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【研究論文あり】英単語の覚え方5選!忘れる原因と年代ごとの効率的な勉強法を解説

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【本記事を読んで目指せる状態】
  • 効率的に英単語を覚えるコツやサポートツールを知ることができる
  • 年齢・目的ごとに覚え方とおすすめの教材を知り、今すぐ学習を始められる
  • 「英語を話せるようになる」「TOEICで高得点を取る」などの目標実現に向け、土台となる単語の覚え方を理解できる

英語を使って目標実現を目指したい人は多いですが、英単語が覚えられなくてイライラし、早々に挫折しそうな人もいるかもしれません。

今回は、頑張って学習しているのに、なかなか英単語が覚えられない人も、効率的に覚えられるコツを解説します。

海外の研究論文の興味深い結果も踏まえて、今すぐ実践できる学習方法を見ていきましょう。

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目次

なぜ英単語が覚えられない?7つの理由と対処法でイライラを解消!

英語を話せるようになるためには、英単語の学習が必要不可欠ですよね。

聞き馴染みのある言葉はすぐに覚えられても、なかなか覚えられない単語に苦戦することも多いでしょう。

スムーズに英単語を覚えるためには、英単語を効率的に覚えるため、工夫しながら学習を進めていく必要があります。

効率的な学習方法を知る前に、まずは英単語を覚えられない7つの理由を解説していきます。

英単語を覚えられない7つの理由
  • 1回で覚えようとしているから
  • 単語単体で覚えようとしているから
  • 字面だけを見て覚えようとしているから
  • 思い出すまで悩む癖がついているから
  • 丸暗記しようとしているから
  • 英単語の使い方を理解していないから
  • 単語の音読をしていないから

覚えられない理由を1つひとつ解消しながら、正しい単語学習を進めていきましょう。

英単語を1回勉強しただけで完璧に覚えようとしているから

英単語を長期的に記憶するためには、何度も単語に触れる必要があります1回勉強しただけで完全に覚えられる人は少ないものです。

1回見ただけの単語を、時間の経過とともに忘れてしまうのは当然であり、決して記憶力が悪いわけではないので、落ち込む必要はありませんよ。

一度だけで完璧に覚えようとせず、1回単語を覚えたらもう1回見てみて確認。翌日に再度確認、といったプロセスを行うことが不可欠です。

私たちが日常的に使う日本語も、毎日触れるからこそ自然に覚えられ、時間が経過したからといって忘れることもありません。

そのため、英単語を勉強する際には一度で覚えようとせず、何度も反復する前提で学習スケジュールを組むことが重要です。

一度見た単語を次に見た時に忘れてしまっていたとしても、それは当たり前。

「自分は記憶力が悪いから、どうせ英単語を覚えられない」
と諦めていた人も、毎朝時間を決めて何度も見直すなどの工夫で、覚えられるようになっていくはずです。

1冊の単語帳を何度も見直すことは、自分にとって覚えにくい単語を見極め、整理するうえでも役立ちます。

似た単語をまとめて覚えず単語単体で覚えようとしているから

英単語をできるだけ多く覚えようと、単語帳の1ページ目から地道に覚えようとしていませんか?

もちろん、時間があればその方法も1つの手段かもしれませんが、英単語を全て一から覚えようとするのはとても効率的な方法であるとはいえません。

英単語には、意味が似ている単語や綴りが似ている単語、間違いやすい単語など、ジャンル分けすると覚えやすい単語が多くあります

例えば、意味が類似している単語として「reservation」と「appointment」が挙げられます。

両者とも「予約」と翻訳されることが多いですが、ニュアンスは全く異なります。

前者は、座席や部屋などを事前に確保するという意味を持つのに対し、後者は人と会うための約束を事前に取り付けるという意味を持ちます。

このように、意味合いは同じでもニュアンスが異なる単語は、まとめて覚えるのが定着のコツです。
加えて、単語帳に書かれた例文を丸ごと覚えれば、どのようなシチュエーションで使われるか理解でき、ライティングの勉強にもなって一石二鳥。

単体で日本語訳を覚えていると、いざ実践形式で使う際には再度意味を調べ直す必要もあるため非効率的です。他の単語との関連性や文章中での使い方を関連付けて覚えることをおすすめします。

アウトプットせずに英単語の字面だけを見て覚えようとしているから

英単語を覚える際に、簡単な綴りや容易にイメージできる単語だと、書くのも面倒になって字面だけを見て覚えた気になっていませんか?

