これが元祖・異文化交流のまち、長崎の魅力ばい!【学生記者】
写真1 眼鏡橋
みなさん、こんにちは。長崎県立大学の瀬島です。
プロフィールにも書いてありますが、私の出身地は島根県です。その私が、現在、長崎県在住3年目を迎えました。私がこの土地を進学先として選んだ理由は、歴史におけるナガサキという場所の意味にあります。以前から平和学習や継承に関心があり、それらを身近に感じ、学びたいと思ったのです。そして実際に暮らしてみたナガサキには、来る前には想像もしていなかった国際色豊かな一面がありました。今回は、私が暮らしていて感じた長崎という街の魅力をお伝えしたいと思います。
多文化・国際交流が盛んなんです!
江戸時代に日本が鎖国していた時代、長崎が海外との交易を許された唯一の場所であったことは、皆さんも日本史で習った記憶があるのではないでしょうか。そういった歴史の名残をいまだに残し、まちの文化に深く根付いているのが、ここ長崎です。
例えば中国の旧正月を祝うランタンフェスティバル。たくさんのランタンが町を彩るのは本当に見物です(写真1)。かと思えばポルトガル文化を受け継いだ味、名物カステラも忘れてはいけません。また、眼鏡橋と呼ばれる日本最古のアーチ型の石橋(写真2)や、街のいたる所にある教会など、異国情緒あふれる街並みをぜひ見ていただきたいです。
写真2 ランタンフェスティバル
観光地としても国内外からたくさんの人々が訪れるため、路面電車の中ではよく外国人観光客を見かけます。そういった方々に向け、通訳案内人として学生たちが町を案内するという取り組みも行っています。またバックパッカーのためのホステルもあり、海外の船が長崎港に入港した際にはそこでさまざまな国際交流イベントが行われたりします。地方ではなかなか経験できない「海外の文化に触れる」ということが、けっこう簡単にできてしまうのはこの街ならではの魅力です。
またこの街の歴史的経緯もあって、「平和」というということを考えるためにも、長崎は訪れるに値する場所のひとつではないでしょうか。実際に、平和教育や平和学習が勉強したいからといって長崎で学んでいる友人もいます。とくに夏になると、地域全体でたくさんの学びの場が設けられ、自然と「平和」ということを考えさせるような雰囲気があるように感じます。
その景色は世界三大級の美しさ!
山々に囲まれた長崎市の地形。長崎は、広島県の尾道と並ぶ「坂の町」として有名です。ですから大学の駐輪場はいつも、自転車ではなく原付であふれています(笑)(写真3)。しかしその坂道を上った先、長崎港を望む景色を、あの坂本龍馬も見ていたと思うと歴史好きにはたまらないかもしれませんね(写真4)。また、世界三大夜景にも選ばれた、稲佐山から見る長崎市の夜景は格別で、見る人すべてを魅了してしまいます(写真5)。最近では、大学生にも人気の映画「アオハライド」の舞台にもなり、恋人たちの聖地として新名所になりつつあるようです……!
いかがでしたか? 長崎の魅力はまだまだありますが、私もここで暮らしたからこそ分かった、人の温かさや風情ある街並みなど、発見することはまだまだあるように思います。みなさん、九州は長崎、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
<大学生のまずこれステップ>
1. 長崎にいってみよう!
2. 異文化交流にチャレンジ
3. 坂を楽しもう! 稲佐山からの夜景は格別!
文・写真 瀬島咲希