“cloth” “clothes” “clothing” 3つの表現の違い!「衣服」に関する英語を分かりやすい解説と例文で学習

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“cloth” “clothes” “clothing” は、いずれも「衣服」を表す単語ですが、それぞれニュアンスが異なることをご存じでしょうか。

はじめに、クイズ形式で考えてみましょう。

英語で「冬用のを買いに行きます」と言いたい時に、どう表現するのが適切か、以下の3つから選んでみてください。

  I’m going to go buy winter cloth.

 ② I’m going to go buy winter clothes.

 ③ I’m going to go buy winter clothing.

「あれれ、全部似た単語で紛らわしいな……どれだっけ……?」
「えっ、全部『洋服』で伝わらないの?」

パッと解答するのは意外と難しく、混乱した方も多いのではないでしょうか。

本記事を読めば、 “cloth” “clothes” “clothing” の違いを明確に理解でき、今後迷うことがなくなります!

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目次

結論:clothは素材としての布・生地 clothesは洋服 clothingは小物を含む衣類全般

clothは素材としての「布・生地」を意味します。

clothesは洋服のように「身体を覆うアイテム」をカジュアルに表現する単語です。

またclothingは洋服以外にも靴や帽子など「身に着けるアイテム全般」という、広い意味での「衣料品」を意味します。カジュアルに「洋服」を意味するclothesよりも、clothingはフォーマルに「衣料品」を表現するのが特徴です。

cloth・clothes・clothingの違い

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単語和訳ポイント具体例
cloth布・生地素材としての「布」を指す・布
・生地
clothes洋服一般的な「洋服」を指す
主に「身体を覆う」アイテム
・シャツ
・ブラウス
・セーター
・スカート
・トレーナー
・ズボン など
clothing衣類
(全般)
靴や帽子を含む「衣類」を指す
より範囲が広いイメージ
・②に含まれる「洋服」
・靴
・帽子
・ネクタイ
・手袋
・スカーフ
・アクセサリー など

「冬用の服を買いに行きます」は“clothes” が適した表現

表をチェックしながら、冒頭の例文「冬用のを買いに行きます」と言いたい場合について考えてみてください。

「冬用の服」はセーターやコートなど、身体に身に付ける「洋服」を指していると考えられますね。

したがって、「身体を覆うアイテム」を表す“clothes” が適しています。

▼正解の文章

I’m going to go buy winter clothes. (冬用のを買いに行きます。)

以下より、それぞれ例文を挙げながら、さらに詳しく解説していきます。

“cloth” は「素材としての布や生地」を表す英単語!素材としては不可算名詞

“cloth” は、素材としての「布」や「生地」を表す単語。

素材のままだと数が数えられない不可算名詞ですが、雑巾やテーブルクロスなどのアイテムになった場合は可算名詞となり、複数形は“cloths”です。

▼例文

I spilled coffee on my shirt, so I need to find a cloth to clean it.
(シャツにコーヒーをこぼしてしまったから、拭くためにを見つけなきゃ。)

After cooking, I grabbed a cloth to wipe down the kitchen counters.
(料理の後、台所のカウンターを拭くためにを手に取りました。)

He always carries a small cloth in his pocket for cleaning his glasses.
(彼はいつもポケットに小さなを入れて、メガネを拭くのに使っています。)

例文ではすべて、素材としての「布」や「生地」として使われていることが分かりますね。

日本語でも、キッチンテーブルに敷く布のことを「テーブルクロス」と言います。また、テーブルを拭くための布のことを「キッチンクロス」または単に「クロス」と呼びますよね。

つまり“cloth”(クロス)は「素材」を意味する点で、衣類を意味する“clothes” や “clothing” とは異なるのです。

“clothes” は「一般的な洋服」=身体を覆うアイテム!常に複数形の名詞

“clothes” は、一般的な「洋服」を指す単語。

“clothing” が「衣料品・服飾品」を指すフォーマルな表現なのに対し、“clothes” は日常英会話でよく登場する「服・洋服」というカジュアルな表現です。「その洋服、似合ってるよ」とは言っても、「その衣料品似合ってるよ」とは言いませんよね。

“clothes” が表現する「洋服」は、具体的には、シャツ・ブラウス・セーター・スカート・ズボンなど、主に「身体を覆う」アイテムを指します。

▼例文

In the winter, I like to wear warm clothes like sweaters and jackets.
(冬にはセーターやジャケットのような暖かい洋服を着るのが好きです。)

After exercising, I change into clean clothes and take a shower.
(運動の後、きれいな洋服に着替えてシャワーを浴びます。)

My favorite clothes are the ones that feel soft and cozy when I wear them.
(私のお気に入りのは、着ると柔らかくて心地が良いものです。)