確かに書くのには時間が必要であり、手も疲れてしまうため、字面だけを眺めて覚えられるのであればそうした方が効率が良いですよね。

しかし、字面だけを見て覚えたつもりになっていては、実際に文章として使いこなすのは難しいでしょう。

綴りは書けるのに、いざ会話の中で使おうとすると、発音の仕方がわからず躊躇してしまいます。

実際に、英単語を使えるようになるためには、発音を聞いて覚え、自分で声に出して発声したりすることが何よりも重要であることを忘れてはなりません。

英単語を忘れたことを認められず思い出すまで悩む癖がついているから

いくつも英単語を覚えていると、思い出すのが難しい英単語が出てくるはずです。

あと10秒考えればわかるはず、と頭の奥深くから単語を引っ張り出してきて、また悩んでを繰り返してしまうのです。

たとえ思い出せたとしても、それではとても効率の悪い学習となってしまいます。

実際に、英会話で英単語を使用する際には、3秒も悩んでいては会話になりませんよね。

10秒考えないと思い出せない単語は、覚えていないも同然です。いさぎよく、答えを見てもう一度覚え直す方が、ストレスなく効率的に学習が進められます

必死に思い出そうとすればするほど疲れてしまいますし、英単語の学習はリズムよく行った方が学習意欲を下げずに済みますよ。

英単語の成り立ちを理解せずにただ丸暗記しようとしているから

英単語を暗記する際には、英単語帳を利用する人がほとんどでしょう。その際に、英単語を確認、その後日本語訳を全て暗記する方法を行っていませんか?

こういった丸暗記の方法は、効率的な覚え方とはいえません。

英単語は文脈によって様々な意味を持つため、単語帳に書いてある内容がそのまま実践形式で応用できるとは限らないためです。

英単語を効率よく暗記するためには英単語の成り立ちを知っておくことも非常に重要です。

例えば、「exclude」(〜を除く)という動詞は、ex+cludeと分解でき、「外に」を表す接頭語「ex」と「閉じる」を表す「clude」に分けられます。

一方で、「include」(〜を含める)という動詞は、in+cludeと分解でき、接頭語「in」は「中に」という意味を持ち、「clude」は上記同様の意味を持ちます。

このように語源を知っておくと、英単語の成り立ちから、容易に意味がイメージできるようになるのです。

文脈や例文を覚えていないため英単語の使い方を理解できていないから

英語を勉強する目的が、学校の英単語テストに合格するためだけであれば、英単語の使い方まで覚える必要はないかもしれません。

しかし、高校・大学受験やTOEICなどの試験が目的である場合には、英会話や文章読解のために、英単語を使いこなす必要があるでしょう。

文脈に応じて英単語を過去形や複数形にしたり、状況に応じて類義語を使い分けたりする必要があります。

そのためにも単語を覚える際に、単語の意味だけでなく文脈を理解して、例文ごと覚える作業がおすすめです。

例文を覚えることで、その文章をテンプレートにして、状況次第で使い分けられるようになっていきます。文脈ごとに使える接続詞やbe動詞が異なるのも、感覚的に理解できるようになるはずです。

もちろん作られた例文を覚えるのでも良いのですが、自身で例文を作ってみるとさらに使い方が身に付き、効率良く学習を進められますよ。

単語を音読しておらずイントネーションまで覚えられていないから

単語を覚えるためには、単語の音読が必要です。

読み方や発音を知らない単語には脳が反応しません。単語を見れば意味が推測できる単語でも、いざ話す際やリスニングの際には、読み方がわからない単語には一切反応できないのです。

