2020年03月09日 更新

物件探しから本契約するまで 賃貸契約までの流れや期間を確認しよう

物件探しから本契約まで流れや、それぞれにかかる期間、支払いのタイミングをまとめました。「希望条件はどのくらい伝えていいの?」「不動産会社へいったらすぐ契約になるの?」「初期費用はいつ払うの?」など、初めての賃貸物件の契約にドキドキしてしまう人も多いはず。まずはしっかりと確認をして、一人暮らし準備のイメージを膨らませておきましょう。

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不動産会社へ行く前に、物件探しから本契約をするまでの流れを知っておきましょう!  物件を契約する手続きに不安がある人もいるかもしれませんが、きちんと準備しておけば大丈夫。入居審査前に準備すべき書類や起こりうるトラブルなどをご紹介し、入居申し込みから本契約までスムーズな部屋探しができるように備えましょう。

物件探しから入居までの流れと期間

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まずは不動産会社窓口での物件探しから内見、入居申し込みまでの流れを確認しましょう。
  • 物件探しから入居申し込みまでの流れ

    1)お客様カードを記入、希望条件を満たす物件探し(1日)

    2)内見(1~3日ほど)

    3)入居申し込み手続き(1日)

    4)入居審査(当日~1週間ほど)

    5)重要事項説明(1日)

    6)本契約(初期費用の支払い)(1日)

    ※重要事項説明と本契約は同じタイミングでおこなわれることがほとんどです。

物件探し~内見は最短1日

物件探し、内見はスムーズにいけばその日のうちにおこなえます。希望した物件にまだ住んでいる人がいたり、極端に離れた地域の物件の場合は内見が後日になることもあります。

入居審査は平均3日

入居申し込み手続きは、物件の仮押さえなので、不動産会社側の書類に必要事項を記入するだけです。入居審査はだいたい3日程度が平均ですが、物件や時期などによって異なることもあるので不動産会社の人に確認しましょう。

重要事項説明~本契約は1日

重要事項説明と本契約は、同日におこなわれます。このとき、必要な書類はすべて揃えておかなければならないので入居申し込み手続きを済ませたら準備できるようにしておきましょう。

お客様カードを記入、希望条件を満たす物件探し

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まずは不動産窓口で所定のお客様カードに名前・現住所・予定入居時期・希望の部屋条件を記入します。記入したお客様カードをもとに、不動産会社の担当の方が条件にあった物件をピックアップしてくれますが、希望を満たした物件が見つかるとは限らないので事前に優先順位は決めておきましょう。

希望条件を決める

家賃や間取り、住みたいエリアのほか、駅からの距離(徒歩〇〇以内など)、木造か鉄筋コンクリートか、オートロック物件か、など自分の優先順位をしっかりと伝えましょう。実際に内見に行ってから気がつく点もありますが、あらかじめ希望条件を洗い出しておくことがスムーズな物件探しにつながります。

希望条件が決まったら内見へ

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不動産会社窓口で希望条件を満たす物件を探してもらったら、その後の内見で実際に部屋を見てみます。間取り図ではわからなかった部分(窓の高さやコンセント、テレビジャックの位置など)や、駅から家までの距離・人通りや夜間の様子、近所にスーパーやコンビニはあるのか、学校までの通いやすさはどうか、などをしっかり確かめます。とくに道の様子は日中と夜間、両方で確認するのが理想的ですが、難しい場合は不動産会社の人に尋ねてみましょう。

内見のチェックポイント

  • 内見時のチェックポイント例

    ・実際に駅から歩いてみて徒歩時間

    ・物件の立地や道路状況

    ・生活導線の使い勝手

    ・防犯や防音性 など

  • 外観や室内の写真を残す

    ・不動産会社の担当者に許可をもらって撮っておくと比較検討も◎

ただぼんやりと部屋の印象を見るだけでは、内見は意味を持ちません。チェックポイントをしっかり確認しておきましょう。たとえば実際に駅から歩いてみて徒歩時間を計ってみる、物件の立地や道路状況、生活導線の使い勝手、防犯や防音はどうなっているか、などがあげられます。事前に項目をリストアップしておくこともおすすめです。

また、何件も見学をすると物件の特徴がほかの物件と混ざってしまう事もあるため、不動産会社の担当者に許可をもらって、外観や室内の写真を残すようにしましょう。

内見をする物件数

  • 1日の内見数は3〜4件がベスト

内見はじっくり見て回ることが必要になるため、1件あたり短くても15分はかかると考えたほうが良いでしょう。1日の内見数は3〜4件がベスト。あまりにたくさんの物件の内見をまとめて行うと疲れてしまうため、無理に詰め込むことは避けましょう。

