“hope to” と “hope that” の違いを分かりやすく解説【例文付き】

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“hope” は「期待」や「願望」を意味する単語ですね。

この単語自体は中学で学ぶ基本的なものであるため、知っている方が多いでしょう。日常英会話でも頻繁に使う、とても便利な単語です。

でも、実際の英会話の場面で、こんな風に迷ったことはありませんか?

例:友達に電話中。「近いうちに会いたいね」と言いたいんだけど……。

“I hope to see you soon.”

“I hope that we will see you soon.”

どっちが適切な表現なんだっけ……?

このように “hope” の動詞としての用法において “hope to” と “hope that” の使い分けに悩む方は多いかもしれません。

本記事を読めば、2つの違いを明確に理解でき、今後迷うことがなくなります!

(なお “hope” には「望み」「希望」という意味を持つ名詞としての用法もありますが、本記事では動詞としての用法に絞って解説しています。)

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目次

“hope to” は後ろに動詞の原形が続き「〜することを望む」と訳される

“hope to” は、後ろに【動詞の原形】が続き、“hope to do”という形になります。
日本語に訳すと「〜することを望む」「〜したいと思う」という意味です。

一方、“hope that” は、後ろに【主語と述語がそろった完全文】が続くのが特徴で、日本語では「~が~であればいいと思う」「~が~することを願う」と訳されます。

内容をスムーズに理解できるよう、以下に違いをまとめたので、参照しながらポイントを確認していきましょう。

hope tohope that
後ろに続くのは動詞の原形
hope to V原形
完全文
hope that SV
日本語訳Vしたいと思う
Vすることを望む
SがVであればいいと思う
SがVすることを願う
例文I hope to see you soon.
(近いうちにお会いしたいです。)
I hope that you have a wonderful birthday.
(あなたが素晴らしい誕生日を迎えることを願っています
ニュアンス・比較的カジュアル
・日常会話でよく使われる。
・比較的フォーマル
・ビジネスシーン・祝辞・文章などで
 よく使われる。
ニュアンスのポイント自分が将来何かをすることを願う。何かが将来実現することを願う。
・thatは省略されることも多い。

まず“hope to” は、「自分(主語)が何かを、将来のある時点で行うことを期待している」場合に使われるのが特徴です。

比較的カジュアルで、くだけた日常会話・友人とのコミュニケーションなどの場面でよく使われます。

▼例文

I hope to see you soon.
(近いうちにお会いできるといいですね。)

“hope to” の後ろには、動詞の原形 “see” が続いていますね。

ポイントは、to 以下の行動=あなたに会うことは、主語の「私」が「将来したいと思っている・期待していること」という点です。

以下の例文もすべて、to以下の行動が、「将来したいこと」になっているので確認してみてください。

▼例文

I hope to learn a new language this year.
(今年、新しい言語を学びたいと思っています。)

She hopes to find a job after graduation.
(彼女は卒業後に仕事を見つけたいと思っています。)

They hope to finish the project by next month.
(彼らは来月までにプロジェクトを終えることを期待しています。)

“to” の後ろには 動詞の原形(learn / find / finish)が続いていて、主語の人物がやりたいことを表していますね。

主語が将来期待していることや、やりたいと計画していることを表現するなら、“to do”という形式が適しているのです。

“hope that” は後ろに完全文が続き「~が~であればいいと思う」と訳される

“hope that” は、後ろに【完全文(主語・述語動詞がそろった文章)】が続きます。

“that” は、名詞節をつくり “hope” の目的語となっています。

日本語訳は「~が~であればいいと思う」「~が~することを願う」という意味です。

▼例文

I hope that you have a wonderful birthday.
あなたが素晴らしい誕生日を迎えることを願っています。)

例文では “hope that” の後ろに、完全文 “you have a wonderful birthday” が続いていますね。

ポイントは、主語の「私」が、that 以下の状況(=you have a wonderful birthday:あなたが素晴らしい誕生日を迎えること)の実現を願っているという点です。