そのため、英単語を覚えるためには発音やイントネーションなども含めて、丁寧に音読して理解しておく必要があります

ただし、英単語を覚える必要があるからといって、何度も音読をする必要はありません。一度正しい発音が習得できれば、心の中で復唱するだけでも正しく記憶に定着します。

正確な発音とイントネーションを習得して、リスニングやスピーキングの際に使えるレベルになるまで練習しましょう。

正しい単語の覚え方を今日から実践!英単語を効果的に覚える5つの方法

英単語を覚える際には、共通の学習方法が全ての人にピッタリ適しているわけではありません。

最も効果的な学習方法は、人それぞれ異なり、単語帳でひたすら暗記する一般的な覚え方が合わない人もいるのです。そのため、学習を進めていく中で、自分に合った学習方法を見つけることが重要です。

まずは、多くの英語学習初心者におすすめのやり方として、英単語の効果的な5つの覚え方を知っておきましょう。

今日から実践できる!英単語を効果的に覚える5つの方法
  • 五感をできるだけ多く使う
  • 似ている英単語同士を関連づけて覚える
  • 一度で覚えようとせず何度も反復する
  • ライティングや英会話で実践的に使う
  • イメージの映像と関連付ける

5つの覚え方について、1つずつ具体的な学習方法を紹介します。無理に全部のやり方を取り入れようとするのではなく、自分に最適なやり方かどうか判断しつつ、できそうなものから実践してみてください。

耳で聴いたり口に出したり五感をできるだけ多く使って覚える

前述したように、単語を覚える際には字面を目で見て覚えるのではなく、五感をできるだけ多く使って覚えることが重要です。

普段の生活で人が得る情報の8割は視覚から入るため、視覚から入る情報は脳への負担が膨大です。
脳は負担を減らすために、あえて情報を残さないようにする性質があります。
つまり、見ているだけで暗記できる情報には限界があるというわけです。

そこで役立つのが、他の五感を積極的に使った記憶方法です。以下のように、五感を積極的に使った記憶は体験記憶に変わるため、忘れにくくなります

  • :単語帳を眺めるだけでなく、部屋中に単語を書いた紙を張り巡らす(情景として暗記)
  • :付属の英単語のCDを聴く
  • :英単語や例文を声に出す
  • :英単語を書く

さらに上記の方法は、耳と目、耳と口などのように並行して行うと、内容を記憶に定着させるうえでより効果的です。

つまり、リスニングを実施しながらノートに単語を書いたり、口ずさんで暗記したりすると、より効率的な学習ができるというわけです。

意味や綴りなどが似ている英単語同士を関連づけて一緒に覚える

単語を暗記する際には、1つずつ覚えるよりも、関連付けて複数の単語を同時に覚えるのが効率的です。

というのは、記憶は鎖のように繋がっているため、1つ思い出すと数珠つなぎのように別の記憶を思い出すことがあるからです。

そのため複数の事柄を関連付けて記憶することで、関連する事象を思い出すタイミングで、別の事象も同時に思い出す機会が増えます。

人は思い出す機会が多ければ多いほど、その事柄が記憶に定着しやすい傾向があります。

例えば、以下のような単語はまとめて記憶するようにしましょう。

  • 意味が似ている単語(例:「receive/accept 受け取る」など)
  • ジャンルが同じ単語(例:食べ物・電化製品・曜日・衣類など)
  • 綴りが似ている単語(例:「except ~を除く、expect 期待する」「breed 繫殖、bread パン」など)

これらは単語帳にもまとめて掲載されているため、一緒に覚えることで労力を使わずに覚えられるでしょう。

1ヶ月以内に複数回同じ英単語の学習を何度も反復して行う

英単語を覚える際には、対象の単語に何度も目を通すことが重要です。

その場限りの記憶を、長期的に記憶しておくためには、復習を繰り返し行う必要があります。
復習するベストなタイミングは個人差がありますが、「エビングハウスの忘却曲線」という理論によると、人は記憶した内容の7割以上を翌日には忘れているとされています。

1ヶ月後にはおよそ8割以上を忘れてしまうため、1ヶ月以内に複数回、同じ内容を反復して覚え直す必要があるのです。

ただ、そのタイミングで必ずしも復習できるわけではありません。その際には、覚えにくかった単語や難しかった単語を優先し、反復練習を行うのが効果的です。

また、覚えたからといって学習をやめてしまうのではなく、定期的に復習の機会を設けて、記憶を定着させていきましょう。

ライティングや英会話で実践的に英単語を使って知識の定着度を確認する

英単語を効率良く習得するためには、書いたり読み上げたりしてインプットする作業も重要ですが、最も重要なのは実践形式でアウトプットする作業です。

アウトプットの作業の中で、単語が自身の記憶に正しく定着し、使いこなせる状態になっているか確認できるためです。

例えば、単語単体で覚えるのではなく、例文を実際に自分で作成して覚えれば、英語表現として身に付きます。作文や会話の中で実際に使用できた英語表現は、記憶に定着したことになるのです。

