11.花君と恋する私

作者名：熊岡冬夕
連載誌：別冊フレンド
出版社：講談社
単行本：10巻（連載中）

＜あらすじ＞
ゆったりおっとりした性格の七世は、みんなから頼りにされている委員長。一つ一つの仕事を、丁寧にこなしています。そんなある日、クラスメイトの花（はな）君が、暴力をふるって停学に……。最初は花君のことを「怖い」と思っていた七世ですが、ひょんなことから親近感を抱いていくことになります。
花君のことを知れば知るほど、その魅力にハマっていく七世。子どものような笑顔や、何気ない瞬間に七世を気遣ってくれる優しさに、心惹かれていくのですが、どうやら花君には、ほかに好きな人がいるようで……!?
花君のことを思うたび、胸がギュッとなってしまう七世。そして好きな人に、どう気持ちを伝えて良いのかわからずに戸惑う、不器用な花君。二人のまっすぐな気持ちは、漫画を読むすべての人に「そうそう！　初恋ってこんな感じだった！」と思い出させてくれることでしょう。
花君には別に好きな人がいるけれど、まっすぐに気持ちを伝え続ける七世。その様子は、ちょっと抜けているところもありますが、読む人の心をほっこりとさせてくれるもの。七世と一緒に切ない思いで花君を見つめながら、二人の恋の行方を見届けてみてはいかがでしょうか。「自分も片思い、頑張ろう！」と思えるはずですよ。

12.高台家の人々

作者名：森本梢子
連載誌：YOU
出版社：集英社
単行本：4巻（連載中）

＜あらすじ＞
主人公、平野木絵は地味なOL。年齢は30歳で、少々妄想癖がある女性です。そんな木絵が出会うのは、日英クォーターの超イケメン！　高台光正です。華やかな経歴を持つ光正には、憧れの気持ちを抱く女性がたくさんいます。しかし！　彼が選んだのは、なぜか地味で目立たない木絵でした。積極的に近付いてくる彼の気持ちを受け入れる木絵。とんとん拍子に婚約までするのですが……。
実は光正は、人の心を読むことができる「テレパス」である！という設定が、「高台家の人々」の最大の魅力！　超イケメンの光正が、地味な木絵に惹かれたのは、スケールの大きい妄想とその人柄に惹かれたからだったのです。ちなみに高台家には光正の妹と弟がおり、そのどちらもがテレパスとして描かれています。二人の恋も巻き込んで、木絵の妄想も大爆発！　光正と木絵の結婚が反対されたり、邪魔者が現れたり……二人は無事に、ゴールインできるのでしょうか。
妄想系女子×人の本心を読めてしまうイケメン男性の恋は、常にコミカルに描かれています。重くならず、さらっと笑いながら読み進めていけるはず。また、登場人物の多くがイケメン！という点も要チェックです。おなかを抱えて笑いながら、様々なタイプのイケメンに心癒されることでしょう。

13.僕の家においで

作者名：優木なち
連載誌：りぼん
出版社：集英社
単行本：7巻（連載中）

＜あらすじ＞
幼いころから超絶貧乏な生活をしてきた帰山美玲は、15歳。この春から、高校へと進学します。家が貧乏なせいで、辛い体験をしてきた美玲は、「脱・貧乏キャラ」高校デビューを目指して、毎日アルバイトに精を出しています。整った容姿をしているにも関わらず、これまでの経験から、自分のことを「ゴミみたいな女」として認識している美玲。そんな美玲は、ある日「国宝級美男子」真野典哉をケガさせてしまい……!?
これがきっかけとなり、交流を始める美玲と真野さん。しかし、家の事情から引っ越しをせざるを得ない美玲……。真野さんと離れたくない思いを強める美玲に、真野さんが掛けた言葉は「俺ん家においで」でした。こうして始まる、国宝級美男子のご主人様との同居生活！　そしてそこに隣の席の純情男子も加わって……!?　美玲のドキドキ同居ストーリーがスタートします。
真野さんを思いながら、同級生の純情男子にも迫られる美玲。成長を続ける美玲の前には、次から次へと素敵な男性、そしてトラブルが巻き起こります。純情な美玲と、とにかく素敵な真野さんの恋は、都の中の女性たちの心をキュンキュンさせてくれるはず。純粋な気持ちを思い出して、ぜひ楽しんでみてください。

14.カノジョは嘘を愛しすぎてる

作者名：青木琴美
連載誌：Cheese!
出版社：小学館
単行本：17巻（連載中）

＜あらすじ＞
主人公リコは、人気バンド「クリュードプレイ（クリプレ）」の大ファン！　自分でもバンド活動を始めています。そんなとき、リコをナンパしてきた一人の男性。気軽な調子で声をかけてきたその人の鼻歌に、リコは心を奪われてしまいます。そのナンパ男の正体は、実はクリプレの元メンバーである小笠原秋。しかしリコは、相手の「嘘」を見抜けないまま、恋をスタートさせていきます。
自分の未来に夢を描けないでいるアキと、抱えきれないほどの可能性を秘めたリコ。嘘から始まった恋だけど、いつしか同じ音楽の世界で、成長を続けていく二人。リコは徐々にアキの嘘を見抜き、しかし優しい態度でそれを受け止めていきます。リコの思いは、いつしかアキに心を溶かし、アキは徐々に目を背けていたものと向き合うようになり……!?
アキとリコの恋物語はもちろん、音楽シーンにも定評がある「カノジョは嘘を愛しすぎてる」。リコが歌う場面では、まるで音が聞こえてくるような臨場感を楽しめますよ。大原櫻子さん主演で映画化されたことでも有名な、今作。映像で楽しむのも良いですが、まだまだ物語は続いていく原作で楽しむのもおすすめ！　リコの成長、そしてアキとの恋模様を、ぜひじっくりと楽しんでみて。

15.Stand Up!

作者名：山川 あいじ
連載誌：別冊マーガレットのちにザ マーガレット
出版社：集英社
単行本：3巻（連載中）

＜あらすじ＞
高校に入学したばかりの卯多子のコンプレックスは、身長が172センチもあること！　それが気になって、クラスの男子ともうまく話せないような……ちょっと内気な性格をしています。そんな卯多子が好きになるのは、隣の席の原田くん。友だちも多くて、人懐っこくて、クラスでも人気者の彼。卯多子は、そんな原田くんと教科書の見せ合いっこをしたり、購買のパンをあげたりもらったりしながら、徐々に距離を近付けていきます。順調に仲良くなっていくように思えるものの、卯多子はどうしても自分の容姿に自信を持てないでいます。
華奢で小さい、原田くんの元カノ。そして、原田くんの隣に立つと目線が合ってしまう卯多子……。思うように原田くんに近づけない卯多子に、原田くんもなんだかよそよそしくなってしまって……!?
斬新な設定が用意されているわけでもなく、どちらかというと、日常のごくごく普通の「高校生の恋愛」を書いた「Stand Up!」。しかし、だからこそ「こんな思い、自分にも覚えがある！」と思える方も多いはずです。女子が抱える外見へのコンプレックス、高校生の恋心、そして日常が丁寧に描かれていて、なんだか胸に刺さります。