「オンライン英会話を毎日続けたら効果が出そうだけど、忙しいし学習の負荷も大きくて、きついかも……」
上記のように悩み、オンライン英会話レッスンに一歩踏み出せない人に向けて、そもそも毎日のレッスンが効果的なのかという点も含めて解説します。
・オンライン英会話を毎日受けた場合の効果と効果を感じる期間の目安が分かる
・オンライン英会話レッスンに挫折しやすい人の特徴をつかんで対策できる
・オンライン英会話は毎日どれくらい受ければ良いか理解できる
・オンライン英会話だけでは不足している要素を補う方法が分かる
・オンライン英会話を毎日やるのがきつい場合の解決策と継続のポイントが分かる
英語が上達するコツについても、研究論文の結果を踏まえて解説します。ポイントをつかんでレッスンを活用し、英語力を高めていきましょう。
結論:オンライン英会話を毎日続けるのが英語習得に効果的!理由とともに解説
オンライン英会話レッスンを毎日受けることで、主に以下の効果を期待できます。
- 自ら「話す」体験を重ねることで初めて英語をマスターできる
- 英会話講師から褒められることで学習意欲がわいて前進できる
- 英会話が習慣化されることで英語を話すことが当たり前になる
「自ら話す」体験を重ねることで初めて英語をマスターできる
人は「自らやってみる」ことで、最も学習内容の定着度が高まると言われています。
記憶の定着度合いを可視化した「ラーニングピラミッド」では、下に行くほど定着率が高くなります。
上から1~2番目にある、講義の聴講や読書などのインプット学習では、内容が5~20%しか定着しません。
一方、講師と直接コミュニケーションを取るオンライン英会話は「自分で体験する」に該当します。ピラミッドに当てはめると下から2番目であり、定着率が75%にまで高まるのです。
英語での会話を自ら体験し、さらに学んだ内容を誰かに教える機会まで設ければ、90%もの定着を図ることができます。
90%までしっかり英語を習得するためには、毎日のオンライン英会話の積み重ねが有効と考えられるのです。
英会話講師から褒められることで学習意欲がわいて毎日の受講が楽しみになる
オンライン英会話で講師から褒めてもらえると、やる気がわいて、次の学習への意欲が高まるものです。
筆者も講師から「良かった点」を褒めてもらえると、「この調子で頑張ろう」と思えました。
発音や文法のミスを教えてもらうだけでなく、良かった点も併せて教えてもらうことで、落ち込まずに済んだのです。
南山大学の研究では「褒められる頻度」が多いほど、アルバイトの継続期間が長くなるという結果が出ています。
アルバイトと英語学習ではジャンルが異なります。
しかし褒められることで、
という感覚が高まる点は、何事においても共通しているでしょう。
英会話においては「講師から認めてもらえている」という感覚により、「もっと認めてもらうために頑張ろう」と奮起。
毎日受講すれば、「褒めてもらえる時間=英会話レッスンの時間」が楽しみになっていきます。結果的に毎日の受講が苦痛ではなくなり、学習の長期継続につながる可能性も高まりますよ。
積極的に褒めてくれる講師を選んで、毎日レッスンを受講すれば、学習意欲がわき、目標達成に向けて前進できるはずです。
英会話が習慣化されることで英語を話すことが当たり前になる
ここまでで解説した通り、褒められることで、他者から認めてもらえる「被受容感」が高まると、学習が習慣化されていきます。
学習が習慣化されれば、英語を話すことが日常生活において当たり前となり、自然と英語で話せるようになるのです。
環境にもよりますが、大人になるとなかなか、ひたすら誉めてもらう体験はできないかもしれません。
もし褒め上手な講師のオンライン英会話を毎日受ければ、他者から「毎日褒めてもらえる」ことになります。
毎日褒めてもらい、自己肯定感を高めながら英語に触れていけば、英語に対して「好き」という感情が芽生えるでしょう。
結果的に前向きな気持ちで英語を話せるようになり、毎日のオンライン英会話が苦痛どころか、楽しみになっていきます。
英会話が趣味に近い存在になっていけば、当然学習頻度が上がり、習熟度も比例して上がっていくはずです。
筆者は毎日のレッスンは受けていないものの、オンライン英会話で褒められることをモチベーションに、毎日何らかの形で英語に触れ続ける意欲が芽生えました。
実際に英語日記でのライティングや、洋書のリーディングなどを毎日続け、週1~2回のオンライン英会話レッスンで実力確認を実施。
結果的に、以前は文法的なミスを恐れて一言もうまく話せなかったにもかかわらず、
「間違えても構わないから、とにかく伝えるつもりで」
英語をすぐ口に出せるようになったのです。
英語を話すことへの羞恥心・恐怖心をなくし、ごく自然に話せるようになるために、ぜひ毎日の学習に挑戦してみてください。
オンライン英会話を毎日続けると効果的なのか科学的な根拠を検証