単語の意味だけを理解しているのと、実際にその単語を使用してライティングやスピーキングができるのとでは、英語に対する習熟度が異なります。

頭の中で使ってみようとするだけでも印象に残るため、実際に単語を使用して例文を作成してみてください。自身の理解度も把握できるため、わかったつもりで学習を進めてしまうことも防げますよ。

英単語を使用するシーンのイメージ映像と関連付けて覚える

英語が並んでいる字面だけを見て、日本語訳と紐づけるよりも、使用シーンのイメージ映像と紐付けて覚える方が効率良く英単語を覚えられます

例えば、人がイライラしているという意味で“irritated” という単語を用いますが、単に英語と日本語訳を結びつけるのではなく、実際の友人がイライラしている情景と結びつけるのです。そうすることで、実際に友人がイライラしている場面に遭遇した際には、その単語も同時に思い出すようになります。

万が一、思い出せなかったとしても、イライラを想起させる単語があったことだけは覚えているはずです。その場合、改めて和英辞書を引いて“irritated” を見つけ、再度インプットすることを繰り返せば、記憶に定着しますよ。

英単語をどうしても覚えられない人のためのガイド!短期間で覚えるコツ

長期的に単語を忘れないように記憶しようとすると、どうしてもある程度の期間が必要になります。

しかし、試験などの都合により、短期間で暗記しなければならない場合もあるでしょう。

そのような場合には、以下の方法を試してみてください。

短期間で英単語を覚えるコツ
  • いつでも英単語を目にする環境を作成
  • ゴロ暗記
  • 就寝前に暗記

長期的に取り組める人向けの覚え方ではないため、試験まで日数が少ない方や、試験までにラストスパートをかけたい方へおすすめの方法です。

いつでも英単語を目にする環境を作成|あらゆる場所に英単語が書かれた紙を貼るのがおすすめ

英語力のレベルを問わず、新しい英単語を覚えたい人は、とにかく何度も見返して覚えることが大切です。

筆者も大学受験や英検準一級の対策時、一度見ただけでは英単語を覚えられませんでした。
そこで一目見た瞬間に意味を言えるようになるまで、時間を置いて何度も単語帳の同じページを見直して、記憶に定着させていったのです。

おすすめの方法は、覚えたい単語が書かれた付箋や紙を家のあらゆる場所に貼って、いつでも英単語を目にできる環境を作ること。

部屋の中はもちろん、トイレの中やダイニングテーブル、冷蔵庫や玄関など、1日の中で目にする場所には全て貼るようにしましょう。

ただ、部屋からトイレへ移動するだけ、お風呂へ入るだけの単調な行動の中に、単語に触れられる時間を組み込めるようになります。

無意識にでも単語を目にすることで、単語を思い出す機会が増え、勝手に記憶が定着していくはずです。

ゴロ暗記|イメージ映像を思い浮かべながら自分でダジャレを作成

長期間かけてではなく、短期間で単語を覚える必要がある場合には、ゴロ(語呂)暗記がおすすめです。

ゴロ暗記は似ている言葉を関連付けてダジャレのように覚える方法です。脳に強烈にインパクトを残せるため、時間が経過しても忘れにくい暗記法とされています。

例えば、売り子を意味する「vendor」という単語ですが、「お店の販売員さんの名前はベンだー!」と暗記するのです。

このゴロ暗記の文章を暗記しておくことによって、「売り子」という意味を思い出しやすくなるでしょう。その際に、文章だけでなく、売り子さんのイメージまで想像できることが望ましいです。

また、作られたゴロよりも自身で作成したゴロの方が忘れにくいため、自身で作成してみることをおすすめします。

ただし限られた数の言葉しか覚えられない方法であり、無理やり作ろうとすると逆効果です。メインの学習として取り組むのではなく、簡単にダジャレが成立する単語のみに絞って行いましょう。

