”6畳”の広さってどれくらい？一人暮らしなら家具は何が置けるのか解説！

一人暮らしの部屋探し。駅から近くて、広くて、できれば部屋が2つあって…。さらに風呂とトイレはセパレートでなど、条件を挙げ出すとキリがありません。でも実際のところ、学生のうちはそこまでお金がありませんよね。アルバイト等の収入から捻出できる家賃の範囲は決まってきますし、交際費や洋服代、趣味など、他にもいろいろなところでお金がかかるものです。
さらに現在は携帯代など、生活に必要となる出費が増えました。大学生ともなれば、将来に備えた貯金を考え始めるなんていう方もいるかもしれません。

一人暮らしの家では、6畳の1Rや1Kなどが家賃の価格面からも多く見られます。「なるべく家賃を抑えたい」と考える方にとって、6畳の部屋は現実的な広さなのではないでしょうか。ではいったい、6畳でどんな生活ができるのか？置くことのできる物や上手な部屋の活用方法などを、ここで詳しくご紹介します。

地域によって違う6畳の広さ

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いざ、部屋探し！不動産屋さんに足を運ぶと、まず聞かれるのが「住みたい場所」「予算」といった質問でしょう。そして、次に聞かれるのが部屋の広さです。

みなさん、部屋の広さはどうやって判断していますか？

間取り図の多くには6畳・7畳などの表示がしてありますよね。8畳あると、とても広いイメージです。でも、ここで少しだけ注意が必要！畳1枚の大きさは、地域によって違うのです。6畳の代表的な規格サイズを面積の広い順番に5つご紹介しますので、確認しておいてください。

	面積	広さ	地域
京間	191cm×95.5cm	10.9㎡	近畿地方
六一間	185cm×92.5cm	10.3㎡	山陰地方
中京間	182cm×91cm	9.9㎡	中京地方、東北、北陸、沖縄の一部の地方
江戸間	176cm×88cm	9.3㎡	関東地方と全国各地
団地間	170cm×85cm	8.7㎡	アパートやマンションなどの集合住宅

もっとも広い京間で1畳あたり約1.82㎡、6畳だと約10.9㎡です。これに対して団地間は1畳あたり約1.44㎡、6畳で8.67㎡。同じ6畳で比べてみると2.23㎡も違い、畳1畳分以上の差が出てきます。間取りの確認と同時に、平米数（面積）も必ず確認しましょう。

〇畳？〇平方メートル？何を基準に広さを考えればいいの？

不動産サイトなどに掲載されている物件情報を見ると、〇畳や〇平方メートルと書かれていて、どちらを見ればいいのか分からない場合があります。

〇畳と書かれている場合は、ベッドを置いたりテレビを置いたりなど、自由に収納や家具などを配置できる、ひとつの居室の広さを表しています。

〇平方メートルと書かれている場合は専有面積のことを表しています。専有面積は室内の床部分の広さのことなので、お風呂やトイレ、廊下などを含みますが、ロフトやバルコニーなどは専有部分に含まれません。

同じ6畳で専有面積が狭いとワンルームのことが多く、専有面積が広くなれば、1Kや1DKなどの間取りではないかなと予想できます。専有面積ではお風呂、トイレ、洗面台が別になっているなど居室以外の広さも関係してきます。

どちらか一方の数字だけ見るよりも、数字の意味を理解して部屋について考えられると良いでしょう。

6畳1Kはワンルームとどう違う？

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不動産サイトなどに掲載されている物件情報を見ると、1K、ワンルーム（1R）というものを見かけますが何が違うのでしょうか？

6畳の1Kは「6畳の部屋＋キッチンルーム」を表していますが、6畳のワンルームは「6畳の部屋（キッチンを含む）」を表しているので、同じ6畳でもワンルームの方がキッチンを含んでいるため狭くなります。
そのため、「ワンルームも1Kも変わらないでしょ」とあまり深く考えないまま物件を選んでしまうと、同じ6畳でも置ける家具に違いが出てくるので注意が必要です。

例えば、ワンルームは有効に使えるスペースが狭いため、ゆとりのあるベッドを置いてしまうとソファを置くことが難しくなります。1Kは少しスペースに余裕があるため、ベッドをコンパクトなものにすれば、小さなソファを置くことができます。

ワンルームでソファを設置したい時は、他の家具の配置を変えて何とかスペースを作るか、置き型の収納家具を減らす、ソファベッドを置くなどの工夫が必要になってくるでしょう。

