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助動詞 must の意味2つを徹底解説!【例文付き】

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助動詞“must” は「〜すべき」や「〜しなければならない」という意味を持ちます。いずれも強制力の強い「義務」の意味ですね。

しかし実は、 “must” にはもう1つ、「~に違いない」という意味があるのです。

本記事では、助動詞 “must” が持つ見落とされがちな意味について、例文も合わせて徹底解説していきます!

※ 本記事では初心者にもわかりやすく解説するため、主な意味を「2つ」としています。

  厳密に言えば “must” の意味はさらに細分化されるのですが、まずは本記事でご紹介する主な2つのイメージをしっかり押さえておきましょう!

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結論:must の意味2つは「~すべき(義務)」「~に違いない(推測)」 強制力の強さがポイント

“must” は「~すべき・しなければならない」という義務の意味と、「~に違いない」という推測の意味を表すのが特徴です。

義務は強制力が強く、推測は確信の度合いが強いため、いずれも強力なニュアンスを含みます。

意味和訳例文
義務
(強制力の強い)
~すべき
~しなければならない


(“not”を付けた否定形で)
~してはいけない
You must get up early.
(早く起きなければなりません。)

You must not smoke here.
(ここで喫煙をしてはいけません。)
推測
(確信度の強い)
~に違いない
~であるはずだ
She must be at the airport by now.
(彼女は今頃、空港に着いているに違いない。)

「義務」と「推測」のいずれにも共通する “must” が持つイメージは、「強制力の強さ」や「他の選択の余地のなさ」です。

義務の場合は「〜すべき」「〜しなければならない」と訳されるように、必ずそうしなければならないという強制力が強く、命令に近い意味合いを持ちます。

上記の否定形“must not” の例文でも、「喫煙をしてはいけない」と、強い強制力を持って禁止しているイメージですね。

推測の場合も「〜に違いない」「〜であるはずだ」と訳されるように、ほぼ確信を持って断定的に考えるときに使います。

表の例文でも、話し手が「彼女は間違いなく空港に着いている」という確信を持って発言している状況です。

いずれも、かなりの強制力・圧の強さを感じます。これが “must” の持つイメージです。

must の意味① 強制力の強い義務「~しなければならない」 

“must” の意味1つ目は「強制力の強い義務」です。日本語では「〜しなければならない」「〜すべき」と訳され、否定形で使用された場合は「〜してはならない」と訳されます。

「必ずそうしなければならない」という強制力を持ち、命令にも近い意味合いですね。

▼例文

You must not swim here.
(ここで遊泳してはいけません。)

Drivers must obey traffic laws.
(運転手は交通法規を守らなければなりません。)

In case of a fire, you must exit the building immediately.
(火災の場合、ただちに建物から避難しなければなりません。)

“must” が意味するのは、もし違反すると重大な結果が生じる可能性があるような、圧の強さを感じる「義務」ですね。

つまり義務の “must” は、法的な要求・重要なルール・緊急の指示など、かなり「強い義務感」を伴うシチュエーションで使われるのが特徴です。

日本のビジネスシーンでは「このタスクはマスト(must)ですか」などと言うことがあります。ビジネス用語としての「マスト」は「絶対にやらなければならないこと」を指します。

このように“must” は、強制力の強い言葉として日本語にも定着してきているのです。
ただ、日常生活は「絶対に」「必ず」などの強い言葉を使うシチュエーションばかりではありませんよね。

“must” を使うほどではなく、もっと軽い気持ちで「~した方がいいよ」と伝えるには、どうすればいいのでしょうか。

“must” ほど強制力がない場合は“should” や“have to” で言い換え可能!

以下のように、“must” を使うときよりも、軽い気持ちで義務を伝える場合について考えてみましょう。

「健康のために、もっと野菜を食べるべきだよ」

「午後は会議に出席しなきゃ」

いずれも和訳は「〜べきだ」「〜しなきゃ(しなければいけない)」となっていますが、ニュアンスとしては“must” で見た例文より、軽めでフランクな感じを受けますね。

まず1つ目の「野菜を食べるべきだ」のように“must” ほど強い義務を表したくない場合は、“should” が適しています

For your health, you should eat more vegetables.
「健康のために、もっと野菜を食べるべきだよ

should” は、上記の例文のように「〜した方がいいよ」というイメージで、望ましい行動をアドバイスするとき、日常会話でよく用いられます。

次に、ビジネスシーンを想定した2つ目の例文も見てみてください。適切な表現は“have to” です。

I have to attend a meeting in the afternoon.
「午後は会議に出席しなきゃ

have to” も「〜しなければならない」という義務の文脈で使用しますが、“must” よりもう少し軽めの義務の文脈でも使えます。

ここでもし “I must attend a meeting in the afternoon.” と表現した場合、ミーティングに出ないと、何か大変な結果を引き起こしたり、重大なペナルティが課されたりするイメージになります。

否定文にすると、“must not”は「~してはいけない」で、“don’t have to” は「~する必要はない」と訳されます。
やはり“have to” に比べると、“must” の方が「禁止」の強いニュアンスが含まれていますよね。
参考:「~しなければならない」の表し方 (must, have to)|東京外国語大学言語モジュール

しかし普段の何気ない会話では、そこまで強制力の強い義務についてばかり話すわけではありません。

そのため「~しないと!」「〜しなくちゃ」のような軽めの義務を表すときに、 “have to” が適しているわけです。

加えて、助動詞“must” だけでは、時制を表すことができません
そこで、過去や未来の義務を表したい場合にも“have to” を使い、“had to~”(しなければならなかった)、“will have to~”(これから~しなければならない)と表現します。

疑問形の“Must I ~ ?”の答え方に注意!否定の返事は“don’t have to”で答える

疑問形にする場合、助動詞を冒頭に置いて“Must I ~ ?”という形式を取ります。

▼例文
Must I obey this rule?
(私はこの規則に従わなければなりませんか?)

