【ぴあ株式会社の先輩社員】ライブ・チケッティング事業局 ライブ・エンタテインメント 第一グループ:新美勝太さん
プロフィール:新美勝太(にいみしょうた)
法政大学社会学部卒業。2013年入社。
『ぴあ株式会社』は、1984年に日本で初めてオンラインチケット販売「チケットぴあ」を開始し、現在はチケット販売の最大手として多くの人に認知されている企業です。その他にもイベントの企画、MOOKや書籍の出版など、幅広い活躍を見せています。今回は、この『ぴあ株式会社』で働く先輩社員・新美勝太さんに、現在の仕事内容や入社経緯、また学生時代の経験について聞いてみました!
今のお仕事はどんな内容?
現在はライブ・チケッティング事業局の、ライブ・エンタテイメント第一グループ第二ユニットに所属しています。私の主な仕事は、コンサートやライブなど「音楽ジャンル」に関するイベントの主催者から、より多くのチケット販売を任せてもらえるように交渉すること。いわゆる「営業」に属する仕事です。
主催者は複数のチケット販売業者に分配する形で販売の委託をしているところがほとんどです。その中でより多くのチケットをぴあに任せてもらうためには、ただ待っているだけでなく、自分たちから積極的に働きかけないといけません。そのため、交渉においてもぴあにチケットを回してもらう利点を作る必要があります。例えばぴあのチケットを取り扱っているコンビニ各社や広告代理店と相談し、販売枚数を増やすためのプロモーションを展開することもあるのですが、そうしたプロモーションの提案も、私たちの仕事の一つです。
ただ、チケット販売を委託してもらうだけが仕事ではなく、委託後も主催者にチケットの販売状況を報告したり、よりよい形で売るにはどうすればいいのかの提案も行います。開催時には現場で話を聞くこともあります。そういう時は先方からより多く売るためのアドバイスを求められることもあります。
入社して1、2年目のときは営業が仕入れてきたチケットの公演情報を販売システムに入力する「票券」を担当する部署にいました。そこで学んだ「どのような落とし込み方をすると効果的なのか」という知識は今の仕事に生かせています。
チケット販売の仕事は、予測が難しい部分も多いのですが、「自分が関わったイベントが多くのお客様でいっぱいになること」は非常にやりがいを感じます。直接現場に行くことも多いので、お客様がイベントを楽しんでいる顔が見られることもこの仕事の魅力です。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
一番楽しく、またうれしかった仕事は、好きなアーティストと一緒に仕事ができたことです。特に思い出深いのが、あるアーティストのコンサートに関わった際、アーティストブックの制作をしたことです。そのブックはアーティストの地元の観光情報などを盛り込んで作ったのですが、実際に現場を訪れたときに、そのアーティストブックを持ちながら街歩きをしているファンを目にしました。「自分が関わったものが多くの人に使われるって、すごいことなんだ」と、とてもうれしかったです。
反対に一番つらかった仕事は、現在の仕事ではないのですが、2年目のチケット管理の仕事でした。例えばサッカーの場合、スタジアムを訪れる何万人というお客様を年間でデータ管理しないといけない上に、試合によってチームのサポーターごとに客席の比率を変えたり、年間シートを持っている方も計算に入れて販売したり、とても複雑です。いろんなことを考慮してのチケットの販売は当時はまだとてもハードルの高い仕事で記憶に残っています。
もちろん厳しい経験でしたが、先ほどお話したように、「チケット管理・販売」に携わったことは、今の「チケット仕入れ」の仕事にもすごく役立っています。
今の会社を選んだ理由は?
もともと音楽が好きだったので、レコード会社や音楽事務所など、音楽に関わる仕事に就きたいと考えていました。「ぴあ』も音楽イベントのチケットを販売しているということで、志望したんです。全部で20社ほど受けましたが、その中でぴあを選んだ一番の理由は「人事の雰囲気がよかった」ことに尽きます。面接での雰囲気が、面接特有の堅苦しいものではなく、和やかで心地よかったのを覚えていますね。
そしてもう一つの理由が、「アーティストとの距離感」です。レコード会社や音楽事務所は、自分にとって「アーティストに近すぎる」と感じていました。でも、ぴあでの仕事なら、アーティストと近すぎず遠すぎずの程よい距離感で仕事できるのではと思いました。なおかつ、音楽だけでなく他の業界にも触れることができることが魅力でした。