スーパーやドラッグストアにたくさん並んでいる洗濯洗剤。どれを選んだらいいのかわからないという人も多いのでは?ここでは、そんな洗濯洗剤を選ぶ際のポイントをご紹介します。
一人暮らしの家事は、いろいろあります。中でも洗濯は、清潔な衣服を身に着けて、周囲の人に不快感を与えないようにする大事な仕事。でも、みんなが意外に重要視していないのが洗濯洗剤の選び方ではないでしょうか。そこで、ドラッグストアにたくさん並んでいる製品の中から、自分に合った洗剤を選ぶ方法をご紹介します。
監修:本多弘美さん
医療系短大を卒業後、臨床検査技師を経て家庭に入る。生活の試行錯誤から収納を考え、収納アドバイザーとしてデビュー。経験から蓄積され導き出されたノウハウを体系化し、講演やテレビ、執筆などを行う。収納を考えることは、家事の効率化をもたらすことから、家事・収納アドバイザーに。科学的な視点に基づく広い視野からの分析も好評。掃除関連の提案も行っている。『クセになるおそうじ術(暮らしのイラスト便利BOOK)』 『パパッときれいすっきり!時短家事術(だいわ文庫)』
via 家事・収納アドバイザー
一人暮らしの洗濯用洗剤の選び方
洗濯洗剤は、品揃えが豊富なスーパーやドラッグストアで買う人も多いかと思います。そういうお店は、価格の安いもの、CMでよく目にするものなど、製品がいっぱいあるのはいいのですが、何を基準に選べばいいのか、目移りしてしまいますね。そこで、ポイントとなるのは以下の3つの基準。具体的な内容を見てみましょう。
何と言っても一番の決め手は「洗浄力」
当たり前の話ではありますが、せっかく洗濯したのに、何となく汚れがきれいに落ちていないようだとか、黄ばみが取れない……など衣料がきれいにならなければ困ります。だから、洗濯洗剤を選ぶ際の一番のポイントは「洗浄力」。汚れの種類によっては、洗剤によって得意・不得意があるので、そのあたりもよく知って選ぶ必要があります。
「消臭力」で嫌なニオイを残さない
たとえば梅雨の時期などは、洗濯物を外に干せないので部屋干しすることがあります。すると、生乾き臭がついてしまうことも。そんなときに、臭いを消すことができる効果が「消臭力」。普通に生活している分には、あまり衣服の臭いが気になることはないかも知れませんが、部屋干しをしなければいけなかったり、汗をかくことが多かったり、何か臭いが衣服につくような環境にいるときは、「消臭力」は重要なポイントになるでしょう。
いろいろなものを一緒に洗うからこそ「汚れ移りのしにくさ」が大事
洗濯をするとき、洗濯機に入れる衣料は、汚れの種類も、程度もさまざまです。それほど汚れていないものや、油汚れや泥などのシツコイ汚れがついたものなどを、いっぺんに洗濯する場合、汚れが他の衣類に移ってしまっては洗濯の意味がなくなってしまいます。ですから、汚れがひどい衣類を洗濯することがある場合は、「汚れ移りのしにくさ」も見逃せないチェックポイントです。
洗濯用洗剤の種類は?選ぶときに気を付けるポイント
現在、一般的に出回っている洗濯洗剤の形状は3種類。昔からある粉末、液体、そして最近話題のジェルボールです。それぞれメリットや、特徴があるので、自分の生活スタイルにはどの洗剤が合うのか、考えて賢く選びたいですね。ここでは、そんな3つの洗剤の特徴について説明します。
基本的な汚れには、液体洗剤
ドラッグストアやスーパーに並ぶ洗剤の中で、一番種類が多いのが液体洗剤ではないでしょうか?つまり、よく使われているということ。ですから、価格も比較的安い物が揃っています。
その他のメリットは、液体なので水に溶けやすいという点にあります。粉の場合は、水に上手く溶けないと、衣類についたま汚れのように残ってしまうことがありますが、液体の場合はそんな心配は無用です。
ただ、粉に比べると若干汚れが落ちにくいという印象があるのも事実。あまり衣服を汚さない生活をしているならば液体洗剤で十分ですが、洗濯後の汚れ残りが気になる場合は、粉末を選択したほうが良い場合も。
