バイトの志望動機の書き方!元採用担当者が考えた例文を押さえて履歴書マスターになろう
学生バイトに応募するとき、「志望動機は本音で書いた方がいいのか、それとも本音を抑えて建前で書いた方がいいのか」と悩む人は多いもの。
「嘘はつきたくないけれど、本音を出して落とされるのは嫌」と思っているのはあなただけではありません。
この記事では、バイトの面接担当を経験した筆者が、志望動機の書き方や答え方について具体的な例文を挙げながら詳しく解説します。
業種によって好印象になる志望動機の書き方が違うこともありますので、正解・不正解をまとめていきますよ。
▼こちらもチェック!
コンビニバイトの面接のコツ! 志望理由はどう答える? 面接担当の立場からわかりやすく解説
バイトの志望動機を書くときに気をつけておくべきポイント
学生バイトの志望動機を書くときに気をつけておくべきポイントがあります。本音の志望動機別・業種別の書き方を紹介する前に基本的な部分を押さえておきましょう。
志望動機を書き始める前にチェックしたいポイントはこの2つ。
- その応募先を選んだ理由は明確か
- バイトをしたい理由は何か
ここがブレていると志望動機を書くときに苦労します。
また、書き終わってからチェックしたい項目はこの3つです。
- 自分の都合ばかり書いていないか
- 自分を売り込むためのポイントは簡潔にまとめられているか
- どこかの例文をそのまま使ったような表現ばかり使っていないか
バイト先の都合に合わせて働かなければいけないとは言いませんが、志望動機に「家庭のことが優先になってしまいますが」「学業を最優先に」といった文言が強く書かれていると、採用担当者にいい印象を持ってもらえません。
家庭や学業について優先してもらうことは学生である以上当然のことなのにも関わらず、あえて志望動機に書いてしまう部分に「?」がつくケースが多いのです。
また、志望動機が思い浮かばないからといって、バイト情報誌やサイトに書いてある例文をそのまま使うのもやめましょう。採用担当者はそういった例文に敏感です。すぐにバレてしまいます。
本音の志望動機別!志望動機の書き方
学生バイトを始めたい理由別の志望動機の書き方例を見ていきましょう。
よほどよこしまな理由でなければ、本音をそのまま書いた方が好印象ですが、業種によっては「そこをそのまま書いてしまうのはちょっと…」な場合もあります。気をつけてくださいね。
- 家がバイト先の近所で近い
- 生活費の足しにしたい
- 旅行や留学などの資金の足しにしたい
- お店のファンなので働きたい
- 自分の性格に合っていそうだから働きたい
家がバイト先の近所で近い
家がバイト先の近所の場合は、交通費がかからず、また、大学の通学コースにあるということで時間的にも好条件なので、担当者からは高評価になる可能性が高いです。
コンビニエンスストアの場合の志望動機例
「住所が近いので通勤に便利なことや、また大学の通学コースのちょうど途中にあるので、授業を終えてすぐにバイトに入れるという立地のよさから、こちらのコンビニエンスストアを志望しました。」
生活費の足しにしたい
採用担当者にとって、生活のために働くという志望動機は高い評価になります。頑張っているので応援したいという気持ちにもなりますし、「簡単に辞めることはないだろう」と判断するからです。
飲食店の場合の志望動機例
「親の仕送りがないので、自分で稼いで大学に通っています。生活費のためにこちらのお店で働くことを志望しました。」
旅行や留学などの資金の足しにしたい
「遊ぶお金が欲しい」といった理由は、あまり印象がよくありませんが。この場合は目的がはっきりしているので、採用担当者の目には長続きしそうだと映ります。何のために働きたいのか、志望動機がはっきりしているのでポイントが高くなります。
コンビニエンスストアの場合の志望動機例
「友達と卒業旅行を計画しているので、その資金を貯めるためにこちらのコンビニエンスストアを志望しました。」
お店のファンなので働きたい
特に飲食店の一番のうりは元気があること、威勢のよさです。例文のような志望動機の場合、採用担当者は「居酒屋は、元気のよさが大切だということをよくわかっている」と判断するので評価は高得点になります。
飲食店の場合の志望動機例
「こちらのお店はよくコンパなどで利用させてもっています。店員さんがいつも元気で、利用するお客さんまで元気になれるお店です。こんな気持ちのいい接客サービスの経験を積んで勉強させてもらいたいと思い応募しました。」
自分の性格に合っていそうだから働きたい
性格的に向いていそうだから、選んだと言うのも志望動機としてありです。
飲食店の場合の志望動機例
「私は、明るい性格なので人と接する仕事が大好きです。こちらの居酒屋は、いつも元気があって明るいので、こちらでぜひ働かせていただきたいと思い応募しました。」
