海外出張に英会話のレベルアップは不可欠!必要な英語のフレーズ27選・学習のコツ・旅先で役立つ英語表現を紹介

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【本記事を読んで目指せる状態】
  • 海外出張時に必要な英会話のフレーズがわかり、海外出張への不安が軽減される
  • 海外出張までの限られた期間で、英語習得のためにやるべきことがわかり実践に繋げられる
  • 海外滞在中の注意点を知ることで自分の気をつけるべき行動がわかる

仕事での海外出張(overseas business trip)を控えて、英語力に不安を感じ、任務を全うできるか心配している人もいるでしょう。

言葉に不安を感じたままでは、緊張したり自信を失くしたりして、仕事に及ぼす影響が大きい可能性があります。

とはいえ、ビジネスシーンで使用する英語には定番フレーズも多く、「完璧に英語をマスターしなければならない!」と焦る必要はありません。

本番までに、この記事で紹介する定番フレーズを使いこなせるようになり、自信を持って海外出張に臨みましょう。

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目次

海外出張(overseas business trip)へ出発前に英会話の練習は必須!出張先での英会話で役立つ英語フレーズ27選を紹介

海外出張先では、少なくとも英検2級~準1級以上の英語力を求められる可能性が高いです。
しかし通訳の有無や業務内容によって、必要な英語力は変わります。

同時に、普段の生活では英語だけでやり取りする必要があり、英語が苦手な人は少なくとも、
「英語を聞いて、簡単なフレーズで話すことに抵抗がない状態」
を目指す必要があります。

英語の実力にも、海外出張後の状況にも個人差があり、「ここまでのレベルに達していれば困らない」という基準はありません。出発までに可能な限り英語を勉強して、出張先で失敗しないよう英会話スキルを磨き、準備することが大切です。

最低でも、業務を円滑に進めるために必要な基本のフレーズは、確実に押さえておきましょう。

ここでは、海外出張前に覚えておきたいフレーズを27個紹介します。現地に着いてからスムーズに仕事を成功させるためにも、実際のシーンを想像しながら口に出してみてくださいね。

クライアントにアポイントメントを取り日程を調整するための海外出張用フレーズ

海外出張時には、クライアントからアポイントを取得する機会も多くあるはず。

以下のような流れで、相手に連絡を入れるとスムーズです。

【例文】

I’m planning a business trip to New York next month.
(来月ニューヨークへ出張を計画しています。)

I would like to visit your office to discuss the project.
(プロジェクトの打ち合わせのためにお伺いしたいのですが。)

Please let us know the best dates that are convenient for you.
(都合の良い日時を教えていただけますでしょうか?)

If you don’t mind, I would like to visit your office on September 5th or 6th.
(よろしければ、9月5日もしくは6日にお伺いしたいと思います。)

返信が来たら、以下のように返事をしましょう。

I am glad to receive such a quick reply.
(早速のお返事をありがとうございます。)

It will be my pleasure to meet you on the 5th next month.
(来月5日にお目にかかれることを楽しみにしております。)

先方へアポイントの取得のために連絡する際には、相手の都合に合わせる前提で、あえて日程の候補をあげない方法もあります。

ただ、具体的な日程を絞って連絡した方が相手の手間を省ける点で、親切かもしれません。

万が一、相手が提示した日程に自分が対応できない場合には、こちらが断る必要があるうえに再度仕切り直しになるため、時間がかかってしまいます。

日程を提示する際には、箇条書きなどで日程の候補を提示し、相手が「この日程で」と答えやすいようなメールにするのも相手の負担を軽減させるポイントです。

また海外出張時には、相手のスケジュールを空けてもらう必要があるため、所要時間や必要な人員が判断できるように、目的をきちんと伝えておきましょう。

希望するホテルと飛行機を間違えずに予約するための海外出張用フレーズ

海外出張の際には、出張先で利用するホテルの予約が必要です。

予約の際には、以下のようなフレーズを使えばスムーズです。

I would like to make a reservation for a night from September 5th. 
(9月5日から1泊で、ホテルの予約がしたいのですが。)

Before I make a reservation, could you tell me the price please?
(予約前に、その部屋の価格を教えてくれますか?)

