若者でも麻雀が好き! 大学日本一の雀士、中村颯斗さんに麻雀の魅力を聞いてみた!
2015年11月15日に、大学生のマージャン日本一を決める『青雀旗争奪全国大学対抗マージャン選手権』が開催されました。全国の大学から46チーム92人が参加したこの大会で優勝したのが、大阪産業大学の競技マージャン同好会に所属する中村颯斗さんと阿部裕馬さんのペア。今回は、見事大学日本一の雀師となった中村颯斗さんに、お話を伺いました。
■多種多様な打ち手がいることがマージャンの魅力
――中村さんがマージャンを始めたきっかけは何でしたか?
中村さん きっかけは、中学生のころに友人の間ではやっていたからです。
――普段、どれくらい打ち込まれていますか?
中村さん 週3回は同好会の活動で打っていますが、追加で月50半荘くらいネットマージャンをしています。
――中学のころから続けられているわけですが、マージャンの魅力は何だと思いますか?
中村さん マージャンにはオセロや将棋、チェスなどのボードゲームと違って運の要素が大きく絡み、「最善手」というものがなかなか見つかりません。そのため、「場の流れ」や「風水」などいろんなオカルト的な考えにハマる人もいますし、自分なりに計算して確率で最善手を考えるデジタルと呼ばれる人がいたりします。そうしたいろんな考え方の人がいて、多種多様な人の意見が聞けるところがマージャンのすごく面白いところでもありますし、魅力であると思います。
――同好会は現在何人で活動されていますか?
中村さん 同好会の部員は24名いますが普段は2卓(8名)から3卓(12名)の間って感じです。活動内容は週3回集まって打つことと、学生麻雀連盟のイベントに積極的に参加することです。
――今回は『青雀旗争奪全国大学対抗マージャン選手権』に出場し、優勝されましたが、この大会に出場して面白かった点や勉強になったことはありますか?
中村さん 大会後に『雀サクッ』さま(※)がニコニコ動画で放送していた決勝の動画を見たのですが、その放送の中で僕の対局をプロの方が解説していて、そのプロの方が「自分ならこうする」とさまざまな解説をしてくれていました。実際に大会でのことではないのですが、それがすごく勉強になりました。
※『雀サクッ』は有限会社気楽亭が運営するフリー雀荘検索サイト。ニコニコ動画内に生放送チャンネルを設けている。
――プロ雀師の方で尊敬されている方はいますか?
中村さん たまに学生のマージャンイベントの放送で実況などを担当することがあるのですが、そのときに話すのがとても難しくて、実況がとてもうまく、またユーモアのある土田浩翔プロをとても尊敬しています。
――「一番好きな役」はありますか?
中村さん 僕の一番好きな役は三暗刻です。初めてマージャンをしたときに教えてもらった役で、形が限られている役です。なので、初心者のころはマージャンの難しい「四面子一雀頭」という形の理解に役立ちました。僕のペアの相方は「マージャンの役なら全て好き」らしいです(笑)。
※四面子一雀頭=3枚の組み合わせが四つと2枚の組み合わせが一つ。マージャンの基本的な上がりの形の組み合わせ。
■この先の目標は部活への昇格!
――今後の展望などがあれば教えてください。
中村さん 今後は僕の所属している同好会を「部」に昇格させることができればいいなあと思っております。
――読者の大学生、また大学入学前の高校生、中学生にメッセージをお願いします。
中村さん 僕は中学・高校でもどっぷりとマージャンに漬かっていて、そのことを親や周りの大人に「いつまでそんな不毛なゲームにハマっているんだ」と文句を言われたりしました。それでも、大学で麻雀同好会に入って中高のころに培ったマージャンの技術が役に立ちましたし、マージャンによっていろんな人脈もでき、その経験は無駄ではありませんでした。なので、「自分の好きなことは周りがなんと言おうと続けた方がいい!」と思います!
――どんなことでも続けることで力になったり、人生の役に立つということですね。ありがとうございました!
まさに「継続は力なり」で見事に大学日本一になった中村さん。中村さんが言われているように、自分の好きなことを貫き通すことで、それが人生において重要な助けとなったりすることもありますし、その経験は必ず役に立つでしょう。これを読んでいる皆さんも今続けていることをやり抜くことで、新しい何かを見つけられるかもしれませんよ!
写真提供:大阪産業大学競技マージャン同好会
(中田ボンベ@dcp)