就寝前に暗記|翌朝に学習内容が定着しやすいため直後に寝るのがポイント

耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、暗記に関しては、寝る前に行うのが最も効果的です。

睡眠中はその日覚えたものが無意識下で定着すると、科学的に証明されているからです。そのため、暗記ものの学習を行った場合には、行った後できるだけすぐに寝るようにしてください。

勉強と睡眠の間になるべく何もしないことが、学習内容が脳内で混乱を起こさずに、効率良く定着する秘訣です。

ダラダラと時間をかけて行うのではなく、短時間で一気に行いましょう。

睡眠と脳の関係をうまく利用しながら、学習スケジュールを立てて学習するのが重要です。

動画で解説!英単語を覚えるための実践的な勉強法を今日から実践

英単語を覚えられない人は、以下で紹介する2つの動画で解説されている効果的な方法をチェックし、今すぐ真似してみてください。

①英単語を”最大効率”で覚える方法

効率的に英単語を覚える4つのステップを紹介している、10分程度の解説動画です。

「勉強時間ではなく単語を覚える回数を重視」

「眺めるだけでなくアウトプットで学習」

など、ステップごとのポイントを分かりやすく解説しています。

②「1週間で英単語を1000個」覚える方法!誰でも真似すれば覚えられる究極の勉強法!!|受験相談SOS

全国で400校以上を展開している、大学受験用の学習塾「武田塾」によるYouTube解説動画です。

1週間で英単語を1,000個覚えるためのステップを、日・時間に細分化して、詳しく解説しています。

動画で説明された通りのやり方をうまく実践できれば、大学受験に必要なレベルの総単語を1~2ヶ月程度で覚えられるはずです。

難しく感じられるかもしれませんが、まずは最初のステップだけでも実践し、徐々に高速スピードでの学習のコツをつかんでみてください。

英単語のおすすめの覚え方と勉強時間を年代ごとに解説

英語を勉強する目的は人それぞれであり、目的によって学習方法も異なります。

効率が悪い、もしくは自身に合わない学習を続けていては、英単語を暗記するのに時間がかかり過ぎてしまいます。

つまり効率良く英単語力を向上させるためには、日々のスキマ時間を見つけ、正しい学習の方法を身につけることが重要なのです。

年代や目的によっても効率の良い学習方法は異なるため、今の学習方法に満足できない人やより効率の良い学習方法に悩んでいる方は、ぜひ以下の方法を試してみてください。

英単語の覚え方&勉強時間:中学生は学習の継続で英語への苦手意識を断つ

中学生は、定期試験や高校受験のために、英語を勉強しているという場合がほとんどでしょう。

中学3年間で習う英単語の数は1,600〜1,800語ほどと、昔と比べて年々増加傾向にあります。

小学生の時には、英単語を読めて意味がわかれば良かったものの、高校受験のための勉強となると、そうはいきません。

日本語のように日々聞き慣れている言語ではないため、まず英語の音に慣れるまでは、毎日声に出しての発音練習やリスニングを継続して行う必要があるでしょう。

重要なのは、英語への苦手意識を断ち、継続して学習できるかどうかです。

学習のテクニックを意識するというよりは、朝起きた後の5分間など短時間でも、毎日学習を継続することを意識して取り組むようにしましょう。

英単語の覚え方&勉強時間:高校生は英単語を分解して成り立ちを理解

高校生も中学生と同じく、5分程度でも構わないので、毎日必ず単語を覚える時間を設けましょう。
加えて、語源から理解する方法がおすすめです。

高校で学習する単語は1,800〜2,500語ほどあるため、数日間で覚えられるような量ではないうえ、複雑で難しい意味を表すものも増えてきます。

さらに高校生ともなると、長時間に及ぶハイレベルな授業や部活動によって、学習時間の確保が難しくなるため、効率を意識して学習しなければなりません。

そのため、語を分解しながら覚えるのがおすすめです。
例えば「忘れられない」という意味の“unforgettable”には、“forget”(忘れる)という単語が含まれています。