海外のホテルを予約する際には、メールなどの返信を待つ時間を考えると、予約が埋まってしまう可能性があるため、電話の方が早い場合もあります

不明点を直接確認できるのも電話のメリットです。

とはいえ、ネイティブと会話することに抵抗がある場合や、予約確認メールが必要な場合などにはメールでの予約もおすすめですよ。

さらに、海外出張時には航空チケットの予約も必要です。

航空チケットの予約の際には、必ず以下の3つを伝えるようにしましょう。

  • 目的地
  • 出発地
  • 日程

海外出張で飛行機の手配を行う際に利用すべきフレーズは、以下の通りです。

I would like to book a flight to the United States from Haneda Airport on September 4th.
(9月4日の羽田空港発のアメリカ行きのフライトの予約をお願いします。)

Is there any flight available to New York on September 4th from Haneda Airport?
(羽田空港発、ニューヨーク行きの9月4日のフライトの空きはありますか?)

空港に到着してからも、スーツケースを預ける際などにはスタッフの人に声をかける必要があります。

その際には“I would like to check in my suitcase.”(スーツケースを預けたいです。)と伝えると良いでしょう。

入国審査から交通機関の利用まで、目的地に到着するための海外出張用フレーズ

空港に到着後、まず向かうのは入国審査です。入国審査では、基本的に滞在目的や滞在期間を質問されます。

列に並び、順番にパスポートを提示しながら行われるため、スムーズに回答しなければなりません。

以下が、審査官とのやり取りです。

審査官:What’s the purpose of your visit?
(あなたの入国する目的は何ですか?)

あなた:I’m here on business.
(仕事で来ました。)

審査官:How long will you be in the country?
(この国には、どれくらい滞在しますか?)

あなた:I’ll be here for a week.
(1週間滞在する予定です。)

相手の質問内容を、正確に把握する必要があるため、上記の基本のやり取りはしっかり覚えておきましょう。

ちなみに、職業を聞かれる場合もあるため、以下のフレーズは覚えておくと役に立ちますよ。

  • 公務員:a public worker / a government employee
  • 自営業:a self-employed worker
  • 学生 :a student
  • 主婦 :a housewife
  • アルバイト:a part time worker

また、「会社員」は「an office worker」だけでは不十分な場合があるため、「I’m an employee for 〇〇.」のように、会社名を付け加えるのがおすすめです。

入国審査を終えたら、ホテルや会議用オフィスなど目的地に向かいます。

その際には、遅延の心配や、乗り場までの移動が必要ないタクシーを利用するのが便利でおすすめです。

Could you tell me the way to the taxi stand?
(タクシー乗り場までの道を教えていただけますか?)

Can you take me to 〇〇 Airport, please?
(〇〇空港までお願いできますか?)

How long does it take to get to the destination?
(目的地までどれくらい時間がかかりますか?)

タクシー乗り場に着いて、タクシーに乗車できたら、まずは目的地を伝えましょう。

その際に、所要時間などを確認しておき、先方もしくは会社の人に到着までの時間を伝えておくと親切です。

また、海外では、タクシーの乗車料金とは別に距離や時間に応じてチップを渡すのがマナーとなっている国もあります。

アメリカでチップを渡す場合には料金の15〜20%、もしくはお釣りがある場合、お釣りをそのままチップとして渡すことも可能です。

運転手に良い印象を持った場合には、感謝の気持ちを込めて少し多めのチップを渡すと良いでしょう。

商談場所での受付から最初の挨拶の際に使える海外出張用フレーズ

商談場所に到着したら、受付で簡単に自己紹介と約束がある旨を以下のように伝えます。

Hello, I’m 〇〇 from ABC company.
(こんにちは。私はABC社の〇〇と申します。)

I have an appointment with Mr./Ms.〇〇 at eleven o’clock.
(11時に〇〇さんと約束をしています。)

担当者に会えたら、まずは会えて嬉しいことを伝えるのが自然なやりとりです。

It’s a pleasure to meet you.
(お会いできて嬉しいです。)

この際に、ハグや握手をすることで相手とのコミュニケーションを円滑に進められます。

この際に注意すべき点が、初めて会う場合に用いられる「Nice to meet you.」(はじめまして。)という挨拶についてです。

有名なフレーズではありますが、相手が初対面ではない場合には“meet”を“see”に変えて、“Nice to see you.”と言うのが自然です。

海外出張前に面談や会議で話したことのある相手には、現地で瞬間的に“Nice to see you.”と言えるよう練習してみてください。

クライアントと対面して好印象を残すために使える海外出張用フレーズ

クライアントと限られた時間の中で有意義な仕事をするためには、初対面時の印象が大きく影響します。

相手とのコミュニケーションが盛り上がるようなフレーズを使いこなせると、その後の関係に良い影響をもたらし、順調に契約が成立するかもしれません。

英語でのコミュニケーションに慣れていない人でも、以下のように気軽に使えるフレーズを紹介します。

Hello, I’m 〇〇. Everyone calls me “△△”.
(こんにちは。〇〇と申します。「△△」と呼ばれています。)

