2021年10月27日 更新

一人暮らしの光熱費を節約しよう! 電気代を抑える家電の使い方のコツは?

実家にいると意識することのない水道・光熱費も、一人暮らしをはじめれば自分で支払うことになりますよね。しかも光熱費は毎月必ず一定の金額がかかるものだからこそ、少しでも節約したいと感じる人も多いのでは? そこで今回は、一人暮らしの光熱費の平均額や、特に簡単な電気代の節約方法をご紹介します。

一人暮らしにかかる月々の出費を知ろう

家賃 約6万円
管理費・共益費 約1万円
水道・光熱費 約1万円
食費 約3万円
娯楽・交際費 約3~5万円
携帯代 約1万円
通信費 約5,000円
生活用品代 約3,000~5,000円
合計 約15~18万円
一人暮らしをはじめると、家賃や光熱費、食費など想像以上にお金がかかりますよね。その中でも特に、水道・光熱費は今まで自分で払ったことがないと、どのくらいの料金がかかるのか想像しにくいのではないでしょうか? そこでまずは、月々にかかる光熱費の平均額を確認しましょう。

一人暮らしの電気代は月平均いくら?

水道・光熱費の節約術をご紹介する前に、一人暮らしでの光熱費の平均額を知りましょう! みなさんが毎月支払っている光熱費が高いのか、安いのか、まずは料金の明細を見て比べてみることが大切です。

一人暮らしの水道・光熱費における月々の平均額(34歳以下)

項目 全体 男性 女性
電気代 3,172円 3,122円 3,250円
ガス代 2,384円 1,967円 3,024円
水道代 1,363円 1,185円 1,635円
合計 6,919円 6,274円 7,909円
これは、一人暮らし世帯の月々の水道・光熱費の平均額(対象は34歳以下)を示したものです。一人暮らしの光熱費の平均は6,919円。

そのうち電気代が3,172円を占めていることがわかります。学生と社会人では収入に差があり、住む家の広さも違うことがあるため、学生の一人暮らしの場合は、これよりも少し安くなると考えておくのがベターです。

消費電力量が大きい家電は?

電気代を節約するために、どの家電にどのくらいの電力量を使っているのかを知りましょう。家の中にはさまざまな家電がありますが、消費電力量が大きいものはなんだと思いますか?

正解は、消費電力量=冷蔵庫>照明>テレビ>エアコン です。
ここからは、消費電力量が大きい家電の節約術を紹介します。どれも日ごろの心がけで実践できるものなので、ぜひトライしてみてください。

一人暮らしでもできる電気代の節約術は?

電気代の節約術1:実践しやすいのはエアコン

電気代の節約術の中でも、実践しやすいのがエアコンです。みなさんの中には「エアコンは、小まめに切って運転時間を減らすよりも、つけっ放しのほうが電気代が安くなる」。そんな話を聞いたことがあるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。

これは、「エアコンが動き出すときにたくさん電力を使う」というイメージによるもの。ただ最も電力を消費するときは、室温と設定温度に差があるときなので(逆に、温度差がなければそんなに電力は使っていません)、エアコンを小まめに切るか、つけっ放しにするか、どちらがより節約になるかは、エアコンを使うトータルの時間によっても変わってきます。

<長時間部屋にいる場合>
暑さや寒さをガマンしてからエアコンをつけ、快適になったら消すということを繰り返すよりも、設定温度を控えめにしてエアコンをつけっ放しにするほうが電気代の節約に繋がります。

<長時間部屋を空ける場合>
大学やアルバイトなどで長時間部屋を空ける場合、エアコンはつけっ放しにせず消しましょう。30分~1時間程度の外出なら、設定温度を控えめにしてつけたままでOK。エアコンの機種やお部屋の環境によって効果は変わりますが、このように考えるのがいいかもしれません。

電気代の節約術2:冷蔵庫は内部の温度が上がらないようにする

冷蔵庫が最も電力を使うのは、庫内を冷やすとき。扉の開閉が多く、開けている時間が長いと、庫内の温度が上がってしまいます。詰め込み過ぎも、冷やすために電気をたくさん使うことになるので要注意。冷蔵庫の開け閉めは最低限の回数で、ものを詰め込み過ぎず、開けたらすぐに閉めるのが節約の基本です。

また、設置の仕方にもポイントがあります。冷蔵庫は運転中に放熱するものですが、冷蔵庫と壁(あるいは棚など隣にあるもの)に隙間がないと、放熱できずに余分な電気を使うことに。周囲に十分な隙間(5cm程度)を空けて設置するようにしましょう。

電気代の節約術3:照明は白熱電球ではなくLEDにする

照明設備は、物件に備え付けられているものを使っている人が多いと思いますが、もしそれが白熱電球を使ったものなら、電気代が高くなっている可能性が。最近は省エネ性に優れたLED電球が主流で、その節電効果は6~10倍。白熱電球は熱を持ち、冷房の効きにも悪影響をおよぼします。できることならLED電球に交換するようにしましょう。

おしゃれな間接照明も、白熱電球を使用するものが多いので、節約という意味ではあまりおすすめではありません。もちろん、言うまでもありませんが電気のつけっ放しは厳禁です。

電気代の節約術4:炊飯器やポットの保温機能は使わずに

意外に電力を消費しているのが、炊飯器や電気ポットの保温機能です。余ったごはんは炊飯器に入れたまま保温せず、タッパーなどに入れて保存。電気ポットよりも、保温機能がない電気ケトルのほうが、電気代を節約できます。

電力会社を乗り換えることは電気代の節約につながる?

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最近は電力会社を自由に選べるようになりました(テレビCMもたくさん流れていますよね)。一人暮らしでも、電力会社を乗り換えると電気代は安くなるものなのでしょうか?

一人暮らしでも電気代が安くなる電力会社を選ぶ

電力会社の乗り換えによる割引プランは、電力をたくさん使うファミリー世帯をターゲットにしたものが多く、一人暮らしの世帯では、乗り換えることで逆に割高になってしまう可能性があります。乗り換える場合は、たとえば使用量に関係なく一律で割引を受けられるなど、月々の消費電力量が少ない単身世帯でも安くなる電力会社を選びましょう。ただ、集合住宅では、自分の住む部屋だけを違う電力会社に変えられないこともあるので、乗り換えを考えるときは、事前に管理会社や大家さんに確認しておくことがおすすめです。

まとめ

今回は家電の使い方のコツを中心とした電気代節約術を紹介しました。1日に節約できる金額はわずかかもしれませんが、それが積み重なれば年間で数千円~万単位になることも。いずれもちょっとした心がけで簡単にできることなので、チャレンジしてみてくださいね。
監修:和田由貴
消費生活アドバイザー
暮らしや家事の専門家としてテレビ・雑誌・新聞などのメディアで活動。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットー。消費生活アドバイザー(内閣総理大臣及び経済産業大臣事業認定資格)/家庭の省エネエキスパート(診断・指導級)など多数の資格を保有。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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