実際のところ、オンライン英会話を毎日続けると効果的なのか、科学的な根拠について研究論文から検証します。
論文の紹介①定期テストのような動機づけが長期継続のポイント
論文タイトル | 「大学の外国語学習者における動機づけに関する実態調査」 |
著者名 | 陳恵貞 |
発行年 | 2006年 |
発行元 | 言語文化 14 16-30(愛知淑徳大学言語コミュニケーション学会) |
論文では、外国語習得の達成を妨げる要因は「失敗回避傾向」にあるとしています。
失敗回避傾向が強い人は「失敗したらどうしよう」という不安を抱き、失敗を避けるため学習自体に取り組まないのです。
したがって外国語の習得では、失敗回避傾向をなくし、困難を乗り越えて目標を達成するのに不可欠な「達成傾向」に変える必要があります。
自主的に外国語を学ぶ楽しさを見つけて、内発的な動機づけを見つけることが大切です。
オンライン英会話の学習効果を感じるには定期的な実力チェックがおすすめ
学習への動機づけを見つけるため、研究では中国語を学ぶ大学生192名を対象に、アンケート調査を行いました。
被験者は中国語を学ぶ、言語習得への意識が高い学生だったため、英会話初心者にも同じ結果が通用するとは断定できません。
しかし外国語習得の動機づけについてヒントを得れば、オンライン英会話を活用するための参考にできる可能性があります。
アンケートでは、83%にあたる160名の被験者は「テストがなければ自主的に学習できない」と回答しました。データは、定期的な小テストが学習動機を高める可能性を示唆しています。
好きなタイミングに、マイペースに受けられるのが、オンライン英会話の魅力です。
しかし実力確認の機会がなければ、受講意欲が失せて、レッスンそのものから遠ざかってしまうリスクがあるのも事実。
テストがなければ学習動機を確立できない人は、定期テストのあるオンライン英会話サービスであれば、長期継続の可能性が高まるかもしれません。
例えば「Kimini英会話」のような、1つのコースを終える前に定期テストを実施するサービスを検討することが重要です。
論文の紹介②オンライン英会話×従来型の英語授業が英語力向上のカギ
論文タイトル | 「マンツーマン型オンライン英会話学習がTOEICスコアに与える効果の定量的分析」 |
著者名 | 永田雅啓 |
発行年 | 2022年 |
発行元 | 麗澤経済研究29 14-25(麗澤大学経済学会) |
2020~2021年に麗澤大学で行われた「オンライン英会話」の授業における効果を、定量的に分析した研究論文です。
2020年7~8月にオンラインで実施したTOEICテストのスコアを初期値とし、2021年4月と7月のテストまでのスコア変化を分析。
マンツーマンでのオンライン英会話が、TOEICのスコアに影響するか検証しました。
オンライン英会話でのアウトプットをインプットと組み合わせるのがポイント
研究の結果、オンライン英会話は従来の教室型授業と比較して、TOEICスコア上昇効果が約2倍高くなることが分かりました。
マンツーマンでの英語使用頻度が高まれば、練習頻度が高まり、海外の人との交流を体験した自信が付くためです。
同時に、確実に英語力を上げるには、従来型の学校の授業時間も確保する必要があると判明。
オンライン英会話と従来型のインプット授業を組み合わせることで、英語力を伸ばせることが分かりました。
両者は競合関係ではなく、補完関係にあるのです。
しかし社会人が自主的にオンライン英会話を受ける場合、学校の英語授業を受ける機会がありません。
自ら文法学習やリスニングなどインプットの時間を設け、オンライン英会話と併行して学習すれば、英語力向上を図れるでしょう。
オンライン英会話レッスンを毎日続けられない理由と挫折しやすい人の特徴
忙しい日々を送る中で、オンライン英会話のレッスン受講を毎日継続するには、大変な労力が必要です。
上達を実感できるまで継続するためにも、挫折の原因を探り、対策を取るようにしましょう。
続けられない理由・原因について、英会話経験者や英語講師などのSNSから確認していきます。
知識を教えてもらいたいタイミングでいきなり英会話を始めてしまう
オンライン英会話はアウトプットの場であり、インプットしたい人が受講すると挫折する可能性が高いです。
レッスンでは、何よりも英語で話すことを求められます。
最低でも英単語や文法などの基礎知識が固まっており、簡単なフレーズなら口に出すことができる状態で受けるのが理想的です。
単語すら口に出せず、「英語をまったく話せない」状態の人が受講しても、沈黙するだけで時間が過ぎてしまうかもしれません。
このような状態では、そもそも受講している意味がなく、初回レッスンで挫折する人もいるでしょう。
【英会話初心者が挫折しないための対策法】
最低でも、オンライン英会話で頻出するフレーズは、しっかりメモに取って覚えましょう。
- “Hello.”