また、時間があるのなら昼と夜の2回内見に行くことをおすすめします。部屋の構造や間取りについては1度のチェックで確認できても、日当たりや夜間の周囲環境の確認まではわかりません。もちろん、すべての物件を何度も内見することはスケジュール的に難しいため、最終候補に残った物件は複数回内見して気になる点をなくしておきましょう。

入居申し込み手続き

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実際に物件を見たあとは、気に入った物件を申し込みで押さえます。この時点では部屋の契約が成立したわけではなく、仮押さえの状態です。まだ今ひとつ決め手に欠ける、というときは無理に申し込みをしなくても大丈夫ですが、物件の契約は早い者勝ちですのであらかじめ住みたい部屋をイメージして、決断力をつけておきましょう。また、未成年者の申し込みの場合は、親権者が申し込む必要があるので注意が必要です。

先行申込みと先行契約の違い

先行申し込み 先行契約
仕組み 入居審査を先におこない、内見可能になったら本契約を結ぶかどうか判断する形式 内見なしのまま契約までおこなう形式
メリット キャンセルもできるため安心 人気の高い物件を先行して抑えられる
デメリット キャンセルができないためイメージと違ってしまうことも
先行申し込みとは、完成前の物件や退去予定の住人が入居中で内見ができない物件の入居申し込み、入居審査を先に行い、内見可能になったら本契約を結ぶかどうか判断する形式の申し込みのことをいいます。

先行契約は、同じくまだ内見不可能である物件を内見なしのまま契約のことをいいます。先行申し込みの場合は内見のあと契約をキャンセルすることが可能ですが、先行契約では、実際に部屋を見てからキャンセルすることはできません。すぐに次の入居者で埋まってしまうような非常に人気の高い物件に多くあるケースです。

入居申し込みの手続きで気を付けたいポイント

  • 時間に余裕があれば、費用の見積もり等をメールや書面でもらって比較を

    家賃の値下げの交渉など細かな交渉もこのときに

リアルティマート 森田さん

時間に余裕がある場合は不動産会社によって初期費用が異なる場合があるので、費用の見積もり等をメールや書面でもらった方が比較がしやすく、よいと思います。会社によって鍵交換費や消毒費、各種のサポート費用等が入ってしまう場合があり、必要が無いと思われるものは外してもらえる可能性もあります。

また、家賃の値下げの交渉や入居希望日、引渡しの部屋の状態などの細かな交渉も入居申込みの際に行っておくとスムーズです。営業担当者は契約の入口となる入居申込書をお客さんに書いてもらいたいので一所懸命になってるはずですから。本契約の締結日は申込から1〜2週間程度が一般的です

入居審査

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入居申し込みでは入居審査のための情報が必要になります。「入居申込書」に記入した個人情報や連帯保証人情報などをもとに審査がおこなわれ、問題がなければだいたい2〜3日で審査が通ります。審査の結果は不動産会社からの連絡でわかります。

入居審査の審査基準

  • 家賃の支払い能力の有無

    連帯保証人の有無

    入居にふさわしいかどうかの人物像か

入居審査で不動産屋オーナーが審査するポイントは、大きく分けてこの3つです。

もっとも重要視されるのは、収入金額。住みはじめてから継続して家賃を支払えるかどうかの判断材料になります。学生の場合、両親の名前で契約をすることもあるでしょう。また、家賃の支払いが滞ってしまったときのために必要な連帯保証人も審査対象になります。両親に頼むことが一般的ですが、保証人不要の物件や保証会社利用で保証人が不要になる物件もあるので確認しておきましょう。

最後に、入居してから周りの住人とトラブルを起こさない人物であることも大切です。その物件の住人としてふさわしいかどうか、物件探しの際の態度や言葉遣いなどから審査されているので気をつけておきましょう。

重要事項説明

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不動産窓口へ行き、本契約を結ぶ前に重要事項説明を受けます。
重要事項説明では、これから契約する部屋についての情報や契約の詳細について大切な部分の最終確認になりますので、少しでもわからない点や不安な点があった場合、ここで念入りに確認をしておきましょう。

重要事項説明の内容

物件の所在地や電気、ガス、水道など設備の情報、家賃や共益費、敷金礼金などの費用金額のほか、契約事項の詳細が記載されています。契約期間や更新の手続き、契約を解除される禁止事項や注意事項もあるのでしっかり確認しましょう。これらはすべて紙面にまとめられ受け取ることができます。無くさないように保管しましょう。

本契約(初期費用の支払い)

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重要事項説明を終えたら、いよいよ本契約。重要事項説明と本契約は、同日に行われることがほとんどです。

