
自然に覚えているというイメージ。
・日常会話で最も一般的。
remind思い出させる他人に何かを思い出させる行動を表す。
recall(意識的に)
回想する
努力して、記憶から情報を引き出すイメージ。
recollect(努力して)
思い出す
努力して、記憶から情報を引き出すイメージ。
・より硬い表現。

今回登場した例文を音読して丸ごと覚えると、紛らわしい単語も自然と使い分けられるようになっていくでしょう。また自分で4つのシチュエーションごとに、実際に例文を作ってみると、使い分ける際の感覚が身に付き、理解が深まるのでおすすめですよ。

記事の内容を参照しながら、remember / remind / recall / recollect の違いを理解し、シチュエーションごとに適切な言葉で「思い出す」という意味を伝えられるようになりましょう!

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