その他のメリットは、液体なので水に溶けやすいという点にあります。粉の場合は、水に上手く溶けないと、衣類についたま汚れのように残ってしまうことがありますが、液体の場合はそんな心配は無用です。
ただ、粉に比べると若干汚れが落ちにくいという印象があるのも事実。あまり衣服を汚さない生活をしているならば液体洗剤で十分ですが、洗濯後の汚れ残りが気になる場合は、粉末を選択したほうが良い場合も。
しつこい汚れには粉末洗剤が◎
3種の洗剤のうち、汚れを落とす効果が一番高いのが、この粉末洗剤です。衣服などが汚れることが多い人は粉末洗剤を選ぶといいでしょう。価格も安い物が多いのでコストパフォーマンスにも優れています。
ただ、汚れがきちんと落ちる分、仕上がりがごわごわしたり、柔らかくならないことも。液体洗剤のところでも説明しましたが、粉が溶け残って洗い上がっても衣服に粉の塊がこびりついてしまう…などということもありがち。このようなデメリットを防ぐためには、柔軟剤を使用したり、最初にお湯などで粉を溶かしてから洗濯機に投入するといいでしょう。
ただ、汚れがきちんと落ちる分、仕上がりがごわごわしたり、柔らかくならないことも。液体洗剤のところでも説明しましたが、粉が溶け残って洗い上がっても衣服に粉の塊がこびりついてしまう…などということもありがち。このようなデメリットを防ぐためには、柔軟剤を使用したり、最初にお湯などで粉を溶かしてから洗濯機に投入するといいでしょう。
ジェルボールは、ただ入れるだけの簡単洗剤
最近注目の第三の洗剤・ジェルボールは、ボールの中に決まった量の洗剤が入っているので、洗濯時にただポンと洗濯機に入れるだけ。測ったりする必要もないので、こぼす心配などもありません。洗浄力は、液体洗剤とほぼ同等なので、ひどい汚れのもの以外は、これで十分です。
ただ、測る手間がないということは、少量の洗濯に少しだけ洗剤を使いたいとか、部分洗いをしたいというときには使うことができないということ。そういう場合は、液体や粉の洗剤も手元に置いておく必要があります。
また、高温多湿の場所に置いておくと、ボールの外側が溶けてしまうことがあるので、保管する場所には注意しましょう。
ただ、測る手間がないということは、少量の洗濯に少しだけ洗剤を使いたいとか、部分洗いをしたいというときには使うことができないということ。そういう場合は、液体や粉の洗剤も手元に置いておく必要があります。
また、高温多湿の場所に置いておくと、ボールの外側が溶けてしまうことがあるので、保管する場所には注意しましょう。
目的別で選ぶ
洗濯洗剤には、何をどのように洗うか、目的別の選び方もあります。ここでは、そんな特徴のある洗剤を使用するメリットと使い方についてご紹介します。
デリケートなものの洗濯には、おしゃれ着洗い用洗剤を
ニットやシルク、レースなど、デリケートな衣類を洗うのに適しているのがおしゃれ着用洗剤。普通の洗剤に比べて、洗浄力は落ちるものの、それだけに衣類の生地に優しく、痛めにくいというメリットがあります。
ただ、使用する際には注意が必要です。まず衣類の洗濯表示をチェックして、洗濯可能かどうかを調べましょう。洗濯不可でクリーニングのみという場合は、たとえおしゃれ着用洗剤でも洗わない方が無難です。
洗濯表示に、洗濯が可能と書いてあったら、今度は洗剤の裏面に書いてある、洗濯可能な生地をチェック。洗いたい衣類の素材に合った洗剤を選べばOKです。また、洗剤によって、洗濯機での使用が可能なのか、手洗い推奨なのか、つけ置きをしなければいけないのか、使用方法が異なるので、正しい使い方も要チェックです。
ただ、使用する際には注意が必要です。まず衣類の洗濯表示をチェックして、洗濯可能かどうかを調べましょう。洗濯不可でクリーニングのみという場合は、たとえおしゃれ着用洗剤でも洗わない方が無難です。
洗濯表示に、洗濯が可能と書いてあったら、今度は洗剤の裏面に書いてある、洗濯可能な生地をチェック。洗いたい衣類の素材に合った洗剤を選べばOKです。また、洗剤によって、洗濯機での使用が可能なのか、手洗い推奨なのか、つけ置きをしなければいけないのか、使用方法が異なるので、正しい使い方も要チェックです。
