【テレビ朝日の先輩社員】総合編成局 アナウンス部:弘中綾香さん
プロフィール:弘中綾香(ひろなか あやか)
2013年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。同年4月にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。その年の秋より人気音楽番組「ミュージックステーション」(毎週金曜日20時〜)の司会を入社1年目にして任される若手注目アナウンサー。その他数々の番組で司会やナレーションを務めている。
わたしたちの生活を豊かにするために欠かすことのできないテレビ番組。そんなテレビ番組を作るテレビ局のテレビ朝日は、子どもたちの憧れの的「仮面ライダー」やコアなバラエティファンもうならせる「アメトーーク! 」など、世代を問わず愛される番組を作り続けています。今回は人気アナウンサーとして30年以上に渡り、鮮度の高い音楽情報を発信する「ミュージックステーション」など数々の番組で活躍する弘中さんにお話を伺いました。
今のお仕事はどんな内容?
アナウンサーとして、番組出演やナレーション、イベントの司会などを行うことが主な業務です。出演するものはバラエティからニュースのナレーションなど多岐に渡ります。また、出演するだけでなく番組の制作にも携わって1つの番組を一緒に作り上げることもあります。
例えば、現在司会を担当している音楽番組「ミュージックステーション」は金曜日に生放送されますが、準備は週始めからスタートします。まず制作スタッフの打ち合わせ内容と出演アーティストの資料を読み込みます。司会のタモリさんとアーティストの方とのやりとりはその場で生まれることも多く、どんな話題が出てもいいように、念入りにアーティスト情報を下調べします。収録前日にはスタッフ全体での制作打ち合わせがあり、予想される流れやどのような会話をするべきかをスタッフと打ち合わせ。収録当日は朝から出演者全組のリハーサルが各1時間程度行われ、その後全体のリハーサルを終えて本番、そして終了後の反省会までが一連の流れです。
わたしの中でのアナウンサーは、華やかな出演者というよりも裏方の制作スタッフと同じ立場です。"楽しい番組を作る"という共通の認識のもと、それぞれの役割を全うしながらものづくりができていることに日々やりがいを感じています。
一番楽しかった&つらかった仕事は
2015年、入社3年目のときにミュージックステーションの放送30周年を記念して、10時間の生放送「ミュージックステーション ウルトラFES(フェス)」が始まりました。これまでに4時間の特番は年末に毎年行っていますが、ここまで長時間の生放送は局としても初めての試み。制作スタッフもみな、どれだけ大きなものを作れるかという期待とともに、不安や心配も多くありました。そして、わたしはテレビ朝日として唯一表に立って番組を預かる立場なので、番組を盛り上げることはもちろん、急な災害などの緊急時の対処も常に頭に入れながらスムーズに進行させなければならない重圧も感じていました。
ですが、その場の緊張感が生み出す名シーンの数々は、不安を消し去ってくれるほど感動的でした。番組の後半、アーティストの方による圧巻のパフォーマンスが披露された後、その熱量が次の出演者にも順々に伝わっていき、パフォーマンスが相乗効果でよりすばらしくなっていく瞬間は、まさに生放送ならではの醍醐味でしたね。気を張りつめていたせいもあるかもしれませんが、あっという間の10時間に感じました。
今の会社を選んだ理由は?
始めからアナウンサーを目指していたのではなく、マスコミ業界を第一志望にテレビ局の以外にも新聞社や広告業界などをメインに就職活動を行っていました。元々テレビや広告などに関心があったので、大学3年生のときは映像制作会社でインターンシップをしていました。
アナウンサーについては「会いたい人に会えるすてきな職業だな」と漠然とした憧れを抱いていましたが、アナウンサーになるために就職活動のすべてを注ぐ余裕や自分への自信はありませんでした。ただ、テレビ局を受けるにあたりこの仕事を調べていくと憧れは募っていきました。ただ、自分はなれないだろうなと思う気持ちがずっとあったため、テレビ局の総合職やほかの一般企業も同時に受けていました。ですから、選んでいただけたときは驚きが大きかったです。
わたしにとっては、テレビ朝日の人事部の方が好印象だったのも決め手でした。とても親身に相談に乗ってくれて、アドバイスも決して自社のことを押し付けるのではなく、わたしと会社のどの点がマッチングすると思うかを丁寧に話してくれて、学生に対しても真摯に向き合ってくれていると感じました。面接ではアナウンサーの先輩方もいらしていて、和気あいあいとした雰囲気がとてもよく、この人たちと一緒に働きたいなと思いました。