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privilege / right の違いを徹底解説【分かりやすい例文で英語表現をマスター】

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privilege / right はいずれも「特権」や「権利」を意味する動詞です。

実際の英会話における、以下のシチュエーションについて考えてみてください。

例:「ファンクラブ会員は、特別イベントに参加する権利があります」と言いたい。
こんなとき “privilege” と “right” は、どっちが適切な表現なのかな……?

今回の記事を読めば、privilege / right の違いを明確に理解でき、今後迷うことがなくなりますよ!

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結論:privilege「特権」とright「権利」を意味する英語表現

privilegeは「特権」と訳され、自分の能力や努力次第で得られるものや、自分の境遇のおかげで手にしているものを意味します。一方、rightは法的な文脈での「権利」と訳され、法に基づいて個人に、平等に与えられるものを指すのが特徴です。

ある条件を満たした人だけが手に入れられるprivilege=特権は、一度手に入れたとしても、継続的に成果を出せなかったり、経済状況が変わったりした場合は剥奪される可能性があります。
一方right=権利は、万人に対して平等に与えられるもので、基本的に状況の変化によって奪われることはありません

この説明だけだと分かりにくいので、privilegeとright が表すものの具体例を踏まえて、解説していきます。

高等教育を受ける特権はprivilege、義務教育を受ける権利はrightで表現できる

仮に、自分の努力や親の経済状況のおかげで、高校や大学などの高等教育機関に進学する権利を得たとします。これは自分の行動や環境によって得た権利、つまり「自分だけの特権」を意味するため、英語ではprivilegeがふさわしい表現です。

一方、小中学校で義務教育を受ける権利は、努力や地位に関係なく誰もが国から与えられているため、rightが適しているのです。

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和訳ポイント例文
privilege特権・あるグループや個人が、他の人よりも得ることのできる「特別な利益や扱い」。
・社会的な状況や立場に基づく。
・自分の能力や努力次第で得られる。
Staying at that luxury hotel is a privilege for members.
(その高級ホテルへの宿泊は、会員の特権です。)
right権利・法的の文脈で使用され、「法律や憲法に
 基づいて、個人に与えられるもの」。
・法的な概念。
Everyone has the right to a fair trial.
(誰もが公正な裁判の権利を持っています。)

“privilege” あるグループ・個人限定の「特権」
例)高校・大学・大学院など高等教育機関の入学資格

“right”     ⇒ 誰もが持っている「権利」
例)小学校・中学校など義務教育機関の入学資格

「ファンクラブ会員は、特別イベントに参加する権利があります」はどちらの表現もOK!ただし “privilege” の方が自然かも

では、記事冒頭の例文「ファンクラブ会員は、特別イベントに参加する権利があります」について考えてみましょう。

特典を受けられるのは「ファンクラブの会員」に限定されています。だとすると、あるグループ・個人限定の「特権」を表す“privilege” が適していそうですよね。

しかし実は、この文脈では、privilege / right いずれの表現も使うことができます

「じゃあ、わざわざprivilege / right に分ける意味ってある? どういう違いがあるの!?」
と思った方も多いですよね。

この疑問に対する回答としては、いずれも権利を表現する点は同じため、厳密な違いを考えるよりも、ニュアンスに違いがあることを意識してほしいです!

具体的には、privilege / right のどちらを使用するかによって、文章のニュアンスに「許可」と「特典」という微妙な違いが出てきます。

right規約上の「権利」を強調。

   Fan club members have the right to attend special events.
(ファンクラブ会員は、特別イベントに参加する権利があります。)
規定により、会員に与えられる「権利」を指します。イベント参加が許可されているというニュアンスです。少し硬めの印象を受けます。

privilege会員が「特別な利益や扱い=特典」を受けていることを強調。

   Fan club members have the privilege of attending special events.
(ファンクラブ会員は、特別イベントに参加する特典があります。)
ファンクラブに所属することによる「特権・特典」を表します。

“right” は受け取ることを許可された権利で、“privilege” は一部が持つ特別な権利です。“privilege”は「特権」と訳され、やや権威的で強い印象があるかもしれませんが、英語の日常会話においては、一般的に「特典」のような軽いイメージでも理解されます。