I’m very shy, but please come and say hi.
(私はとてもシャイですが、ぜひ挨拶しに来てください。)

「△△と呼ばれている」「私はシャイです」
などと、あらかじめ自分のことや周りとの関係性を開示できると、人となりがわかったうえでお互いにコミュニケーションを取れますよね。

さらに初対面での印象には、フレーズだけでなく、自分の振る舞いや仕草も大きく影響を与えます。

メラビアンの法則では、人が相手の印象を判断するとき、「55%の視覚情報」と「38%の聴覚情報」を参考にすると言われています。

論文「絵文字はどのようにして生まれ, 世界に広がっていったのか?」でも解説されている通り、言葉や話の内容よりも表情や口調の方が強い印象を与えるのです。

また、最も重要である視覚情報として、人の表情が相手に与える影響については、文教大学教育学部の井上清子教授の研究論文「表情が初対面の相手に与える印象」でも言及されています。

さまざまな実験の結果、「『笑い顔』『微笑み』などの笑顔からは明るく、親しみやすく、親切な印象を受ける者が多く、笑顔が初対面の相手に好印象を与えることがわかった。」(井上、2014年、p.194)と結論付けられています。

そのため、緊張しているからといって、しかめ面やぶっきらぼうな表情で話すのではなく、口元を緩ませながら笑顔で話すのも非常に重要なポイントです。

滞在先のホテルにチェックイン後、要望を伝えるための海外出張用フレーズ

以下は、ホテルでのチェックインが完了した後で、何か要望があった際に使えるフレーズです。

Can I change to a non-smoking room?
(禁煙の部屋をお願いできますか?)

I would like a room with a bathtub.
(バスタブのある部屋が良いのですが。)

This room is too cold. Can you tell me how to use the air conditioner?
(部屋がすごく寒いです。エアコンの使い方を教えてくれませんか?)

予約時に取った部屋がタバコの匂いがしたり、想像と異なるような仕様になっていたりする場合には上記のフレーズで伝えて、部屋を変更してもらえるか確認しましょう。

部屋が空いていれば、変更してもらうことが可能な場合もあります。

また、何かあった際のフロントへの連絡先(電話番号など)を忘れずに確認しておきましょう。

帰国後にメールで感謝の気持ちを伝えるための海外出張用フレーズ

出張から帰国したら、すぐにお礼のメールを送るようにしましょう。

また、相手は時間がない中で確認するメールとなるため、要点を簡潔にまとめたシンプルな内容が望ましいです。

Thank you for taking time the other day. 
(先日は時間を取っていただきありがとうございました。)

It was great meeting you. 
(お会いできて良かったです。)

As we discussed at the meeting, we will discuss this once internally.
(ミーティングでお話しした通り、社内で一度議論させていただきます。)

Looking forward to seeing you again.
(またお会いできることを楽しみにしています。)

メールの文章を熟考し、時間をかけ過ぎてしまっては、相手に失礼であるため、すぐに連絡するのが最優先です。

なお英文メールが苦手な人は、事前学習としてeメールに英文を書き、DeepL Writeのような添削ツールで修正するのがおすすめです。

このとき重要なのが、最初に自力で書いたメール文の記録を残しておくこと。

研究論文『ポートフォリオを教授ツールとして活用する授業設計の検討: K 看護専門学校における英語のライティング学習を事例として』では、英文メールの精度を上げるための興味深い学習方法が示されています。