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イメージしてみよう！ 6畳ワンルームの一人暮らし

さて、本題となる6畳の部屋。今回は不動産公正取引協議会連合会が規定している、1畳あたりの広さ1.62㎡で考えてみましょう。計算すると6畳の部屋の広さは9.72㎡、約10㎡ですね。もし何も家具がない状態なら、シングルサイズの布団がゆったり3枚敷けるくらいの広さになります。

6畳ワンルームに付く設備

ワンルームは、名前のとおり居室が“一つの部屋”で構成された間取り。一般的には6畳程度の居室の中に、ミニキッチンがついたタイプが多いでしょう。キッチンと部屋には仕切りがありません。そのためワンルームの6畳には、キッチンや玄関から入った廊下部分の面積も含まれています。

10㎡のミニマムサイズですので、生活に必要な最小限の家具を選びましょう。

6畳ワンルームに置ける家具

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例えば、

ベッド
テレビ台
ローテーブル
収納ラック

など。

6畳ワンルームは、ゆとりのある空間とはいえないかもしれません。しかし考え方によっては、厳選した物に囲まれた無駄のない暮らしともいえるでしょう。収納スペースも限られるので、無駄な消費を抑えることにもなるはず。シンプルな暮らしができそうですね。

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6畳に集まれる友達の数は？

一人暮らしを始めると、友達を誘いたくなる方は多いでしょう。せっかくなら、友達にもゆったり過ごして欲しいですよね。そのためには、まず空いたスペースの床に座ってみて、何人くらいまでなら圧迫感がないか想像してみましょう。
友達を頻繁に部屋へ招こうと考えている方は、なるべく大きな家具は入れないこと。ラグの上にローテーブルを置き、座布団やクッションなどに座る生活にすると良いでしょう。

6畳ワンルームの部屋を広くみせるコツ

ローテーブルは折りたたみ式、テレビ台と収納は一体型にするなどの工夫をすれば、少しでも床の見える面積を広く保てます。床の見える面積が広いほど、部屋が広くゆったりと見えるのでおすすめです。

また、同じ6畳ワンルームでも、もともとの間取りが正方形か長方形か、キッチンやユニットバスの場所がどこにあるかによってレイアウトのしやすさが違います。縦横の長さを計ってコンセントの場所も確認し、あらかじめ「何をどこに置くか」を考えて部屋選びしてみてください。

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6畳ワンルームの部屋におすすめのベッドは？

部屋の中で最もスペースを取る家具のひとつとしてベッドがありますが、6畳部屋の場合にはどんなベッドの選択肢があるでしょうか？

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セミシングルベッド

体の小さい人であれば、シングルベッドより小さいセミシングルベッドでも快適に寝られるかもしれません。ただ少々窮屈に感じてしまう可能性があるため、睡眠を重視する人にはおすすめしません。

シングルベッド

6畳ワンルームであれば、シングルベッドが一般的です。ベッドの下に収納を備えたタイプのベッドや縦の空間をうまく活用したシステムベッドなどは、ベッドの上や下など通常はデッドスペースになる場所を有効活用でき、部屋の広さを無駄なく使いきりたい人におすすめです。

セミダブルベッド

6畳ワンルームの部屋にセミダブルベッドを置いてしまうと、ベッドだけでスペースを取ってしまいます。寝に帰るだけであればいいかもしれませんが、生活するとなると部屋がかなり窮屈に感じられてしまうため、避けたほうがよいかもしれません。

上記以外として、折り畳みベッドや布団などは、使用しない時は片付けられるので、居室空間そのものを広く使えます。また、ソファにもなりベッドにもなるソファベッドは1台2役の優れものです。寝るときとくつろぐときで部屋の雰囲気を変えたい人によいでしょう。

このように、一人暮らし向けのベッドは様々なバリエーションがあります。どんな部屋の使い方をしたいかよく考えてからベッドを選ぶようにしましょう。

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まとめ

6畳ワンルームは、10㎡程度の広さの中にキッチンが含まれたシンプルな生活空間。面積が限られているので、家具選びはライフスタイルに合わせて厳選しましょう。また、畳のサイズは地域により異なります。そのため、間取りだけではなく総面積を確認することが重要です。
6畳の部屋に友だちも呼びたいなら、部屋はいつもきれいに整頓しておきたいもの。やたらと物を増やさず、最低限に留めておくと整頓も楽に済みます。必要なものだけに囲まれた生活は、意外と快適ですよ。

監修：岩野愛弓

インテリアコーディネーター

自然素材系の注文住宅会社で15年以上、インテリアコーディネートや住宅設備の提案、造作家具や建具のデザインアドバイザー、建設現場での工程管理などに従事。住まいのイメージに最も似合いコストバランスにも優れる最適な提案を常に心がけている。現在は住宅・不動産ライターとして執筆活動中。宅地建物取引士。