そこに「~ない」を意味する接頭語“un”、「~できる」を意味する接尾語“able”が組み合わさり、「~できない」という意味合いになっているのです。

このように1つの単語を分解し、意味を理解することによって、記憶にも定着しやすくなります。

英単語の覚え方&勉強時間:大学生は将来に備えて実際に会話で使う場を設定

大学生になると、英語を学習する目的は様々に分かれていきます。

英語学科や海外での研修を実施している学科の学生なら、英語学習は必須であり、必修科目の単位を取るため勉強に力を入れますよね。

また英語とは無関係の学科の学生でも、資格試験で高得点を取得して、就活に生かしたい人もいるかもしれません。

ただ就活のため学習したくても、エントリーシートの作成や面接などの準備もあるため、英語の学習にかけられる時間には限りがあるはずです。

そこでおすすめなのが、授業以外の時間に20~30分だけでも、実際に英語を話す環境を強制的に作ること

大学生の場合には、複数の学部があり、留学生がいる大学も多くあります。

そのため、自身で学習を進める努力はもちろん必要ですが、英語を話せる海外の友人を作り、積極的に英語を話す機会を作るのです。

自身が知っている英単語だけでなく、知らない英単語を知るきっかけにもなるはずです。

TOIECなどの試験でもリスニングの際には、ネイティブの英語を聞き取るスキルが求められるため、生の英語を聞けるのは貴重な機会。

せっかくの機会を生かし、自身でスピーキング力やリスニング力を効率的に向上させましょう。

ランチタイムに英会話イベントや英会話カフェを開く大学もあるため、自分の大学や近隣のコミュニティなどで、外国人と交流できる機会があるか確認してみてください。

また大学の授業でスピーキングレッスンがあれば、毎週約90分はアウトプットできます。授業がない場合は自主的に、1回25分のオンライン英会話レッスンを毎週受けるのもおすすめですよ。

英単語の覚え方&勉強時間:社会人は英字新聞で教養とともに英単語を習得

社会人になると、英語が必須である部署や会社で働かない限りは、英語とは縁遠くなってしまいます。

ただ、資格試験や仕事で英単語を習得する必要があるという場合には、オンライン英会話に通うことも1つの手段ではあります。

英会話に通う時間や費用を節約したい方は、通勤時間や昼休みの20~30分で英字新聞「The Japan Times Alpha(ジャパンタイムズアルファ)」を毎日読むのがおすすめ

社会人が英語を使用する目的は、ビジネスシーンで英語を使いこなすためであることも多いものです。
英字新聞なら、取引先との会話で必要な世界の経済ニュースの話題を把握するのと同時に、英語も学べるため一石二鳥です。

なお分からない単語にしるしを付けて覚えるうえでは、紙の英字新聞を買うのがおすすめですが、通勤電車ではかさばるかもしれません。ニュースサイトであればスマホで簡単に学習できるためおすすめ。視認性はタブレットの方が高いため、好きな端末で学んでみてください。

頻出の英単語を調べながら、時事問題も英語も効率良く学習していきましょう。

英単語を効果的に覚えるためのノートの作り方

英単語を覚えるためには、綺麗で見やすいノート作りが重要だと考える人はいませんか?

確かに、綺麗なノートは見るだけで気分も上がるかもしれませんが、それが必ずしも頭に入るノートであるとは限りません。

大事なのは、自分にとって使いやすいノートであるかという点です。

おすすめは、試験の際に、わからなかった単語を書き残していくという方法です。

見開き1ページの左ページを半分に折り、その左半分に英単語、右半分に意味を書きます。

さらに、見開きの右ページに、その単語を使用した例文や語源などを記載します。

注意点は、単語を記載する際には、できるだけ余白を多めにとっておくことです。

そうすることで、後から単語に関連する例文や熟語、語源を書き足すことができます。

その単語を目にする回数も増えて、より記憶に定着しやすくなります。

1冊書き終わった頃には、自身の苦手とする単語に特化したノートの完成です。記載されている単語さえ習得できれば、目標達成に向けて大きく前進できます。

英単語を覚えるにはジェスチャーが有効?学術論文から考察

効果的な暗記方法を示唆している、アメリカの興味深い研究結果があります。

ジェスチャーにより、動画学習の効果が向上するかもしれないというものです。

指示された手の動き=ジェスチャーがビデオ学習の効果に影響し得る

論文タイトル:Instructed Hand Movements Affect Students’ Learning of an Abstract Concept From Video

著者名:Icy Yunyi Zhang, Karen B Givvin, Jeffrey M Sipple, Ji Y Son, James W Stigler

発行年:2021

発行元:Cognitive Science Society, Inc.