学習プリントやeメールの下書きなど、学習記録が分かる資料をファイリングした「ポートフォリオ」を用いた実験を行いました。

検証に参加した41名の学習者は、事前テストではeメールで使用した平均語彙数が、40.61語でした。

しかし学習記録を残したポートフォリオを使って勉強したところ、事後テストの平均語彙数が78.02語に増加したのです。

学習する際はeメールの下書きが残っていれば、添削後の文章と照らし合わせて、自分が間違えやすい箇所を可視化できます。

結果的に、次にメールを書いたときに同じミスを防ぎ、より適した語彙を使って正しい文章を作成できるようになっていくはずです。

海外出張までに短期集中で英会話を習得するためにやるべきこと9選

海外出張までに、短期集中で英会話を習得するためにやるべきことは以下9個です。

海外出張までに短期集中で英会話を習得するためにやるべき準備9選
  • 海外出張までに習得するレベルを明確にするためのゴール設定
  • 海外出張までに時間が限られている場合には英語コーチングスクールで特訓
  • 通学型英会話スクールでマンツーマンレッスンを受ける
  • 毎日の英語のリスニングとシャドーイングなどで音読特訓
  • スマホアプリを利用して隙間時間にビジネス英語を学ぶ
  • 出張先の国の経済新聞やニュースを確認して文化理解に努める
  • 海外出張の際に使いそうな業界特有の英単語を学習しておく
  • 英会話カフェなどを利用して英語のアウトプット練習を積み重ねる
  • オンライン英会話で想定されるやり取りを練習しつつ多様な英語に慣れておく

文部科学省『「英語が使える日本人」の育成のための行動計画』では、英語が使える日本人の育成が、日本を一層発展させるためにも必要不可欠であると述べられています。

今日のIT革命の進展により、英語が最も中心的な役割を果たす中で、日本人の多くは英語力が十分でないために外国人との交流において制限を受けたり、適切な評価が得られなかったりする事態が生じています。

今は仕事に英語を必要としていない人も、めまぐるしく変化する国際社会において、どのような状況に身を置くことになるか誰にもわかりません。

21世紀を生き抜くためには、国際的共通語である英語のコミュニケーション能力を身につけることが必要です。

国際的なプレゼンスを高めるためにも、英会話スキルを習得するまでの準備9個の具体的な進め方を見ていきましょう。

海外出張までに習得するレベルを明確にするためのゴール設定

海外出張までに時間がある人は、まずはどの程度まで英会話スキルを習得すべきか目標を設定しましょう。

鹿児島国際大学福祉社会学部論集 第39巻 第4号『社会的手抜きに及ぼす目標設定の効果』によると、「何らかの目標設定がなされる場合には動機づけが高まり社会的手抜きが消去される」(小窪、2021年、p.24)という調査結果が報告されています。

つまり、「一生懸命努力する」のような目標よりも、「10分間のプレゼンテーションを全て英語で行う」というような具体的かつ困難な目標を設定する方が、よほど力が発揮されるというわけです。

そのため、まずは英会話を習得する目的と、どのレベルまで習得するかの目標を具体的に設定するのが重要です。

またゴール設定を行い、学習を継続していく中で、目標に対しての現在の習熟度を都度振り返る時間も作るようにしましょう。

その際には、同じ試験やリスニング材料を用いることで、どの程度学習が進んでいるかを把握できますよ。

海外出張までに時間が限られている場合には英語コーチングスクールで特訓

海外出張で抜かりなく英語を使いこなしたいという人には、英語コーチングスクールの利用がおすすめです。

英語コーチングスクールとは、2〜3ヶ月の短期間で日常英会話やビジネス英会話の習得を目指すスクールのこと。

コンサルタントが学習計画や学習内容をプランニングし、マンツーマンで学習をサポートしてくれるため、学習期間に限りのある海外出張を控えている人にはぴったりです。

また、コーチング英会話を選ぶ際には、以下のような点を確認して自分に合ったサービスを選ぶようにしましょう。

  • 短期間コースの有無
  • レッスン内容
  • コース金額・支払い方法
  • 補償制度の内容

期待した効果が出やすい一方で、利用料金が高額になる場合もあり、料金やサービス内容をしっかり確認したうえで選ぶことが大切です。

サービスによっては、無料カウンセリングを実施している場合もあります。まずは無料カウンセリングで、身につく英語力のレベルや学習内容なども含めてアドバイスをもらうのがおすすめです。