例文はいずれも、私たちが日本語で「服」と聞いて一般的に想像する、体に身に付けるアイテムを指していますね。

ちなみに“clothes” の一種である「トレーナー」は和製英語であり、ネイティブは指導者(trainer)として認識してしまいます。他の“clothes” と区別し、洋服のトレーナーに限定して話したい場合は、“sweatshirt”と表現しましょう。

また“clothes” は常に複数形で扱われる名詞です。数詞とともに “two clothes” のような言い方はできません

「いつも複数形で使用する理由は、洋服が複数の布で構成されているから」と解釈すれば、いちばんわりやすいのではないでしょうか。

しかし「何枚かの洋服」と、数を表したいシチュエーションもありますよね。その場合は“few clothes” や“some clothes”(何枚かの服)という表現を使います。

◎正しい表現:

I bought some new clothes. (いくつかの新しい洋服を買いました。)

I bought three pieces of new clothes. (新しい洋服を3枚買いました。)

 × 誤った表現:

 I bought three new clothes.(数詞とともに数えるのは不可。)

加えて “three pieces of…” や“four sets of…” のような数え方もできますよ。

“clothes” の意味とともに「常に複数形で扱われる」という点もしっかり押さえておきましょう!

clothesの発音をカタカナにすると「クロウズィーズ」ではなく「クローズ」!

clothesを「クロウズィーズ」と発音する人が多いかもしれませんが、実際の発音は「クロウズ(米:kloʊðz, 英:kləʊðz)」です。

複数形によくある「ズィーズ」という発音にはなりませんので注意しましょう。

一方clothは「クロゥス(米:klɔθ, 英:klɒθ)」のように発音するので、外国の人と話すときはそれぞれの発音の仕方を意識することが大切です。
参考:Cambridge Dictionary

“clothing” は靴や帽子を含む「衣料品」=衣類全般&服飾品のようなアイテム

“clothing” は、靴や帽子を含む「衣類全般」を指す単語。具体的には、靴・ネクタイ・手袋・スカーフ・アクセサリーなどの細かいアイテムを含むのが特徴です。

つまり“clothing” は、“clothes” で表される一般的な「洋服」に加えて、より広い範囲の「衣料品・服飾品」を指します。カジュアルな“clothes”に比べると、ややフォーマルな表現で、末尾に“s”を付けた複数形はありません。

▼例文

I donate old clothing to charity every year.
(私は毎年、使わなくなった衣料品を慈善団体に寄付します。)

 ⇒ 洋服以外にも、例えばカバンやバッグなども寄付しているイメージ。

She works in the clothing industry, designing fashionable pieces.
(彼女はファッション業界で働いており、お洒落なアイテムをデザインしています。)

 ⇒ 洋服以外にも、例えばアクセサリーや靴などもデザインしているイメージ。

Choosing sustainable clothing is important for reducing environmental impact.
(持続可能な衣類を選ぶことは、環境への影響を減らすために重要です。)

 ⇒ 洋服以外にも、より幅広い「衣類全般」に言及しているイメージ。

“clothing” は一般的な「洋服」以外にも、より広い範囲の「衣類・服飾品」について言及しているイメージですね。

また“clothing” は「不可算名詞(Uncountable)」であり、常に単数形となります。
複数形はありませんので、数詞とともに “two clothings” のような言い方はできません

複数のニュアンスを出すためには、“few clothing” や“some clothing”(何枚かの衣服)という表現を使うのが特徴です。 “three pieces of…” や“four items of…” のような数え方も可能ですよ。

“clothing” の意味とともに「不可算名詞である」点もしっかり押さえておきましょう!

ちなみに“clothing”は基本的に、日常生活で使う衣料品を指す単語です。
水着のように、海やプールなど水中で着用する衣類は、“garment”と言った方が理解しやすいネイティブもいるかもしれません。

違いまとめ:clothは布・生地 clothesは洋服 clothingは衣類全般

“cloth” “clothes” “clothing” の違いをまとめると、以下の通りです。

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単語和訳ポイント具体例
cloth布・生地素材としての「布」を指す・布
・生地
clothes洋服一般的な「洋服」を指す
主に「身体を覆う」アイテム
・シャツ
・ブラウス
・セーター
・スカート
・トレーナー
・ズボン など
clothing衣類
(全般)
靴や帽子を含む「衣類」を指す
より範囲が広いイメージ
・②に含まれる「洋服」
・靴
・帽子
・ネクタイ
・手袋
・スカーフ
・アクセサリー など

どれもシンプルな単語ですが、布を表すのか、洋服を表すのかなど、それぞれニュアンスが異なることが分かりましたね。

自分でも例文を作るなどして、clothは布・生地、clothesは洋服、clothingは衣類全般を表すという違いを押さえ、正しく使い分けていきましょう。

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