衣類の染みや黄ばみが気になるなら漂白剤入り
漂白剤入りの洗剤を使うと、衣類の染みや黄ばみなどを消す、または薄くすることができます。その上、除菌や消臭の効果もあるので、通常の洗剤では落としきれない染みなどがある、また部屋干しが多いので臭いが気になるという場合は、漂白剤入りの洗剤を選ぶと良いでしょう。
ここで間違いがちなのは、「蛍光増白剤」との違い。蛍光増白剤とは、紫外線を吸収することによって、衣服をより白く見せる効果があるものです。ただ、淡い色の衣類に使いすぎると、色が褪せて見えることがあるので、漂白剤入りと混同しないように、要注意です。
ここで間違いがちなのは、「蛍光増白剤」との違い。蛍光増白剤とは、紫外線を吸収することによって、衣服をより白く見せる効果があるものです。ただ、淡い色の衣類に使いすぎると、色が褪せて見えることがあるので、漂白剤入りと混同しないように、要注意です。
一人暮らしにおすすめの洗濯用洗剤を用途別に紹介
「トップ プラチナクリア」(ライオン)~何度か着てから洗濯する場合は粉洗剤
襟や袖につく気になる汚れ。原因はタンパク質です。その分解酵素を始めとした4種の酵素を配合した優れた洗浄力が特徴。粉洗剤は、溶け切らずにだまになってしまうことがあるのがデメリットですが、この製品は重曹配合なので、冷たい水にもよく溶けるのが嬉しいポイント。香りはさわやかなフルーティフローラル。
「アタック ZERO ボトル」(花王)~1度、着たら洗う。頻繁に洗濯するなら液体洗剤
洗濯洗剤の人気ブランド、アタック。その液体洗剤史上最高の洗浄力を誇るとされるのが、このZEROシリーズ。特に化学繊維の汚れ落としが得意。消臭力も強いので生乾き臭知らず。洗濯に使う水が少なく、汚れうつりしやすいドラム式洗濯機用の製品もあるので、ドラム式を使用している人は試してみては?
「アタック 抗菌EX スーパークリアジェル」~室内干しで臭いが気になるなら
すすぎ1回でも十分な洗浄力、防臭効果があるという製品。つまり、節水、時短、エコと、一人暮らしに嬉しいポイントばかり。部屋干しによるくさい臭いの悩みはもちろんのこと、靴下や厚手の洋服の臭いや、お風呂の残り湯洗いの場合の抗菌にも効果が。クリスタルグリーンの香りで、すっきりとした洗い上がりです。
「アリエール リビングドライジェルボール3D」~省力化できるジェルボールは、めんどくさがりやさんにおすすめ
本多弘美さん
簡単手軽な洗剤、ジェルボールは、コスパのよい基本機能を備えた製品でまずはお試し。部屋干し対応商品ですが価格は同じです。使い勝手がよければ、香りや柔軟剤入りなど、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
異なる洗浄成分を別々に閉じ込めた3D構造のジェルボール。洗う瞬間に洗浄効果を最大に発揮するので、繊維の毛羽立ち、痛み、くたびれを防ぎます。一粒で60Lまでの洗濯に対応してくれるのは嬉しいポイント。他の洗剤と違って、まず洗濯機にボールを入れてから(洗剤の投入口ではなく、洗濯槽に入れる)、洗濯物は後入れなので、使用法は要注意。
「アタックZEROワンハンドタイプ」~使い勝手の良さを追求したNewタイプ
洗浄力の高さで人気のアタックZEROシリーズに画期的なプッシュタイプが登場。洗濯の容量に応じて、プッシュの回数を調整するだけ。ドラム式洗濯機や、すすぎ1回の場合にも使えます。片手で操作できる手軽さも◎。
まとめ
毎日身に着ける衣類やタオルなどを、気持ちよく使うために欠かせない洗濯洗剤。ドラッグストアやスーパーの店頭のキャッチコピーや価格で何となく選んでいたのではありませんか?でも、洗剤にはこんなに種類があって、効果もいろいろなんです。だから、生活スタイルによって衣類の汚れ方は違うし、選ぶべき洗剤も異なってきます。それぞれの洗剤の特徴をよく知って、衣類をきれいに保てるようになれば、洗濯がより楽しくなりますよ。