通学型英会話スクールでマンツーマンレッスンを受ける

決まった期間の中で、マンツーマンレッスンで英語力を上げたい場合には英会話スクールに通うのがおすすめです。

英会話スクールに通うと、経験豊富な講師の指導で英語学習に取り組めるため、無駄なく英語力を向上させられます。

また、スクールによっては日本人カウンセラーによる学習プランの提案もあるため、定められた期間の中で効率的に学習を進められるのも安心できる点です。

実際に使用する資料を持ち込んでの指導や、想定されるプレゼン対策などを行っているスクールもあるため、海外出張に行く前に利用すると予行演習ができます。

学習期間についても、1週間から選択できる英会話スクールもあるため、以下のような点でスクールを調べてみると良いでしょう。

  • 学習期間・プランの選択肢
  • 月額利用料金
  • 無料期間の有無
  • レッスンのクオリティなどに対する保証制度
  • 英会話スクールの場所

上記の点を含め総合的に評価して、使うサービスを見極めてみてください。

毎日の英語のリスニングとシャドーイングなどで音読特訓

海外出張が決まってから実際に出張当日を迎えるまでは、少しでも英語力向上のための学習が必要不可欠です。

国内での仕事と同じようにパフォーマンスを発揮するためにも、最低限の英語は習得しておきたいもの。

そのための学習内容としては、リスニングや音読の特訓が効果的とされています。

鹿児島大学教育学部研究紀要 教育科学編 第50巻『リスニング能力向上における短期集中学習の効果について』では、1コマ90分のリスニング練習と音読を5日間で15コマ実施。結果的に、被験者のリスニングテストにおいて、平均5点前後の伸長が見られたと報告されています。(坂本、1999年、p.70)