そのため、「イベントへの参加特典」を表現する文脈では、“right” よりも“privilege” の方がより自然に感じられるかもしれません。

ここから例文を挙げながら、 “privilege” と “right” について、さらに詳しく解説していきますね。

“privilege” は一部の人しか持っていない特権・特典を意味する英語表現

“privilege” は「特権」「特典」という意味を持つ単語で、あるグループや個人が、他の人よりも優先的に得ることのできる「特別な利益や扱い」を指すのが特徴です。

また “privilege” は、社会的な状況・立場に基づくもので、自分の能力や努力、生まれた環境によって得られるもの、といったイメージを持ちます。

社会学の用語をまとめた“Open Education Sociology Dictionary” では“privilege” を、
「ある集団に所属しているだけで、何もしないままでも得られる権利」
と定義しています。

▼例文

Access to the VIP lounge is a privilege reserved for first-class passengers.
(VIPラウンジへの入場は、ファーストクラスの乗客に限定された特権です。)

Suite guests have the special privilege of savoring a steak grilled right in front of them by the chef.
(スイートルームの宿泊客は、シェフが目の前で焼いてくれるステーキを味わえる、そこだけの特典がある。)

Working with a flexible work schedule is considered a privilege in some workplaces.
(柔軟な勤務スケジュールで働くことは、一部の職場では特権と見なされます。)

例文はいずれも、VIPラウンジへの入場・ディナーの形式・柔軟な働き方が、「他と比べて特別」というニュアンスがあり、 “privilege” を使うのに適したシチュエーションです。

なお「〜の特権」と言いたいときには、語法上 “the privilege of” を使います。

 *例:the privilege of early booking(先行予約の特権)
    the privilege of special treatment(特別扱いの特権)

“right” は法律で平等に与えられている権利を意味する英語表現

“right” は、法的または倫理的な「権利」を指し、比較的硬い文章で使われることも多いです。

個人の能力・努力・立場次第で得られる “privilege” と異なり、“right” は法律や憲法で「あらゆる人に与えられるもの」というイメージがあります。

▼例文

Freedom of speech is a fundamental right guaranteed by the constitution.
(言論の自由は、憲法で保障された基本的な権利です。)

Education is a fundamental right that every child should have.
(教育は、すべての子どもが持つべき基本的な権利です。)

The right to privacy is protected by various laws and regulations.
(プライバシーの権利は、さまざまな法律と規制によって保護されています。)

例文は法的・倫理的な文脈での「権利」を意味し、やや硬い印象を受ける文章です。
このように、フォーマルな文書に権利について記載する場合は “right” が適しています。

なお「〜の権利」と言いたい時には、語法上 “the right to ~” を使うので、あわせて覚えておきましょう。

 *例:the right to participate in elections(選挙に参加する権利)
    The right to receive education(教育を受ける権利)

“privilege” と“right” の理解度チェックテスト!

今回の内容を踏まえて、“privilege” と “right” を使い分けられるか、理解度チェックテストで確認しましょう!

次の例文を英訳してください。1つの例文につき、“privilege” と “right” のいずれか1個を使うこと。

① すべての人には教育を受ける権利があります。

② 社用車をもらうことは特権です。

解答

① Everyone has the right to education.
「教育を受ける権利」という万人が平等に持つ権利は“right”

② Getting a company car is a privilege.
社用車をもらえるという社員の特権は“privilege”

うまく答えられましたか? 最後に“privilege” と “right” の違いをまとめたのでチェックしてみてくださいね。

違いまとめ:“privilege” は一部の人が持つ特別な権利、 “right” は平等に与えられる権利

あらためて“privilege” と “right” の違いをまとめました。

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和訳ポイント語法
privilege特権・特典・あるグループや個人が、他の人よりも得ることのできる「特別な利益や扱い」。
・社会的な状況や立場に基づく。
・自分の能力や努力次第で得られる。
the privilege of
(~の特権)
right権利・法的の文脈で使用され、「法律や憲法に基づいて、個人に与えられるもの」。
・法的な概念。
the right to
(~の権利)

自分の地位や努力によって得られる「特権」が“privilege”法に基づいて平等に与えられる「権利」が“right” です。

今回紹介した例文を音読して覚えたり、自分で実際に“privilege” と “right”の例文を作ったりすると、理解が深まるのでおすすめですよ。

シチュエーションごとにどちらが適切か、正しく判断して使い分けられるようになってくださいね!

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