- “It’s nice to meet you.”
のような挨拶用のフレーズは必須です。
メモを見ながらでも、少し間違えても構わないので、簡単な意思疎通ができるよう事前に準備してみてください。
他にも洋楽を聴いたり、簡単な英語の本を読んだり、中学レベルの単語・文法を学び直したりするのもおすすめ。
難しい英語を覚える必要はないので、簡単な英語に触れる時間を長くして、英語自体に慣れた上でレッスンを受けましょう。
現在のレベルより難易度が高いレッスンだったため内容を理解できない
現時点での英語力より上のレベルのレッスンを受けて、内容を理解できなかった人がいました。
自分のレベルより高すぎると、レッスンの途中にもかかわらず、内容を理解するのを諦めてしまいやすいものです。
質問するのさえ面倒くさくなり、結局内容を理解できないまま、貴重な時間を失うことになります。
逆に内容が簡単すぎる場合も、理解している内容を繰り返すだけの不毛な時間を過ごしてしまいます。
【自分に適したレベルが分からない場合の対策法】
初回レッスンでレベルチェックを行ってくれるオンライン英会話サービスを見つけて、自分のレベルを客観視しましょう。
多くのオンライン英会話サービスや英会話教室では、初回の無料体験時にレベルチェックを実施するので、実力を把握できます。
筆者はオンライン英会話サービス「レアジョブ」の初回レッスンとカウンセリングで、レベルチェックテストを受けました。
結果的に「中級者」として認定してもらい、易しすぎず難しすぎない、自分に適したレッスンを選ぶことができたのです。
レベルチェックテストは自分の実力を正しく把握し、理想的なレッスンを選ぶ参考になるため、一度は受講してみてください。
毎回予約を入れるのが面倒に感じた結果、挫折してしまった
オンライン英会話レッスンは、固定の曜日に受けることが決まっている場合を除き、都度予約が必要です。
当日の予約が可能なサービスもあり、ライフスタイルに合わせて柔軟に予約・キャンセルできる点は魅力。
しかしレッスンを受けようとする度に、予約ページを開いて、該当の時間帯に空いている講師を選ぶ必要があります。
人によってはこれが手間だと感じられ、面倒くさくなって挫折してしまう可能性があるのです。
【予約を手間に感じずレッスンを続けるための対策法】
その場でレッスンを受講できるオンライン英会話サービスがおすすめです。
例えば「ネイティブキャンプ」であれば、1万人以上の講師のうち、何人かは随時待機しています。
筆者も30分ほど時間ができたとき、ネイティブキャンプのマイページから「今すぐレッスン」ができる講師をチェックしています。
青いランプが点灯している講師を選択すれば、その場ですぐにレッスンが開始。5~10分程度の短時間レッスンにも対応しているため、思い立ったタイミングで気軽に英会話の練習をしたい人におすすめです。
また、冒頭で引用したSNSのコメントにあるように、アプリを使うのも手です。後ほど紹介しますが、現代ではAIを使って英会話を練習できるアプリが存在します。
他にも総合的な英語力を磨ける学習アプリといった、多様なツールを利用可能な時代です。
思い立ったタイミングでアプリを開けば、予約不要ですぐに学習できますよ。
レッスン中に講師の英語が聞き取れなくて挫折してしまった
レッスン中に講師が話す内容を聞き取れず、挫折してしまった人がいました。
ネイティブのスピーディーな英語やフィリピン人の訛りの強い英語、不安定な通信環境など、聞き取れない原因はさまざまです。
予習して話す内容を用意していたとしても、相手の発言が聞き取れない場合、こちらもどう話すべきか分からなくなってしまいます。
結局、会話が成立しないままレッスンが終わると、次へのモチベーションを失いかねません。
【英語が聞き取れなくてもうまくやり取りするための対策法】
予約前に「簡単な英語でゆっくり話して」といった要望を、あらかじめ伝えられるサービスを選びましょう。
筆者はレアジョブで、レッスンを予約するページから「ゆっくり明瞭に話してほしい」という要望をメッセージで送っていました。
メッセージは講師が直接確認するため、英語で打ち込む必要があります。
完全な初心者は「DeepL翻訳」のような翻訳ツールに日本語で要望を入力し、英語に変換してみてください。
変換された英語を英文添削ツール「DeepL Write」にコピペすると、さらに自然な英語に変換可能です。
この英語をメッセージに送れば、講師はこちらの要望を理解して、レッスン当日に配慮してくれるはずですよ。
またレアジョブやネイティブキャンプでは、レッスン中に講師がチャットボックスに文字を打ち込んでくれます。
