2020年11月28日 更新

目指せ散らからないキッチン!【プロが教える!これだけは守りたい収納5カ条】

キッチンは毎日使うので、気を抜くとすぐ散らかってしまいますよね。忙しい生活のなかでも、片付いたキッチンをキープする秘訣をご紹介します。収納の5カ条を守って使いやすいキッチンを目指しましょう!

米田 まりな 整理収納アドバイザー

『捨てない収納アドバイザー』として、モノを愛する全ての方の片付けを応援する整理収納アドバイザー。
株式会社サマリーでデータ解析を担当。
趣味は、ピラティスとお笑いを見ること。
著書『捨てない片づけ』

https://note.com/m_komeda
捨てない整理収納アドバイザー・米田まりなです。
「気づいたらキッチンがものであふれかえっている」という声をよく聞きます。日本のキッチンは海外に比べてとても狭く、なかなか上手に収納できないという方も多いのではないでしょうか?
収納全般にあてはまる「収納5カ条」をキッチンにあてはめて解説していきます。

収納5カ条って?

次の収納5カ条を意識するだけで、スッキリしたお部屋を維持しやすくなります。
  • 1:収納量を把握して、8割以上収納しない

  • 2:使用頻度ごとに収納する

  • 3:よく使うものはアクション数を減らす

  • 4:一緒に使うものはグルーピング

  • 5:使った後は定位置に戻す

どこの収納にも当てはまるポイントなので詳しくは「収納5カ条」の記事をチェックしてくださいね。

収納5カ条をキッチンにあてはめよう

①収納量を把握して、8割以上収納しない

家電や調理器具を買うとすぐキッチンがパンパンになってしまったり、ついつい食品を必要以上にストックしてしまう方、多いのではないでしょうか?
忙しい毎日のなかでもスッキリした状態を保つためには、8割以上収納しないことです。

方法は簡単!

  1. キッチンアイテムを全部出します
  2. トレイやカゴを使って収納スペースを区切ります
  3. 今月使うものだけを戻す(2割の余裕を残して収納)
  4. 入らなかったものはキッチン以外での収納を考える
8割を超えてしまったらそこで戻すのをやめます。すぐには使わないけどお気に入りの調理器具などは、キッチンワゴンを使用したり、キッチン以外の場所で保管したり、工夫しましょう。シーズン的に今は使わない調理器具などはサマリーポケットなどの収納サービスに保管するのもいいですね。
収納スペースの区切り方のコツとしては、ひとつひとつのアイテムが自立するようにすること。沢山のアイテムが1つの引き出しに入っているような状態では、必要なものを取り出すのに、時間がかかってしまいますよね。引き出しの中にさらに仕切りを入れたり、ラックの中に書類ケース・カゴを入れたりして、必要なアイテムがサッと取り出せるような状態を目指しましょう。

@a___l__e_さんのようにシンク下にラックがない場合はラックを準備して、細々したものを更にカゴなどを使って仕切ってみましょう。
収納にも余裕があるのも◎!

②使用頻度ごとに収納する

収納量を把握したあとは、使いやすい定位置を決める作業です。
使用頻度の高い「月1回以上使うもの」は、ハンディーゾーン内に定位置を決めていきましょう。「ハンディーゾーン」とは、身体的に手を伸ばしやすい可動域のことを呼びます。
ハンディーゾーンについて詳しく知りたい人はこちらをチェックしてくださいね。

キッチンの上の棚には使用頻度が少ないものを、使用頻度が高いものは見せる収納をするのもおすすめです。
@mochi_roomyさんは使用頻度の高い調味料や調理器具をハンディーゾーンを意識して見せる収納をしています。これなら毎日すぐに定位置に戻すことができますね。
使う頻度の低いものは少し離れたところに収納でもOKです。
@m._____styleさんは普段使わない水筒やお弁当箱、紙皿や紙コップ、ストック紙ナプキン、食品のストックなどを冷蔵庫の上に収納しています。

③よく使うものはアクション数を減らす

ものを取り出すために必要な動作数を「アクション数」と呼びます。たとえば、ハンディーゾーンにあるお皿は、1アクションで出し戻しできますが、お皿の前にグラスが並んでいると、「①グラスをずらす」「②お皿を取り出す」の2アクションとなってしまい、出し入れの工数が2倍になってしまいます。
また、アクション数を減らし、出し入れしやすくするためには、ものは寝かさず立てて収納するのもおすすめです。
冷蔵庫の調味料、ラップなどの日用品、フライパンなどの調理器具も積極的に立てて収めていきましょう。自立しないものがほとんどなので、ブックシェルフやファイルボックスを活用して、空間を細かく仕切っていきます。ボックスが大きすぎる場合には、ペットボトルや小分けケースで小さく仕切り、ボックスの中で寝ているものが無い状態を目指しましょう。

④一緒に使うものはグルーピング

必ずしも、同じ種類のアイテムを1ヵ所に集めておく必要はありません。

同じタイミングで使うアイテムは近くに収納するなど工夫すれば、必要なときにサッと使えて、使い終わったらすぐ戻すことが出来ます。
例えば、ティーセットとお茶の葉やコーヒーなどはセットにしておけば、使ったあと片付ける場所が一緒になり収納の負担が減ります。
他にも冷蔵庫の近くにラベルとペンを置いておくなどもおすすめです。

ここでポイントは「最初から収納アイテムを揃えようとしない」こと。買ってみたら意外と使いづらかったりとか、出し入れが面倒で結局使わなくなったりすることって、ありますよね。
まずは、スーパーの透明トレイやペットボトルを切って使ってみてもよいのです。数日仮運用してみて、良さそうだったら無印良品や100円ショップなどで収納アイテムを買うことを考えるのがおすすめです。

⑤使った後は定位置に戻す

使い終わったあとは定位置に戻っているかチェックしましょう。自分の定めた定位置が適切であれば、「日々の生活で毎日の中で使用したもの」がちゃんと定位置に戻っているはず。
もし定位置に戻っていないようであれば、それは定位置が間違っているのかもしれません。
また、毎日忙しい人の場合は、仮置ボックスをキッチンの横に置いておきましょう。週に1回そこから定位置に戻せばOKですよ。

キッチン収納のコツまとめ

片付けられないのはは怠慢なのではなく、定位置や収納方法の設定がうまく行っていない可能性があります。
キッチン収納は細々したアイテムをたくさん使うため、散らかりやすい箇所です。きちんと収納方法や定位置を決めればきれいを保つことができます。日々トライアンドエラーを繰り返し、自分にとって使いやすいキッチンにしていきましょう。

キッチン周り以外の片付けも気になる、そんな方は書籍「モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ」でもご紹介しているので、よろしければぜひご覧ください(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンより出版)


協力

サマリーポケット

1箱250円〜と、手軽な価格で利用できる宅配型の収納サービス。モノの預け入れから取り出しまで、すべてスマホひとつで可能に!預けた荷物は倉庫スタッフが一点ずつ写真撮影・リスト化し、スマホ画面でいつでも確認できます。サマリーポケットで暮らしをもっと快適に。

サマリーポケット

※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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