【ドワンゴの先輩社員】ニコニコ生放送番組制作ディレクター:宮尾仁実さん 2ページ目
宮尾さんの「ガクチカ(学生時代一番力を入れたこと)」は?
▲大学時代の宮尾さん
私が学生時代に力を入れたことは「自分探検」だと思います。とにかく、「私って、なにがしたいんだっけ? どうなりたいんだっけ?」と悩み、動き続けた4年間でした。大学入学をきっかけに上京してきたのですが、キラキラと充実した大学生活を思い描くも、なかなかすべてはうまく行かず。「私、なにがしたかったんだっけ?」そんな風に思ったことが4年間の「自分探検」の原点です。その頃はとにかくがむしゃらになんでも挑戦していましたね。
いろんな人にどう生きるか話を聞きたいと思って、お話聞かせてください! と手紙を書いてインタビューさせてもらう「100人インタビュー」をしたり、フラッシュモブ団体を立ち上げてみたり。ヒッチハイクも10回以上行いましたし、リア充(笑)にも憧れていたので「ホームパーティー」や「女子会」、2社でのインターン、普通のアルバイトもたくさんやりきりました。本当にいろいろ挑戦した学生時代でした。
仕事で役立っている大学時代の経験は?
ガクチカと重なるのですが、いろいろなことに挑戦した「自分探検」が今の仕事に活きていると思います。4年間、不安で悩んだり、劣等感を持つこともありましたが、行動することで、自分自身と向き合うことができ、他者のいろいろな価値観にも気づくことができました。この経験が仕事においても、少しひねった思考で企画を立てたり、いろいろな立場を考えて番組作りをしたりと、役立っていることは多いと思います。「宮尾さんの番組いいね」と言ってもらえると、うれしいですね。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
――就活前に「これをやっておいたほうがいい」ということはありますか?
常に「今の自分の生活が一番楽しい」と思って、何事もやりきるマインドは大切かと思っています。
大学時代の経験はもちろん、社会人になってからも、そのときに気になったこと、やりたいと思ったことを全部やりきって進んできたから、「今を楽しむ」と思えるのかもしれません。そういう意味で、やりたいことは全てやってみて、後悔のない学生生活を送ってほしいですね。
――就活に不安を抱える大学生に、アドバイスをお願いします!
就活については、「ちゃんと内定もらえるかな? どこかいい企業に就職できるかな」と不安な人がほとんどだと思うんです。でも不安だからこそ、それを解消できる具体的なアクションを起こしたほうが断然いいはず。私もドワンゴの最終面接では、自分なりの熱意を見せようと、自主的に「ドワンゴでやりたい企画案」を100個考えて持っていったりしました。企画の内容はともかく、そこまで準備してきたという意欲は買ってもらえたようです。みなさんも、悩んでも答えが出ないことならなおさら、まずは行動に移してみてください!
今ではたくさんの番組を仕切るディレクターとして活躍している宮尾さんですが、大学時代は全く映像関係の仕事や機材に触れたことがなかったそう。新卒で生放送番組ディレクションを担う部署に配属される事例が初めてだったこともあり、周囲も宮尾さん自身も、配属発表の際にはとても驚いたそうです。そんないわば初心者の状態から一人前のディレクターへと成長していけたのは、大学時代から何事にも自分なりの信念を持っていろいろな活動に取り組んできたからこそなのかもしれません。今後も宮尾さんならではの個性が光る番組をニコニコ生放送で見られるのが楽しみですね。
趣味:ネットサーフィン、音楽を聴く
特技:カラ元気、料理
就活で受けた企業数:20~30社程度
志望していた業界:芸能事務所・レコード会社など
今の会社の魅力:毎日、刺激的で楽しい「仕事」がある。上長や先輩がみなさんおもしろく、もっともっとよくなるために頑張りたいと思える環境がある。
文:吉田まや(サイドランチ)
写真:金子山
取材協力:株式会社ドワンゴ