受講生もチャットボックスで「うまく聞き取れない」と伝え、講師のコメントを文字で書き送ってもらえば、相手の発言内容を理解できる可能性が高まるはずです。
自分が話している英語が相手に伝わらないためつらくなってしまった
自分の発言が相手に伝わらず、「もうやりたくない」と感じた人の声がありました。
相手が話している内容が聞き取れないことはつらいですが、自分の話が相手に伝わらない場合も落ち込む人は多いでしょう。
内容が難しかったり、通信環境が悪かったりして、頑張って話した英語が相手に届かないケースは多々あります。
オンライン英会話では適したレベルだけでなく、双方の通信環境についても考慮しなければなりません。
【思うように意思疎通ができなかった場合の対策法】
講師との意思疎通のスムーズさ、通信環境の良さを確認するには、実際に体験することが必須です。
レアジョブ・Kimini英会話・ネイティブキャンプなど、実績のあるサービスの無料体験を利用しましょう。
同じ「オンライン英会話」でも、各社の特徴は異なるため、相性の良さ・悪さも個人によって差があります。
「A社で挫折してもB社ではうまくいく」という可能性もあるのです。
講師が初心者に寄り添ってくれているか・音声は聞き取りやすいか・予約は取りやすいかなど、1つひとつ評価するつもりで、複数社の無料体験レッスンを利用しましょう。
オンライン英会話レッスンを毎日続けるのがきつい場合の学習方法
オンライン英会話は毎日続けることで、英語を話すことが習慣化されていきます。
とはいえ筆者自身も、オンライン英会話を毎日続けられたためしがなく、せいぜい週1~2回程度しか受講していません。
以下が、毎日続けられなかった理由です。
- 突発的な仕事が多く時間を取りにくい
- 一生懸命英語で話すのは心理的に疲れる
- 英会話以外にやるべき勉強がある
(ビジネススクールでの勉強や英検1級の筆記対策などで忙しい……!)
しかし、いわゆる「英語学習」には、毎日欠かさず取り組んできました。
1年半近くが経った今では、10~20分程度のスキマ時間を見つける度に英語を勉強することが習慣化されており、まったく苦痛ではありません。
つまり「英会話」はお休みの日を設けることもありますが、リスニングやライティングなどの「英語学習」自体は、毎日続けているのです。
始めてから約1年後には、以前は難しかった長いセンテンスでの会話が、苦ではなくなっていることに気づきました。
文法的なミスや単語の意味を忘れて戸惑うことはありますが、間をつなぐフレーズを口にして、自然なやり取りができるようになったのです。
毎日レッスンを受け続けたわけではないのに、英会話が上達した理由は何なのか。
ここから、筆者が英会話と併行して、毎日取り組んできた学習の内容を紹介します。
オンライン英会話がきつい人が毎日やる学習内容①リスニングやシャドーイング
2022年9月、本格的に英語学習を始めるにあたり、「オンライン英会話を毎日やるのはきついな」と判断した筆者。代わりに毎日やろうと決めたのが、リスニングとシャドーイングでした。
YouTubeやNetflixなどの動画配信サイトを使い、アメリカ人やイギリス人など、英語ネイティブの人が話す動画を視聴。音声を聞き取るリスニング、音声に少し遅れて同じように話すシャドーイングなどに取り組んだのです。
基礎的な単語や文法の勉強は、5年前に英検準1級を取得した際に行っており、ある程度は身に付いていたため省略しました。リスニングもシャドーイングも、ネイティブの速い会話音声を教材としたため、慣れるまではうまくできませんでした。
そこで試したのが、いったん字幕をオンにして、文字から大体の内容を確認することです。
動画の内容が頭に入った状態であれば、リスニングとシャドーイングに、スムーズに取り組めるようになります。
シャドーイングについては、どうしても難しい内容の動画は「オーバーラッピング」という、シャドーイングの簡易版から取り組むこともありました。
文字を読みながら発音するため、シャドーイングのように途中で聞き取れずつまずく心配がありません。
他にも速度を調整して、ゆっくりと音声を聞いてから、段階的に聞き取るスピードを上げていくのもおすすめです。
オンライン英会話がきつい人が毎日やる学習内容②独り言や英作文でのアウトプット
リスニングに加えて、洋書を数ページ読んで、リーディングに取り組みました。こうしてインプット学習に慣れてきた後は、アウトプットの段階に移行していきます。
英語で独り言を口にしたり、考えたことを作文や日記につづったりするのです。
おすすめの方法は、自分の行動を都度、英語で説明してみること。
