ジブリ好きにすすめたい! ジブリ以外のおすすめアニメ20選
豊かな自然を描く美しい風景描写、個性的なキャラクター設定、視聴者に訴えかける濃厚なストーリー。スタジオジブリの独特のタッチと世界観は、国境や世代を超えて人々の心を魅了してやみません。すでにジブリの作品はすべて視聴済み、という方も多いのではないでしょうか。今回はそんなジブリファンをもうならせる、スタジオジブリ以外が制作した名作アニメ20選をご紹介します!
1. おおかみこどもの雨と雪
東京の大学に通う女子大生の花(はな)は、ある日、教室に忍び込んでいる「おおかみおとこ」と出会った。2人は恋に落ち、狼に変身する能力を持つ「おおかみこども」を授かるも、その後、「おおかみおとこ」が死んでしまう。
花はシングルマザーとして2人を育てることを決め、人里離れた田舎町に移住する。里の人たちの力を借りながら生活、2人の子どもも無事に小学校生になったが…。
ファンタジックな設定を採用しつつも、主人公の花が恋愛し、子育てを通じて成長していく13年間をリアルに描いたアニメ映画。監督は『ポスト宮崎駿』とも評される細田守氏で、自然豊かな土地を舞台に繰り広げられる心温まるストーリーを楽しめます。
狼とも人間ともいいがたい存在として生まれてしまった「おおかみこども」たちのドラマティックな運命も必見。1人(もしくは1匹)の子どもであるにもかかわらず、勇気を持って人生の決断を下す姿には心を打たれるはず。
≪作品概要≫
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子、細田守
原作:細田守
製作:阿佐美弘恭、高田佳夫、齋藤佑佳、植木英則、井上伸一郎、弘中謙、平井文宏、藤本鈴子、市川南、岡田浩行
製作総指揮:城朋子
音楽:高木正勝
編集:西山茂
制作会社:スタジオ地図
配給:東宝
公開:2012年7月21日
2.時をかける少女
女子高生の紺野真琴(こんの・まこと)はある日、自転車の故障による踏切事故をきっかけに、記憶の確かな過去に飛ぶタイムリープができるようになり、些細な不満や欲望の解消のために日常的に使用していた。
真琴はクラスメイトである間宮千昭(まみや・ちあき)、津田功介(つだ・こうすけ)との友人関係が続けばいいと思っていたが、ある日、千昭に告白をされてしまう。いつものようにタイムリープで解決していくうちに、次第に状況はややこしくなってしまい…。
原作はこれまでにもドラマ、映画化されている筒井康隆氏のSF小説で、その約20年後の世界を描いています。原作のヒロイン・芳山和子も、真琴の叔母として登場。今作は超能力を題材に高校生たちの恋愛模様を描いた、甘酸っぱいストーリーになっています。キャッチコピーは「待ってられない 未来がある」。
公開当初は興行、宣伝規模が小さかったものの、口コミによって人気を獲得。製作されたテープが少なかったために9か月にもわたる興行が行われました。
≪作品概要≫
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
製作:渡邊隆史
齋藤優一郎
製作総指揮:角川歴彦
出演者:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希
音楽:吉田潔
配給:角川ヘラルド映画
公開:2006年7月15日
3.サマーウォーズ
舞台は自分のアバターを使って、ゲームやショッピング、行政手続ができるインターネット上の仮想世界「OZ(オズ)」が一般化した世界。高校2年生の小磯健二(こいそ・けんじ)は、先輩の篠原夏希(しのはら・なつき)から、あるアルバイトに誘われた。曽祖母である陣内栄(じんのうち・さかえ)の誕生日に実家で親族の集まりがあり、そこで婚約者のふりをしてほしいのだという。
2人で長野県の実家に滞在するが、ある日、健二を騙る何者かが世界を混乱に陥れてしまい、集まっていた一同は一致団結して世界の危機に立ち向かうこととなる…。
細田守氏、奥寺佐渡子氏、貞本義行氏らアニメ映画『時をかける少女』のスタッフにより製作されたアニメ映画。小磯健二、篠原夏希らが世界を救うために奮闘する青春感の強い作品です。
インターネットの発達した近未来を舞台にしていますが、そのモデルは細田氏の妻の実家がある長野県上田市で、自然豊かな情景も。キャッチコピーは 「これは新しい戦争だ」「つながりこそが、ボクらの武器」。
≪作品概要≫
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
製作:高橋望、伊藤卓哉、渡辺隆史、齋藤優一郎
製作総指揮:奥田誠治
音楽:松本晃彦
編集:西山茂
制作会社:マッドハウス
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2009年8月1日
4.未来少年コナン
舞台は、強大な威力を持つ「超磁力兵器」を使った戦争により文明が崩壊してしまった地球。主人公のコナンは並外れた身体能力を持つ12歳の男の子。「のこされ島」で暮らしており、一緒に生活している「おじい」以外の人間を見たことがなかった。
ある日、「のこされ島」の海岸にラナが漂着した。彼女は「超磁力兵器」が誕生するきっかけとなった太陽エネルギーの開発者の1人である祖父とテレパシーで会話することができた。そのために拉致されてしまい、逃げ出してきたのだという…。
スタジオジブリの設立者である宮崎駿氏の初監督作品とされるTVアニメ。演出としてクレジットされていたものの、事実上の監督を務めたとされています。原作はアメリカの作家、アレクサンダー・ケイ氏の小説『残された人々(The Incredible Tide)』。本郷みつる氏や摩砂雪氏、井上俊之氏、田中達之氏など数多くのクリエイターに影響を与えたことでも有名。
≪作品概要≫
監督:宮崎駿
シリーズ構成:宮崎駿
脚本:中野顕彰、吉川惣司、胡桃哲
キャラクターデザイン:宮崎駿、大塚康生
メカニックデザイン:宮崎駿、大塚康生
製作:本橋浩一(日本アニメーション)
放送局:日本放送協会(NHK)
放送期間:1978年4月4日~10月31日