【論文の概要を紹介】

本論文では、「内容一致群」「内容不一致群」および「対照条件」の3条件に分けて行われた、実験の概要と結果が記されています。

被験者の学生は、統計モデルの概念に焦点を当てた指導ビデオを、3回視聴しました。

ビデオ映像には、赤い長方形の棒がかぶさっており、被験者はその配置と向きを手で模倣する課題が与えられます。

ビデオの前に手を置いて、バーを追うようにスクリーンの周りを移動しながら、手を動かしていくのです。

被験者には、実際の研究意図が分かりにくいよう、「研究の焦点がマルチタスクで、指示された手の動きは学習内容とは無関係」と伝えられました。

「内容一致群」では手の配置が説明される概念を強化。つまりビデオに表示されたグラフの「分布にばらつき」が生じている場合はそのように伝え、手を左右に動かしてばらつきを表現させました。

一方「内容不一致群」では逆の指示を出し、「対照条件」ではそもそも何の指示も出しませんでした。

研究結果|学習を促進するためにジェスチャーを活用できる可能性がある

研究の結果、「内容一致群」の生徒は「内容不一致群」の生徒より、事後テストで好成績を修めました。

「内容一致群」の方が成績もばらつかず、指示された手の動きが、複雑な概念の学習に良い影響を与え得ることを示唆しています。

研究結果を踏まえ本論文では、ある概念に関連して指示された手の動きが、学習成果につながり得ると結論付けました。

さらにジェスチャーが、解答を提供するための経路および、抽象的なアイデアを深く理解するためのツールになり得るとも考察。

教育において身体の動きを利用すれば、生徒が受動的ではなく、自分の学習を促進するためにジェスチャーを活用し、能動的に学習し得るということです。

英単語の暗記においても同様の結果が出るとは断定できません。

しかし手に限らず、身体を動かすことで、言語を覚えることに何らかの効果が発揮される可能性は、他の研究でも言及されています。

2003年、カリフォルニア大学バークレー校の研究者によって発表された研究論文でも、被験者が足で床を叩いた結果、無動作状態の被験者より記憶した情報の再生率が高いと明らかになりました。

参考論文:RAVIZZA,SUSAN (2003), “Movement and lexical access:Do noniconic gestures aid in retrieval? ”, Psychonomic Bulletin & Review, 10 (3), pp.610–615

“The results of Experiments 1 and 2 demonstrate that, in comparison with the participants in the no-movement condition,those in the tapping condition had improved lexical access. Of course, it is possible that even greater improvements in lexical access would ensue from the performance of iconic gestures. However, it is important to note that movements without semantic content are also effective in increasing resolution rates. Thus, reductions in fluency and lexical access reported in previous research may have been due to the elimination of simple movements rather than to the elimination of iconic gestures.” (RAVIZZA,SUSAN, 2003, p.612)

「実験1と2の結果は、以下を示唆している。動きを伴った状況での被験者は、無動作の被験者と比較して、語彙へのアクセス状況が改善された。もちろん、アイコニック・ジェスチャーを行うことで、語彙へのアクセス状況がより大きく向上する可能性がある。しかし、意味内容がない動作も同様に、解決率の増加に有効であることに注目することが重要である。したがって、先の研究で報告された、流暢さと語彙へのアクセス状況の低下は、アイコニック・ジェスチャーの排除ではなく、簡単な動作の排除によるものかもしれない。」(拙訳)