「朝起きて、髪の毛をとかします。くせ毛なので櫛が通りにくく大変です。そこで、噴霧器で髪に水を吹きかけ、ほぐしながらとかします」
上記のように、日常的な行動に取り組みながら、英語でその行動について説明していくのです。もちろん「とかす」「噴霧器」などの言葉が出てこなければ、口ごもってしまっても構いません。
ただし必ず、分からなかった表現はメモを取って、後で辞書や翻訳ツールで調べて言えるようにすることが大切です。
「DeepL翻訳」やGoogle翻訳などの翻訳ツールを使い、完璧な英文ができ上がったら、繰り返し口にして暗唱できるようにします。
この学習方法は、独り言によるスピーキング訓練と、英語日記によるライティング訓練のいずれにも使えます。
繰り返せば、少なくとも自分が日常生活を送る上で必要な情報は、英語で説明できるようになるはずです。
オンライン英会話がきつい人が毎日やる学習内容③英会話アプリでの会話練習
アウトプットの訓練により英語で発信することに慣れたら、アプリで英会話の練習に取り組みました。
筆者が現在も毎日使っているのが英語学習アプリ「Cake」。Vlogやエンタメなど、多ジャンルの動画を視聴しながら、インプット学習に使えるアプリです。
ゲーム感覚でロールプレイができる「英会話機能」も搭載されているため、アウトプットの練習もできます。
筆者は1日1テーマが更新される英会話機能を活用し、毎日ロールプレイに取り組みました。
定型文に従った会話ではありますが、リアルな会話のトーンや日常的に使えそうな表現に触れられる点が強みです。
アプリによる訓練のおかげで、後で実際に、人と英会話をする際にもためらわず英語を口に出せるようになりました。
よりリアルな英会話に取り組みたい場合は、英会話の練習に特化したアプリ「スピークバディ」がおすすめ。
AIとの英会話が可能なアプリで、5万以上の会話パターンを収録しています。
ネイティブとのフリートークに近い感覚で、Cakeよりも幅広い表現を身に付けられる点が強みです。オンライン英会話で実際に外国人講師と話すのが緊張するという人は、ぜひ英会話アプリでの練習からスタートしてみてください。
実際のアウトプット編①オンラインコミュニティで英会話の実践
アプリでアウトプットの練習に取り組んだら、いよいよ実際の英会話に取り組む段階です。
筆者はいきなりオンライン英会話に取り組むのは、心理的にハードルが高く、勇気が出ませんでした。
講師の発言に字幕が表示されるわけではないし、英語が聞き取れなくて意思疎通できなかったらどうしよう……
と不安だったのです。
そこで当時所属していたオンラインコミュニティで、海外在住で英語を話せる友人を見つけ、会話の練習をすることに。
英語に関する知識や、リアルな海外生活に関する情報も教えてもらえて、楽しく学べました。
筆者は参加したことがありませんが、英会話カフェのように、気軽に参加できるコミュニティに入ってみるのも良いでしょう。
英会話の本格的なレッスンに緊張してしまう人は、肩肘張らずに楽しめる英会話の場で、気軽に実戦練習を始めてみてください。
実際のアウトプット編②オンライン英会話のレッスンを受講【最初は日本人講師】
オンラインコミュニティでの勉強は楽しかったのですが、日本人の友人同士のため、つい日本語を使ってしまうこともしばしば。
正直、ただの雑談で終わってしまう日もあり、ビジネスレベルの本格的な英語を使えるようにはなりませんでした。
しかし「英語を身近に感じ、好きになれた」という意味では、決して無駄な時間ではなかったと感じています。
ここまで英語に慣れてきたのですから、英語学習を始めて半年強が過ぎたタイミングで、ついにオンライン英会話を始めました。
初めて受講したのは日本人講師のレッスンで、日本語を交えながら、会話に慣れていない筆者を優しくリードしてくれました。
文法のミスや今後の課題を丁寧にフィードバックしてくれたため、その場で学習計画を立てられたのは大きな収穫です。
その後は公用語として英語を使っている、フィリピン人講師のレッスンに挑戦。ネイティブ水準の発音に慣れていくため、現在も受講中です。
文法の細かいミスはあるものの、不明点の質問や適切な相づちなどが、うまくできるようになってきました。
この調子でオンライン英会話を続け、今後さらに得られた成果を追記したいと思います。
【体験談】オンライン英会話を含む毎日の英語学習で効果を感じるまで取り組んだこと
筆者は1年間の毎日の英語学習と、半年間の週1~2回のオンライン英会話を続けて、効果を感じることができました。
ここまでの間に取り組んだ具体的な内容は以下です。
- あやふやな語彙・文法の復習
- 1人でもとにかく英語を口に出す
- 瞬間英作文トレーニングでの学習
