脇役でも目立つ! 画面にインパクトを残す「個性派俳優」5選
ひと際個性の強い「個性派俳優」といわれる人がいます。個性派俳優の演技は一度見たら忘れられないほどのインパクトがあるものです。今回は、独特の雰囲気を持ち、インパクトのある個性派俳優さんを紹介します。
■インパクト大!な5人の名俳優
●柄本明 シリアスからコメディーまでこなすベテラン俳優!
柄本明さんは大ベテランの俳優です。怪しい目つきと独特の長い顔は、一度見たら忘れないですよね。どんな役をもこなすその演技力は「さすがベテラン!」という感じですよね。
例えば、北野武さんの映画『座頭市』での演技は圧巻でした。表向きは的屋の主人ですが実は黒幕だったという、難しい役どころを見事に演じていました。黒幕だと分かったときの声の演技は素晴らしいものでした。
また、柄本明さんは俳優活動以外にバラエティー番組でもその力を発揮します。『志村けんのバカ殿様』での志村けんさんとのコントでの掛け合いは面白く、コメディアンとしても素晴らしい才能を持った人です。
●田中邦衛 派手ではないけど「いい味」が魅力!
田中邦衛さんは、1950年代からテレビや映画で活躍しているベテラン俳優です。昔はヤクザ映画にもたくさん出演していました。邦衛さんは、口をゆがませながら独特のしゃべり方をするので印象に残りますよね。その独特のしゃべり方は小堺一機さんをはじめ、たくさんの芸能人に物まねされています。
数々のドラマや映画に出演していますが、田中さんといえば何といっても『北の国から』シリーズでしょう。富良野を舞台に家族愛が描かれている素晴らしい作品です。田中さん演じるお父さんは地味だけど「いい味」が出ていました。
●松山ケンイチ 漫画原作のイメージを崩さない若手俳優!
松山ケンイチさんは若手のイケメン俳優です。イケメンですが、話すと素朴な感じがしてかわいらしい面もありますよね。『デスノート』や『GANTZ』など漫画原作の映画にもたくさん出演しています。
映画『デトロイト・メタル・シティ』では、主役・根岸崇一(ヨハネ・クラウザーII世)を演じました。この役には二面性があります。根岸のときはおしゃれなポップス好きの気弱な青年、ヨハネ・クラウザーII世のときはデスメタル界のカリスマ的存在という設定です。とても難しいこの役を、松山さんは見事に演じ分けていました。
●荒川良々 ボーッとした表情でいい演技をする俳優!
荒川良々さんは、松尾スズキさん主宰の劇団『大人計画』所属の俳優です。日本中にブームを巻き起こした『あまちゃん』にも副駅長役として出演していました。坊主頭が特徴的な荒川さんは、どの作品に出演しても不思議な空気を放っていますよね。
荒川さんはカロリーメイトのCMにも出演していたことがありました。そのCMでは荒川さんのせりふはなし。カロリーメイトのパッケージと同じ柄のジャージを着た荒川さんが、表情と動きだけで演技をしていました。その姿はとても滑稽で面白いもの。見事な演技力を見せてくれました。
●片桐はいり 一度見たら忘れない顔と確かな演技力!
片桐はいりさんは、えらが張った独特な顔立ちが特徴の女優さんです。荒川良々さんと同じく『あまちゃん』にも出演していました。あまちゃんでの『安部(あんべ)ちゃん』役は素朴な人柄が出ていて、すごく良かったですよね。
片桐はいりさんは顔力があるので、サスペンスドラマで殺される役をやっても視聴者に相当なインパクトを残します。『とんねるずのみなさんのおかげでした』で、ある芸人が死体役の片桐はいりさんの物まねをしていました。ネタの説明が「死んでもなお顔力のある」という入りで、もうそれだけで傑作でした。
今回は、強いインパクトが残る「個性派俳優」を5人紹介しました。個性派俳優さんは、見事な演技で引き込まれることが多いので癖になりませんか? 今回紹介した俳優さんが出演している作品は個性が光る名作が多いので、ぜひ一度見てみてください。
(吉田ハンチング@dcp)