この研究から、短期間でも集中して学習を行うことには一定の効果があることが判明しており、積極的に英語力が磨かれるよう努力することが大切です。

スマホアプリを利用して隙間時間にビジネス英語を学ぶ

ビジネス英語に限らず、効率的に英語を学習するためには、こまめに何度も復習する必要があります。

スタディサプリやスピークバディなどのスマホアプリを利用して、隙間時間にビジネス英語を学習するのがおすすめです。

スマホアプリを使えば、移動するために重たい教材を持ち運ぶ必要もなければ、勉強するための場所を確保する必要もありません。

机に向かわなくても学習できるため、電車通勤の間やお昼休憩、帰宅後のお風呂の間などの短い時間を活用すれば合計1〜2時間は簡単に捻出できます。

まとまった時間を確保できなくても、こま切れの時間を活用して、累計で1日30分~1時間程度は有効に使えるはずですよ。

またビジネス英語の勉強ばかりで疲れてしまった場合、Cakeのように洋楽や洋画を教材に使ったアプリで、コンテンツ自体を楽しめば、気分転換になっておすすめです。

趣味感覚で英語に触れる機会も確保すれば、日常的に英語が身体になじむため、英語だらけの環境に適応する準備ができます。

オンライン英会話など、他にお金をかけて学習しているものがある場合には、無料のアプリを利用して節約するのも一つの方法です。

アプリを選ぶ際には、以下の点に気をつけると、自分に最適なものを見つけやすいですよ。

  • 自分の英語レベルに合わせる

初めて学ぶ際に、上級レベルのアプリを利用しているとかえって時間がかかります。

  • 有料なのか無料なのか

まずは無料でアプリを検討してみるのも方法の一つです。

  • 学ぶ内容や方法

リスニングや単語学習、英作文など特化すべき分野について考えましょう。

何を選んだらいいかわからないという場合には、以降でアプリの紹介もしているため、参考にしてみてくださいね。

出張先の国の経済新聞やニュースを確認して文化理解に努める

海外に行く際には、相手の国の言葉はもちろんですが、文化や経済状況を把握しておくことも重要です。

レストランでの食事の際のマナーや、公共交通機関利用時のマナーに加え、現地での話題のニュースについて知るだけで、取引先とのやり取りもスムーズに進むはずです。

実際に接待で食事に行った際に、マナーを知らないと恥ずかしい思いをしてしまいますよね。

また、現地でのニュースを何も知らずにいると、会話の内容にもついていけず、ディスカッションの機会を失ってしまうのです。

そのため、ビジネス英語の習得も含めて、海外の経済新聞に目を通したり、ニュースを英語で聞いたりして学習する必要があります。

実際にニュースなどでネイティブが話している姿をあまり目にした経験がない人も、今はアプリや動画サイトなどで簡単に視聴できるため、活用しましょう。

ITやビジネスなど、さまざまな業界におけるトップ人材のプレゼンテーションを、字幕付きで視聴するのもおすすめです。

おすすめツール:TED Talks

話し方が上手な人を参考にすることで、ニュースや経済動向を学べるだけでなく、会議やプレゼンなどにも役立てられるはずです。

海外出張の際に使いそうな業界特有の英単語を学習しておく

業界の頻出用語に関しては、確認しなくても発言や聞き取りができるように何度も声に出して練習しておくのがおすすめです。

海外出張の目的は、海外の取引先との現地での会議や視察、市場調査などである場合が多いです。

そのため、取引先の相手と会話するうえで業界特有の英単語が頻出するのは容易に想像できます。

とはいえ、特に初めての海外出張で緊張していると、相手が話している内容が全く理解できずに焦ってしまう場合もありますよね。

そのような場合でも、資料の内容や重要事項をお互いに正確に把握するためにも、あらかじめ業界特有の英単語は事前に学習しておくのが無難です。

事前に学習しておくことによって、安心して会話に臨めるだけでなく、「当たり前の単語を学習してきていないのか」と取引先の相手に不信感を抱かれる心配もありません。

英会話カフェなどを利用して英語のアウトプット練習を積み重ねる

英会話カフェはフォーマルではなく、カジュアルな集まりのため、ビジネス英語の練習には不向きです。
しかし、現地で日常会話をする際に使える生きた英語のフレーズを学びやすいのが魅力のため、一度参加してみるのがおすすめ。

ネイティブスピーカーやアジア圏の人など、多国籍な人が集まるため、各地の英語に耐性がつきやすいのもメリットです。出張先で知り合った人と気軽に話す練習ができますよ。

英語を理解できても、いざこちらから話そうとすると英語が出てこずに、「なぜあの時あのフレーズが出てこなかったんだ…」と後悔した経験はありませんか?

知識として頭の中に蓄積されているだけでは、言葉として瞬時に引き出すのは難しいからです。

現地でスムーズに英語を使いこなすためにも、隙間時間を利用したアウトプットで「英語を話すこと」に慣れておく必要があります。

会話が終わってから後悔しても遅いため、頭の中にあるフレーズを言葉として発するために、英会話自体に慣れることが大切です。

そのためには、英会話カフェのような場で英語を話せる友人を作り、英語で会話する機会を設けることが一番の近道です。

周りに英語を話せる友人がいない人でも、SNSで「英会話 コミュニティ」などと検索すれば、簡単に良さそうな場所を見つけられます。

英会話カフェのイベントが休日に開催されていたり、英語を学習している人と繋がれたりするため、オンライン・オフライン問わず、英語を話す環境を作れますよ。

オンライン英会話で想定されるやり取りを練習しつつ多様な英語に慣れておく

「ビジネス英語コース」が設けられたオンライン英会話では、海外出張先で想定されるやり取りの予行演習ができます。

シチュエーションに合わせてクライアント役の講師とやり取りし、改善点をフィードバックしてもらえば、本番でその通りに実践するだけです。

一度リアルなやり取りを実践しておくだけでも、本番での安心感が高まるため、当日までに2〜3回だけでも受講してみてください。

多くの場合、オンライン英会話の講師は自分で選ぶ必要があるため、出張先の国に合った講師を選びましょう。

出張先で多国籍のメンバーと話す場合に備えて、英語ネイティブの講師だけにとらわれず、なるべく多様な国籍の講師を選択してみてください。

岩手大学の小林葉子教授による研究論文『フィリピン人講師によるオンライン英会話レッスンの受講動機:調査と考察』では、日本人の「ネイティブ志向」について言及されています。

「日本企業にとってのビジネス相手は欧米英語圏出身者だけではなく,諸外国の取引先とのやり取りも頻繁」(小林 、2022年、p.55)でありながら、日本人が希望する講師はネイティブに偏りやすいのです。

オンライン英会話では、フィリピンやベトナム、中国、韓国、インド、アフリカなど、多様な国の講師と話すことをおすすめします。

結果的に多国籍の人が集まる会議や商談でも、内容の理解が深まり、スムーズなやり取りができるようになりますよ。

海外出張中の英会話の注意点5選!知ったかぶりは確実にNG

海外のビジネスシーンでの英会話において、注意すべき点を5つ紹介します。

海外出張中の英会話の注意点
  • 英語が流暢でないことはクライアントに事前に伝えておく
  • 聞き取れなかった場合に聞き返すフレーズは複数準備
  • 英語が話せないからといって自信のない行動を取るのはNG!
  • 5分前行動などスケジュールには余裕をもった行動を心がける
  • 一辺倒な返事では飽きられてしまう!相槌のバリエーションを増やしておく