▼答え方
Yes, you must./No, you don’t have to.
(はい、従わなければなりません/いいえ、従う必要はありません。)

例文に対する答え方をしっかりチェックしてみてください。

“Yes” の場合は、質問と同じく“must” で答えてOKです。
注意が必要なのはNoの場合で、“No, you must not” ではなく“No, you don’t have to” と答えるのがポイントです。

“must not” にすると「いいえ、従ってはいけません」という意味になり、「従わなくてもいい」と伝える返答としては義務のニュアンスが強すぎますよね。

「〜する必要がない」のであれば、“don’t have to” と伝えることで、正しいニュアンスを伝えられると押さえておきましょう。

must の意味② 確信に近い推測「~に違いない」 

“must” の意味2つ目は「確信に近い推測」です。日本語では「〜に違いない」や「〜であるはずだ」と訳されます

推測とはいえ「絶対にそうに違いない」と考える、話し手の相当な自信・確信が感じられる表現です。

推測する内容が90%以上確実と言えて、「他に考えられる選択肢がほとんどない」というシチュエーションでは、“must” を使うのが適しています。

“must” を使って「~に違いない」という意味を表す文章の例を見ていきましょう。

▼例文

The restaurant is packed. It must be really popular.
(レストランは混んでいる。本当に人気があるに違いない。)

She must be the new employee. I haven’t seen her before.
(彼女は新入社員に違いない。彼女を以前見たことがないから。)

The phone is ringing. It must be Tomoki calling.
(電話が鳴っている。これはトモキがかけてきているに違いない。)

いずれの例文の文脈でも “must” を使うことで、話し手の「強い確信を伴う推測」を示していますね。

このように「間違いない」と、他の可能性が考えにくい状況を強調する場合、推測の “must” が適切なんです。「強く確信している」というニュアンスを踏まえ、上記の例文を音読して口になじませていくと、“must” を使いこなすネイティブスピーカーの感覚がつかめるはずですよ。

“may” と “might” は“must” よりも軽い推測・可能性を意味し、日常英会話で使いやすい

「推測」の意味を持つ別の助動詞 “may” と “might” は、 “must” よりも軽い推測・可能性を意味し、日常会話で気軽に使いやすい表現です。

“may” は、話し手がある程度の確信を持っているが、「〜かもしれない」と他の選択肢も考えられるときに使えます。

▼例文

It may snow tomorrow, so don’t forget your coat.
(明日は雪が降るかもしれないので、コートを忘れないようにね。)

It may take a few days for the package to arrive.
(パッケージが到着するのに数日かかるかもしれません。)

“might” は、“may” よりさらに不確かな推測をするときに使い、話し手が、推測の内容が実現する可能性は低いと思っているときに使うのが特徴です。

▼例文

I might join you for dinner if I finish work early.
(仕事が早く終われば、夕食に参加するかもしれません。)
 ⇒ 話し手は、参加できる可能性は低いと思っている。

She might come to the party.
(彼女はパーティーに来るかもしれません。)
 ⇒ 話し手は、彼女がパーティーに来る可能性は低いと思っている。

状況に合った助動詞を使い分け、日常会話でも正確なニュアンスを伝えられるようになりましょう。

“must” の意味2つについて理解度チェックテスト!

最後に、“must” の意味2つについて理解できたか確かめるために、チェックテストに挑戦しましょう!

以下の文章を日本語に訳してください。

① Employees must wear their ID badges at all times while in the building.

② She must be very tired after working so hard all day.

解答

① 館内では、従業員は常にIDバッジを着用しなければなりません。(義務の “must”

② 彼女は一日中、一生懸命に働いた後で、とても疲れているはずだ。(推測の “must”

うまく回答できましたか? まだイマイチ“must” について理解できていない人は、ぜひ最後のまとめを読んで、2つの表現をマスターしていきましょう。

違いまとめ:“must” の意味2つは「義務」「推測」!強制力&確信度の強さがポイント

あらためて、“must” の2つの意味について違いをまとめます。

意味和訳例文
義務
(強制力の強い)
~すべき
~しなければならない


(“not”を付けた否定形で)
~してはいけない
You must get up early.
(早く起きなければなりません。)

You must not smoke here.
(ここで喫煙をしてはいけません。)
推測
(確信度の強い)
~に違いない
~であるはずだ
She must be at the airport by now.
(彼女は今頃、空港に着いているに違いない。)

さらに「義務」の意味は “should” や ”have to”、「推測」の意味は “may” や “might” との違いもしっかり掴んでおきましょう。助動詞は、日常会話でも必ずと言っていいほど使用する、超重要事項だからです。

今回の記事を活用して、例文を音読したり、自分でも例文を作ったりして、“must” の使い方と各助動詞との違いをマスターしてみてください。ポイントをおさえることで、英語のライティング力・スピーキング力の向上にも繋がりますよ!

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