こんな恋愛がしたい! 青春真っ盛りな学校を舞台にしたおすすめ恋愛漫画10選
恋愛漫画は数多くありますが、そんな中でも中学・高校を舞台とした恋愛漫画を10作品選んでご紹介したいと思います。現在連載中の作品や、最近実写映画化された・される作品を中心に選んでいます。気にはなっているけど、まだ読んだことのない作品があればぜひ、読んでみてくださいね。
■orange
実写映画化された本作品。始まりは未来の自分から届いた一通の手紙。主人公・高宮菜穂(たかみやなほ)のクラスに転校生・成瀬翔(なるせかける)がやって来た。菜穂たちのグループの一人が、一緒に帰ろうと翔を誘う。けれど、未来からの手紙には「その日は絶対に翔を誘わないでほしい」と書かれていた。未来からの手紙には翔が一年後に亡くなってしまうことが書かれており、未来を変えてほしいと綴られていたのだ。最初は手紙の存在に半信半疑だった菜穂だが、手紙に書かれていることが次々と起こることでそれを信じるようになる。けれど、自分がしたことで本当に未来が変わるのか。どうすれば を救うことができるのか......葛藤を繰り返しながら菜穂と仲間たちは翔を救うためにできることを模索し始めるというストーリー。
翔を救えるのか、というのが一番のテーマですが、高校生の青春に恋愛は欠かせない要素。菜穂は徐々に翔にひかれていくものの、そのことを伝えられないまま翔に彼女が出来たり、菜穂のことを思う須和の存在があったりと恋愛面も繊細で切ない要素が盛りだくさんです。翔のいない未来の世界では菜穂は須和と結婚して子供も生まれているというのが、後々の菜穂と翔との恋愛を見守る上での良いスパイスとなってきます。
■溺れるナイフ
小学生ながらモデルをしていた望月夏芽(もちづきなつめ)は、父親が実家の民宿を継ぐという決断をしたために東京を離れ、田舎町へと引っ越すことになった。そこで出会ったのは、長谷川航一朗(はせがわこういちろう)というその町の大地主の一人息子。神様の声を聞くという一族の末裔である故に、特別扱いを受けるコウは、町の中でやりたい放題。東京と違って刺激が無いつまらない場所だと思っていた夏芽は、コウのある姿を見てコウを「神さん」だと思うようになる。本心を見せないコウと少しずつ気持ちを通わせているところに、こと件が起きる。夏芽のファンだという男に誘拐され襲われかけたのだ。それを切っ掛けに2人の気持ちに行き違いが生じ、そこから何年もその想いを引きずることになる......
小学生から高校生の期間を中心に描かれた作品。こと件を切っ掛けに夏芽が純粋にコウのことを「神さん」だと信じられなくなったことから、2人はうまく向き合えなくなる。何年もかけて互いの存在を無視しようとしたり、近付こうとしたりと決して忘れることの出来ない相手との距離感を模索する。周りを巻き込み、傷つき傷つけられていく......そんな2人の恋愛模様は最後まで目を離せません。
■ストロボ・エッジ
アオハライドと連続して映画化された咲坂伊緒さんの作品。恋を知らなかった木下仁菜子(きのしたになこ)が、電車での触れ合いを切っ掛けに学年で一番人気の一ノ瀬蓮(いちのせれん)と知り合い恋に落ちる。突発的に蓮に告白をした仁菜子だったが、蓮には彼女がいたため振られてしまう。そこから友だちとして仲良く付き合ううちに、蓮もまた仁菜子に魅かれていく。蓮への気持ちが立ちきれない仁菜子だったが、友だちだから近くにいられると思うともう一度告白することもできない。そんな仁菜子に興味を持ち始めたのは蓮のかつての親友で、中学生の頃に恋愛がらみで仲違いしたままの安堂だった......。
学校で一番の人気者や王子様のような男子は少女マンガには欠かせない存在ですが、蓮は優しくて思いやりのあるのに、派手さやチャラさの無い純粋な性格が魅力です。あまり表情に出さないものの、喜んでいたり照れていたりするその感情の動きにきゅんきゅんします。物語の始まりでは全く2人が相思相愛になる要素が無かったにも関わらず、お互いを友だちとして大切に接していくうちに徐々に気持ちが変わっていくところが素敵でした。恋愛に対して積極的じゃなかった蓮が、仁菜子への気持ちを募らせるうちに強引になる場面は必見です。
■青空エール
2016年の映画化も決まった青春ドラマ作品。主人公・小野つばさは、甲子園のアルプススタンドで応援をする姿を見て吹奏楽・野球部とも強豪と言われる高校の吹奏楽部に入部する。しかし、吹奏楽の名門であるその高校で全くの初心者の入部は珍しく、周りとの温度差に何度も挫けそうになる。そんなつばさがクラスで仲良くなったのは、甲子園を目指す山田大介。同じ甲子園という夢を持つ2人は励まし合う関係に。そんな中でつばさは大介のことを好きになり告白するが、部活に集中したいとふられてしまう。部活に一生懸命な2人は、互いを励まし合い、支え合い次第に関係が変わっていく.....。
真面目な部活男子である大介が一度はつばさをふるものの、一生懸命夢を追う同士として励まし合ううちに次第に距離が近付いていくあたりが見どころです。恋だけじゃない、部活に打ち込むことで生じるさまざまな人間関係に真っ直ぐに立ち向かうつばさの姿も素敵です。恋愛としての進展は少ないですが、支え合う2人の姿に感動し、その中で伝えられる言葉に涙がこみ上げてきます。今、この時にしかないものを掴みに行くために頑張る2人の爽やかな姿と、辛い時に不器用ながら励まし合う姿に感動します。特に吹奏楽をやっていた人から、共感を得られている作品。
■黒崎くんの言いなりになんてならない
映画化される作品。主人公・赤羽由宇(あかばねゆう)が素敵な恋がしたいと高校デビューし、入学した高校には黒悪魔と呼ばれる男子・黒崎春人(くろさきはると)がいた。暴力的でみなに怖がられている黒崎に対し、格好良くて優しい白王子と呼ばれる白河タクミ(しらかわたくみ)。そんな白河に興味を持ち、告白しようと息まいていた折親の仕ことの都合で高校の寮に入ることになった由宇。寮監だと言い由宇の前に立ちはだかった黒崎は、由宇に絶対服従を命令する。そんな悪魔のような所業に助け舟を出してくれるのは、白王子・だった。黒崎と入学前から付き合いのある白王子だけが黒崎を止めることのできる唯一の人物。そんな白王子に対し憧れの気持ちを募らせていく由宇だったが、そこに割り込んできたのは黒崎だった。ぼさぼさだった髪の毛を切った途端に黒王子と呼ばれるようになった黒崎と、白王子との間で揺れ動く由宇のラブストーリーです。
ドSで無茶な要求ばかりすると思っていた黒崎に助けられるうちに、黒崎に対する態度を軟化させていく由宇。そんな由宇に対して甘い言葉を囁き始める白河。正反対の2人に翻弄されながら、自分の想いを確かなものにしていく由宇ですが、黒崎の過去を巡りこと件が起きたりと、恋愛はすんなりと進展していきません。強引な男子に迫られる感じにキュンキュンするお話です。