シェフになるには? 仕事内容や資格について知ろう
料理をする人の中で「シェフ」と呼ばれている人がいますが、このシェフとはどういった役割を持つ人で、どうすればなれるのかを知っている人は多くないでしょう。また、「コック」とはなにが違うのかも意外と知られていません。そこで今回は、この「シェフ」とはどんな仕事をする人なのか、またシェフになるにはどうすればいいかをまとめてみました。
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■シェフとは厨房を取りまとめるチームリーダー!
「シェフ」(chef)とは、「chef de cuisine」という並びのフランス語の言葉を略したもの。この「chef de cuisine」は「料理の頭(かしら)」という意味です。シェフとは、料理のリーダー、つまり料理長ということなのです。たまにドラマで料理の感想や文句を言うために「シェフを呼ぶ」という展開がありますが、あれは「料理の責任者を呼べ」ということになるのです。
もう一つ、料理長を意味する言葉で「コック長」というものがありますが、この「コック」はオランダ語由来の英語。語源が違うだけで意味は一緒です。非常にざっくりとした線引きではありますが、日本料理店の場合は厨房(ちゅうぼう)のリーダーを料理長と呼び、西洋料理の場合はシェフかコック長と呼ぶと考えると、わかりやすいかもしれません。
■シェフになるにはまず料理人になろう!
シェフになるには、その店で厨房を取りまとめる役に抜てきされる必要があります。ですが、シェフはその店の味の方向性を左右する大事なポジションですから、料理人としての経験があったとしてもそう簡単にそのポストには就けません。当然ながら素人がなれるものではありませんから、「シェフになりたい!」という人はまず料理人になるところから目指しましょう。
日本において料理人として名乗ることは誰でも可能。ただし「私、料理ができるんです!」とアピールしたところで、厨房の調理補助以外で雇ってもらえるところは少ないでしょう。やはり「料理の技術と知識がある人物」であることを伝えられる、「証明書」を持つ必要があります。それが「調理師免許」です。
「調理師」は、「都道府県知事の免許を受けて調理業務を行う資格を有する者」です。料理を行う人が必ず持っていないといけない資格ではありませんが、調理技術のほか、栄養や衛生といった分野も学ばないと取得できないため、持っている場合は「調理技術と知識のプロ」として扱われます。調理師の資格は調理師養成施設、いわゆる専門学校で学び卒業すること、そしてもう一つは調理師試験に合格することで取得できます。
仮に調理師養成施設や専門学校で学び免許を取得する場合は、シェフを目指すのですから必ず西洋料理のカリキュラムを選びましょう。日本料理を学んでからフランス料理など西洋料理の道に入る、というパターンもアリですが、やはり早い段階から専門の技術を学んでおくに越したことはないでしょう。