内定解体新書for凡人学生(2)「就活は自分との戦い☆」って筋トレでもしてんの?~前編~
僕が就活生だったときから「げに訝しげ~」と思っていたのが『内定者の話す就活あれこれ』です。なかにはこの人は頭を使っていたのだろうかと、疑わしい人たちがいます。
学内イベントなど、内定者に出会う機会はいくつかありますが、注意深く話を聞いてください。「鵜呑みにするには少々、得体が知れないんじゃないの?」ということです。
まずはここから解体します。
■「就活は自分との戦い☆」
こんな言葉を、けっこうな割合で内定者の人が言います。そこでアナタはこう思ってください。
「いや、評価すんのは人事とか面接官ですけど?」
世の中で「自分との戦い」なんて言葉が通用するのは自己満足の範疇であって、少なくとも就活のようにどう考えても比較対象がいる世界には当てはまりません。
夏に向けて素肌を晒すための肉体改造に挑むのとはわけが違うんですよ。
就活では、それはもう明確に、他人と勝負します。
これから何十倍、何百倍という倍率を勝ち抜かなければならない現実と、まずはがっぷり四つで組み合ってください。
そして泣きたいなら泣いてください。どのみち就活の時期はやってきます。
僕なんか震えすぎて、人間電子レンジと化して発熱してましたから安心してください。それでいいんです。
精神論で就活を乗り切るつもりなら自分とばっちばちに殴り合っていてもいいですが、僕は気休めは就活生を救わないと思います。
■勝負しなければならない他の就活生たちを見なさんせ
アナタはこれから他の就活生たちと勝負します。
そして、その人たちより人事や面接官に「欲しい」と思わせて内定をとります。
常に「他の就活生」を意識してください。
周囲の就活生たちの言動、見た目、方法、動向は、すべて「自分がいま何をどれくらいするべきか」の指標になります。
常に他人を観察し、それを上回るように行動することは、凡人学生が内定を勝ち取るうえで必須条件です。
後編で具体例を紹介します!
(武野光)