- 洋楽や洋画などでとにかく英語に触れる
- 普段から周囲の人に英語で話しかける
効果を感じるまでにやったこと①あやふやな語彙・文法の復習
理解があやふやな語彙と文法は、完全に理解できるまで何度も繰り返し復習しました。
先述した通り、半年間の中で語彙と文法のインプット学習には、そこまで力を入れてきませんでした。
しかし英語の動画を視聴したり、洋書を読んだりする中で、知らない言葉に出くわすことが多くあったのです。
意味が分からない言葉や、見たことはあるものの意味を思い出せない言葉は、都度辞書を使って調べるようにしました。
分かっていたつもりでも理解が間違っていた文法を発見することもでき、とても有意義な学習だったと感じています。
効果を感じるまでにやったこと②1人でもとにかく英語を口に出す
レッスン以外の時間、特に1人で過ごしているときも、「英会話」で必要なアウトプットを行う意識を持つようにしていました。
現在行っている作業や明日のタスクなどを、ぶつぶつと英語の独り言として口に出してみるのです。
普段実際に行うことを英語で説明できるようになり、自己紹介や雑談で困らなくなったため、最も効果的だったと感じています。
講師や英会話仲間がいる場所でしか英語を話さない人もいるかもしれませんが、1人でいるときこそ英語で話す意識をしましょう。
効果を感じるまでにやったこと③瞬間英作文トレーニングでの学習
外出先では人の目がある分、ぶつぶつと独り言を口にすると、怪しまれてしまいます。
そこで「頭の中でアウトプットの練習」をすることにしていました。
英会話のトレーニング本『瞬間英作文』を使えば、行列に並んでいるときや電車に乗っている間に訓練できます。
本の左側のページには日本語、右側のページには英語の文章が書かれています。
左側の文章を見た瞬間、すぐに頭の中で英語に直し、右側を見て瞬時に答え合わせができる構成です。
目の前の状況を英語に変換する習慣が身に付くため、
言いたいことがあるのに、どう表現すればいいか分からず、一言も英単語が出てこない
と悩んでいる初心者はぜひ活用してみてください。
効果を感じるまでにやったこと④洋楽や洋画などでとにかく英語に触れる
筆者はもともとビートルズやオリヴィア・ロドリゴさんなどの、洋楽を聴くことが好きでした。
しかし一度聴いただけでは歌詞の意味が分からず、歌詞カードや解説サイトを参照して、曲の背景を調べていました。
英語学習を始めるようになってからは、洋楽も学習ツールとして意識しながら聴き始めます。
最初は内容を理解していない状態で聴き、次に歌詞と意味を調べてから再度視聴。
すると英語の歌詞がしっかり聴き取れて、英語のまま情景を思い浮かべられるようになりました。
また映画も好きなため、洋画を積極的に学習に取り入れるようにしています。
配信サイトやDVDで、最初は日本語字幕を付けた状態で視聴し、内容を理解します。
内容が分かった状態で、英語字幕を付けて再視聴すると、
このシチュエーションではこういう表現を使うんだ
と理解できるようになりました。
これを繰り返した結果、最近では初めて聴く英語の音声も、英語のまま意味を理解できるようになっているのを感じています。
慣れてきたタイミングで英国放送協会「BBC」のラジオでニュースを聴き始め、意味を把握できる箇所も増えてきました。
このように音楽やラジオなどを通じ、生活の中に英語を組み込んでいくようにすると、海外に近い環境で英語に触れられます。
効果を感じるまでにやったこと⑤普段から周囲の人に英語で話しかける
ここまで日常生活に英語をくみ込んでいけば、少しずつ「自分でも英語を口にしたい」という欲求が出てくるのではないでしょうか。
同居している家族や親しい友人との会話に、うまく英語を取り入れてみるのがおすすめです。
筆者は自分の発言を、すぐ英語で反復しています。
例えば「接着剤はどこ?」と言った後、“Where is the glue?”と英語でも同じことを言うのです。
近しい人たちは、筆者が英語学習に取り組んでいることを認識しているため、英語を使っても不思議には思っていません。
これを繰り返せば、独り言や英語日記と同じく、日常的に使う言葉を英語に変換できるようになります。
オンライン英会話を毎日やる場合は1日30分・最低半年は続けるのが理想
オンライン英会話を毎日続けたい人の中には、1日に何回もレッスンを入れる人がいます。
しかし毎日長時間レッスンを受けていると、心身ともに疲れてしまうため、おすすめできません。
他の用事に取り組む時間が減り、生活スタイルを変えるストレスも感じてしまいます。
忙しい人や挫折しやすい人は、1日30分程度から始めてみて、最低半年はこのスタイルを継続しましょう。