この志望動機も、明るく接客に向いていることが伝わってくるので評価が高いでしょう。
学生バイトに人気の職種2つの志望動機の書き方例を紹介
学生バイトデビューしやすい2つの職種について志望動機の書き方例をあげます。
- コンビニエンスストア
- 飲食店
コンビニエンスストアの志望動機の書き方
コンビニエンスストアの志望動機は、「家が近所だから通いやすい」といったシンプルな動機でも問題ありません。
なぜなら近所の方が何かと便利ですし、交通費もかからないため、採用担当者にとっても、近くに住んでいることはメリットなのです。
では、具体的な志望動機をいくつか例文を挙げてご紹介しましょう。
生活費の足しにしたい:コンビニエンスストアの志望動機例
「大学に入るために地方から東京に出てきました。生活費の足しにしたいと思ってこちらのコンビニエンスストアを志望させていただきます。」
生活費のためにバイトをするという志望動機は、採用担当者の目線から見ると高い評価になります。採用担当者は、できるだけ長く勤務してくれる人材を求めており、ちゃんとした理由があればすぐに辞めることはないだろうと考えるからです。
お小遣いの足しにしたい:コンビニエンスストアの志望動機例
「都会での大学生活をエンジョイするつもりです。しかし、親の仕送りだけではお小遣いが足りないので、こちらのコンビニエンスストアで働くことを志望しました。」
採用担当者の評価はとても高いわけではありませんが、むしろ正直で率直な志望動機なので好印象です。
飲食店の志望動機の書き方
飲食店の場合は、接客業に向いていそうな性格か、立ち仕事に耐えられるかといった面が見られることが多いです。
飲食店の具体的な志望動機例をみていきましょう。
料理が好き:飲食店の志望動機例
「子供の頃から料理することが好きで、こちらのお店に応募しました。料理はすべてひと通り作れるつもりです。こちらのお店でさまざまなメニューの調理方法を学びたいと思っています。」
飲食店、特に居酒屋などの志望動機としては満点に近い評価になります。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、採用担当者も料理好きな人を採用したいと思うはずです。
他バイトからの転職:飲食店の志望動機例
「以前、他の居酒屋で働いていましたが、大学から遠いことや授業が忙しくなったので辞めました。こちらのお店は大学に近く店内の雰囲気もいいので応募いたしました。」
この志望動機も、高い評価になるはずです。大学に近いので通勤しやすいという理由は一見ネガティブそうですが、採用担当者には、長く勤務してくれそうだと映ります。
▼こちらもチェック!
【学生アルバイト編】履歴書の志望動機はどう書いたらいい? パターンや職種別で例文を紹介
NGな志望動機の書き方と面接で気をつけたいこと
志望動機は、採用担当者の立場になって考えるようにしましょう。
単に「友人が働いているから」という志望動機では、すぐに辞めてしまうのではないかと採用担当者は不安になってしまいます。
また、「簡単そうだから」という志望動機も避けたいところ。採用担当者に「うちの仕事をバカにしているのか」と思われても仕方ありません。
志望動機の書き方NG例:友達が働いているから応募
「友達がこちらのコンビニエンスストアで働いているので応募しました。友達と仲よく楽しく働きたいと思います。」
採用担当者の立場から、この志望動機はNGとなります。
なぜなら、友達が辞めてしまったら、一緒に辞めてしまう恐れがあるからです。また、「楽しそうだから」といった動機や「楽ができそうだから」といった動機も避けましょう。バイトとして働くことは決して楽しいことばかりではありません。
面接で気をつけるべき最低限のこと
面接の際には白系の清潔感のある服装で臨むようにしてください。
清潔感があるだけで、採用される確率がぐんと高まります。特に飲食関係では、髪型なども含めて清潔感が重要視されます。
爪などもきちんと切ってから面接に臨みましょう。せっかく志望動機がしっかり考えられていても、見た目の印象から不採用になってしまうこともあります。
志望動機の書き方で悩んだら採用担当者側になって考えてみて
バイトの採用担当を経験してきた立場から、こうすれば採用されやすくなるといった内容で解説してきました。
正社員の採用とは違って、志望動機の内容にそれほどこだわる必要はありません。ここでご紹介した内容を参考に、バイト先に応じて志望動機を組み立てていってください。
プロのマナー講師監修!学生生活のメールや電話でのコミュニケーションに役立つ
『メール&電話例文完全テンプレート集』配布中!
▼無料ダウンロードはコチラから▼