先ほどの研究と若干異なる結論ですが、学習内容とジェスチャーに関連性がなくても、動きが何らかの学習成果を上げる可能性があるということです。

学習内容とジェスチャーの関連性についてはより深掘りする余地がありますが、動きが記憶力に良い影響をもたらし得る可能性は高いといえます。

じっと座って、机に向かい勉強しても英単語を覚えられなかった人は、一度ジェスチャーやダンスなど何らかの動作を行いながら暗記に取り組む価値はありそうです。

英単語の効率的な覚え方を知りたい人からよくある質問と回答

Q:英単語を覚えられる学習アプリはある?単語帳ではどうしても覚えられない…

英単語の学習アプリは非常に多く存在しますが、多くのアプリをダウンロードしていても実際に普段使いするのはせいぜい1〜2つでしょう。

そのため、アプリを利用する際には、自身の利用目的やレベルに合わせたアプリを選択する必要があります。

以下で英単語学習アプリを紹介するので、自身が使いやすいアプリから始めてみてください。

英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語

約63,000単語以上を収録した英語学習アプリで、リーディングやリスニングも同時に学習が可能です。中学英語から大学受験や英検など、利用者の目的に合わせた幅広い教材を利用できます。操作もシンプルであるため、ゲーム感覚で手軽に学習が進められます。

アルク英単語パス (単語レベル診断搭載)

17種類の英単語教材を収録した英語学習アプリで、コツコツ英単語の学習ができます。自身の英語レベルを5分で判定できる簡単診断コース機能も搭載されているため、英検・TOEIC・TOEFLの点数も手軽に判定できます。通学時間や通勤時間などの隙間時間で利用できる、単語学習に特化した学習アプリです。

レシピー (ポリグロッツ) 英語・英会話AI学習カリキュラム

英語ニュースを題材としたコンテンツが毎日更新され、英単語だけでなく、リーディング・リスニング・英会話・英文法など英語を総合的に学べます。AI学習プログラムにより、利用者のレベルに応じた学習コンテンツが提供されるので、効率良く英単語を暗記できます。カリキュラムに沿った英語学習を3ヶ月継続することによって、TOEICのスコア換算で200点程度の英語力向上を目指すアプリです。

以上は無料で始められるアプリばかりなので、とりあえず始めてみて、使っていきながら自身の目的に沿っているか見極めましょう。

Q:英単語の覚え方で東大生が実践している方法を参考にしたい

電車に乗っている時間を使い、1駅着くごとに1単語を覚えた東大合格者もいます。

その中でも効果的な学習方法は、覚えた数だけ試験すること。覚えるだけではなく、それらの単語を覚えているか試験するのです。

人は、忘れていることに気づくことで、脳が刺激され、より記憶力が働きます

つまり、試験を行うことで、単語を忘れていることに気付き、脳に刺激を与えられるというわけです。これらを繰り返すことによって、内容が自然と記憶に定着していきます。

覚えたつもりになって、学習をやめてしまうのではなく、自分の記憶に定着しているか何度も試験をしてあげてください。

Q:英単語を書いても覚えられない場合、おすすめの代わりのやり方は?

英単語を暗記するためには、ひたすら書くのが最善の方法だと思っている方もいるかもしれませんが、そうとは限りません。

人によって、最も記憶に残りやすい学習方法は異なります。英単語を書いても覚えられない場合には、英単語を聞いてみましょう。

リスニングのCDなどが単語帳の付録となっているものも多いので、まずはひたすら聞いてみてください。聞いたことがある単語の方が、書いた時により深く記憶に残るはずです。

Q:丸暗記が苦手な挫折経験者でも継続しやすい英単語の学習方法は?

英単語学習は毎日継続するのが有効だとわかっていても、地道な学習を毎日継続するのは誰にでも簡単にできることではありません。

そのような人には、英語で日記を書くことをおすすめします。

英語で日記を書くことは、コミュニケーションで使える語彙力・文法力の向上にも繋がるため、会話の総合的なスキルを鍛えられる非常に効率的な方法です。

継続するためには、以下の点を意識して取り組んでみてください。

  • 3行程度の短い文章にする
  • 決まった時間に書く
  • 型を決めておく

長い文章を書こうとすると、時間もかかり長続きしないため、負担にならない程度の分量にするのが重要です。

さらに書く内容に迷わないためにも、「1.当日のまとめ 2.出来事 3.出来事に対する感想」などと型を決めておくのもおすすめです。

自身が表現したい文章や単語を調べたりするだけでも、単語力は向上するはずです。

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