25分のレッスンを受ける場合、プラス5分は予習復習にあてることがポイントです。
「1年間毎日やる」と目標設定すると、途中でしんどくなる人もいるかもしれません。
まずは「1日30分、とりあえず半年だけ」と無理なく実現できる短期的な目標を設定すれば、挫折を防止しやすくなります。
筆者も英語学習の効果を感じ始めたのは半年後でした。
目安として半年間は毎日のレッスンを続けましょう。
そこで効果を感じられたら、あと半年継続して1年間の学習を達成すれば、かなりの実力が付いているはずです。
【筆者の経験】オンライン英会話を毎日続けるコツを解説
「毎日のレッスン受講に挑戦したい」人は、前提としてまずは週2回程度から始めてみて、無理なく継続する習慣を確立しましょう。
その後は週4~5回と、段階的に回数を増やしていけば、毎日のオンライン英会話が可能となります。
その他に、継続するためのコツは以下の5つです。
・第一に英語を学ぶ理由と目標を明確化する
・目標を実現できる&相性の良いサービスを見つける
・レベルに合ったお気に入りの講師を最低3~4人選ぶ
・レッスンを「間違えてもいい場」として割り切る
・予習復習を行い疑問は日本人講師やカウンセラーに質問する
具体的に見ていきましょう。
第一に英語を学ぶ理由と目標を明確化する
いきなりオンライン英会話を始めるのではなく、まずはなぜ英語を学びたいのか理由を考えましょう。
オンライン英会話を毎日受講しなくても、レッスンの復習や独り言の練習などに取り組んでさえいれば、実力は維持できます。
それでもあえて「毎日受講」にこだわるのですから、何の理由もないままでは、いずれ疲れて辞めてしまうでしょう。そのため、まずは毎日受講することで何を得たいのか、思い浮かべてみてください。
次に理由にもとづいて、自分が将来英語を使って実現したい目標を明確に思い描きます。
目標がないままやみくもに英語を学んでも、途中で挫折する可能性が高いためです。
ワーキングホリデーで憧れの仕事に就き、海外生活を楽しみたい
留学して海外で学位を取りたい
海外赴任に憧れているので、それが可能な部署への異動を実現させたい
上記はいずれも立派な目標ですが、ここまで規模が大きくなくても構いません。
例えば以下のような、ささいな目標でも、モチベーションを保つには十分です。
街中で外国人に話しかけられたとき、落ち着いて英語でのやり取りができるようになりたい
好きな海外スターのインタビュー映像を字幕なしで見て、何を言っているのか理解できるようになりたい
目標について考えていると気分が高揚し、英語学習にも楽しみながら取り組めます。
逆にいったん目標が明確化されれば、途中でつらくなっても、夢が叶った状態をイメージして「頑張ろう」と思えるはずです。
目標を実現できる&相性の良いサービスを見つける
オンライン英会話を受けるにあたっては、自分のニーズおよび相性が重要です。
先ほどの目標を実現するために、現在必要な行動が、あなたのニーズとなります。
英語を話せるようになりたい。でも現状、文法があやふやだから、中学レベルから学び直したい
上記の状態であれば、「中学レベルの文法から学び直すこと」がニーズです。
文法を丁寧に教えてもらうなら、外国人講師より、日本人講師から日本語を交えたレッスンをしてもらうのが適しています。
さらに「穏やかな雰囲気の先生がいい」なら、自分と相性の良い、優しそうな日本人講師が在籍しているサービスを選びましょう。
ニーズと相性が合っていないサービスでは、学習の意味がない上、レッスンの受講が苦痛になってしまいます。
自分にとって何が必要で何が理想的なのか、明確化してからサービスを比較検討してみてください。
レベルに合ったお気に入りの講師を最低3~4人選ぶ
サービスを見つけたら、自分のレベルに合ったレッスンを実施してくれる講師を、何人かに絞ってみましょう。
一般的にオンライン英会話は、毎回多くの講師から1人を選んで予約するため、決まった担任の講師がいるわけではありません。
しかし毎回講師を探すのは手間がかかり、「嫌な先生だったらどうしよう」と不安になる人もいるでしょう。
初対面の人と話すのが苦手な人は、レッスンの度に緊張することになってしまいます。
ただ決まった講師だけでなく、さまざまな講師と話さなければ、あらゆるタイプの外国人と会話する力が付かないのも現実。
そこでお気に入りの講師を数人見つけて、好きな講師でローテーションを組んでいくのがおすすめです。
筆者は講師の音声データから聞き取りやすさを判断し、受講生の評価も参考にして、10人ほどお気に入りの講師を登録しています。