ビジネスの場である以上、重要なのは相手からの信頼を得ることです。

クライアントからの信頼を失くさないためにも、以降で紹介する内容は頭に入れておきましょう。

英語が流暢でないことはクライアントに事前に伝えておく

英語が流暢に話せない場合には、事前にクライアントに伝えておくと安心です。

特に、普段の仕事では関わらない人と会議や商談などがある場合には、なおさら必要です。

現地で伝えると、英語でスムーズにやり取りできると期待していた相手に迷惑がかかってしまいます。
事前にメールや電話の中で伝えておくと、相手も配慮してくれる可能性があるため、早めに伝えておきましょう。

ただし「私は全く英語ができません」という言い方では、相手も対応すべき手段がわからないため、言い方や伝え方は工夫する必要があります。
また、話せないなりに英語で意思疎通しようという意欲を見せなければ、仕事への情熱が薄い印象を与えてしまうかもしれません。

例えば、
「相手が話していることは理解できますが、こちらからの発言には自信がありません」
「読み書きであれば意思疎通は可能です」
などと伝えたうえで、相手に配慮してもらいたいことを一緒に伝えるとより親切です。

また現地に着いてから、英語が完璧にできる素振りやわかったフリをするのはNGです。

相手から「本当に伝わっているのか」と不信感を抱かれ、信頼を失ってしまう可能性があります。

あくまで「英語を勉強して、あなたが伝えたいことを理解できるように努力する」という前向きな姿勢を見せることが信頼獲得に不可欠です。

聞き取れなかった場合に聞き返すフレーズは複数準備

相手が話している内容を聞き取れなかった際の、聞き返すフレーズのバリエーションを知っておくのは非常に重要です。

名古屋大学の椿由紀子氏による研究論文『コミュニケーション・ストラテジーとしての「聞き返し教育」ー実際場面で使用できる「聞き返し」をめざしてー』では、「聞き返し」の重要性を訴えています。

論文内では、外国語の聞き取りが難しいという聴解問題について、解決するためには「聞き返し」が重要だと考えました。「聞き返す」トレーニングの実施によって、発話交換がより活発になったと報告されています。(椿、2010年、p.108)

自分が聞き取れなかったために「聞き返す」のではなく、相手の言いたいことをより深く理解するために、会話を盛り上げる一つの手段としての「聞き返し」をうまく利用していきましょう。

Sorry?
(すみません =もう一度話していただけますか?)

Would you say that again, please?
(もう一度言っていただけますか?)

What does that mean?
(どういう意味ですか?)

I’m confused.
(混乱しています=理解しやすいように伝えていただけますか?)

上記のフレーズは、単に「繰り返してください」というニュアンスを含むわけではありません。

「つまりどういうことか?」という意味合いを含むため、会話を途切れさせずに詳しく内容を聞くことができ、相手の言葉を聞き返したいときにはおすすめです。

もちろん、単純に聞き返す以下のようなフレーズもあります。

Pardon?
(何と仰いましたか?)

Once more please?
(もう一度良いですか?)

Would you mind slowing down a bit?
(ゆっくり言っていただけませんか?)

上記のフレーズの方が、学生時代に教わったフレーズで、聞き馴染みがあるという人も多いかもしれません。

しかし、上記のフレーズは少々高圧的に聞こえる場合もあるため、ビジネスの場で安易に繰り返すのは避けるべきでしょう。

英語が話せないからといって自信のない行動を取るのはNG!

英語が話せないからといって、尻込みする必要はありません。

流暢にコミュニケーションが取れなくても、堂々と振る舞うことが重要です。

せっかく仕事ができてもコミュニケーションを取る際に遠慮して、自信がない素振りを見せた結果、相手からの信用を失ってしまう可能性もあります。

コミュニケーションを取ることを恐れず「相手に伝えたい」という気持ちで話す方が、相手にとっても伝わりやすいうえに、好感を持ってもらいやすいですよね。

また言語でのコミュニケーションに不安がある分、相手の国のマナーは最低限学習しておくと、少しは自信に繋がるはずです。

挨拶の際には握手やハグが一般的、食事中にはむやみに取り分けたり音を立てたりしない、などという基本のマナーを知っているだけでも、ビジネスシーン以外でも自信を持った振る舞いができますよ。

5分前行動などスケジュールには余裕をもった行動を心がける

スケジュールに余裕を持つというのは日本でも同じことが言えますが、コミュニケーションに不安があったり、土地勘がなかったりする場合には余計に意識しておく必要があります。

