【カルビーの先輩社員】研究開発本部 研究部 機能研究課:長谷部久乃さん

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カルビーの長谷部久乃さん

プロフィール:長谷部久乃(はせべ ひさの)
東京大学農学部獣医学専修卒業。2011年入社。湖南工場で購買業務に従事した後、2014年4月より研究部に所属。現在は、シリアルに関する研究を担当。

おいしく楽しく食べて健康に。食品メーカーの目指す理想の製品づくりの土台となるのが基礎研究です。栄養成分の分析やさまざまな実験から新たな「カラダにいい機能」を発見し、学会発表に結びつくことも。そんな研究に携わる先輩は、どんな学生時代を過ごしていたのでしょうか? 「ポテトチップス」や「フルグラ®」でお馴染みの大手お菓子メーカー・カルビーで、シリアルと健康をテーマに研究に取り組む長谷部久乃さんにお話を伺いました。


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社会人編研究職の仕事は、地道ながらも新しい発見に毎日ワクワクできる

今のお仕事はどんな内容?

学生時代は農学部の獣医学専修で、もともと研究職が希望でしたが、入社して3年間は工場の生産支援課で購買業務に携わっていました。生産計画に沿った包装材や原料の購入と、在庫管理が主な仕事です。2014年の4月から今の研究部に所属し、1年間じゃがいもの基礎研究に携わった後、現在はカルビーのシリアル『フルグラ®』と健康を切り口にした調査研究を行っています。製品や原料に含まれる栄養成分の調査や、新たな機能性の解明により「食べるとカラダにどんな風にいいのか」を発信するのが目的です。

また、『フルグラ®』に関係する未利用資源の有効活用にも取り組んでいます。未利用資源とは、工場で何かの理由で選別され使われない素材のこと。それらを廃棄するのではなく、付加価値を高めて有効活用する方法を探っています。カルビーのコーポレートメッセージ「堀りだそう、自然の力。」そのままに、眠っている自然の価値を見いだす仕事ですね。

研究職は思ったように結果が出ないことも多く、その意味では地味な仕事です。「大目標」を目指すために小さな目標をたくさん立てて、毎日が仮説・検証・実証の積み重ね。でも私はそのプロセス自体が好きだし、楽しいです。日々新しいことの解明に挑戦できるので、ワクワクするんですよね。研究部は決して実験室にこもりきりではなく、最新の情報を仕入れるための出張も少なくありません。大学と共同研究もしているので、外部の先生達と意見を交換する機会も多いですね。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

長谷部久乃さんインタビュー風景

1日3食のうち1食を『フルグラ®』に置き換えて2週間食べ続ける臨床実験を行ったところ、排便回数が増えるという結果が出たんです。昨年秋にその内容を学会で発表することができ、論文が学術誌に掲載され、今はカルビーのホームページでも公表されています。
実は私が研究部に配属されたとき、『フルグラ®』はまだ研究テーマではありませんでした。でも好きな製品だったので、独自にいろいろ調べ、周囲にもやりたい気持ちを伝えていたんです。そして2015年から研究をスタートすることができ、今回の実験では私が大学で研究していた腸内細菌と便秘の知識を活かして、結果に結びつけることができました。この一連の流れは、今までで一番の喜びでしたね。研究者にとって活動内容を公にできることは、大きな達成感があるんです。

この仕事は大目標にばかり目を向けると、先が見えなくなりがちです。でも私はポジティブだからか、つらいと思ったことはありません。迷ってもすぐに「どう工夫するか」に頭を切り替えるので、何日も悩んだことはないですね。研究部では、各自がそれぞれ個人テーマを持って研究に没頭するスタイルが基本なのですが、助けが必要になれば遠慮なく上司やその分野に強い人に相談できるし、優先すべきテーマがあれば全員が協力体制になります。コミュニケーションの多い、風通しのいい環境なんです。

今の会社を選んだ理由は?

大学院での腸内環境の研究を通じて「口から入るもので健康に」をテーマに仕事がしたいと考えるようになったんです。最初は製薬会社も考えましたが、途中から食品に絞って就職活動をしました。カルビーに入社を決めた理由は、自分から発信していろいろなことに挑戦できる会社だと思ったからです。

当時は今と制度が違い「研究職」ではなく「総合職」での採用でした。私も研究を希望する一方で「他にも適性があるかもしれない」という思いもあり、総合職での採用に惹かれたんです。結果的に工場勤務はとても実りある3年間だったと思います。購買の仕事を通じて、生産現場の大切さや、現場が何に気をつけているのか、何に困っているのかを理解できましたし、それらを改善する志向をもって研究に臨めるのが、今の私の強みになっています。

入社してから3年経ったときに手を上げて「ここの部署に移りたい」と役員にプレゼンする「4年目チャレンジ」という機会がありました。私もそこで「どうしても研究部へ行きたい」とアピールして異動が叶ったんです。今も少し形式を変えたしくみがありますが、社員の自主性とやる気を重んずるいい制度だと思います。

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