10人もお気に入りを見つけられない場合も、最低3~4人に絞れば、ある程度バリエーションに富んだ英語に触れられるでしょう。
レッスンを「間違えてもいい場」として割り切る
英会話初心者はどうしても、
英語の使い方を間違えて、失礼なことを言ってしまったら、怒られるかも
変な英語で話してしまったら恥ずかしい
などと心配して、うまく英語を話せないものです。
しかし英会話レッスンは、いくら間違えても構わない場所です。
ビジネスシーンのような実践の場で失言しないよう、対策する場と言えます。
つまりオンライン英会話では、どれだけ間違えても、不適切な発言をしてしまっても構いません。
失礼なことを言っても、悪気がなかったことを講師は理解しているためです。
生徒を叱ったり、ミスをなじったりすることはないため、安心して英語を使ってみてください。
講師に最も嫌がられる生徒は、何を問いかけても返事をせず、英語で話す意思が感じられない人です。
「英会話」のレッスンにもかかわらず、「会話」が成り立たない場合、講師・生徒ともに苦痛を感じてしまいます。
つたない英語でもしっかり発言して、思いを伝えようとすれば、講師は喜んでサポートしてくれるはずです。
筆者も間違えたままとりあえず英語を口にすると、講師がこちらの言いたいことをくみ取り、正しい英語に直してくれました。
結果的に自分が苦手な文法や、理解があやふやな表現が明確になり、レッスンの元を取れたと感じています。
外国人講師に説明が難しい疑問・不明点や悩みは日本人講師やカウンセラーに質問・相談する
英会話レッスンで理解できなかった箇所を質問したり、悩みを相談したりしたくても、初心者は外国人講師に説明するのが難しいかもしれません。
日本人の講師やカウンセラーが在籍しているサービスであれば、日本語で質問・相談ができます。
日本人講師によるレッスンでは日本語を使えるため、英語でやり取りの練習をするというより、難しいフレーズや文法を説明してもらうようにしてみてください。
レッスンの内容は必ず予習復習して、自分の中で理解しつつ、分からない箇所は質問して必ずつぶすことが大切です。自習でうまく理解できない箇所が出てきたタイミングで、日本人講師のレッスンを予約して、質問して理解するようにしましょう。
レッスンとは別に、カウンセラーによるカウンセリングが利用できる場合、学習内容の不明点ではなく、学習を進める上での悩みを聞いてもらうことが可能です。
カウンセリングの時間をじっくり使って、挫折しそうなら解決策を、学習時間を取れないならスケジュールの調整方法を提案してもらえます。
また外国人と一生懸命に、慣れない英語で話していると、達成感を抱くと同時に、精神的に疲れてしまうものです。
定期的に日本人スタッフに質問したり、不安を相談したりすると、息抜きにもなってレッスンを続けやすくなりますよ。
オンライン英会話に毎日取り組みたい人からよくある質問と回答
Q:オンライン英会話を子どもに受けさせるならどこがいい?
子どもへの指導の経験・能力のある講師が在籍しているサービスを選びましょう。
指導力だけでなく、子どもが飽きたり、集中できなかったりしたとき、適切に対処する能力が必要なためです。
「QQ kids(QQキッズ)」や「Novakid」のような、子ども専用のコースを設定しているサービスがおすすめ。
QQ kidsは小学校や大学など300以上の教育機関で利用された実績があり、信頼度の高いサービス。
Novakidは「45日以内返金保証」があり、お試しで気軽に利用しやすい点が魅力です。
また「ネイティブキャンプ」のように、講師詳細から、子どもに対応できる講師を見つけられるサービスも良いでしょう。
Q:オンライン英会話を始めるべきレベルはどれくらい?
「基本の英単語や文法を把握している状態」「英語で話しかけられても、とっさに簡単な英語で切り返せるレベル」が始め時です。
ただしサービスによっては、一切英語を話せない、完全初心者に寄り添ったレッスンをカスタマイズしてくれる可能性もあります。
各社の無料体験レッスンやカウンセリングで、自分のレベルをチェックして、学習プランを作ってもらい判断しましょう。
Q:オンライン英会話を毎日やる場合、講師はネイティブが良い?
完全初心者はまず日本人講師を選んで、日本語を交えたレッスンを受けるのがおすすめです。
いきなり日本語を使えないネイティブのレッスンを受けると、お互いに意思疎通できず、気まずい雰囲気になってしまいます。慣れない発音やフレーズにも戸惑い、挫折しやすいです。
学習者のニーズ・レベルは個々によって異なり、「絶対的にネイティブがおすすめ」と断定できません。
無料カウンセリングも活用して、状況と目的に合わせて適した国籍の講師を選択しましょう。