2019年07月26日 更新

ルーフバルコニーとは? マンションのルーフバルコニーの魅力と注意点を解説

ルーフバルコニーのある一人暮らしに憧れている人もいますよね。予算や立地条件など、お部屋探しの条件は人それぞれですが、できれば気に入った間取りの部屋に住みたいものです。そこで、賃貸物件の間取り図などで見かけることがあるマンションのルーフバルコニーについてご紹介します。

マンションのルーフバルコニーとは?

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間取り図や物件情報で「バルコニー」や「ベランダ付き」と記載されている中に、「ルーフバルコニー」と記載されている物件を見たことがある人もいますよね。マンションにあるルーフバルコニーの場合、最上階もしくは上層階に設置されています。いわゆる屋根の部分に作られている屋外で、通常のバルコニーより広いのが特徴です。

バルコニーとベランダの違いは?

バルコニーやベランダは、建物の2階以上にあり、外に張り出している室外スペースのことをいいます。バルコニーとベランダの大きな違いは「屋根の有無」です。屋根がないとバルコニー、屋根があるとベランダと呼びます。しかし、最近の分譲マンションの広告などには屋根があってもバルコニーと記載されているケースもあります。

マンションのルーフバルコニーの魅力と使い方

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ルーフバルコニーの魅力は、屋根がないので広々とした開放感があることです。そのため、用途に応じてさまざまな使い方ができます。ルーフバルコニーの使い方を4つご紹介します。

ガーデニングや家庭菜園を楽しむ

ルーフバルコニーの代表的な使い方が、ガーデニングや家庭菜園です。日当たりが良いので野菜や花などの植物を育てる環境が揃っています。地面ではないので本格的な畑にするのは難しいですが、プランターや植木鉢を並べるためのスペースは十分にあります。

カフェテリアのようなリラックススペースに

ルーフバルコニーは面積が広いので、椅子やテーブルを配置することができます。室内と直結しているので行き来も簡単。キッチンから飲み物や食べ物を運んでくれば、カフェテリアに早変わりします。家にいながら、オープンカフェ気分を味わえるなんて素敵ですよね。

バーベキューなどアウトドア気分を味わう

アウトドア派のおすすめしたいのが、ルーフバルコニーにテントを張ってキャンプをしたり、レジャーシートを敷いてピクニック気分を楽しんだりすることです。また、オープンスペースを存分に利用して、バーベキューやホームパーティーなども可能です。

広い面積に洗濯物を干すことができる

ルーフバルコニーでは、余裕をもって洗濯物を干せます。まとめて洗った大量の洗濯物やシーツや布団などの大きなものでも、しっかりと乾かすことが可能です。

マンションのルーフバルコニーの注意点

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自由に使える利便性があり、楽しみ方も多様なルーフバルコニーですが、使用にあたっては気を付けなければならないこともあります。ルーフバルコニーで注意すべき点を3つ解説します。

ルーフバルコニーは使用料がかかる

マンションには、自分だけに使用する権利がある「専有部分」とそれ以外の「共用部分」があります(ほかにも「専用」「共有」などありますが、専門的になるのでここでは割愛します)。ルーフバルコニーは共用部分として扱われるため、マンションによっては月々の使用料がかかる可能性があるので確認が必要です。

ルーフバルコニーは排水口などの掃除が必要

ルーフバルコニーは、屋根がなく広いので、どうしても汚れやすくなってしまいます。特に、枯れ葉やゴミなどが排水溝に詰まると雨水が排水されずに水溜まりができるため、最悪のケースでは下の部屋に水漏れする恐れがあります。そのため、排水溝などを中心とする定期的なお掃除や日常のお手入れは必要不可欠です。

ルーフバルコニーはマンションの管理規約に則って使用する

マンションにはそれぞれの管理規約があり、ルーフバルコニーの使用についても制限されています。火器の使用を禁止しているところでは、広さがあってもバーベキューなどはできません。また、災害時の避難経路になる可能性もあり、普段から置いておけるものの数や重量、大きさなどが決められてることがあります。

一人暮らしでルーフバルコニーはあり?

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「休みの日にルーフバルコニーで優雅なひと時を過ごしてみたい」と考えている人もいますよね。しかし、現実的にはどうでしょうか。マンションのルーフバルコニー付き物件の現状について2つ解説します。

ルーフバルコニーのある間取りの物件は少ない

ルーフバルコニーはマンションの最上階に設けられることが多く、相対的に物件数が限られています。物件選びでポイントのひとつにルーフバルコニーを考えている人も多く、とても人気があります。しかし、2LDKや3LDKといったファミリー向けマンションが中心で、一人暮らしにとっては条件に合った物件を探し出すのは難しいかもしれません。

学生の一人暮らしにはかなり贅沢な物件といえる

ルーフバルコニーがついていると、同じマンションのほかの部屋より割高に設定されている傾向にあります。その上、別に使用料がかかる場合もあるので、金銭面からいってかなりなかなか難しいかもしれません。

まとめ

マンションのルーフバルコニーに憧れる人は多く、とても人気があります。一方で、物件数が少ないこともあって、実際に入居するのは難しく、金銭面でもワンランク上の存在とです。ルーフバルコニーを検討している人は、予算に合う物件がないか一度探してみてみるとよいでしょう。
監修:矢野翔一
暮らしやお金のアドバイザー
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP) 関西学院大学法学部法律学科卒。
数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を手掛ける。 引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の様々な悩みに対してアドバイスを行う。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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