賃貸物件の本契約に必要なもの

  • 身分証明書(学生証、運転免許証、健康保険証など)
  • 住民票(原本提示が必要な場合あり)
  • 金融機関の口座印
  • 連帯保証人の印鑑証明書
  • 連帯保証人の収入証明書(未成年の学生の場合、保護者に揃えてもらう書類も必要)
入居申し込みから本契約までの期間はあまり長くないので入居審査中に必要になる書類、初期費用はすべて準備しておきましょう。

必要な書類を提出し、契約書に印鑑を押したら契約完了です。契約書の控えに加え、鍵屋退去時に必要な書類(退去届)を受け取るので、なくさないように大切に保管しましょう。不動産会社によってはあとから郵送されるパターンもあります。

必要事項と大まかな流れを理解して事前準備をしっかりすれば、スムーズに賃貸契約の手続きを終えることができます。
リアルティマート 森田さん

重要事項説明と本契約は同日におこなわれます。知らない言葉などがたくさんあって不安になるかもしれませんが、わからないところはきちんと解決してから契約を結んでください。重要事項説明書は事前にもらえる可能性もありますので、不動産会社の人に事前に見たいとお願いしてもよいと思いますので、聞いてみてください

初期費用の支払いについて

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本契約では、書類の提出に加え、初期費用を払う必要があります。費用の金額は契約する部屋の家賃によりますが、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃(または日割り家賃)などをまとめて払うため決して少なくありません。

目安としては家賃の6ヶ月分と言われています。

初期費用の支払い方法

  • 当日現金持参
  • 事前振込み
  • クレジットカード
支払い方法は不動産会社によって異なりますので、こちらも事前に確認しておきましょう。

物件探しから本契約までをスムーズに進めるコツ

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不動産の繁忙期を避ける

引越しのシーズンの繁忙期は、新年度前の1〜3月。入退去者が重なるため物件数も多く出ますが、その分不動産も大忙し。短期間で部屋探ししたくても、待つ時間が長くなってしまうこともあります。受験などの兼ね合いで難しいかもしれませんが、引越しピークの去った4〜8月だと余裕を持って物件探しをすることができます。

前もって希望条件の優先順位を決めておく

自分がどんな部屋で新生活を送りたいのかという具体的なイメージができていなければ、物件探しは難航してしまいます。「自炊のためにキッチンは広い方がいい」、「ゆっくりお風呂に浸かりたいからバストイレは別がいい」など、自分の生活に欠かせない条件を洗い出し、事前に賃貸サイトなどで気になる物件をピックアップしてみましょう。

契約に必要な書類を事前に準備しておく

賃貸契約で必ず求められる証明書関連は、発行に時間がかかるものもあります。住民票の発行や連帯保証人にとってもらう証明書などは前もって準備しておき、スムーズな契約ができるようにしておきましょう。特に地方から上京する学生の方などは、ひとつ書類がないことで大きな手間がかかることもあります。

物件探しから本契約までに起こりうるトラブル

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予算内で希望の物件を見つけることができない

せっかくの新生活、納得のいく部屋を見つけたいと思っても、どうしても予算の関係などですべての希望条件を満たした部屋を探せないことも。あっちもこっちも見ている間に、どんどん部屋は埋まってしまいます。希望条件ももちろん大切ですが、しっかり優先順位を定め、なにを妥協するのかを決めておきましょう。

内見での確認漏れ

「昼間は明るいのに、外灯が少なく夜は真っ暗」「壁が薄くて、隣の人の生活音が丸聞こえ……」なんてことがないように、事前の確認は入念におこなうことが大切です。気になることはすぐに不動産屋さんに聞いて解決しましょう。

まとめ

物件探しから本契約までの流れは掴めましたか? 初めての一人暮らしでは、そもそもどのような流れで部屋を決めるのが分からず戸惑うこともありますよね。分からないこと、不安なことは不動産会社の人に相談しながら、自分にあった部屋探しができるようにしましょう。
監修:森田浩行 リアルティマート株式会社 代表取締役。不動産コンサルタント

大手財閥系不動産会社にて神奈川県西部(主に湘南エリア)の売買仲介を担当。売却案件に強く、相続対策や不動産活用等の案件や賃貸住宅建設・募集の企画提案の実績は600件以上。マネージャー就任後も1000件以上の案件(売買実績)に携わる。2017年に独立し現職。現在は売買全般、賃貸住居系のほか、テナントリースの案件も数多く取り扱う。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、2級ファイナンシャルプランニング技能士AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格を保有。

イラスト・MARIKO TANAKA
文・山下 茜(アート・サプライ)

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