比較的フォーマルで、ビジネスでのコミュニケーション、お祝いのメッセージ、または公式な手紙などの文章でもよく使われる表現ですよ。便利なのでぜひ覚えてみてください。

ただしこの用法の場合、 “that” は、実際の英会話では省略されることも多いです。以下の例文をご覧ください。

▼例文

I hope you are doing well. (あなたが元気であることを願っています。)

本来は“hope” の後に“that” が来るはずですが、例文では完全文 “you are doing well” が続いています。これは“I hope that” の“that” が省略された状態です。

“hope” に限った話ではありませんが、実際、ネイティブはわざわざ“that” を口にするのが面倒なため、省略表現を多用するんです。

なお、上記は英語の手紙の冒頭でよく使用される定番フレーズですので、丸ごと覚えておくと便利ですよ。

筆者がお世話になったオンライン英会話のアメリカ人講師は、テキストに“that” が記載されている例文でも、省略した形で話す訓練をさせてくれました。

リアルな会話で“that” が登場する頻度は多くありません。

実践的な表現が学べるよう、わざわざネイティブの省略表現を教えてくれたのだと思います。

ネイティブとの会話に慣れていないと、ちょっと戸惑うかもしれませんが、“that” が聞こえなくても意味は同じなので安心してくださいね!

なお、会話の文脈上、前の内容を受ける場合は、that節は以下のように so / not に置き換えられます。 

▼例文①

A:Is it going to be sunny tomorrow?(明日晴れるかな?)

B:I hope so.そう思うよ。)

▼例文②

A:Is she in a bad mood today?(彼女、今日機嫌悪いかな?)

B:I hope not.そうじゃないといいね。)

ちなみに、口語で未来への希望を表現する場合、“Here’s hoping” という言い方もできます。

▼例文
Here’s hoping it’s sunny. (晴れることを祈っているよ。)

特にネイティブが乾杯をするとき、未来への希望を込めて使うことがある表現です。覚えておくと、海外での生活でやり取りがスムーズになると思いますよ。

参考:梅咲敦子『Here’s hoping の使用と機能 コーパスに基づく言語の定型性の研究』(商学論究, 2020)

「近いうちに会いたいね」はどちらもOK!くだけた日常会話ならカジュアルな“I hope to” が自然

さて、記事の冒頭の例(友達に電話で「近いうちに会いたいね」と言いたい)では、どちらが適切か分かりましたか?

実は、以下のいずれでも意味的には通じます。

“I hope to see you soon.”

“I hope that we will see you soon.”

厳密に使い分けなくても、ネイティブとの会話が成立するので、言いやすい方を選んでOKです。

ただし「友人とのくだけた日常会話」というシチュエーション的には、よりカジュアルで口語的な “I hope to see you soon.” の方が自然に聞こえますよ。

ニュアンスの違いまとめ:“hope to” =「自分がやりたいこと」 “hope that” =「何かの実現」

“hope to” と ”hope that” の違いをまとめると、以下の通りです。

hope tohope that
後ろに続くのは動詞の原形
hope to V原形
完全文
hope that SV
日本語訳Vすることを望む
Vしたいと思う
SがVであればいいと思う
SがVすることを願う
例文I hope to see you soon.
(近いうちにお会いしたいです。)
I hope that you have a wonderful birthday.
(あなたが素晴らしい誕生日を迎えることを願っています。)
ニュアンス・比較的カジュアル
・日常会話でよく使われる。
・比較的フォーマル
・ビジネスシーン・祝辞・文章などで
 よく使われる。
ニュアンスのポイント自分が将来何かをすることを願う。何かが将来実現することを願う。
・thatは省略されることも多い。

“hope to”は、後ろに動詞の原形を従えて「将来、何かをしたい」という意思をアピールします。

“hope that”は、後ろに完全文を従えて「こうなってほしい」という願望を意味するのが特徴です。

今回登場した例文を音読して感覚的に文法のルールを覚えたり、自分で例文を作って使い分けたりすると、理解が深まるのでおすすめですよ。

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