現地では、書類の準備やアポイント、移動手段を確保するなど、やるべきことも山積みです。

そのため直前の連絡や時間ギリギリの移動をしていると、スケジュールに間に合わない可能性があります。

遅れる場合の連絡も、どこにどのようにすべきか、何と伝えるべきか考えていては、時間を要して相手に迷惑がかかってしまいます。

また、公共交通機関を利用するのにも想像以上に時間がかかることも想定して、資料やプレゼンの準備は日本にいるうちに完璧な状態に仕上げておくことが重要です。

気持ちの余裕を持っておくためにも、時間的にも作業的にもゆとりある行動を心がけましょう。

一辺倒な返事では飽きられてしまう!相槌のバリエーションを増やしておく

会議の場面や日常会話の場面においても、相手の話に対して適した相槌を打つことは非常に大切です。

なぜなら、こちらの相槌によって、相手の話すテンションに影響が表れるからです。

日本人と話す場合にもそうですが、相手が話した内容に対して「へー」「ふーん」「そーなんだ」と返していては、相手も話す気力を失ってしまいますよね。

そのため、以下のように相槌にもバリエーション豊富なフレーズを準備しておくと良いでしょう。

Exactly!
(そうなんです!)

That’s a good question!
(鋭いご質問ですね!よく聞いてくださいました!)

That sounds great!
(いいですね!)

上記のようなフレーズを使って、相手の話に耳を傾けるようにすると、会話が広がって相手との交友関係も深められます。

また、自分が話せなかったとしても、うまく相槌を打つことで会話を成立させられるため、相槌をうまく利用する意識を持つことをおすすめします。

海外出張に向けて英会話を練習中の人からよくある質問と回答

特に初めての海外出張であれば、不安な点も多いですよね。

以下で、よく聞かれる質問をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

Q:海外出張前に利用するのがおすすめのオンライン英会話スクール・アプリ・書籍は?

海外出張前の学習におすすめのツールを紹介します。

オンライン英会話スクール:『ベルリッツ

国内だけで5,500社以上への導入実績があり、ビジネス英語の指導に定評があるベルリッツ。

海外出張や留学などの準備で時間がない際にも「英会話 短期集中コース」の利用で、受講期間最短1週間での学習が可能です。

マンツーマン特訓で、プレゼンなどのシーンに合わせたトレーニングができるため、仕事で忙しい中でも通う価値のあるオンライン英会話スクールです。

学習の必要性を感じている人は、当日に間に合うようなるべく早めに、無料体験でサービス品質を確認してみてください。

アプリ:『レシピー

レシピーは、株式会社ポリグロッツが開発した、英語が学べる学習アプリ。学習者が挫折しないよう工夫が凝らされています。ニュース英語などを通じて、ビジネスの現場で使える話題や仕事に必要な知識の学習が可能です。

AIによる発音のトレーニングも可能であるため、学んだ知識のアウトプットもでき、総合的な英語学習に取り組めます。

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書籍:『即戦力がつくビジネス英会話 改訂増補版: 基本から応用まで

ビジネスコミュニケーションに特化した書籍で、自己紹介やプレゼンテーションなどの言い回しを学べます。海外出張に行ってすぐに現地で使える英語を習得可能です。

CDも付いており、繰り返しリスニングも行えて、「実用的」と支持されています。

今は、英語を習得するためのさまざまな手段がありますが、自身で最適な方法を選択して取り入れるようにしましょう。

Q:英語での電話応対で「上司が出張中」だと伝える場合のフレーズが知りたい。

出張の旨だけを伝えれば良い場合には、以下のフレーズを利用すると良いでしょう。

My boss is currently on a business trip.

(私の上司は現在出張中です。)

「I’m afraid〜」(申し訳ありませんが)と前置きを付けるのも、気持ちが伝わって好感が持てます。

また、電話の対応としては、以下のフレーズも加えてあげるとより親切です。

I’ll have him/her call you back as soon as he/ she gets back.

(戻り次第電話させます。)

上記の言葉をセットで伝えられると、相手にも不快な思いをさせずに済みますよ。

Q:英語が公用語の部署に異動が決まった!出張に行く上司に英語で「良い旅を」と伝えるフレーズは?

基本的には、以下のように簡単なフレーズで問題ありません。

Have a good trip!

Enjoy your travels!

(良い旅を!)

両者とも「良い旅を!」という意味でよく使われるフレーズです。前者の方が、少々フォーマルな印象があるため、上司に使用する場合には、前者の使用がおすすめです。

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